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第3話 なんか居る
しおりを挟む「俺も俺も、[点灯]」
右手をグーにしてつき出していた寛太は、松明を握っていた
「せめてヘッドライトは出てよ.......」
「いや、火があったら何か役に立つことがあるかも」
そう言いながら、3人は出口に向かうことに決めたが
「あ、待てよ、この角右に行ったら宝箱あんだけど.......鞭が入ってる。」
「「鞭w」」
「結構攻撃力強いよ、ヒロインが装備すんだけど...取りに行って良い?...丸腰じゃ心許ない」
「まあ、良いけど」
一徳についていくと少し広い場所に出た
「わー、トラップありそー」
「マジだー」
「あるよ!ここで待ってて、下手に進むと地面落ちるから」
そういって一徳は、ヒョイヒョイジグザグ進む
「気を付けろよ」
「うん、でもあるかな.......宝箱開いてないし入ってると良いんだけど」
宝箱に近づき、宝箱の鍵のダイヤルを回し始める
「8686.......」
「エロエロ.......」
「そういうの良いから.......」
「開いた!」
宝箱の中には持ち手がちょっとアレな形をした鞭が入っていた
「なんじゃそれ!」
「こういうもんなんです」
どうにもアレにしか見えないが、とりあえず装備してみようという事になり
一徳は装備してみた
一徳は、男前だ
ラウンドマッシュショートの髪は少しスパイラルが入っていて襟足が短い
卵形の顔と首筋の色が白く線が細いため、中性的な色気がある
少しだぼついた襟首が広目のクルーネックのセーターを着て
下は黒のスキニーパンツで足が細く見える
靴も黒いスニーカーで歩きやすそうだ
ラフな服装でもイケメンはかっこよくみえる
そんな男前が、アレな鞭を持っている
少し振ったら5メートル先の岩が砕けた
鞭伸びるし怖えええええええぇぇ
「なんとか、なりそうだね」
にこりと一徳が納得している
「「よし、魔物の討伐は任せた!早く出口に行こう!」」
過と寛太は声を合わせた
そうして、途中で魔物を何体か倒しながらイケメンがダンジョンを脱出試み中に声が聞こえてきた
地下2階まで上がってきたときだった
「きゃああああああああああああああ!」
「うっへっへ、観念しな、誰も助けには来ないぜ!」
「ううう、こんなもの!こんなもののせいで!」
柄の悪そうな男達が一人の女性を取り囲んでいる
女性が手枷を嵌めて顔を歪めている
五十嵐3兄弟ボケーッと見ている
「ちょっと!貴方達!なんで見てるだけのよ!」
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