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第七章 悠久
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「迷宮の最深到達階層更新か……今の記録は、何階層なんだ?」
ゴーンベ室長から言い渡された俺のAランクアップ試験の内容は、迷宮都市デキス内にある『最深最古迷宮デキスラニア』の最深到達階層の更新だった。
「現在二百階層までは、到達しております」
「二百階層ってだけでも凄いが、この迷宮デキスラニアは何階層あるんだ?」
「それは、判明しておりません。特にここデキスでは、毎日沢山の冒険者もとい『探索者』が迷宮へと入り、生計を立てております。その為、迷宮も日々成長しておりますし、何より現在の最深到達階層が二百階層ですので、それより深い階層がどれだけあるかなどわかりません」
俺の『迷宮診断』のようなスキルを持っている人間は、どうやらいないらしい。
「最深到達階層更新と言うが、どうやって俺がそこの階層まで行ったかなんてわかるんだ?」
「おや? ヤナ殿は、迷宮デキスラニアには入った事がないですか?」
「あぁ、この都市に来る事自体が初めてだからな」
「なるほど、それなら知らないでしょうな。迷宮デキスラニアに入る際に、迷宮カードを取得してから入る決まりになっているのです。そして、その迷宮カードに登録した人間の名と到達した最深階層の情報が記されるのです」
迷宮カードを持つ事で、自身の到達深度を自動的に記録し、そのまま証明になるらしい。
「それは魔道具なのか? えらく便利なものだが」
「えぇ、ギルドカード作成機と同じく、初代ギルドマスターが迷宮カード作成機を作りました。ただし、この迷宮デキスラニアのみでしか使用は出来ませんが」
「へぇ、なんだか勿体無いな。他でも使えればいいのにな」
「迷宮カードは迷宮デキスラニアが発する迷宮固有の魔力と接続していると考えられていまして、この迷宮デキスラニアにしか反応しないのです。当時も初代ギルドマスターが、どのように迷宮デキスラニアと迷宮カード作成機同士を、魔力的な接続を成功させたのか、記録がそもそも無いのです」
「秘匿されたスキルか何かかもしれんな。わかった、その迷宮カードは、何処で手に入るんだ?」
「この冒険者ギルド本部でも、販売されておりますよ。総合受付で、銀貨1枚で購入可能です」
「随分安いが、それも初代が決めたのか?」
「はいそうです、因みにこの都市の設計も初代が行ったそうです」
迷宮の大氾濫に備えた街づくりと言い、確かに初代勇者はこの世界の人間では無い事を、俺に改めて感じさせた。
「そうなんだな、流石初代って所かな。それと、このAランクアップ試験に、期限はあるのか?」
「いえ、有りません。そもそもAランクになる事自体が、冒険者人生を賭けて達成する様な偉業なのです。現在、現役のAランク冒険者は十数名しかおりません」
「そうか、それじゃアヤメみたいなSランクは何人くらいいるんだ?」
「四人だとされています」
「されている?」
ゴーンベ室長が歯切れの悪い返答をしていたので、逆に気になった。
「えぇ、当代のギルドマスターくらいですね、現役Sランクで所在が分かっているのは。あとの方は、何処で何をしているのか把握出来ないのですよ。なので、今日アヤメ殿が此処へ来られた時は驚いたのです」
「アヤメにキョウシロウと他にも二人か。因みにどんな冒険者なんだ?」
「一人はエルフ族の女性、もう一人に関しては代々のギルドマスターのみが知りうる情報です」
「なんだそりゃ? それじゃ、そのエルフ族の女性ってのは、どんな人なんだ?」
エルフ族の女性ともう一人いるらしいが、その冒険者の情報は代々のギルドマスターしか知らないらしい。代々のと言っている時点で、寿命からしてきっと人族ではないのだろう。
「名はエイディー、元はエルフの姫君だったと言われています。しかし、彼女も二十年程前から姿を消しておりますね。噂では、力を誰かに封印されAランク程の力しか出せなくなったとも言われていますが、詳細は分かっておりません」
「結局、アヤメとキョウシロウ以外はよく分からないって事か」
「そうなりますね」
俺は、少し今の話を聞いて一瞬頭によぎる事があったが、一先ずは今は目の前の事に集中する事とした。
「話が大分それちまったが、Aランクアップ試験は理解した。他に何かあるか?」
「いえ、試験については以上です。それでは健闘を祈っています」
「あぁ、ありがとう」
ゴーンベ室長に、俺たちが来た時とは真逆に笑顔で送り出された。
俺たちは、ゴーンベ室長と別れた後に、一階の総合受付で人数分の迷宮カードを作成し、その場でカードに其々登録を行った。ギルドカードの時とは違い、手に持った迷宮カードに『登録』と唱える事で完了した。
取り敢えず、ギルド本部のフロントロビーの隅にある喫茶店のような所に入り、これからの事について話し合う事にした。
「さて、どうするかなっと」
俺は、注文したカーシーを飲みながら呟いた。
「主様は、迷宮に潜らないのですか?」
アシェリが、俺がそこまで乗り気ではない事を察して、その事に関して聞いてきた。
「いや、潜らないという事はないんだが、今回の試験は期限が設定されていないからな。別にすぐに潜らなくても良いかと思っているのと、ちょっと今挑戦するかどうか迷っててな」
「試験合格条件の達成にかかる時間を、あなたは気にしているのね」
俺がエディスの問いかけに頷くと、エディスが話を引き継ぐように話し始めた。
「確かに、正攻法で最深到達階層の二百階層まで潜ろうと思うと、結構な日数がかかるわね。特に食料はかなりの量を調達しておかないと足りなくなるわ。迷宮魔物は倒しても、その場に死骸として残らないから、現地調達も難しいわ」
エディスの言う通り、正攻法で二百階層まで行こうとすると、一週間やそこらで行ける階層ではない。その分の物資も必要だが、何より時間がかかるのが、今の俺には迷い所だった。
「ヤナ様なら、ただ達成するだけなら短時間で出来るのではないでしょうか? 王都での魔物の大氾濫《スタンピード》を防ぐ為に、東と西の五十階層の迷宮を一晩程で踏破されてましたし」
セアラが、そう確認する様に問いかけてくるが、それは俺も考えていた。
「確かにな、あの時は俺一人がずっと走りながら踏破したから……ずっと走る?……あぁ、そうか、別にそれでいいのか」
俺は、あの時に『走って』踏破したのが『特別』で、『普通』は『歩く』のだと勘違いしていた。
「ヤナ? 何か嬉しい事あったの? 楽しそうに笑ってる」
「ん? あぁ、やっぱり一人で考えてちゃダメだよな。他の人と話す事によって気づく事もあるもんだ」
俺は、嗤いながらライの頭を撫でた。
「ライちゃん、アレは笑っているんじゃなくて嗤っているのよ」
「そして、主様が嗤う時は大抵鍛錬関連です」
「見慣れたらあのヤナ様の嗤い顔も、可愛いですよ」
「マスター、何を思いついたのです? まぁ、聞くまでも無いですが」
「なに、いつもと一緒だよ。迷宮踏破だと思うから行けないんだ」
「「「はい?」」」
俺は自分でも分かるほどに、ドヤ顔をしてみせながら、言葉を続ける。
「迷宮踏破だと考えるから、固定概念に囚われるわけだ。そうなんだよ、うん、これは鍛錬なんだよ」
「「「あぁ……やっぱり……」」」
「ヤナって、鍛錬大好きだね」
「あぁ、大好きだ!」
俺は、一片の迷いもなく言い切る。
「ライ様、アレを脳筋って言うんですよ。ライ様は、もっと頭を使えるようになりましょうね?」
「うん、ヤナビ先生」
「おい!?」
ライがヤナビに素直に返事している事に、ライの将来を心配しつつも、行動方針が決まったため、俺たちは総合受付で聞いた宿に向かった。
そして、宿を抑えた後は、先ずは一回迷宮を見てみる事にした。本格的に挑戦する前に、一度『迷宮診断』しておこうと考えていたからだ。
既に、ヤナビが迷宮都市の地図は火鼠を使って、作り終えていたので、ヤナビのナビで俺たちは『最深最古迷宮デキスラニア』へと歩いて向かったのだった。
「のじゃ?」
妾は今、街の上空から落下していた。
「そうか、デキスの奴め妾の元の姿用の転送陣を作動させておったのじゃな」
元の姿に戻れば、面倒な事になるであろう事は、分かりきっている為、落下しながらどうするか考えていたが、一部分だけなら目立たないだろうと判断した。
「街に近づいたら、引っ込めれば良いじゃろ。部分竜化で、翼を出せ……出せ……どうやって、やるんじゃったっけ?」
あまりに久しぶり過ぎて、部分竜化で翼だけ元の姿に戻ろうとしたが、どうしても全てが元の姿に戻ろうとしていまい、中々一部分だけというのが感覚が思い出せなかった。
「……ととと取り敢えず、風魔法で減速を……」
妾は、極めて冷静に風魔法で自分を持ち上げ減速しようとした。
その結果、逆に加速した。
「ひゅえぇえええ! 間違って『下降気流』してしまったのじゃぁあああ!」
そして妾は、街目掛けて一直線に落ちていった。
「おわっ! なんだこの風は!」
いきなり、空から叩きつけられる様な強風が吹き、何事かと空を見上げた。
「止めて欲しいのじゃぁああああ!」
のじゃロリが、空から物凄い勢いで落ちてきた。
「え? えぇえええええ!?」
そして、悠久の刻が交錯する
ゴーンベ室長から言い渡された俺のAランクアップ試験の内容は、迷宮都市デキス内にある『最深最古迷宮デキスラニア』の最深到達階層の更新だった。
「現在二百階層までは、到達しております」
「二百階層ってだけでも凄いが、この迷宮デキスラニアは何階層あるんだ?」
「それは、判明しておりません。特にここデキスでは、毎日沢山の冒険者もとい『探索者』が迷宮へと入り、生計を立てております。その為、迷宮も日々成長しておりますし、何より現在の最深到達階層が二百階層ですので、それより深い階層がどれだけあるかなどわかりません」
俺の『迷宮診断』のようなスキルを持っている人間は、どうやらいないらしい。
「最深到達階層更新と言うが、どうやって俺がそこの階層まで行ったかなんてわかるんだ?」
「おや? ヤナ殿は、迷宮デキスラニアには入った事がないですか?」
「あぁ、この都市に来る事自体が初めてだからな」
「なるほど、それなら知らないでしょうな。迷宮デキスラニアに入る際に、迷宮カードを取得してから入る決まりになっているのです。そして、その迷宮カードに登録した人間の名と到達した最深階層の情報が記されるのです」
迷宮カードを持つ事で、自身の到達深度を自動的に記録し、そのまま証明になるらしい。
「それは魔道具なのか? えらく便利なものだが」
「えぇ、ギルドカード作成機と同じく、初代ギルドマスターが迷宮カード作成機を作りました。ただし、この迷宮デキスラニアのみでしか使用は出来ませんが」
「へぇ、なんだか勿体無いな。他でも使えればいいのにな」
「迷宮カードは迷宮デキスラニアが発する迷宮固有の魔力と接続していると考えられていまして、この迷宮デキスラニアにしか反応しないのです。当時も初代ギルドマスターが、どのように迷宮デキスラニアと迷宮カード作成機同士を、魔力的な接続を成功させたのか、記録がそもそも無いのです」
「秘匿されたスキルか何かかもしれんな。わかった、その迷宮カードは、何処で手に入るんだ?」
「この冒険者ギルド本部でも、販売されておりますよ。総合受付で、銀貨1枚で購入可能です」
「随分安いが、それも初代が決めたのか?」
「はいそうです、因みにこの都市の設計も初代が行ったそうです」
迷宮の大氾濫に備えた街づくりと言い、確かに初代勇者はこの世界の人間では無い事を、俺に改めて感じさせた。
「そうなんだな、流石初代って所かな。それと、このAランクアップ試験に、期限はあるのか?」
「いえ、有りません。そもそもAランクになる事自体が、冒険者人生を賭けて達成する様な偉業なのです。現在、現役のAランク冒険者は十数名しかおりません」
「そうか、それじゃアヤメみたいなSランクは何人くらいいるんだ?」
「四人だとされています」
「されている?」
ゴーンベ室長が歯切れの悪い返答をしていたので、逆に気になった。
「えぇ、当代のギルドマスターくらいですね、現役Sランクで所在が分かっているのは。あとの方は、何処で何をしているのか把握出来ないのですよ。なので、今日アヤメ殿が此処へ来られた時は驚いたのです」
「アヤメにキョウシロウと他にも二人か。因みにどんな冒険者なんだ?」
「一人はエルフ族の女性、もう一人に関しては代々のギルドマスターのみが知りうる情報です」
「なんだそりゃ? それじゃ、そのエルフ族の女性ってのは、どんな人なんだ?」
エルフ族の女性ともう一人いるらしいが、その冒険者の情報は代々のギルドマスターしか知らないらしい。代々のと言っている時点で、寿命からしてきっと人族ではないのだろう。
「名はエイディー、元はエルフの姫君だったと言われています。しかし、彼女も二十年程前から姿を消しておりますね。噂では、力を誰かに封印されAランク程の力しか出せなくなったとも言われていますが、詳細は分かっておりません」
「結局、アヤメとキョウシロウ以外はよく分からないって事か」
「そうなりますね」
俺は、少し今の話を聞いて一瞬頭によぎる事があったが、一先ずは今は目の前の事に集中する事とした。
「話が大分それちまったが、Aランクアップ試験は理解した。他に何かあるか?」
「いえ、試験については以上です。それでは健闘を祈っています」
「あぁ、ありがとう」
ゴーンベ室長に、俺たちが来た時とは真逆に笑顔で送り出された。
俺たちは、ゴーンベ室長と別れた後に、一階の総合受付で人数分の迷宮カードを作成し、その場でカードに其々登録を行った。ギルドカードの時とは違い、手に持った迷宮カードに『登録』と唱える事で完了した。
取り敢えず、ギルド本部のフロントロビーの隅にある喫茶店のような所に入り、これからの事について話し合う事にした。
「さて、どうするかなっと」
俺は、注文したカーシーを飲みながら呟いた。
「主様は、迷宮に潜らないのですか?」
アシェリが、俺がそこまで乗り気ではない事を察して、その事に関して聞いてきた。
「いや、潜らないという事はないんだが、今回の試験は期限が設定されていないからな。別にすぐに潜らなくても良いかと思っているのと、ちょっと今挑戦するかどうか迷っててな」
「試験合格条件の達成にかかる時間を、あなたは気にしているのね」
俺がエディスの問いかけに頷くと、エディスが話を引き継ぐように話し始めた。
「確かに、正攻法で最深到達階層の二百階層まで潜ろうと思うと、結構な日数がかかるわね。特に食料はかなりの量を調達しておかないと足りなくなるわ。迷宮魔物は倒しても、その場に死骸として残らないから、現地調達も難しいわ」
エディスの言う通り、正攻法で二百階層まで行こうとすると、一週間やそこらで行ける階層ではない。その分の物資も必要だが、何より時間がかかるのが、今の俺には迷い所だった。
「ヤナ様なら、ただ達成するだけなら短時間で出来るのではないでしょうか? 王都での魔物の大氾濫《スタンピード》を防ぐ為に、東と西の五十階層の迷宮を一晩程で踏破されてましたし」
セアラが、そう確認する様に問いかけてくるが、それは俺も考えていた。
「確かにな、あの時は俺一人がずっと走りながら踏破したから……ずっと走る?……あぁ、そうか、別にそれでいいのか」
俺は、あの時に『走って』踏破したのが『特別』で、『普通』は『歩く』のだと勘違いしていた。
「ヤナ? 何か嬉しい事あったの? 楽しそうに笑ってる」
「ん? あぁ、やっぱり一人で考えてちゃダメだよな。他の人と話す事によって気づく事もあるもんだ」
俺は、嗤いながらライの頭を撫でた。
「ライちゃん、アレは笑っているんじゃなくて嗤っているのよ」
「そして、主様が嗤う時は大抵鍛錬関連です」
「見慣れたらあのヤナ様の嗤い顔も、可愛いですよ」
「マスター、何を思いついたのです? まぁ、聞くまでも無いですが」
「なに、いつもと一緒だよ。迷宮踏破だと思うから行けないんだ」
「「「はい?」」」
俺は自分でも分かるほどに、ドヤ顔をしてみせながら、言葉を続ける。
「迷宮踏破だと考えるから、固定概念に囚われるわけだ。そうなんだよ、うん、これは鍛錬なんだよ」
「「「あぁ……やっぱり……」」」
「ヤナって、鍛錬大好きだね」
「あぁ、大好きだ!」
俺は、一片の迷いもなく言い切る。
「ライ様、アレを脳筋って言うんですよ。ライ様は、もっと頭を使えるようになりましょうね?」
「うん、ヤナビ先生」
「おい!?」
ライがヤナビに素直に返事している事に、ライの将来を心配しつつも、行動方針が決まったため、俺たちは総合受付で聞いた宿に向かった。
そして、宿を抑えた後は、先ずは一回迷宮を見てみる事にした。本格的に挑戦する前に、一度『迷宮診断』しておこうと考えていたからだ。
既に、ヤナビが迷宮都市の地図は火鼠を使って、作り終えていたので、ヤナビのナビで俺たちは『最深最古迷宮デキスラニア』へと歩いて向かったのだった。
「のじゃ?」
妾は今、街の上空から落下していた。
「そうか、デキスの奴め妾の元の姿用の転送陣を作動させておったのじゃな」
元の姿に戻れば、面倒な事になるであろう事は、分かりきっている為、落下しながらどうするか考えていたが、一部分だけなら目立たないだろうと判断した。
「街に近づいたら、引っ込めれば良いじゃろ。部分竜化で、翼を出せ……出せ……どうやって、やるんじゃったっけ?」
あまりに久しぶり過ぎて、部分竜化で翼だけ元の姿に戻ろうとしたが、どうしても全てが元の姿に戻ろうとしていまい、中々一部分だけというのが感覚が思い出せなかった。
「……ととと取り敢えず、風魔法で減速を……」
妾は、極めて冷静に風魔法で自分を持ち上げ減速しようとした。
その結果、逆に加速した。
「ひゅえぇえええ! 間違って『下降気流』してしまったのじゃぁあああ!」
そして妾は、街目掛けて一直線に落ちていった。
「おわっ! なんだこの風は!」
いきなり、空から叩きつけられる様な強風が吹き、何事かと空を見上げた。
「止めて欲しいのじゃぁああああ!」
のじゃロリが、空から物凄い勢いで落ちてきた。
「え? えぇえええええ!?」
そして、悠久の刻が交錯する
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