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第七章 マコちゃん
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不思議だった。
男の俺には多分、物足りないくらいのアルコールしか入っていない。
なのに女装してるからか、なんだかふわふわした気分になってきた。
「このお酒は卵から作られているんですよ」
「そうなんだあ…」
だからアレルギーの有無を確認したんだ。
なんか、凄いと思った。
男の俺のときには、確認すらされなかった。
女装効果だ。
…やっぱり、女性相手だと違うんだな…
コクリとまた、カクテルを飲んだ。
乳白色のお酒はアドボカートというお酒で、まろやかなで甘い。
ライムのお酒も入っているみたくて、しつこくなく爽やかな飲みくちになってる。
ジンジャエールの炭酸が、喉に染みる。
「ケホっ…」
ちょっと喉がイガイガしたから咳をすると、男はちょっと心配そうな顔をした。
「風邪でもお召ですか」
「えっ…おめ、おめしって…」
「ふふ…風邪でもひいてるの?ってこと…」
「あ…う、うん…ちょっとだけ。だからこんな声で恥ずかしい…」
男声なのは、風邪のせいにしとこう。
我ながら名案だと思った。
「いけませんね…熱は?」
「あ?え…、ええ。喉だけだから、大丈夫…」
男はそっと小皿を差し出してきた。
そこにはドライフルーツが載っていた。
「え…?頼んでないよ?」
「サービスです。ドライジンジャー…喉にいいと思いますよ」
にっこりとまっすぐに俺を見つめて笑う。
惚れ惚れとするほどいい男だった。
意思の強そうなしっかりとした眉。
なのにその下にある瞳は大きくて、まつ毛が長い。
通った鼻筋の下には、ぽってりとしたピンク色の唇。
皮膚の色は、限りなく白い。
美しい、と思った
少しだけウエーブの掛かった前髪は長めで、耳にかけている。
白のシャツに、黒のカマーベスト。
黒の蝶ネクタイは細身で、シャープな印象を作ってる。
足元は、長いソムリエエプロンで覆われていた。
鍛えられて程よく筋肉のついたスリムな体にそれはすごくフィットしていて。
最上級に似合っていた。
「…何か?」
気づいたら、また見惚れていた。
「う、ううん…」
頬が熱い…
日曜日の夕方だからか、他の客はまだ来ていない。
いっそ、このまま誰も来なければいいのに…
不謹慎にもそんなことまで思ってしまう。
営業妨害になっちゃう…
「寒くはありませんか?」
そういえば、足元がスースーする。
「い、いえ…」
いくらブーツを履いているとはいえ、スカートだからしょうがない。
席に着くときコートは脱いでいたから、肩に掛けていたストールを外して膝に掛けた。
「寒いですか?」
「あ…いいえ。お酒、飲んでいるから大丈夫」
そう言ってるのに、リモコンを取り出すと、エアコンの設定温度をちょっと上げてしまった。
「大丈夫なのに…」
「暖かくしていないと、風邪治りませんよ?」
そうだった。
そういう設定にしてるんだった。
「…ありがとう…」
まさかこんなに長い時間、ふたりきりで居られると思っていなかったから、夢心地になってきた。
長い髪は少し重いけど、俺の男の部分を覆い隠してくれる。
お酒のちからと上手くいった女装で上機嫌の俺は、次々とカクテルを飲み干した。
男の俺には多分、物足りないくらいのアルコールしか入っていない。
なのに女装してるからか、なんだかふわふわした気分になってきた。
「このお酒は卵から作られているんですよ」
「そうなんだあ…」
だからアレルギーの有無を確認したんだ。
なんか、凄いと思った。
男の俺のときには、確認すらされなかった。
女装効果だ。
…やっぱり、女性相手だと違うんだな…
コクリとまた、カクテルを飲んだ。
乳白色のお酒はアドボカートというお酒で、まろやかなで甘い。
ライムのお酒も入っているみたくて、しつこくなく爽やかな飲みくちになってる。
ジンジャエールの炭酸が、喉に染みる。
「ケホっ…」
ちょっと喉がイガイガしたから咳をすると、男はちょっと心配そうな顔をした。
「風邪でもお召ですか」
「えっ…おめ、おめしって…」
「ふふ…風邪でもひいてるの?ってこと…」
「あ…う、うん…ちょっとだけ。だからこんな声で恥ずかしい…」
男声なのは、風邪のせいにしとこう。
我ながら名案だと思った。
「いけませんね…熱は?」
「あ?え…、ええ。喉だけだから、大丈夫…」
男はそっと小皿を差し出してきた。
そこにはドライフルーツが載っていた。
「え…?頼んでないよ?」
「サービスです。ドライジンジャー…喉にいいと思いますよ」
にっこりとまっすぐに俺を見つめて笑う。
惚れ惚れとするほどいい男だった。
意思の強そうなしっかりとした眉。
なのにその下にある瞳は大きくて、まつ毛が長い。
通った鼻筋の下には、ぽってりとしたピンク色の唇。
皮膚の色は、限りなく白い。
美しい、と思った
少しだけウエーブの掛かった前髪は長めで、耳にかけている。
白のシャツに、黒のカマーベスト。
黒の蝶ネクタイは細身で、シャープな印象を作ってる。
足元は、長いソムリエエプロンで覆われていた。
鍛えられて程よく筋肉のついたスリムな体にそれはすごくフィットしていて。
最上級に似合っていた。
「…何か?」
気づいたら、また見惚れていた。
「う、ううん…」
頬が熱い…
日曜日の夕方だからか、他の客はまだ来ていない。
いっそ、このまま誰も来なければいいのに…
不謹慎にもそんなことまで思ってしまう。
営業妨害になっちゃう…
「寒くはありませんか?」
そういえば、足元がスースーする。
「い、いえ…」
いくらブーツを履いているとはいえ、スカートだからしょうがない。
席に着くときコートは脱いでいたから、肩に掛けていたストールを外して膝に掛けた。
「寒いですか?」
「あ…いいえ。お酒、飲んでいるから大丈夫」
そう言ってるのに、リモコンを取り出すと、エアコンの設定温度をちょっと上げてしまった。
「大丈夫なのに…」
「暖かくしていないと、風邪治りませんよ?」
そうだった。
そういう設定にしてるんだった。
「…ありがとう…」
まさかこんなに長い時間、ふたりきりで居られると思っていなかったから、夢心地になってきた。
長い髪は少し重いけど、俺の男の部分を覆い隠してくれる。
お酒のちからと上手くいった女装で上機嫌の俺は、次々とカクテルを飲み干した。
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