イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第十八章 生徒の村田とイケメン教師

イケメン教師、村田に屋上で動画を見せられる

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 ホームルームの後、小坂は逃げるように教室から廊下に出た。正しい生活態度を、どの口が説くのか。後ろめたさで、居たたまれなかった。

「せーんせっ、なーに逃げてんのぉー?」
ふざけた声が追いかけてきた。

 生徒の村田だ。
 村田といっしょにいる所を、他の生徒に見られたくない。
 小坂は、とっさに後ずさった。
 村田と関係していることが傍目にもわかってしまうのではないかと恐れた。

「ちょっと、つきあってよ」
村田悪照は、小坂を屋上に誘った。小坂は拒めなかった。村田ともめているところを他の生徒たちに見られたくなかった。

 屋上への階段は短くて薄暗い。ひと気がなく、空気がひんやりしている。
 階下の声が遠くに響く。伽藍堂のような空間。
 屋上への出入りは禁止されている。だが、村田は躊躇なく扉を開ける。
「ここなら誰も来ないから」

 キイっと音を立てて扉が開く。薄暗い空間に光が差しこむ。まぶしい。
 屋上は明るかった。開放的だ。伸びやかな空間。新鮮な空気。息を吸う。
 爽やかな風が吹き抜ける。頭上には碧空が広がっている。
 明るい日のもとに晒されていいことなど、村田と自分の間には、何もないというのに。
 空には白雲が細くたなびいている。上空は少し風が強いのだろう。
 まさか、こんな伸びやかな空間で相手をしろというのか? 村田に呼び出される理由で思い浮かぶことは、それしかない。
 己れの恥を、恥ずかしい姿を、白日のもとに晒すなど。

 屋上からは校区が一望できた。麓戸の店はどこだろうか。目で探す。
 村田が振り向いた。
「小坂って、無理矢理されるのが好きなの?」
 とっさに何も答えられない小坂を見て、村田は、にやにやした。村田はスマホをポケットから取り出して、小坂の目の前に突きつけた。
 尻をむきだしにした若い男の画像。「また、見回りの時の動画で脅すのか!」と思いかけて、小坂は、はっとした。スマホをわしづかみにしてよく見た。いつもの、小坂がカラオケ店で他校の生徒たちから集団暴行を受けている動画ではなかった。

 村田がスマホに手をのばし、画面の三角マークに触れた。静止画像が動きだす。同時に、
『アァン……アッ……』
と恥ずかしい男の喘ぎ声が流れ出した。荒い呼吸音と共に、いやらしく欲情した声。明らかに、性行為の時の声だ。耳をふさぎたい。別の男の低い声がする。何を言っているかまでは、判別できない。
 映像が突きつけられる。
 よく知る光景。校長室だ。
 画面の裸の尻が揺れて、指が、むりむりと菊座に入っていった。
 恍惚とした若い男の顔。半開きになった口から喘ぎ声が漏れる。
 画面には、喘ぎ声をあげながら、イキ狂い、痴態をさらす恥ずかしい小坂の姿があった。
 生徒会室のモニターでは、散々見せられていたが、こんなモバイル媒体で持ち運びされているとは。それも村田に。
 そういえば、生徒会長たちが、村田は生徒会の諜報部員だとか言っていた。

「前から気になってたんだけど、小坂って、校長と、やっちゃってんだ?」
村田が小坂の目をとらえる。
「これ、教育委員会に送ってもいいんだけど」
村田は動画をメールに添付、のボタンに触れた。
「その前に、クラスに一斉送信かな」
村田はメールの宛先CCを選んだ。
「担任のイケメン先生がこんなエッチなことしてるって知ったら、みんなショックだろうなあ。みんな、せんせーのこと大好きだからね。せんせー、興奮したクラスのみんなに襲われちゃうかも」
村田はニヤニヤして小坂を挑発した。
「まずは一番に宮本君に知らせてあげなくちゃね」
村田が宮本桜児の名を選択して、送信ボタンに触れようとした。

「やめなさい」
小坂は、村田の手をスマホごとつかんだ。
「宮本に、あの時の動画も見せたのか」
以前、小坂がおかされている動画を宮本は見たと泣いていた。

「あいつ、チクりやがって……」
村田は吐き捨てるようにつぶやいた。そして、ふてくされたように言った。
「そうだよ。あいつが悪いんだ。あんたのこと、いろいろ俺から聞き出したがるから」
そう言ったあと、村田はすぐに開き直ったような小癪な笑いを見せて言った。
「百聞は一見にしかずっていうだろ? だから見せたんだ」

「この動画は、どうしたんだ?」
小坂はスマホを指して問い詰めた。

「さあね。メールで送られてきたんだよ」
村田はケロッとした顔で答えた。
 生徒会室で見た動画は、どこかに隠しカメラがあるはずだった。それと同じカメラで撮影された動画なのだろうか。
「大丈夫だよ。見てるヤツも、そういうのが好きってことになるから、何も言えないって」
村田は小坂を慰めるように気休めを言った。
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