イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

文字の大きさ
28 / 475
第二章 調教師編

イケメン教師、調教師に心惹かれる【挿絵写真】

しおりを挟む
 小坂は、車を降り、薄暗い雑居ビルの狭いホールでエレベーターを待った。入居事業者を記した表示にBlack Swanの文字があった。油性マジックで 手書きされた白いプラスチックのプレートは、いかにも、にわか仕立てだ。
 
 小坂は、四階でエレベーターを降り、無機質な扉を開けた。
 無駄のない筋肉のついた身体をスーツに包み、真っ直ぐに頭をかかげた白皙で鋭い目つきの男が、小坂に向かって歩を進めてきた。

「麓戸さん……」
男の姿を目にしたとたん、思わず小坂の口から、こぼれおちた、愛しい人の名。
 麓戸の何が好きかといって、容姿ほど好きなものはなかった。初めて出会った時から小坂は、麓戸の冷たい美貌に心惹かれた。少し頬がこけ、人生に倦んだ雰囲気も、疲労の色も、年上の男の色香と感じた。酷薄そうな唇、冷酷なまなざし。熱血漢の神崎先生とはまた違う魅力を持った、むしろ真逆の冷血漢だった。

 男は、小坂の脇を素通りして、ドアに閉店の札を掛け鍵をかけた。

 早く麓戸さんに抱かれたい。

 小坂は店の奥に進み、ショーケースのある部屋の奥のドアを開けた。

 秘密めいた部屋には大きなベッドと、手術台のような処置ベッドがあった。
 拘束器具のついた処置ベッドの横で、小坂は、はやる気持ちをおさえながら、黙ってグレーのスーツのジャケットを脱いだ。

 ボタンをはずすのも、もどかしい。

 小坂がネクタイに指をかけたとき、男が部屋に入ってきた。小坂は動きをとめ、麓戸の姿を目で追った。しなやかな黒豹のような動き。あの人の牙で噛みつかれ、自分は喉笛から血を流して死ぬのだ。吸血鬼、そう、吸血鬼のような人。
 男が小坂の手を払い、代わりに指をかけた。しゅるりと絹のすれる音がして、ネクタイが、小坂の首からすべり落ちた。
「麓戸さん……」
いつもは、脱がしてなんかくれないのに。小坂は麓戸の首に両腕をまわし、血のように赤い唇にキスをした。
「なんの真似だ?」
 麓戸の目は、いつものように、冷たかった。

「脱げ」
男は小坂をつき放した。小坂が、一つ一つワイシャツのボタンをはずすのを、麓戸が冷ややかな目つきで見ていた。
 小坂は、全裸になると、処置台にあがり、うつぶせになって寝た。お仕置きの時は、このベッドだ。いろいろ漏らしてしまうこともあるからだ。激しいプレイに興奮させられて、我を忘れて夢中になってしまうのだ。

 課題を達成したけれど、やはり与えられるのは、お仕置きか。お仕置きでもいい。自分には、お仕置きが必要なのだから。お仕置きでもいい。麓戸さんが自分に関心を持ってくれるのなら。褒められたらおしまいだから、むしろお仕置きを与えられる方がいい。小坂は、ひんやりした処置台に頬をつけながら思った。

 麓戸は服を着たまま、小坂のももから尻にかけてを指でなぞった。
「んっ……」
小坂は、ももをビクンと痙攣させた。

 男子生徒との激しく淫らな行為で、尻の中に大量に放たれた精液も、校長にいじられて、ほとんど外に出てしまったと危ぶんでいたのに、まだ奥の方に残っていたのか、さしこまれた麓戸の指でかき回されると、小坂のアナルは卑猥な音をたてた。
「あ……あぁ……」
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

お兄ちゃん大好きな弟の日常

ミクリ21
BL
僕の朝は早い。 お兄ちゃんを愛するために、早起きは絶対だ。 睡眠時間?ナニソレ美味しいの?

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...