イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

文字の大きさ
33 / 475
第二章 調教師編

イケメン教師、調教師に生徒とのことを弁明する

しおりを挟む
 「生徒に欲情する教師には、相当な仕置が必要だ」
麓戸が言った。

「違うんです」
小坂は宮本や村田より十も年上だし、なにより指導者なのだ。
「僕は、生徒を心配して、問いただそうとしただけなんです」
小坂は弁明した。

 麓戸は、
「そして、美少年の手でも握って、興奮したのか?」
とニヒルに唇の端をあげた。

小坂は、はっとした。
「手がすべって……」
小坂は逃げようとする宮本の腕をつかみそこねて、手を握ってしまった。
 宮本は小坂と目が合うと赤くなって、目をそらし、そっぽを向いた。
 そういえば、宮本は授業中、小坂が机の間をまわっていると、下を見たまま動きも止まっていた。小坂が立ち止まると、宮本のシャーペンの芯が折れたり、消しゴムでノートが破れた。

「僕は、生徒たちを、心配しただけなんです」
小坂の目には、宮本が村田に無理やり暴力を振るわれているように見えたのだ。

「愛出人は、最初から、生徒と○○○したいという下心があったんだろう?」
と麓戸が聞いた。

「違います。生徒が、僕の自慰を覗いていたんです」
小坂の自慰撮影を村田に覗かれたのだ。

 麓戸が、頬をひきつらせて歯を見せた。
「愛出人の淫乱な姿を覗いて、興奮したんだろうな。愛出人の自慰する姿は、そそるからな」
麓戸は、小坂の黒髪をつかみ、再び小坂の頭を処置台の上に押しつけた。
 わかってもらえない……。これまでの人生で、繰り返し感ぜざるを得なかった、あきらめの気持ちが、小坂の抵抗する気力を奪った。
 学習性無力感。
 ただ、小坂の心の奥底に、怒りが、怒りの焔が、燠火のように燃えていた。蓋をしても蓋をしても、なくなりはしない、その怒りが、小坂を自傷的な行動に駆り立てていることを、このとき、まだ小坂は気づいていなかった。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

お兄ちゃん大好きな弟の日常

ミクリ21
BL
僕の朝は早い。 お兄ちゃんを愛するために、早起きは絶対だ。 睡眠時間?ナニソレ美味しいの?

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

処理中です...