イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第二章 調教師編

イケメン教師、調教師との優しい後朝

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 小坂が目覚めたのは朝六時だった。麓戸の店のベッドで眠ってしまったのだ。いつの間にか、狭い処置台から、広いベッドにうつされていた。
 身体には毛布がかけられていた。
 小坂は起き上がって優しい音色を奏でる目覚まし時計をとめた。
 麓戸の姿はなかった。店と同じビルの最上階に麓戸は住んでいた。朝起きて愛しい人の姿が見えないのは寂しかったが、もし麓戸の姿を見てしまったら、また朝から欲情してしまうことだろう。これから仕事なのだ。
 小坂は店のシャワーブースで熱いシャワーを浴びてさっぱりした。

 シャワー室の入り口に用意されてあった、ふわふわの大きな白いバスタオルにくるまれる。柔軟剤のほのかな香りに顔をうずめる。気のせいかもしれないが、なんとなく、自分は麓戸に愛されているのではなかろうか、というような気がした。
 柔らかなバスマットの毛足に素足が埋もれそうだ。足の裏からくすぐられるような優しい感覚が伝わってくる。あたたかな浜の白砂に包まれるような。繰り返し、子守唄のようにゆりかごを揺する、波の音が聞こえてきそうだ。

 着てきたものが一切ない代わりに、衣服の一式が、チェストの上と、コート掛けに揃えて置いてあった。
『ご褒美だ』
と、白い紙に濃いブルーのインクで、手書きのメモが添えてあった。見覚えのある、麓戸の字だった。
 小坂が選ぶ堅実そうなスーツやネクタイとは全く違う、派手なストライプのスーツだった。セクシーなTバックの下着も置いてあった。シャツやジャケット、ズボンのサイズまで、何もかも小坂の身体に吸いつくほどに、馴染んでぴったりだった。

 麓戸さん、僕のことを何も思っていないようでいて、こんなにサイズがぴったり。

 小坂は痩せていたので、めったにぴったりの衣類に出会わなかった。小坂のサイズに合わせて、ひそかにあつらえてくれたのだろうか。でなければ、こんなにぴったりのはずがない。いつの間に? そういえば以前、プレイの一環として身体のあらゆる部位を測定されたことがあった。麓戸の筋肉質で頑健な肉体に比べて貧弱な自分の身体が恥ずかしかった。と同時に何もかも麓戸に把握され征服され支配される倒錯的な快感に酔いしれた。ただ計測されるだけなのに、麓戸にされるというだけで何もかもが興奮につながった。だから、純粋にプレイのためだと思っていた。

 なのに、麓戸さんったら……。

 いつも、あんな厳しい態度で、冷酷そうにしているけれど、こんな一面があったなんて。
 ううん、意外じゃない。だから好きなんだ。だからあの人のことを愛しているんだ。
 僕が間違ったことをしたら厳しく叱ってくれる。それに身をゆだねるのは快感だった。身も心もゆだねたい。もっと、もっと。

 プレゼントを身に着けてみると、いつもと違う服装がこそばゆかった。
 好きな人のプレゼント。そう思うと嬉しさに心が躍った。こんな気持ち、久しぶりだ。

 小坂は、近くの喫茶店でモーニングを食べ、出勤した。
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