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第三章 生徒編
イケメン教師、村田にビルの狭間に引きずり込まれる
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いつのことだったろう。以前、小坂が調教師、麓戸の店から出てきた時のことだった。
村田が、小坂の車の運転席のドアに寄りかかって立っていた。
「小坂せんせー、お・疲・れ・さ・ま」
村田は、小坂を見ると意味深な薄笑いを浮かべた。
「村田……なんでここに……」
バレた。
生徒に、アダルトショップに通っていることがバレた。
小坂は硬直した。
「いたらマズいことでもあんの?」
村田は、小坂の動揺を見てとったのか、にやにやして聞いた。
いや、違うんだ。見回りだよ。利用するためにアダルトショップに行ったわけじゃない。有害な店に生徒が迷いこんでいないか、見回りをしているんだよ。そう言おう。
嘘ではない。実際、最初は、この店に寄るのも、校長に要請された校外見回りの一環だった。一学校の教師の仕事ではないと思ったが、上司の命令に口答えはできなかった。だから仕方なく見回りをしているのだ。いや、生徒のために見回りをしているのだ、と。
いや、待てよ。
確かに、麓戸のアダルトショップは、生徒たちの通学途上にあった。
だが、表に大きな看板が出ているわけではない。エレベーターホールに、店名が書かれたプレートがあるだけだ。
小坂がアダルトショップに行ったと、バレているとは限らない。自分から言い出すことはない。
「帰りなさい。こんなところでうろついてるんじゃない」
小坂はごまかすように叱った。
「こんなところねえ……。こんなところって、いったい、どんなところなんだろうねぇ」
村田はニヤニヤと笑った。
「俺、わかんないから教えてよ。教師なんでしょ?」
「高校生がうろついていいいようなところじゃない」
小坂は怒ってみせた。
「だからぁ、どんなところって聞いてんの」
「どきなさい」
小坂は運転席のドアを開けようとした。
「これ、どうしよっかなぁ」
村田は、小坂にスマホの画面をちらつかせた。それは、小坂が他校の生徒たちに犯されている動画だった。
小坂は一瞬で、凍りついた。
「俺、見てたんですよね。カラオケ店で、小坂先生が輪姦(まわ)されるの。これ、クラスのLINEに流そっかなぁ」
村田は、小坂を上目遣いで見てニヤリと笑った。
「やめなさい」
小坂は村田を叱った。そんなものを流されて困るのは自分だけではない。見た生徒もショックを受けるし、学校全体や他校の生徒、関係機関全てに悪影響を及ぼす。
「俺、この動画で何度も抜かせてもらってたんだけど、最近、それじゃあ、もの足りなくなってきたんだよねぇ」
村田は、スマホをいじりまわしながら言った。
「俺の言ってる意味、どういうことかわかります?」
村田はスマホをいじる手をとめて、じっと小坂を見た。
「つまり、リアルで、やらせてほしいってことですよ」
村田が、小坂の腕を強くつかんだ。
「はなせ」
小坂は村田の手を振りほどこうとしたが、村田の力は強かった。
「拒否するならポチっと押して送信しちゃいますけどぉ?」
村田は悪辣な微笑を浮かべて言った。
「やめなさい!」
小坂は村田のスマホを奪おうとしたが、小坂の手は空を切った。村田の手が小坂の股間をつかんだ。
「やめろっ!」
小坂の声は、通りを走る車のクラクションにかき消された。
小坂は、薄暗いビルの隙間に引きずりこまれた。
「やめるんだ。さもないと……」
小坂は、すごんでみせたが、村田には何の効果もなかった。小坂の胸ぐらをつかんで村田が、強引にキスをしてきた。
「ん……」
唇を濡らされると、息があがった。
「せんせー、イケメンだなあ」
村田は、至近距離で、小坂の顔をつくづくと眺め、指先で小坂の頬を撫でた。
村田が、小坂の車の運転席のドアに寄りかかって立っていた。
「小坂せんせー、お・疲・れ・さ・ま」
村田は、小坂を見ると意味深な薄笑いを浮かべた。
「村田……なんでここに……」
バレた。
生徒に、アダルトショップに通っていることがバレた。
小坂は硬直した。
「いたらマズいことでもあんの?」
村田は、小坂の動揺を見てとったのか、にやにやして聞いた。
いや、違うんだ。見回りだよ。利用するためにアダルトショップに行ったわけじゃない。有害な店に生徒が迷いこんでいないか、見回りをしているんだよ。そう言おう。
嘘ではない。実際、最初は、この店に寄るのも、校長に要請された校外見回りの一環だった。一学校の教師の仕事ではないと思ったが、上司の命令に口答えはできなかった。だから仕方なく見回りをしているのだ。いや、生徒のために見回りをしているのだ、と。
いや、待てよ。
確かに、麓戸のアダルトショップは、生徒たちの通学途上にあった。
だが、表に大きな看板が出ているわけではない。エレベーターホールに、店名が書かれたプレートがあるだけだ。
小坂がアダルトショップに行ったと、バレているとは限らない。自分から言い出すことはない。
「帰りなさい。こんなところでうろついてるんじゃない」
小坂はごまかすように叱った。
「こんなところねえ……。こんなところって、いったい、どんなところなんだろうねぇ」
村田はニヤニヤと笑った。
「俺、わかんないから教えてよ。教師なんでしょ?」
「高校生がうろついていいいようなところじゃない」
小坂は怒ってみせた。
「だからぁ、どんなところって聞いてんの」
「どきなさい」
小坂は運転席のドアを開けようとした。
「これ、どうしよっかなぁ」
村田は、小坂にスマホの画面をちらつかせた。それは、小坂が他校の生徒たちに犯されている動画だった。
小坂は一瞬で、凍りついた。
「俺、見てたんですよね。カラオケ店で、小坂先生が輪姦(まわ)されるの。これ、クラスのLINEに流そっかなぁ」
村田は、小坂を上目遣いで見てニヤリと笑った。
「やめなさい」
小坂は村田を叱った。そんなものを流されて困るのは自分だけではない。見た生徒もショックを受けるし、学校全体や他校の生徒、関係機関全てに悪影響を及ぼす。
「俺、この動画で何度も抜かせてもらってたんだけど、最近、それじゃあ、もの足りなくなってきたんだよねぇ」
村田は、スマホをいじりまわしながら言った。
「俺の言ってる意味、どういうことかわかります?」
村田はスマホをいじる手をとめて、じっと小坂を見た。
「つまり、リアルで、やらせてほしいってことですよ」
村田が、小坂の腕を強くつかんだ。
「はなせ」
小坂は村田の手を振りほどこうとしたが、村田の力は強かった。
「拒否するならポチっと押して送信しちゃいますけどぉ?」
村田は悪辣な微笑を浮かべて言った。
「やめなさい!」
小坂は村田のスマホを奪おうとしたが、小坂の手は空を切った。村田の手が小坂の股間をつかんだ。
「やめろっ!」
小坂の声は、通りを走る車のクラクションにかき消された。
小坂は、薄暗いビルの隙間に引きずりこまれた。
「やめるんだ。さもないと……」
小坂は、すごんでみせたが、村田には何の効果もなかった。小坂の胸ぐらをつかんで村田が、強引にキスをしてきた。
「ん……」
唇を濡らされると、息があがった。
「せんせー、イケメンだなあ」
村田は、至近距離で、小坂の顔をつくづくと眺め、指先で小坂の頬を撫でた。
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