イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第三章 生徒編

イケメン教師、学校の廊下で村田にキスされる

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「せんせー」
村田の声がした。
 追憶から覚めると、そこは、昼の相談室だった。
「来ないから迎えに来てやった」
村田が立っていた。
 腕時計を見ると、とっくに授業がはじまっている時刻だった。小坂は、はっとして立ち上がり、急いで相談室を出た。


「宮本から、何を聞きだしたの?」
村田が、小坂の辞書や資料を抱えながら廊下で小坂に尋ねた。
 答えない小坂の前に、村田が、立ちふさがった。村田は、小坂を壁に追いつめ、資料ごしに顔を近づけた。
「せんせーは、俺のものだからな」
村田が所有欲をむき出しにする。乾いた唇が触れた。
 授業に遅れて、なにをしているかと思えば、生徒とキスしているなんて。小坂は自己嫌悪した。
「今日も放課後しようね」
村田が小坂の耳にささやく。

「だめだ。学校でなんて」
小坂は拒む。

「じゃあ、家に来る?」
村田が、資料の下で手を動かした。

「これから授業なんだぞ……」
小坂は、小声で抵抗した。授業時間の廊下はひと気もなく静まりかえっている。どこかのクラスから英語の音読が聞こえる。

「そう言いながら勃ってるくせに」
村田は、小坂の顔をのぞきこんでニヤニヤする。逃げる間もなく小坂の唇はとらえられた。

「んっ……」
息をつくたびに、流されていく……。ぎこちない生徒の発音と流暢な教師の発音のやりとりが教室から聞こえる。こっちでは、逆だ。完全に村田に舵を握られている。

 突然、唇がはなれた。
「そんな切なそうな顔しないの」
村田が言った。
「見られてるよ」
振り返る村田の視線の先に、宮本が立っていた。廊下の数メートル先で、淡い光を背負って、み使いの天使のように厳かに立ち尽くしていた。逆光でシルエットになっているのが、小坂を、いっそう敬虔な気持ちにさせた。

「続きは、放課後」
村田は約束のように言って、身体を離した。

 小坂たちが近づくのを、宮本は、廊下の先で、待っていた。
「先生、授業お願いします」
宮本は級長らしく、真面目な顔で、そう言うと、小坂と村田に背を向けて前を歩き出した。
 怒っている。宮本の背中は怒っていた。

「ごめん……なさい……」
情けない。十歳も下の生徒に叱られて、謝っている。いっそ、全てを謝りたい。今ここで膝をつき、全てを告白し懺悔したい。

 だが、立ち止まった宮本は、
「みんな、待ってますから」
と肩越しに、そっけなく言っただけで、その後、振り返りもしなかった。
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