イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第二十三章

イケメン教師、村田母子の家に行く 2

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 麓戸がドSのド変態という村田母の指摘は当たっていると思う。村田が否定するのは、息子の前では、さすがの麓戸も、そんなそぶりを見せないからか、と小坂は考えた。村田の母も、
「友達は立派かもしれないけど、あんたの父親は、息子の前で立派そうなフリをしているだけだよ」
と面白くなさそうに言った。
「でも、三者面談に来てくれたよ。母ちゃんは行けないって言ってたからさ」
と悪照は、食い下がった。ずいぶん麓戸に心酔しているようすだ。思春期の少年少女は親に反抗するものだが、ずっと会っていなかった親に会えたばかりだから、幼児期のように親を偶像化して崇拝するのも無理はないと思った。
「仕事で行けなかったんだよ」
と村田母は答えた。悪照が麓戸のことを良く言うのは村田の母にとって面白くないようだ。
「父さんは、仕事を休んで来てくれたよ」
という村田に、
「母ちゃんは、休みたくても休めないんだよ」
と村田の母は、うるさそうに答えた。

「父さん、学費出してくれるって。でも俺、大学行かないで働くから、そのお金もらって、母ちゃんは、夜の仕事やめればいいんだよ」
悪照が殊勝なことを言う。
「仕事がしたいんだよ」
村田母が言う。
「男を連れこまなきゃいけない仕事はやめなよ。小坂先生に嫌われるよ」
村田がたしなめるように言う。
「村田さん、僕からもお願いします」
水商売のことをよく知らない自分が口を出すのもどうかと思ったが生徒のことが心配なので小坂も頼んだ。麓戸が出している養育費もあるのに生活に困っているようすなのは、悪い男に騙されて貢いででもいるのではなかろうかと思ったからだ。
「へえ、イケメン先生からもよろしくお願いされちゃった。で、今夜は?」
村田母は、嬉しそうに、いそいそと自分の髪を撫でつけた。
「今夜は、帰ります」
小坂は答えた。やっぱり面と向かうと何も言えなかった。「もう会うのは、やめましょう」と言おうと思ったのに。
「え? 話があるんじゃなかったのかい? ゆっくり食事でもしながら聞こうと思ったのに。ちょうど私からも話したいことがあったんだよ。三者面談で話せなかったじゃないか。ついでだからいっしょに食事しようよ。どうせ先生一人暮らしなんだろ?」
村田の母が小坂に聞いた。
「はい」
小坂は答えた。
「母ちゃん、料理下手じゃん」
悪照が母につっこんだ。
「口が減らないね。食べに行くんだよ。私のおごりだよ」
「いえ、僕が払いますよ」
食事をしながらなら、きっかけを見つけて言えるかもしれない。「もう、会うことはできません」と。きっぱり断るんだ、と小坂は決意した。
「いいんだよ」
「とか言って、たかるつもりだろ」
悪照は小声でブツブツ言っていたが、三人で出かけるのが嬉しそうでもあった。すぐさま出かける支度をしていた。
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