イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第二十六章 麓戸と校長の邂逅

麓戸、神崎の家で、小坂のことを話す。 1

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「でも、ああいったSM行為は、お好きなんでしょう? 小坂君にもしていたし」
少し神崎に対する敵対的な態度を軟化させはしたが、相変わらず悪を追及するといった手厳しい調子で、麓戸は尋ねた。
「あ……ああ、そうだね。君に隠しても仕方がない。恥ずかしながら、そうなんだ。池井君に会う前から、私はああいったプレイに慣れていてね。君も知っているだろうが、そういう伝統があったからね」
神崎は、問い詰められて閉口して、参った、降参、という様子を見せながらも、どこか芝居じみた態度でそう答えた。麓戸は、そんな神崎を批判的な目で見ながら、
「はい……悪しき伝統。小坂君はそれをやめさせようとしたそうですね」
と合わせた。
「そう彼が高校生の時にね。でもそれは失敗した。だけど、教師になった今、彼は自分の思いを実現しようとしつつある」
神崎は、小坂に感心しているように、評価しているように言った。
「なのに、本人が戻れないんですね」
周りを改革して後輩を救っても自分は傷を負ったままなのだ。
「そうだ。私も……君もそうだと思うが、戻れないんだよ。治せない。この性依存症を……」
神崎も自覚はあるようだ。麓戸は応じた。
「死ななければいいと私は思ったんです。小坂君は、死にそうでしたから。池井みたいに……」
思い出すと胸が痛んだ。暗いところに引きずり込まれるような。だから、神崎に、
「うん、私も同感だった……。安全に楽しむなら、それでいいと」
と同意された時、ほっとしてしまった。ベストではないがベターであったのかもしれない。自分は精一杯やってきたのだと、自信はないが、肯定したかった。

 しばし感情を味わった後、
「で、相談というのは?」
と麓戸は、神崎校長に本題を促した。
「小坂君は、常に刺激を求めている。私一人の手には負えない。そう思ってきたんだ」
と神崎は言った。
「そうでしょうね。私一人の手にも負えそうにないですから」
と麓戸は苦笑して、
「彼を独占したいけれど、彼は浮気者ですからね」
と同意した。
 麓戸の言葉を受けて神崎校長がさらに、露骨に、あけすけに言う。
「ああ、浮気者というか……小坂君は、乱交が好きだからね……」
神崎校長の露骨な言葉に麓戸の心はチクリと痛んだ。
 オデトが悪いわけじゃないんだ。
 だけど、やはり神崎校長の目から見ても、オデトは乱交好きの男に見えていたのか、と悲しくなった。やりきれない気がして、ため息が出た。
 麓戸は小坂をなんとかかばってやりたい気持ちでいっぱいだった。
「秘密クラブは、小坂君のために開いていました。安全な相手をみつくろって、会員制にして。小坂君が安全に発散できるように」
研修時の小坂を見れなかったのは残念だが、見ていたら嫉妬に狂ってしまったかもしれないから、見なくてよかったのだと麓戸は自分を納得させようとしていた。
「小坂くんは、一途なところもあるが……とにかく、私一人の手には負えん」
神崎校長も匙を投げた様子だった。
「同感です。だから、私も、正直、嫉妬はしましたが、神崎先生に小坂君をあずけることに、いや、神崎先生と小坂君を共有することに異議はないんです。共有とは違うな。言うなれば、神崎先生も私も、小坂君の奴隷なんですよ」
と麓戸が言えば、神崎も、
「ははは、それは面白い見解だ。小坂君が我々の奴隷のようでいて、実は我々のほうが彼の奴隷……。まさにそうかもしれんな」
と、笑って応えた。
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