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第二十六章 麓戸と校長の邂逅
イケメン教師、麓戸を追いかける
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小坂は、足早に歩く麓戸の後を小走りに追いかけながら麓戸に確認した。
「ほんとは神崎先生と、続き、したかったんじゃないですか? すごく気持ちよさそうだったけど」
麓戸は、ムッとした様子で、小坂の顔も見ずに、
「いいよ心配してくれなくても。したかったら自分でなんとかするし」
と答えた。後から考えると十分に刺激的な答えだったのに。麓戸が一人でするなんて……。ちょっと見てみたい。だが、この時小坂は、麓戸と神崎がしていたことに動揺していて、おかしな返しをしてしまった。
「えっ自分で神崎先生に連絡して続きしてもらうってことですか?」
麓戸は歩みを止めて小坂を振り返って聞いた。
「オデトはそれでいいのか?」
少し軽蔑したような詰問だったのだが、これまた小坂は、少しずれた返事をしてしまった。
「うーん、どうかな……。覗かせてもらえるなら。あ、あとで動画で見せてもらうんでも」
本気で考えてしまった。
麓戸は、あきれたように小坂を見て、小坂と並ぶと再び歩きはじめた。
「オデトはまた神崎の奥さんとするのか?」
歩きながら麓戸が聞いた。
「要請があれば」
小坂が答えると、
「ふうん……」
とだけ麓戸は言った。
「そうか、その時にまた、麓戸さんも来ればいいですね」
麓戸が黙っているのが怖くて、麓戸の気持ちを引き立てようとして小坂は、努めて明るく提案した。
「勝手に決めてんなよ」
麓戸があきれはてたように返した。小坂は困って、もじもじしながら、
「あのプレイ、好きですし」
と言った。
「へえ、熟女人妻?」
麓戸がまた軽蔑したように聞いた。
「違います。あれは慈善事業ですから」
小坂は、きっぱり答えた。神崎先生に頼まれたから人助けだと思ってしているのだ。
「あっそう……」
また、あきれたような目で小坂を見て麓戸は、それだけ言った。小坂は、
「そのことじゃなくて、可愛い大学生ハルトくんと高校時代の先生、みたいな設定のプレイ」
と正した。麓戸は、それを聞いて、あきれきった顔で答えた。
「ああ、そっち? あれ、別に設定とか決めてしたわけじゃないんだけどね」
何を言っても、麓戸から、あきれたような反応しか返ってこないので小坂は悲しくなり、途方にくれた。何か自分は間違ったことを言ったりしたりしているんだろう、でもそれが何なのかわからず悲しく思った。
「でも神崎先生ってショタプレイ好きですよね」
小坂は、ハヤトくんやオデトくんを思い出して言った。
「神崎は小児性愛者だろ高校教師なんてやめて治療しろよ」
麓戸は怒っているようだった。
「別に僕とか麓戸さんを生徒に見立ててしてるだけだからいいんじゃない?」
神崎先生が悪者だと思うのはつらかった。小坂にとって神のような人だったから。
「でも高校生の時から可愛いと思っていたとか言うだろあいつ」
麓戸は言う。
「うーん、それ言ったら奥さんもだけどね。麓戸さんノリノリだったのに」
小坂は言い返した。
「今日? あれは興奮してたから」
麓戸は答えた。
「あの設定に興奮したんでしょ?」
小坂が確認する。
「別に設定を演じてたわけじゃない」
よくわからなかった。
「そうなんですか……。とにかく、気持ちよさそうでした……気持ちよかったですか?」
小坂が聞くと、麓戸は、怒ったように小坂をにらむと、それでも怒りを抑えている風に、
「……ショックのがでかいわ……」
とだけ言った。
「確かに泣いてたし」
やっぱり神崎先生は悪者で、麓戸は本気で嫌がっていたのかもしれない。
「そんな時から見てたのか?」
「はい、すみません。今から警察に訴えに行きますか?」
「いいよ、行かない。そこまで無理矢理じゃなかったし。というか神崎は、そういう奴だって知ってて行ったわけだし」
「でもそんなことされると思ってなかったわけでしょう? 訴えてもいいと思いますよ」
「そうだな。考えとくよ」
神崎先生が悪者かもしれないと思うと、気持ちが落ち着かなかった。
「ほんとは神崎先生と、続き、したかったんじゃないですか? すごく気持ちよさそうだったけど」
麓戸は、ムッとした様子で、小坂の顔も見ずに、
「いいよ心配してくれなくても。したかったら自分でなんとかするし」
と答えた。後から考えると十分に刺激的な答えだったのに。麓戸が一人でするなんて……。ちょっと見てみたい。だが、この時小坂は、麓戸と神崎がしていたことに動揺していて、おかしな返しをしてしまった。
「えっ自分で神崎先生に連絡して続きしてもらうってことですか?」
麓戸は歩みを止めて小坂を振り返って聞いた。
「オデトはそれでいいのか?」
少し軽蔑したような詰問だったのだが、これまた小坂は、少しずれた返事をしてしまった。
「うーん、どうかな……。覗かせてもらえるなら。あ、あとで動画で見せてもらうんでも」
本気で考えてしまった。
麓戸は、あきれたように小坂を見て、小坂と並ぶと再び歩きはじめた。
「オデトはまた神崎の奥さんとするのか?」
歩きながら麓戸が聞いた。
「要請があれば」
小坂が答えると、
「ふうん……」
とだけ麓戸は言った。
「そうか、その時にまた、麓戸さんも来ればいいですね」
麓戸が黙っているのが怖くて、麓戸の気持ちを引き立てようとして小坂は、努めて明るく提案した。
「勝手に決めてんなよ」
麓戸があきれはてたように返した。小坂は困って、もじもじしながら、
「あのプレイ、好きですし」
と言った。
「へえ、熟女人妻?」
麓戸がまた軽蔑したように聞いた。
「違います。あれは慈善事業ですから」
小坂は、きっぱり答えた。神崎先生に頼まれたから人助けだと思ってしているのだ。
「あっそう……」
また、あきれたような目で小坂を見て麓戸は、それだけ言った。小坂は、
「そのことじゃなくて、可愛い大学生ハルトくんと高校時代の先生、みたいな設定のプレイ」
と正した。麓戸は、それを聞いて、あきれきった顔で答えた。
「ああ、そっち? あれ、別に設定とか決めてしたわけじゃないんだけどね」
何を言っても、麓戸から、あきれたような反応しか返ってこないので小坂は悲しくなり、途方にくれた。何か自分は間違ったことを言ったりしたりしているんだろう、でもそれが何なのかわからず悲しく思った。
「でも神崎先生ってショタプレイ好きですよね」
小坂は、ハヤトくんやオデトくんを思い出して言った。
「神崎は小児性愛者だろ高校教師なんてやめて治療しろよ」
麓戸は怒っているようだった。
「別に僕とか麓戸さんを生徒に見立ててしてるだけだからいいんじゃない?」
神崎先生が悪者だと思うのはつらかった。小坂にとって神のような人だったから。
「でも高校生の時から可愛いと思っていたとか言うだろあいつ」
麓戸は言う。
「うーん、それ言ったら奥さんもだけどね。麓戸さんノリノリだったのに」
小坂は言い返した。
「今日? あれは興奮してたから」
麓戸は答えた。
「あの設定に興奮したんでしょ?」
小坂が確認する。
「別に設定を演じてたわけじゃない」
よくわからなかった。
「そうなんですか……。とにかく、気持ちよさそうでした……気持ちよかったですか?」
小坂が聞くと、麓戸は、怒ったように小坂をにらむと、それでも怒りを抑えている風に、
「……ショックのがでかいわ……」
とだけ言った。
「確かに泣いてたし」
やっぱり神崎先生は悪者で、麓戸は本気で嫌がっていたのかもしれない。
「そんな時から見てたのか?」
「はい、すみません。今から警察に訴えに行きますか?」
「いいよ、行かない。そこまで無理矢理じゃなかったし。というか神崎は、そういう奴だって知ってて行ったわけだし」
「でもそんなことされると思ってなかったわけでしょう? 訴えてもいいと思いますよ」
「そうだな。考えとくよ」
神崎先生が悪者かもしれないと思うと、気持ちが落ち着かなかった。
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