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1、教室
僕、がまんします
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しかし、そんな中でも、安田は、品行方正に生きてきた。つきあった女性は、何人かいたが、つきあってみたものの、どこか違って、それで自然と離れてしまった。そんな自分をプレイボーイだと、からかう友人もいたが、結局、皆、安田の生真面目さを知っていた。
倫理に反することは、してきていない。絶対とは言い切れないが、周囲の評判は、悪くないはずだ。そのように、気をつけてふるまってきたのだから。
教師は聖職だ。安田はそう考える点では、古いタイプの人間かもしれなかった。でも、それでいい。まじめに生きていきたい。そう安田は思っていた。
だから、自分が、ふしだらな人間だと思われることは、耐え難かった。違う、違うんだ。しかも、担任の生徒に、そんな風に誤解されるなんて。一番、尊敬し、信頼してもらいたいと思っている担任の生徒に。
「だったら、僕に挿れてください……少しこわいけど、僕、がまんします。先生と、どうしても、したいから」
西島は、懇願してきた。
「西島、そういうことは、するべきできはないんだよ。そんなことくらい、わかっているだろう?」
そんなふうに、真面目に説教をしてみせながら、実際は、安田は、下半身を触手に攻められている。それを見て西島は言った。
「僕より、化け物のが好きなんですね」
西島は、唇を噛んだ。こんなときに、西島は、化け物に嫉妬をはじめた。その勢いで化け物を退治しようとしてくれるのはいいが、自分に性的に迫ってくるのは、違う。今は、そんなことをしている状況ではない。いや、今でなくても、そんなことはすべきではない。なのに、西島は、なにを言っているんだ!
「さっき、キスしたじゃないか。それで、かんべんしてくれ……」
西島の嫉妬を癒そうと、安田は言った。
「キスなんかじゃ、もう、がまんできません。先生のこんなエッチな姿、見せつけられて、キスだけなんて、ひどいです」
見せつけられて……。西島からしたら、そうなのか。しかし、安田とて、故意に、自ら、生徒にこんなエッチな姿をさらしたわけではないのだ。したくてしたことではない。やむをえず、したまでだ。生徒を助けようとして、自分が捕まってしまったのだ。生徒がおかされるよりは、良かった。化け物は、幸い自分一人で満足しているようだ。近くに、もっと若くて愛らしい美少年がいるというのに、化け物は、もう、見向きもしない。安田をおかすことに熱心だ。
倫理に反することは、してきていない。絶対とは言い切れないが、周囲の評判は、悪くないはずだ。そのように、気をつけてふるまってきたのだから。
教師は聖職だ。安田はそう考える点では、古いタイプの人間かもしれなかった。でも、それでいい。まじめに生きていきたい。そう安田は思っていた。
だから、自分が、ふしだらな人間だと思われることは、耐え難かった。違う、違うんだ。しかも、担任の生徒に、そんな風に誤解されるなんて。一番、尊敬し、信頼してもらいたいと思っている担任の生徒に。
「だったら、僕に挿れてください……少しこわいけど、僕、がまんします。先生と、どうしても、したいから」
西島は、懇願してきた。
「西島、そういうことは、するべきできはないんだよ。そんなことくらい、わかっているだろう?」
そんなふうに、真面目に説教をしてみせながら、実際は、安田は、下半身を触手に攻められている。それを見て西島は言った。
「僕より、化け物のが好きなんですね」
西島は、唇を噛んだ。こんなときに、西島は、化け物に嫉妬をはじめた。その勢いで化け物を退治しようとしてくれるのはいいが、自分に性的に迫ってくるのは、違う。今は、そんなことをしている状況ではない。いや、今でなくても、そんなことはすべきではない。なのに、西島は、なにを言っているんだ!
「さっき、キスしたじゃないか。それで、かんべんしてくれ……」
西島の嫉妬を癒そうと、安田は言った。
「キスなんかじゃ、もう、がまんできません。先生のこんなエッチな姿、見せつけられて、キスだけなんて、ひどいです」
見せつけられて……。西島からしたら、そうなのか。しかし、安田とて、故意に、自ら、生徒にこんなエッチな姿をさらしたわけではないのだ。したくてしたことではない。やむをえず、したまでだ。生徒を助けようとして、自分が捕まってしまったのだ。生徒がおかされるよりは、良かった。化け物は、幸い自分一人で満足しているようだ。近くに、もっと若くて愛らしい美少年がいるというのに、化け物は、もう、見向きもしない。安田をおかすことに熱心だ。
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