128 / 435
第十五章 晩餐にて
初めての口淫のように 3
しおりを挟む
叔父の手にある銀のフォークの先は、まだ、潤の口の中にあった。
かたい尖った金属が口の中にある恐怖感。
その危険な尖った金属が、他の人の手に握られていて、自分の自由にならない無力感。
口を閉じようとすれば、カチリと歯にあたる、異物感。
異物を口に入れられているので、閉じることができない。
「いいだろう? 入れられているのは」
叔父は言った。
「あの時も、幼いながらいやらしかった。必死で私のペニスを頬張っていたね」
血の味がする。ぬらぬらと舌にまとわりつく感覚が、舌のようだ。気持ちいい。
叔父のフォークを持った手が動いた。
「ん、んん」
潤の舌を肉が愛撫する。
ああ、叔父様でも瑤でも譲でもいいから、俺のあそこを突いてくれないかなあ。指でいいんだけど。
もちろん、あれで突いてくれたら最高だけど。
と潤は思う。
「また、腰が動いているな」
叔父が言った。
「この週末、ずっと欲しがりっぱなしだな。どんどんひどくなっているようだね。お前の病は」
ほんとに俺は、どうかしてる。なぜ、こんなに求めてしまうんだろう。
潤は思った。
身体が熱い。焼け付くようだ。欲しい。すごく欲しい。
潤の口の中を血の味が往復する。潤の野生と凶暴さが呼び起こされる。
かたい尖った金属が口の中にある恐怖感。
その危険な尖った金属が、他の人の手に握られていて、自分の自由にならない無力感。
口を閉じようとすれば、カチリと歯にあたる、異物感。
異物を口に入れられているので、閉じることができない。
「いいだろう? 入れられているのは」
叔父は言った。
「あの時も、幼いながらいやらしかった。必死で私のペニスを頬張っていたね」
血の味がする。ぬらぬらと舌にまとわりつく感覚が、舌のようだ。気持ちいい。
叔父のフォークを持った手が動いた。
「ん、んん」
潤の舌を肉が愛撫する。
ああ、叔父様でも瑤でも譲でもいいから、俺のあそこを突いてくれないかなあ。指でいいんだけど。
もちろん、あれで突いてくれたら最高だけど。
と潤は思う。
「また、腰が動いているな」
叔父が言った。
「この週末、ずっと欲しがりっぱなしだな。どんどんひどくなっているようだね。お前の病は」
ほんとに俺は、どうかしてる。なぜ、こんなに求めてしまうんだろう。
潤は思った。
身体が熱い。焼け付くようだ。欲しい。すごく欲しい。
潤の口の中を血の味が往復する。潤の野生と凶暴さが呼び起こされる。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる