潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第十章 Leck mich im Arsch

洗面所 潤とおじ様 1

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 潤が、おじ様に連れられて、洗面所に入ってきた。潤は、下半身裸だった。丈の短いセーラーカラーのプルオーバーから、おへそが見えていた。
「ううっ、うっ」
潤は、顔に手をあてて、しゃくりあげて、泣いていた。まるで、プライドをずたずたにされ、無力感に打ちひしがれた人のようだった。潤の手の隙間から、潤の泣き濡れた顔が見えた。髪がぐしゃぐしゃで、いつも斜めわけの前髪が額に垂れて、目が隠れていた。
 譲が、僕の足首にひっかかっていたズボンと下着を抜き取ってしまった。譲は、僕を抱きすくめ僕の脚を床の上で開かせた。
「は……あ……」
僕の腿の内側に譲の手が触れ、僕の口から吐息が漏れた。
 おじ様と潤は、僕らがいることなど、気にもとめていないようだった。潤は、目を真っ赤にして、泣き腫らしていた。潤の頬は、涙に濡れ、涙と鼻水で、ぐずぐずになっていた。おじ様が、ぐずぐずいっている潤の鼻をティッシュでつまんでかませた。おじ様は、おもむろに上半身裸になった。年齢を感じさせない鍛えられ引き締まった身体だった。僕は、この人に、鞭打たれたり、可愛いって言われたんだ。「寝ないか?」と誘われたんだ。譲の手が僕のお腹を触っていた。
 潤は、涙を拭いて、また、いつもの気丈な顔に戻っていた。唇を真一文字に引き結んで、感情を抑え込んだ、困難にくじけない、誇り高い顔つきに。目の前には、下半身裸の華奢な美少年と、上半身裸の美中年、背後には美青年。そんな中で、僕も下半身裸だった。
「ん……」
僕は、がまんできずに、自分の股間を触った。譲が
「ふふっ」
と僕の耳元で笑った。
「潤、拘束具を外しなさい」
と、おじ様が言った。
「シャワーを浴びるから」
おじ様に、そう言われても潤は、もたもたしていた。動揺がおさまっていないらしかった。
「譲、お前は外に出なさい」
おじ様が言った。譲が、僕を立たせて洗面所の外に出ようとすると、
「その子は、置いていきなさい」
と言った。
「ちっ」
譲は、舌打ちした。
「てめえばっかり、いい思いするなよな」
譲が、おじ様に聞こえないように、憎まれ口を叩いた。譲は、僕を残して洗面所を出ていった。
「そこを閉めて」
おじ様が僕に言った。僕は、戸を閉めた。
「譲と、行きたかったかい?」
僕は首を振った。
「譲と、行きたかったら、いつでも行きなさい。見るのを強制してるわけじゃないから。君も、トイレに行きたいだろう?」
僕は、恥ずかしくなった。
「譲に見てもらいなさい」
おじ様は言った。僕は、かあっと顔が熱くなった。そんな風に言われると急に、尿意や便意を感じてきた。
「どうしたの? 譲は、廊下にいるだろう。いっしょに、行ってもらいなさい」
「いや、いいです。一人で」
「今から、潤とするけど、見たいなら、見ていていいよ」
とおじ様は僕にいい、潤に、
「潤、すぐ欲しいのか? それともシャワーできれいにしてからがいいか?」
と聞いた。
「すぐ」
「珍しいな。潤は、きれい好きだから、いつも、ちゃんと洗ってからでないとしたがらないのに」
おじ様は、僕に言った。
「潤は、浣腸をしてきたんだよ」
潤の顔が赤くなった。
「やめて、そんなこと言うの」
潤が、震え声で言った。
「だって、潤の声が大きくて」
おじ様が僕の方に顔を向けて聞いた。
「まる聞こえだっただろう?」
僕は、頷いた。
「そうだよね? 潤が、叫び声をあげてたからね」
潤の、洗面台の淵についた手が、ぶるぶる震えていた。潤は、鏡を睨みながら、かろうじて、誇りを保っているように、立っていた。
「久しぶりだったから、見られるのが、相当、恥ずかしかったようだね」
潤は、羞恥に、ぶるぶる脚が震えていた。
「いやらしかったよ。きれいな潤のお尻から、汚いものが出てくるのは」
「友達の前で、やめてよ……」
潤が、耐えきれないように、鏡から目を背けて言った。
「便意を我慢しているときの、潤の顔もよかった。恍惚としていたじゃないか、え? 違うのか?」
「違うっ」
潤は、恥ずかしいのか、目をつぶって言った。
「潤は、したいのを、我慢するのが、気持ちいいんだろう?」
「違う」
「いつもそうだ。いきたいのも我慢するのが、好きじゃないか。いやだ、もうダメといいながら、何時間も耐えて見せるじゃないか?」
「やめろよ」
潤が、おじ様を、あっちに行けというように、じゃけんに手で払った。
「さっきも、いやだ、やめろ、と叫んでただろう?」
おじ様が、僕を振り返って言った。
「はい、そう聞こえました」
僕は答えた。
「でも、そういいながら、いきそうになってペニスをビクビクさせて、尿道口から先走りをタラタラ垂らして、あふれさせて、気持ち良さに、ひいひい言っていたんだよ」
「そう……なんですか……」
僕は、潤が、ひどいことをされているのではないかと、ずっと心配していたのだけれど、そんな風だったのか。それが、ひどいことなのか、そうでないのか、僕は、もう、ずっと前から、判断できなくなっていた。
「排便しながら、いじられて、興奮しまくっていたよね? 潤? 違うか?」
おじ様は、意地悪く潤に質問した。
「あんたが、いじるから」
潤が、かろうじて、反抗的な態度を保って言った。
「そうかな? 気持ちよくて、たまらなかったんだろう?  浣腸器具を差し込まれるのも、お湯を入れられるのも、我慢するのも、排便も、みんな、いちいち感じてたじゃないか」
「そんなことっ……」
潤の顔は、真っ赤になっていた。
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