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王宮での騒動
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「オリビアを助けてくれたこと、感謝する!!」
アレクサンダーとジェイコブが深々と頭を下げる。
オリビアはアレクサンダーの足に抱きついていた。再び泣き出しそうな顔だ。
「顔を上げてくださいまし。オリビア様に怪我がなくて良かったわ」
「むしろ、怪我をしているのは君じゃないか。早く手当をしなければ」
マーガレットの手足の細かい傷を見て、アレクサンダーは眉をひそめた。女の子に傷をつけてしまったことがショックなのだろう。
「いえ、かすり傷ですから。それより先に、この事件をすっきりと解決いたしましょう」
そう言ってマーガレットは、ピアノの窓を見上げた。音楽はもう、鳴り止んでいた。
***
「ごめんなさい。オリビアがぜんぶ悪いの」
幼いオリビアが消え入りそうな声で言う。いつの間にか寄ってきていた、子猫のキャンディを手に抱いている。その隣には赤毛でそばかすの、可愛らしい少女。彼女も今にも泣き出しそうだ。彼女がエミリーだろう。
そして、後ろに立つのはジェイコブと、髪を結い上げ地味なドレスを着た女性。
オリビアのピアノレッスンの教師、ヘインズ先生だ。なるべく人に見られぬように連れてきてもらった。
「まさか、オリビア様が一人でこちらにいなさるなんて」
ジェイコブは真っ青な顔でそう言った。
「これはどういうことなんだ?」
若干の怒気を含んだ口調で、アレクサンダーが言う。マーガレットは宥めるように右手を上げた。
「……これからわたくしが話すことは、ただの想像にすぎませんので、間違っていたらご指摘くださいまし」
語り出すマーガレットに、全員の視線が集まる。
「まず、ピアノを弾いていたのはあなたね、エミリー」
急に向けられた視線に、エミリーの肩がビクリと跳ねる。
「ごっ……ごめんなさい! ごめんなさい!」
「違うのよ、責めている訳じゃないの! ……ああもう、聞いてくださいまし!」
青くなってペコペコと謝る様子を見て慌てて止めるが、エミリーには聞こえていない様子。
「お嬢様のお顔に睨まれちゃ、そりゃ怖いですわ」
ギルバートがボソリと言うので、マーガレットはキッと振り向いて睨みつけた。なんせ、稀代の悪女となる予定の娘だ。迫力のある目つきである。
「もしかして、時折君が弾いていたのか」
アレクサンダーが口を挟む。突然王子に声をかけられ、エミリーの青い顔がほんのりピンクに変わる。
「………はい…………」
俯いて、消え入りそうに返事をするエミリー。
「どうりで。たまに違った音色が聞こえていたよ。時々しか触れていないはずだが、素晴らしい演奏だ。ピアノが好きなのか、エミリーは」
「はっ……はい」
にこりと笑いかけるアレクサンダーに、さらに頬を赤くして返事をするエミリー。
「僕は、君の奏でる音色、とても好きだよ」
そう言って、幼い少女の目線に合わせ腰を落とし、その赤毛を撫でる。今にも泣きそうだった少女が抑えきれない笑顔になる。
(流石ですわね、このお方は)
心優しく公正な王子。死の瞬間までそう評価される彼は、既に少年時代から出来上がっている。決して死なせてはいけないと、マーガレットは改めて思う。
「ええと、つまり、オリビア様に変わって時々レッスンを受けていたということかしら?」
マーガレットはヘインズ先生に目を向ける。
「左様でございます。申し訳ございません。……勝手な行動に対するお咎めは、覚悟しております」
落ち着いた声で、教師は言った。それを聞いたオリビアがアレクサンダーのズボンを引っ張る。
「ヘインズ先生はわるくないの! オリビアがお願いしたのよ、エミリーにも教えてあげて欲しいって」
「申し訳ございません王子。孫があんまりにも姫様のピアノの音に心躍らせていたもんで、私も知っていながら、内緒で通わせておりました」
アレクサンダーは腕を組み、考え込むように目を閉じた。
「……その間はいつも、オリビアはここで一人で遊んでいたわけか? 誰もそばにつくこともなく」
「ちがうわ! いつもは同じお部屋で、順番に弾いていたの。でも、今日は……」
「わたくしが、来たからね? オリビア様」
ハッとオリビアがマーガレットを見上げる。
「王子。このお庭は特別と言ってらしたわね。特にオリビア様にとっては可愛いペットも住んでいる大切な場所。そんな場所にもし王子が、わたくしを連れてくるようであれば……邪魔でもしてやろうかしらと、こう考えたのではなくて?」
「なんで、わかるの……?」
「わたくしも、似たようなことをした事があるからよ」
マーガレットはオリビアにウインクをして見せた。と言ってもマーガレットの場合、ブラコンからでは無く、単にいびってやろう精神であったが。それも不協和音のヴァイオリンを聞かせ続けるという可愛くもない妨害であった。
「キャンディを走らせて、邪魔してやろうと思ったのに……ぎゃくに、仲良しになっていたから。つまらなくなって遊んでたの。見つからないように」
前回はふたりが現れなかったから、早々にに飽きて同じルートを辿ったのだろう。ジェイコブやアレクサンダーに内緒でここにいたから、隠れていたのだ。
「そしたら、キャンディったら、木に登ってしまって。たいへん、助けないとって思ったんだけど……」
「登ったはいいけど高くて降りられなくなったんだな。まったく、なんて危ないことをするんだ」
「ごめんなさい……」
アレクサンダーに怒られて、シュンとするオリビア。
「あら? でもキャンディちゃんは木の上ではなかったですわよ?」
「キャンディだけ、落ちちゃって……」
「こんな小さい子猫が落ちましたの!? どこか怪我はしていませんこと!?」
オリビアに抱かれた子猫を慌てて確認しようとするマーガレットの肩をつかんで、ギルバートが止める。
「猫ってのは、かなり高い位置から飛び降りたって平気なんですよ」
「……そうなの?」
「……そうなんですの?」
オリビアとマーガレットの声が重なる。
「ともかく」
コホン、と仕切り直すようにアレクサンダーが声を発する。
「オリビアを1人にしたこと。独断で使用人の孫に教えていたこと。今回の件は君の過失が大きいように思えるが」
そう言って冷ややかな目で、ヘインズ先生を見る。彼女の方は表情を変えず、はい、と頷いた。
「責任は全て私に」
「いや! ヘインズ先生はわるくないの!」
「そういう訳には行かないんだよ、オリビア」
「あら? あなた、どう責任を取るおつもり? まさか、お辞めになるとか」
揉め始めそうな会話を遮り、やや高圧的にヘインズ先生を見た。
「それは、王太子殿下、並びに国王夫妻のお沙汰によるところでございます」
「ではアレクサンダー様はこの方がどう責任を取るべきと思いますの?」
「まず、辞めてもらうことは避けられないであろうな。それ以上のことは、僕が決められることでもない。そして、この庭の管理者であるジェイコブも、残念だが……」
苦渋の決断ではあるのだろう。アレクサンダーは腕を組んで渋い顔をしたままだ。
「そうなると、オリビアは大好きな先生と庭師、そしてお友達と会えなくなりますのね」
「そうなるだろうな」
「エミリーはピアノを弾くことはできなくなって、子ども好きの先生は職を失い、有能な庭師無き後のこのお庭はどうなりますかしら?」
「それは、仕方の無いことだろう。こんなことを起こしてしまった以上は。幼いとはいえオリビアもエミリーも、規律を破ったのだから」
「何も、起きておりませんわ」
「なんだと?」
「ですから、事故は起こりませんでしたのよ」
いつかギルバートに言われたセリフを、自分のセリフかのように堂々と告げるマーガレット。当のギルバートは、呆れ半分感心半分といった様子。
「君は、まさか、隠蔽するつもりなのか?」
アレクサンダーの言葉に、マーガレットは、大きく頷いた。
アレクサンダーとジェイコブが深々と頭を下げる。
オリビアはアレクサンダーの足に抱きついていた。再び泣き出しそうな顔だ。
「顔を上げてくださいまし。オリビア様に怪我がなくて良かったわ」
「むしろ、怪我をしているのは君じゃないか。早く手当をしなければ」
マーガレットの手足の細かい傷を見て、アレクサンダーは眉をひそめた。女の子に傷をつけてしまったことがショックなのだろう。
「いえ、かすり傷ですから。それより先に、この事件をすっきりと解決いたしましょう」
そう言ってマーガレットは、ピアノの窓を見上げた。音楽はもう、鳴り止んでいた。
***
「ごめんなさい。オリビアがぜんぶ悪いの」
幼いオリビアが消え入りそうな声で言う。いつの間にか寄ってきていた、子猫のキャンディを手に抱いている。その隣には赤毛でそばかすの、可愛らしい少女。彼女も今にも泣き出しそうだ。彼女がエミリーだろう。
そして、後ろに立つのはジェイコブと、髪を結い上げ地味なドレスを着た女性。
オリビアのピアノレッスンの教師、ヘインズ先生だ。なるべく人に見られぬように連れてきてもらった。
「まさか、オリビア様が一人でこちらにいなさるなんて」
ジェイコブは真っ青な顔でそう言った。
「これはどういうことなんだ?」
若干の怒気を含んだ口調で、アレクサンダーが言う。マーガレットは宥めるように右手を上げた。
「……これからわたくしが話すことは、ただの想像にすぎませんので、間違っていたらご指摘くださいまし」
語り出すマーガレットに、全員の視線が集まる。
「まず、ピアノを弾いていたのはあなたね、エミリー」
急に向けられた視線に、エミリーの肩がビクリと跳ねる。
「ごっ……ごめんなさい! ごめんなさい!」
「違うのよ、責めている訳じゃないの! ……ああもう、聞いてくださいまし!」
青くなってペコペコと謝る様子を見て慌てて止めるが、エミリーには聞こえていない様子。
「お嬢様のお顔に睨まれちゃ、そりゃ怖いですわ」
ギルバートがボソリと言うので、マーガレットはキッと振り向いて睨みつけた。なんせ、稀代の悪女となる予定の娘だ。迫力のある目つきである。
「もしかして、時折君が弾いていたのか」
アレクサンダーが口を挟む。突然王子に声をかけられ、エミリーの青い顔がほんのりピンクに変わる。
「………はい…………」
俯いて、消え入りそうに返事をするエミリー。
「どうりで。たまに違った音色が聞こえていたよ。時々しか触れていないはずだが、素晴らしい演奏だ。ピアノが好きなのか、エミリーは」
「はっ……はい」
にこりと笑いかけるアレクサンダーに、さらに頬を赤くして返事をするエミリー。
「僕は、君の奏でる音色、とても好きだよ」
そう言って、幼い少女の目線に合わせ腰を落とし、その赤毛を撫でる。今にも泣きそうだった少女が抑えきれない笑顔になる。
(流石ですわね、このお方は)
心優しく公正な王子。死の瞬間までそう評価される彼は、既に少年時代から出来上がっている。決して死なせてはいけないと、マーガレットは改めて思う。
「ええと、つまり、オリビア様に変わって時々レッスンを受けていたということかしら?」
マーガレットはヘインズ先生に目を向ける。
「左様でございます。申し訳ございません。……勝手な行動に対するお咎めは、覚悟しております」
落ち着いた声で、教師は言った。それを聞いたオリビアがアレクサンダーのズボンを引っ張る。
「ヘインズ先生はわるくないの! オリビアがお願いしたのよ、エミリーにも教えてあげて欲しいって」
「申し訳ございません王子。孫があんまりにも姫様のピアノの音に心躍らせていたもんで、私も知っていながら、内緒で通わせておりました」
アレクサンダーは腕を組み、考え込むように目を閉じた。
「……その間はいつも、オリビアはここで一人で遊んでいたわけか? 誰もそばにつくこともなく」
「ちがうわ! いつもは同じお部屋で、順番に弾いていたの。でも、今日は……」
「わたくしが、来たからね? オリビア様」
ハッとオリビアがマーガレットを見上げる。
「王子。このお庭は特別と言ってらしたわね。特にオリビア様にとっては可愛いペットも住んでいる大切な場所。そんな場所にもし王子が、わたくしを連れてくるようであれば……邪魔でもしてやろうかしらと、こう考えたのではなくて?」
「なんで、わかるの……?」
「わたくしも、似たようなことをした事があるからよ」
マーガレットはオリビアにウインクをして見せた。と言ってもマーガレットの場合、ブラコンからでは無く、単にいびってやろう精神であったが。それも不協和音のヴァイオリンを聞かせ続けるという可愛くもない妨害であった。
「キャンディを走らせて、邪魔してやろうと思ったのに……ぎゃくに、仲良しになっていたから。つまらなくなって遊んでたの。見つからないように」
前回はふたりが現れなかったから、早々にに飽きて同じルートを辿ったのだろう。ジェイコブやアレクサンダーに内緒でここにいたから、隠れていたのだ。
「そしたら、キャンディったら、木に登ってしまって。たいへん、助けないとって思ったんだけど……」
「登ったはいいけど高くて降りられなくなったんだな。まったく、なんて危ないことをするんだ」
「ごめんなさい……」
アレクサンダーに怒られて、シュンとするオリビア。
「あら? でもキャンディちゃんは木の上ではなかったですわよ?」
「キャンディだけ、落ちちゃって……」
「こんな小さい子猫が落ちましたの!? どこか怪我はしていませんこと!?」
オリビアに抱かれた子猫を慌てて確認しようとするマーガレットの肩をつかんで、ギルバートが止める。
「猫ってのは、かなり高い位置から飛び降りたって平気なんですよ」
「……そうなの?」
「……そうなんですの?」
オリビアとマーガレットの声が重なる。
「ともかく」
コホン、と仕切り直すようにアレクサンダーが声を発する。
「オリビアを1人にしたこと。独断で使用人の孫に教えていたこと。今回の件は君の過失が大きいように思えるが」
そう言って冷ややかな目で、ヘインズ先生を見る。彼女の方は表情を変えず、はい、と頷いた。
「責任は全て私に」
「いや! ヘインズ先生はわるくないの!」
「そういう訳には行かないんだよ、オリビア」
「あら? あなた、どう責任を取るおつもり? まさか、お辞めになるとか」
揉め始めそうな会話を遮り、やや高圧的にヘインズ先生を見た。
「それは、王太子殿下、並びに国王夫妻のお沙汰によるところでございます」
「ではアレクサンダー様はこの方がどう責任を取るべきと思いますの?」
「まず、辞めてもらうことは避けられないであろうな。それ以上のことは、僕が決められることでもない。そして、この庭の管理者であるジェイコブも、残念だが……」
苦渋の決断ではあるのだろう。アレクサンダーは腕を組んで渋い顔をしたままだ。
「そうなると、オリビアは大好きな先生と庭師、そしてお友達と会えなくなりますのね」
「そうなるだろうな」
「エミリーはピアノを弾くことはできなくなって、子ども好きの先生は職を失い、有能な庭師無き後のこのお庭はどうなりますかしら?」
「それは、仕方の無いことだろう。こんなことを起こしてしまった以上は。幼いとはいえオリビアもエミリーも、規律を破ったのだから」
「何も、起きておりませんわ」
「なんだと?」
「ですから、事故は起こりませんでしたのよ」
いつかギルバートに言われたセリフを、自分のセリフかのように堂々と告げるマーガレット。当のギルバートは、呆れ半分感心半分といった様子。
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