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船上の事件
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「この事件の犯人は、貴方ですわね!」
立花メグがずっと言ってみたかったセリフを、マーガレットは高々と宣言した。
指さされた先にいるのは……副学長。
「何を……いったい」
「何を言うのですか。彼は被害者ですよ」
「そうですわ。そして同時に加害者でもあった。……つまり、自殺ですわね」
「自殺だって? なぜ、そんな」
アレクサンダーが不可解そうに眉をひそめる。
「何故かはわかりませんけれど、ブローチを持っていたあたり、わたくしを殺人犯にしたかったのではなくて?」
「そんな、私は決してそのような」
「そんな事のために、命を投げ出したというのか?」
「大変な覚悟は必要でしょうけど、投げ出してはいないですわ。だって、現に今、死んでませんもの」
「ハンナの力を知っていたということか」
「あの、私も気になっていたことがあります。副学長」
否定する副学長へ、ハンナも言う。
「なぜ、私が助けたとわかったのですか?」
「それは……私はあなたの力を知っていましたので」
「それでも、おかしいんです」
ハンナは困ったように眉を下げる。
「私の力は、正確には蘇生や治癒ではなく、その人の時間を戻すことです。ですから、死の瞬間の記憶があるはずがないんです」
「そっ……それは、ナイフで襲われたところで記憶が途切れていますから、きっと私は殺されたのだろうと」
「それでも変です。だって、刺された瞬間のことを、お話されていましたよね?」
「なっ……そうなのか!?」
副学長ではなく、司祭が驚いた声を上げ、副学長を睨みつける。
「……筋書きが、あったんじゃないですかね。それで記憶にもない話をシナリオ通りに」
ギルバートは据わった目で副学長ではなく司祭を睨んだ。
「ですが、いくらなんでも自ら背中にナイフを突き立てるなど。それも致命傷になるほど深くなど、可能でしょうか」
タウンゼント先生がまたメガネをあげる。
「覚悟や工夫しだいですわ。このナイフ、変わった形をしておりますでしょう? きっとそこに仕掛けがありますわ。そうでしょう? ノアさん」
テーブルへ置いておいたナイフをマーガレットが指し示す。
「いやあ、マーガレット様の博識は恐れ入りますなあ。これ、ウチでも新作なんですよ」
と、ノアはナイフを手に取る。
「このナイフの柄の部分ですけどね、随分握りづらいでしょ? これじゃツルツルしていて手からすっぽ抜けちまうかもしれませんねえ。……これ、ここに鞘があったんですよ。鞘の内側に強力なバネがあって、レバーひとつで刀身だけをを射出できる優れものです。それならこう、背中につけて、レバーを引くだけですから」
「ならば、銃でも良かったのではないか? なぜわざわざそんな武器を」
アレクサンダーが問う。
「……それは、知られていない武器を使うことで、わたくしを“ 魔女”と仕立てあげたかったのではないかしら。だってそうでしょう? わたくしを犯人にするつもりなら、わざわざこんな手を使って密室なんて作る必要は無いですわよ。これではわたくしにも殺人は不可能ですもの。……例えアリバイがなくても、ね」
「どうして、そんな」
「それでも疑惑は残りますわ。ブローチ、謎の女。決定的な証拠がなくても、状況証拠がわたくしを示しているわね。わたくしに襲われたと明言しなかったあたりも、疑惑の種を撒きたかった程度に思えますわ」
「そうなのか? 副学長。なんと愚かな」
「いえ、私は、そんな……」
「もうひとつ、謎が残りますねお嬢様」
副学長を無視して、ギルバートが淡々とした調子で言う。
「ええ。鞘を持ち去った、共犯者がいますわね。でも、そこからの特定は難しいわね。鞘だけならば、群衆に紛れて持ち去ることはできますわ。共犯者はどなたかしら? あなたが教えてくれると助かるんですけれど」
「いえ、そんな、私は、私は……」
すっかり青くなっている副学長。
「お嬢様、俺は事件発生時ハンナさんの部屋の外の廊下にいたのですが……司祭様がやって来た時はあまり慌てた様子ではなかったですね。なのに、ドアの前に来たら急に焦った様子で」
「なっ……」
矛先が急に代わり、うろたえる司祭。
「それは、その、い、息を整えておってだな」
「ハンナさんをいち早くお呼びできたのは、司祭様だけでしたね。教員である私も知らされておりません。この場の人間は、ハンナさんのことは存じていなかったはず」
タウンゼント先生が冷静に追い打ちをかける。
いよいよ追い詰められる2人。マーガレットの推理に、確たる証拠は無い。ただ、この場の雰囲気を味方につけることに全力を出したのだ。
「……と、言うわけで。わたくしの疑いは晴れたかしら? アリバイもある。ブローチは偽物。そして、もっと疑わしい方は他にもいる。まさかこの期に及んで魔女のしわざだとかは、言い出しませんわね?」
最後の言葉を強調するように、マーガレットは言う。
「無論、君は無関係だ。この僕も保証する」
アレクサンダーが任せてくれと言わんばかりに己の胸に手をやった。
タウンゼント先生や船員、その他の教員生徒も頷いてくれる。ノアだけは愉快そうにニヤついていたが。
「では、あとはお任せいたしますわ」
「おい、いいのか? 彼らは君を……」
マーガレットが一礼をして立ち去ろうとするのを、アレクサンダーが止める
「だって……事件は起きませんでしたのよ。ハンナさんのおかげでね。不祥事やら事故の後始末は、大人にお任せします。わたくし、この船ではいち生徒ですもの」
行きますわよギル、と促すと、ハンナも慌ててついてくる。
他の生徒も、なんとなく解散することにしたようだ。戸惑いつつも散り散りに帰ろうとする。アレクサンダーだけは生徒代表として残るようだった。
「マーガレット様、見事な推理でしたねえ」
ノアがマーガレットを追いかけてそんな声をかけた。
「真相まではわかりませんわ。……まだ、怪しいと思う人物もおりますし」
ジト、とノアを見る。しかし彼は平然と笑みを浮かべていた。
「レッドラップさん。あまりお嬢様に近づかないように」
珍しく、ギルバートが割って入る。
「君は、フォーブスさんのところの四男君だね。いつもお世話になってます」
「その節は、どうも」
にこりと営業スマイルを浮かべるノアとは対照的に、ぶっきらぼうにギルバートは応えた。マーガレットを視界からさえぎりながら。
「あれ。俺嫌われてますかぁ」
「好かれる要素ありますかね」
「ダチュラの件なら、うちの商会は無実だって、お父上にも確認いただいたとおもうけどなあ」
「俺は疑ってますよ」
「ふぅん。……まぁいいや。君がダメって言ったところで、関係ないし」
ピリついた雰囲気の中、ハラハラと見守っていたマーガレットとハンナ。回り込んでマーガレットに近づこうとするノアを再びギルバートが止める。
「関係ありますよ」
「ギル?」
珍しくムキになっている様子のギルバート。マーガレットが声をかけるが、彼はノアを睨みつけるのをやめなかった。
「……へぇ。なるほど。つまり君はマーガレット嬢のことが好きなんだねえ。男として」
「そうですが」
明らかな煽りに、ギルバートは平然と答える。
「えっ」
「まぁ!」
マーガレットは一瞬で顔が赤くなり、ハンナは口に手をやり頬をピンクに染めた。
「そっかあ。……ううん、なら仕方ないかなぁ。俺はギル君、気に入ったよ。仲良くしようね」
なんだか満足気に笑い、マーガレットとハンナにじゃあまたね、と告げて去っていく。
「え、と。私ももう、お部屋に」
空気を読もうと離れようとするハンナの腕を、マーガレットがつかむ。
「いえ。一緒にいてちょうだいな」
そのまま腕を組んできたマーガレットの心臓の音は、ハンナの腕に響いていることだろう。今2人きりにされたらどうしていいか分からない。マーガレットは必死でハンナにしがみつく。
「……心臓に悪い冗談ですわ」
パタパタと顔を仰ぎながらマーガレットが言う。
「でも、追い払えましたよ」
ギルバートが口の端を僅かに上げて笑った。
「おふたりとも、部屋まで送ります」
そう言って、3人揃ってまずは1番近いマーガレットの部屋を目指すのだった。
立花メグがずっと言ってみたかったセリフを、マーガレットは高々と宣言した。
指さされた先にいるのは……副学長。
「何を……いったい」
「何を言うのですか。彼は被害者ですよ」
「そうですわ。そして同時に加害者でもあった。……つまり、自殺ですわね」
「自殺だって? なぜ、そんな」
アレクサンダーが不可解そうに眉をひそめる。
「何故かはわかりませんけれど、ブローチを持っていたあたり、わたくしを殺人犯にしたかったのではなくて?」
「そんな、私は決してそのような」
「そんな事のために、命を投げ出したというのか?」
「大変な覚悟は必要でしょうけど、投げ出してはいないですわ。だって、現に今、死んでませんもの」
「ハンナの力を知っていたということか」
「あの、私も気になっていたことがあります。副学長」
否定する副学長へ、ハンナも言う。
「なぜ、私が助けたとわかったのですか?」
「それは……私はあなたの力を知っていましたので」
「それでも、おかしいんです」
ハンナは困ったように眉を下げる。
「私の力は、正確には蘇生や治癒ではなく、その人の時間を戻すことです。ですから、死の瞬間の記憶があるはずがないんです」
「そっ……それは、ナイフで襲われたところで記憶が途切れていますから、きっと私は殺されたのだろうと」
「それでも変です。だって、刺された瞬間のことを、お話されていましたよね?」
「なっ……そうなのか!?」
副学長ではなく、司祭が驚いた声を上げ、副学長を睨みつける。
「……筋書きが、あったんじゃないですかね。それで記憶にもない話をシナリオ通りに」
ギルバートは据わった目で副学長ではなく司祭を睨んだ。
「ですが、いくらなんでも自ら背中にナイフを突き立てるなど。それも致命傷になるほど深くなど、可能でしょうか」
タウンゼント先生がまたメガネをあげる。
「覚悟や工夫しだいですわ。このナイフ、変わった形をしておりますでしょう? きっとそこに仕掛けがありますわ。そうでしょう? ノアさん」
テーブルへ置いておいたナイフをマーガレットが指し示す。
「いやあ、マーガレット様の博識は恐れ入りますなあ。これ、ウチでも新作なんですよ」
と、ノアはナイフを手に取る。
「このナイフの柄の部分ですけどね、随分握りづらいでしょ? これじゃツルツルしていて手からすっぽ抜けちまうかもしれませんねえ。……これ、ここに鞘があったんですよ。鞘の内側に強力なバネがあって、レバーひとつで刀身だけをを射出できる優れものです。それならこう、背中につけて、レバーを引くだけですから」
「ならば、銃でも良かったのではないか? なぜわざわざそんな武器を」
アレクサンダーが問う。
「……それは、知られていない武器を使うことで、わたくしを“ 魔女”と仕立てあげたかったのではないかしら。だってそうでしょう? わたくしを犯人にするつもりなら、わざわざこんな手を使って密室なんて作る必要は無いですわよ。これではわたくしにも殺人は不可能ですもの。……例えアリバイがなくても、ね」
「どうして、そんな」
「それでも疑惑は残りますわ。ブローチ、謎の女。決定的な証拠がなくても、状況証拠がわたくしを示しているわね。わたくしに襲われたと明言しなかったあたりも、疑惑の種を撒きたかった程度に思えますわ」
「そうなのか? 副学長。なんと愚かな」
「いえ、私は、そんな……」
「もうひとつ、謎が残りますねお嬢様」
副学長を無視して、ギルバートが淡々とした調子で言う。
「ええ。鞘を持ち去った、共犯者がいますわね。でも、そこからの特定は難しいわね。鞘だけならば、群衆に紛れて持ち去ることはできますわ。共犯者はどなたかしら? あなたが教えてくれると助かるんですけれど」
「いえ、そんな、私は、私は……」
すっかり青くなっている副学長。
「お嬢様、俺は事件発生時ハンナさんの部屋の外の廊下にいたのですが……司祭様がやって来た時はあまり慌てた様子ではなかったですね。なのに、ドアの前に来たら急に焦った様子で」
「なっ……」
矛先が急に代わり、うろたえる司祭。
「それは、その、い、息を整えておってだな」
「ハンナさんをいち早くお呼びできたのは、司祭様だけでしたね。教員である私も知らされておりません。この場の人間は、ハンナさんのことは存じていなかったはず」
タウンゼント先生が冷静に追い打ちをかける。
いよいよ追い詰められる2人。マーガレットの推理に、確たる証拠は無い。ただ、この場の雰囲気を味方につけることに全力を出したのだ。
「……と、言うわけで。わたくしの疑いは晴れたかしら? アリバイもある。ブローチは偽物。そして、もっと疑わしい方は他にもいる。まさかこの期に及んで魔女のしわざだとかは、言い出しませんわね?」
最後の言葉を強調するように、マーガレットは言う。
「無論、君は無関係だ。この僕も保証する」
アレクサンダーが任せてくれと言わんばかりに己の胸に手をやった。
タウンゼント先生や船員、その他の教員生徒も頷いてくれる。ノアだけは愉快そうにニヤついていたが。
「では、あとはお任せいたしますわ」
「おい、いいのか? 彼らは君を……」
マーガレットが一礼をして立ち去ろうとするのを、アレクサンダーが止める
「だって……事件は起きませんでしたのよ。ハンナさんのおかげでね。不祥事やら事故の後始末は、大人にお任せします。わたくし、この船ではいち生徒ですもの」
行きますわよギル、と促すと、ハンナも慌ててついてくる。
他の生徒も、なんとなく解散することにしたようだ。戸惑いつつも散り散りに帰ろうとする。アレクサンダーだけは生徒代表として残るようだった。
「マーガレット様、見事な推理でしたねえ」
ノアがマーガレットを追いかけてそんな声をかけた。
「真相まではわかりませんわ。……まだ、怪しいと思う人物もおりますし」
ジト、とノアを見る。しかし彼は平然と笑みを浮かべていた。
「レッドラップさん。あまりお嬢様に近づかないように」
珍しく、ギルバートが割って入る。
「君は、フォーブスさんのところの四男君だね。いつもお世話になってます」
「その節は、どうも」
にこりと営業スマイルを浮かべるノアとは対照的に、ぶっきらぼうにギルバートは応えた。マーガレットを視界からさえぎりながら。
「あれ。俺嫌われてますかぁ」
「好かれる要素ありますかね」
「ダチュラの件なら、うちの商会は無実だって、お父上にも確認いただいたとおもうけどなあ」
「俺は疑ってますよ」
「ふぅん。……まぁいいや。君がダメって言ったところで、関係ないし」
ピリついた雰囲気の中、ハラハラと見守っていたマーガレットとハンナ。回り込んでマーガレットに近づこうとするノアを再びギルバートが止める。
「関係ありますよ」
「ギル?」
珍しくムキになっている様子のギルバート。マーガレットが声をかけるが、彼はノアを睨みつけるのをやめなかった。
「……へぇ。なるほど。つまり君はマーガレット嬢のことが好きなんだねえ。男として」
「そうですが」
明らかな煽りに、ギルバートは平然と答える。
「えっ」
「まぁ!」
マーガレットは一瞬で顔が赤くなり、ハンナは口に手をやり頬をピンクに染めた。
「そっかあ。……ううん、なら仕方ないかなぁ。俺はギル君、気に入ったよ。仲良くしようね」
なんだか満足気に笑い、マーガレットとハンナにじゃあまたね、と告げて去っていく。
「え、と。私ももう、お部屋に」
空気を読もうと離れようとするハンナの腕を、マーガレットがつかむ。
「いえ。一緒にいてちょうだいな」
そのまま腕を組んできたマーガレットの心臓の音は、ハンナの腕に響いていることだろう。今2人きりにされたらどうしていいか分からない。マーガレットは必死でハンナにしがみつく。
「……心臓に悪い冗談ですわ」
パタパタと顔を仰ぎながらマーガレットが言う。
「でも、追い払えましたよ」
ギルバートが口の端を僅かに上げて笑った。
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