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シャンデリアと舞踏会
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「紳士淑女の皆様。今宵は是非、舞踏を楽しんでおくれ」
入場曲と共に、ナタリーを筆頭とした生徒会の面々が入場する。
生徒会が踊り出すと同時に、生徒たちも一斉に踊り始める。舞踏会が始まってしまった。
「アレク……!」
「……仕方ない。踊るしかない。僕たちが変な動きをしたら、目立つ」
アレクサンダーはマーガレットの手を取った。周りに合わせて踊るが、互いに緊張が走る。
「なるべく、ライナスが近衛兵の近くに行けたら……」
「そうね。合わせましょう」
シャンデリアを警戒しつつ、ステップを踏む。
「君の友人の鼻は確かなんだな?」
「ルシアはラザフォード辺境伯の娘よ。国境に面して小競り合いが耐えない場所だから、火器の扱いは慣れているのよ。臭いもよく知っていると思うわ」
「君は、何かあると思うか?」
「ええ。嫌な予感がしますわ。断定はできませんけれど……」
「ならば、僕が必ずなんとかする」
頼もしい笑顔で笑いかけるアレクサンダー。
「……アレク。わたくしを、信じてくれますの?」
「当たり前だろ。信じないと思ってたの?」
少し困ったような、優しい笑顔だった。マーガレットは何も返事ができなかった。なんだか胸が詰まって、泣きそうになっていたから。
「メグ? どうかしたのか?」
「……ううん」
マーガレットはやっとそれだけ絞り出した。
***
「ライナス!」
1曲目が終わると、アレクサンダーはライナスの元へ駆けつけた。マーガレットもついて行く。
「外で火薬の臭いがするらしい。何かおかしい。調べさせてくれ」
「わかりました。3人ほど向かわせます」
ライナスが素早く指示をして、近衛兵が3人、外に出ていく。
マーガレットはその様子にも不安を感じた。内部の警備を減らすのは得策だろうか。罠では無いのか。けれど、調べない訳には行かない。
天窓近くのシャンデリアを仰ぎ見る。確か、落ちたのは中央のあれだ。ギルバートに念入りに調べさせた、あのシャンデリア。
まだ、落ちる時間ではないが――
「さぁ、次の曲は特別だよ! 運命を手にするがいい!」
ナタリーの声と共に、次の曲の前奏が始まり、マーガレットは背筋が凍る。
「この曲……!」
「どうかしたのか?」
「プログラム通りなら、もっとクライマックスにかかるはずなのに……もう?」
マーガレットは青ざめた。シャンデリアが落ちてきた時の曲は、これだったのだから。
「そうなのか?」
「ええ。この曲を共に踊った相手は運命の人だと言うジンクスが女の子の間でありまして、それで……。アレク、知らないのね?」
「あぁ。曲自体は知っていたけど」
知らなかったのか。とマーガレットは思った。よりによってこの曲でハンナを誘ったのは、意図した訳では無かったのか。
そして今日、ハンナと踊るのは――
マーガレットはギルバートの姿を探そうと振り返って――どよめきの中、とんでもなく意外な組み合わせが目に入った。
ナタリーが、ギルバートの手を引いていく様子。ハンナはナタリーのパートナーと共に、壁際に待機するようだ。
「な――なぜ、ギルとナタリー様が?」
「彼らに接点があったのか……?」
「ない、はずよ……」
呆気に取られている間に、曲が始まる。なし崩しにアレクサンダーと踊ることになるマーガレットだが、気が気では無い。
ギルバートとナタリーは何か会話をしている様子だ。ナタリーはいつも通りの笑みであるが、ギルバートの表情は暗い。
「アレク、もっと向こうに――」
「しかし、そっちはシャンデリアが――」
曲が最高潮に盛り上がるその瞬間、外で大きな爆発音がした。
「なんだ!?」「きゃあっ!?」
時間差で聞こえてくる音にホールは混乱する。
「外は一体――」
アレクサンダーが外の様子を気にする中、マーガレットはホールの中央を振り返った。
今、シャンデリアの下には――
パン!と、爆発音とは違う、高らかな音が響いた。そして、シャンデリアが落ちる。
ナタリーと――ギルバートの頭の上に。
***
「ギル!」
マーガレットはすぐにギルバートの方へ駆け寄った。ガラスが飛び散り、シャンデリアは燃えている。
その傍らにうつ伏せに倒れているギルと、仰向けのナタリー。2人とも血を流して動かない。
「ギル、ギル! 嫌よ、起きて!」
「……いってぇ」
マーガレットがギルバートに触れると、彼はピクリと動いたあと、起き上がる。
「ギル! 良かった……っ!」
マーガレットは思わずギルバートに飛びつく。
「俺は平気です。それより」
ぐい、とマーガレットを押しのけて、ギルバートがナタリーを見下ろす。瞬間、眉をひそめた。
「ヒッ……!」
マーガレットも目線を追って、息を飲んだ。
仰向けに倒れたナタリーの、顔が無かった。
顔面が抉られたように、無くなっているのだ。
「どういうことなの!?」
「脈は無いし、もう冷たいですね」
ギルバートがナタリーの手首を取って言う。
「2人とも! 大丈夫か!? ……!?」
遅れて駆け付けたアレクサンダーも、驚いて目を見開く。
「これはどういう事なんだ……」
明らかな死体を前に、動揺する。
「わかりません。ついさっきまでは目の前で生きてましたし、シャンデリアは避けたので顔面に直撃したわけでもないはずです」
「ギル……君は冷静だな」
「いや、めちゃくちゃ混乱してます。思考してないと感情がついてこないので」
「うぅ、わたくしはこれ以上ナタリー様を直視できませんわ」
「そうだな。見ない方がいい」
アレクサンダーはナタリーの顔にハンカチをかける。
「ギル! 怪我してるじゃないの!」
ナタリーから目を逸らし再びギルを見ると、足から血が流れていることにようやく気づく。深いのか、右の足元は血だらけである。
「あぁ。急だったので避けきれなくて」
「救護室に行くわよ」
「いや、お嬢様達はまだ護衛の人といてください。俺はひとりで行けます。片足だけですし」
「いや駄目だ。ライナス、ギルを頼む」
「かしこまりました」
いつの間にかアレクサンダーのそばに来ていたライナスは、ハンカチを取りだし、慣れた手つきで止血する。そしてギルバートに肩を貸した。
「メグ様! 大丈夫ですか!?」
「ハンナ! 貴女は無事ね? 良かった!」
遅れてやってきたハンナと、ナタリーのパートナーだった副会長。彼は青ざめた顔で倒れたナタリーを見た。
「そ、そんな、ナタリー様……。そんな……」
放心するように呟くと同時に、膝から崩れ落ちた。
「ハンナ、頼めるか?」
「……はい!」
同じく動揺していたハンナだが、アレクサンダーの頼みに凛とした顔で頷いた。
ハンナはおっとりしているが、こういう時は、強い。
ハンナが祈りを始めるのを見ても、安心はできなかった。多分、これはもう――
「……どうして? 駄目です。魂が、もう」
しばらく必死で祈っていたハンナだが、絶望した顔で涙を流した。
やはりそうか。
「死後一時間以上、経過しているのね……」
「なんだと!? しかしシャンデリアが落ちてからまだ時間は経っていないはずだ。それまではギルの目の前にいただろう?」
「……生きて、会話をしていました」
「一時間以内なのに戻らないなんて、今までそんなこと……。きっと……いえ、多分……」
ハンナも混乱したように呟き続ける。
もう現場は酷い有様だ。
「殿下。お嬢様達をお願いします」
ギルバートが声をかけ、救護室に向かう。
「あっ。ギル様。お怪我なら私が」
「ダメですよ。こんなことに使ったら」
ギルバートはライナスの肩を借りながら、足を引き摺って去っていった。
マーガレット達はその後すぐ、大人の導きで別の教室に移動をしたのだった。
入場曲と共に、ナタリーを筆頭とした生徒会の面々が入場する。
生徒会が踊り出すと同時に、生徒たちも一斉に踊り始める。舞踏会が始まってしまった。
「アレク……!」
「……仕方ない。踊るしかない。僕たちが変な動きをしたら、目立つ」
アレクサンダーはマーガレットの手を取った。周りに合わせて踊るが、互いに緊張が走る。
「なるべく、ライナスが近衛兵の近くに行けたら……」
「そうね。合わせましょう」
シャンデリアを警戒しつつ、ステップを踏む。
「君の友人の鼻は確かなんだな?」
「ルシアはラザフォード辺境伯の娘よ。国境に面して小競り合いが耐えない場所だから、火器の扱いは慣れているのよ。臭いもよく知っていると思うわ」
「君は、何かあると思うか?」
「ええ。嫌な予感がしますわ。断定はできませんけれど……」
「ならば、僕が必ずなんとかする」
頼もしい笑顔で笑いかけるアレクサンダー。
「……アレク。わたくしを、信じてくれますの?」
「当たり前だろ。信じないと思ってたの?」
少し困ったような、優しい笑顔だった。マーガレットは何も返事ができなかった。なんだか胸が詰まって、泣きそうになっていたから。
「メグ? どうかしたのか?」
「……ううん」
マーガレットはやっとそれだけ絞り出した。
***
「ライナス!」
1曲目が終わると、アレクサンダーはライナスの元へ駆けつけた。マーガレットもついて行く。
「外で火薬の臭いがするらしい。何かおかしい。調べさせてくれ」
「わかりました。3人ほど向かわせます」
ライナスが素早く指示をして、近衛兵が3人、外に出ていく。
マーガレットはその様子にも不安を感じた。内部の警備を減らすのは得策だろうか。罠では無いのか。けれど、調べない訳には行かない。
天窓近くのシャンデリアを仰ぎ見る。確か、落ちたのは中央のあれだ。ギルバートに念入りに調べさせた、あのシャンデリア。
まだ、落ちる時間ではないが――
「さぁ、次の曲は特別だよ! 運命を手にするがいい!」
ナタリーの声と共に、次の曲の前奏が始まり、マーガレットは背筋が凍る。
「この曲……!」
「どうかしたのか?」
「プログラム通りなら、もっとクライマックスにかかるはずなのに……もう?」
マーガレットは青ざめた。シャンデリアが落ちてきた時の曲は、これだったのだから。
「そうなのか?」
「ええ。この曲を共に踊った相手は運命の人だと言うジンクスが女の子の間でありまして、それで……。アレク、知らないのね?」
「あぁ。曲自体は知っていたけど」
知らなかったのか。とマーガレットは思った。よりによってこの曲でハンナを誘ったのは、意図した訳では無かったのか。
そして今日、ハンナと踊るのは――
マーガレットはギルバートの姿を探そうと振り返って――どよめきの中、とんでもなく意外な組み合わせが目に入った。
ナタリーが、ギルバートの手を引いていく様子。ハンナはナタリーのパートナーと共に、壁際に待機するようだ。
「な――なぜ、ギルとナタリー様が?」
「彼らに接点があったのか……?」
「ない、はずよ……」
呆気に取られている間に、曲が始まる。なし崩しにアレクサンダーと踊ることになるマーガレットだが、気が気では無い。
ギルバートとナタリーは何か会話をしている様子だ。ナタリーはいつも通りの笑みであるが、ギルバートの表情は暗い。
「アレク、もっと向こうに――」
「しかし、そっちはシャンデリアが――」
曲が最高潮に盛り上がるその瞬間、外で大きな爆発音がした。
「なんだ!?」「きゃあっ!?」
時間差で聞こえてくる音にホールは混乱する。
「外は一体――」
アレクサンダーが外の様子を気にする中、マーガレットはホールの中央を振り返った。
今、シャンデリアの下には――
パン!と、爆発音とは違う、高らかな音が響いた。そして、シャンデリアが落ちる。
ナタリーと――ギルバートの頭の上に。
***
「ギル!」
マーガレットはすぐにギルバートの方へ駆け寄った。ガラスが飛び散り、シャンデリアは燃えている。
その傍らにうつ伏せに倒れているギルと、仰向けのナタリー。2人とも血を流して動かない。
「ギル、ギル! 嫌よ、起きて!」
「……いってぇ」
マーガレットがギルバートに触れると、彼はピクリと動いたあと、起き上がる。
「ギル! 良かった……っ!」
マーガレットは思わずギルバートに飛びつく。
「俺は平気です。それより」
ぐい、とマーガレットを押しのけて、ギルバートがナタリーを見下ろす。瞬間、眉をひそめた。
「ヒッ……!」
マーガレットも目線を追って、息を飲んだ。
仰向けに倒れたナタリーの、顔が無かった。
顔面が抉られたように、無くなっているのだ。
「どういうことなの!?」
「脈は無いし、もう冷たいですね」
ギルバートがナタリーの手首を取って言う。
「2人とも! 大丈夫か!? ……!?」
遅れて駆け付けたアレクサンダーも、驚いて目を見開く。
「これはどういう事なんだ……」
明らかな死体を前に、動揺する。
「わかりません。ついさっきまでは目の前で生きてましたし、シャンデリアは避けたので顔面に直撃したわけでもないはずです」
「ギル……君は冷静だな」
「いや、めちゃくちゃ混乱してます。思考してないと感情がついてこないので」
「うぅ、わたくしはこれ以上ナタリー様を直視できませんわ」
「そうだな。見ない方がいい」
アレクサンダーはナタリーの顔にハンカチをかける。
「ギル! 怪我してるじゃないの!」
ナタリーから目を逸らし再びギルを見ると、足から血が流れていることにようやく気づく。深いのか、右の足元は血だらけである。
「あぁ。急だったので避けきれなくて」
「救護室に行くわよ」
「いや、お嬢様達はまだ護衛の人といてください。俺はひとりで行けます。片足だけですし」
「いや駄目だ。ライナス、ギルを頼む」
「かしこまりました」
いつの間にかアレクサンダーのそばに来ていたライナスは、ハンカチを取りだし、慣れた手つきで止血する。そしてギルバートに肩を貸した。
「メグ様! 大丈夫ですか!?」
「ハンナ! 貴女は無事ね? 良かった!」
遅れてやってきたハンナと、ナタリーのパートナーだった副会長。彼は青ざめた顔で倒れたナタリーを見た。
「そ、そんな、ナタリー様……。そんな……」
放心するように呟くと同時に、膝から崩れ落ちた。
「ハンナ、頼めるか?」
「……はい!」
同じく動揺していたハンナだが、アレクサンダーの頼みに凛とした顔で頷いた。
ハンナはおっとりしているが、こういう時は、強い。
ハンナが祈りを始めるのを見ても、安心はできなかった。多分、これはもう――
「……どうして? 駄目です。魂が、もう」
しばらく必死で祈っていたハンナだが、絶望した顔で涙を流した。
やはりそうか。
「死後一時間以上、経過しているのね……」
「なんだと!? しかしシャンデリアが落ちてからまだ時間は経っていないはずだ。それまではギルの目の前にいただろう?」
「……生きて、会話をしていました」
「一時間以内なのに戻らないなんて、今までそんなこと……。きっと……いえ、多分……」
ハンナも混乱したように呟き続ける。
もう現場は酷い有様だ。
「殿下。お嬢様達をお願いします」
ギルバートが声をかけ、救護室に向かう。
「あっ。ギル様。お怪我なら私が」
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