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「そ、それで! ハンナの代償はわかりましたわ。物凄く重たいことも」
ハンナの反応に、マーガレットは非常に動揺したが、誤魔化すように大きな声で仕切り直した。
「あぁ。余程の緊急事態でもない限り、軽々しく使えるものでは無いな」
「でも、私の記憶なんて人の命に比べたら……」
「そうだな。使い時は君に任せる。使わない方が心が苦しい場面もあるだろう」
「この間みたいに、怪我を治す程度で軽く使おうとしたらダメですよ」
「そうですね……ごめんなさい」
ハンナはどこか嬉しそうにそう言った。
これは、もしや……。とマーガレットは疑念を抱いて、密かに動揺する。
「となると、ハンナの修道院はやはり怪しいのか?」
「そうですね。調べた方がいいと思います」
「私のいた修道院……ですか?」
「ハンナ、君のいた村には、確かに湖があったのか?」
「えっ。……はい。そう聞いていますが」
「ほらまた。そうじゃないでしょハンナさん。それはあなたの記憶ですか」
「あ、ごめんなさい。……そうですね、覚えてません」
ギルバートはハンナに対して容赦がなくなってきた。それをハンナも喜んでいるように見える。そんな場合では無いのに、マーガレットの疑念は深まっていく。
「もう、そこまで記憶が無いのか?」
「そうですね……今は、旅立つ前に子供たちの髪を結ってあげた記憶くらいしか……」
「ちょっと待って! それってかなり消えてませんこと? 船に乗る前、シスターとの別れを惜しんでおりましたわよね?」
「そうですね……。なぜあんなにも別れが辛かったのか、今ではよく分からなくなっています」
ハンナは寂しそうに言う。マーガレットは思わずハンナを抱きしめた。
「ハンナ、もう使ったらいけないわ。次に消えてしまうのは、わたくしとあなたが出会ったことになるのよ……!」
「そう……ですよね。消したくないです……。絶対に」
ハンナもマーガレットの背中をぎゅっと握る。体が震えているのがわかった。
「船上のあの一回で、ごっそり持っていかれてる感じがありますわよね。あの時点でハンナが覚えていたことがわかればどれだけ消えるのかもわかるんですけれど……。下手したら年単位で持っていかれていて、次に使ったら全ての記憶を忘れてしまう、なんて事態すら考えられるのよ。もっと自分を大切にしてくださいませ!」
抱擁を解いて、ハンナの両肩をつかんだまま告げるマーガレット。
「代償として足りなければ、最悪人間性すら無くして廃人になる可能性もあるのでは」
ギルバートはさらに怖いことを言う。強めに釘を刺したいのかもしれないが、もはや脅しに近い。
「でも……一度に数年ということは無いと思います。私、日記をつけているのですが……。それを信じるならばですが、怪我の治癒も合わせれば何十回か使ってるみたいなので。魂を戻すのは少し多めに取られるかもしれませんが、それにしても年単位では無いと思います」
「ハンナの日記?」
マーガレットはギルバートと目を合わせた。
「……それって、見せていただく訳にはいきませんかしら?」
「えっ。………ええっと、その。最近のは恥ずかしくてお見せできませんが、昔のものなら……」
「結構ですわ。後で見せてくださいまし!」
マーガレットは胸がざわついた。ハンナの本。ハンナの日記。始まるきっかけの本に、また出会えるのかもしれない。
同時に、一つの疑惑も生まれる。
「……何十回、との話だが、具体的には? 反魂はそう何回もないだろう?」
「亡くなった方を戻したのは七回です。怪我に使ったのは……三十回ほどでしょうか」
その数字を聞いて、マーガレット、ギルバート、アレクサンダーの3人は、顔を見合わせる。おそらく同時に気がついたのだ。
「ハンナ。もしかしたら本当に、年単位で持っていかれているのかもしれませんわ」
「……え?」
「少し長くなるけれど、わたくしのお話を聞いてくださいませ」
マーガレットはハンナにも、これまでの人生の話を始めた。アレクサンダー同様、恋心の部分は伏せたままで。
***
「あの……ごめんなさい私、皆さんのようにすぐに理解ができなくて……」
ハンナは疑うことなく聞いてくれたものの、非常に困惑した様子であった。
「当然ですわ! ハンナには記憶もないのだし……。すぐに受け入れて理解できるこの2人がおかしいんですのよ」
「俺は子供の頃から聞いてましたが、確かに殿下はおかしいですよ。知ってから時間が経っていないのにもうこんなに順応して。怪しいですね」
ギルバートが冗談なのか本気なのか分からないことを言う。
「僕を疑うとはいい度胸だ」
「ともかく、ここで上がるひとつの可能性として……ハンナもわたくしと同じく、転生者であるということよ」
「代償で失っているのは、今生の記憶だけではないということだな」
「そんな……。でも、日記にはそんなこと、書いていないですし……」
「それよ! 日記」
マーガレットがパチンと指を鳴らし、ハンナを指さした。
「抜けているか、改竄の後が見られれば確実ですが。ある時点から以前が全て無くなっている可能性も」
「ハンナ、過去の日記は学園へ持ってきているのか?」
「え? えっと……持ってきたのは最近の一冊だけですが、残りは修道院に……。あの、でも日記がなにか……?」
3人が矢継ぎ早に話すので、ついていけないハンナ。
「あぁ。ごめんなさい。興奮してしまって」
コホン、と咳払いをするマーガレット。
「日記が何者かに見られて、奪われた可能性があると思いますの」
「私の日記が……」
「当然俺の存在はないでしょうね、そこには」
「もうすぐ夏休みに入るが、ハンナは帰省の予定か?」
「あ、はい」
「僕らもついて行って良いだろうか。修道院だし、慰問という形であれば公式に訊ねられる。そこで日記のことと、村のことを調べたい。あとシスターにも会っておきたいな」
「えっ。……あ、はい。王太子様がいらっしゃったら、みんな喜ぶと思いますが」
「マーガレット達も行けるか?」
「とっても行きたいのですけれど……夏休みは実家で予定がありまして……」
ハンナの修道院は気になる。とっても気になるが、マーガレットはマーガレットで片付けなければいけない案件があるのだ。
「何とかしないと、この先まずいことになりそうな懸念がございますの。それが無事片付けば行けるでしょうけれど……。どうなるやら未知数ですし、先にアレクたちに調べていただいた方が良いと思いますわ」
大変気が重い案件である。できれば実家に帰らずに、ハンナのところに駆けつけたい。マーガレットは悔しくて下唇を噛む。
「一体何が起こるというのだ?」
「兄妹喧嘩ですわ……。でも、ひと騒動に発展して、処刑の後押しに繋がりますのよ。今回はどう転ぶかわかりませんけれど、何とかしないと」
「……君の家も、色々とあるんだな。ギルもついて行くのか?」
「そりゃあそうでしょう」
「仕方ない……。では、王宮に戻って許可を得たら、ライナスと向かうよ。僕たちだけでは心もとないかもしれないが」
アレクサンダーが残念そうにため息をついてから、ハンナに言う。
「そんなことないです! とても、心強いですよ……!」
「綻びは、湖のある村の修道院、です。よく調べてみてください」
「あぁ。わかっている」
「あとは、わたくし……立花メグの死後、ハンナがどれだけ生きたのかも気になりますわね」
「日記がそのものが見つかるといいが……。まずは本当に奪われたのか、であれば誰が奪ったのか、だな。どこまで痕跡が残っているかはわからないが……」
ふと何かを思いついたように、アレクサンダーはニヤリと笑った。
「ハンナ。公式の慰問はやめよう。忍んでいくから、くれぐれも悟られないようにしてくれ。……王家の力を舐めたらどうなるか、わからせてやる」
今回のアレクサンダーは、なかなか良い性格に育ったようである。以前のアレクサンダーよりも魅力的だと、マーガレットは思った。
ハンナの反応に、マーガレットは非常に動揺したが、誤魔化すように大きな声で仕切り直した。
「あぁ。余程の緊急事態でもない限り、軽々しく使えるものでは無いな」
「でも、私の記憶なんて人の命に比べたら……」
「そうだな。使い時は君に任せる。使わない方が心が苦しい場面もあるだろう」
「この間みたいに、怪我を治す程度で軽く使おうとしたらダメですよ」
「そうですね……ごめんなさい」
ハンナはどこか嬉しそうにそう言った。
これは、もしや……。とマーガレットは疑念を抱いて、密かに動揺する。
「となると、ハンナの修道院はやはり怪しいのか?」
「そうですね。調べた方がいいと思います」
「私のいた修道院……ですか?」
「ハンナ、君のいた村には、確かに湖があったのか?」
「えっ。……はい。そう聞いていますが」
「ほらまた。そうじゃないでしょハンナさん。それはあなたの記憶ですか」
「あ、ごめんなさい。……そうですね、覚えてません」
ギルバートはハンナに対して容赦がなくなってきた。それをハンナも喜んでいるように見える。そんな場合では無いのに、マーガレットの疑念は深まっていく。
「もう、そこまで記憶が無いのか?」
「そうですね……今は、旅立つ前に子供たちの髪を結ってあげた記憶くらいしか……」
「ちょっと待って! それってかなり消えてませんこと? 船に乗る前、シスターとの別れを惜しんでおりましたわよね?」
「そうですね……。なぜあんなにも別れが辛かったのか、今ではよく分からなくなっています」
ハンナは寂しそうに言う。マーガレットは思わずハンナを抱きしめた。
「ハンナ、もう使ったらいけないわ。次に消えてしまうのは、わたくしとあなたが出会ったことになるのよ……!」
「そう……ですよね。消したくないです……。絶対に」
ハンナもマーガレットの背中をぎゅっと握る。体が震えているのがわかった。
「船上のあの一回で、ごっそり持っていかれてる感じがありますわよね。あの時点でハンナが覚えていたことがわかればどれだけ消えるのかもわかるんですけれど……。下手したら年単位で持っていかれていて、次に使ったら全ての記憶を忘れてしまう、なんて事態すら考えられるのよ。もっと自分を大切にしてくださいませ!」
抱擁を解いて、ハンナの両肩をつかんだまま告げるマーガレット。
「代償として足りなければ、最悪人間性すら無くして廃人になる可能性もあるのでは」
ギルバートはさらに怖いことを言う。強めに釘を刺したいのかもしれないが、もはや脅しに近い。
「でも……一度に数年ということは無いと思います。私、日記をつけているのですが……。それを信じるならばですが、怪我の治癒も合わせれば何十回か使ってるみたいなので。魂を戻すのは少し多めに取られるかもしれませんが、それにしても年単位では無いと思います」
「ハンナの日記?」
マーガレットはギルバートと目を合わせた。
「……それって、見せていただく訳にはいきませんかしら?」
「えっ。………ええっと、その。最近のは恥ずかしくてお見せできませんが、昔のものなら……」
「結構ですわ。後で見せてくださいまし!」
マーガレットは胸がざわついた。ハンナの本。ハンナの日記。始まるきっかけの本に、また出会えるのかもしれない。
同時に、一つの疑惑も生まれる。
「……何十回、との話だが、具体的には? 反魂はそう何回もないだろう?」
「亡くなった方を戻したのは七回です。怪我に使ったのは……三十回ほどでしょうか」
その数字を聞いて、マーガレット、ギルバート、アレクサンダーの3人は、顔を見合わせる。おそらく同時に気がついたのだ。
「ハンナ。もしかしたら本当に、年単位で持っていかれているのかもしれませんわ」
「……え?」
「少し長くなるけれど、わたくしのお話を聞いてくださいませ」
マーガレットはハンナにも、これまでの人生の話を始めた。アレクサンダー同様、恋心の部分は伏せたままで。
***
「あの……ごめんなさい私、皆さんのようにすぐに理解ができなくて……」
ハンナは疑うことなく聞いてくれたものの、非常に困惑した様子であった。
「当然ですわ! ハンナには記憶もないのだし……。すぐに受け入れて理解できるこの2人がおかしいんですのよ」
「俺は子供の頃から聞いてましたが、確かに殿下はおかしいですよ。知ってから時間が経っていないのにもうこんなに順応して。怪しいですね」
ギルバートが冗談なのか本気なのか分からないことを言う。
「僕を疑うとはいい度胸だ」
「ともかく、ここで上がるひとつの可能性として……ハンナもわたくしと同じく、転生者であるということよ」
「代償で失っているのは、今生の記憶だけではないということだな」
「そんな……。でも、日記にはそんなこと、書いていないですし……」
「それよ! 日記」
マーガレットがパチンと指を鳴らし、ハンナを指さした。
「抜けているか、改竄の後が見られれば確実ですが。ある時点から以前が全て無くなっている可能性も」
「ハンナ、過去の日記は学園へ持ってきているのか?」
「え? えっと……持ってきたのは最近の一冊だけですが、残りは修道院に……。あの、でも日記がなにか……?」
3人が矢継ぎ早に話すので、ついていけないハンナ。
「あぁ。ごめんなさい。興奮してしまって」
コホン、と咳払いをするマーガレット。
「日記が何者かに見られて、奪われた可能性があると思いますの」
「私の日記が……」
「当然俺の存在はないでしょうね、そこには」
「もうすぐ夏休みに入るが、ハンナは帰省の予定か?」
「あ、はい」
「僕らもついて行って良いだろうか。修道院だし、慰問という形であれば公式に訊ねられる。そこで日記のことと、村のことを調べたい。あとシスターにも会っておきたいな」
「えっ。……あ、はい。王太子様がいらっしゃったら、みんな喜ぶと思いますが」
「マーガレット達も行けるか?」
「とっても行きたいのですけれど……夏休みは実家で予定がありまして……」
ハンナの修道院は気になる。とっても気になるが、マーガレットはマーガレットで片付けなければいけない案件があるのだ。
「何とかしないと、この先まずいことになりそうな懸念がございますの。それが無事片付けば行けるでしょうけれど……。どうなるやら未知数ですし、先にアレクたちに調べていただいた方が良いと思いますわ」
大変気が重い案件である。できれば実家に帰らずに、ハンナのところに駆けつけたい。マーガレットは悔しくて下唇を噛む。
「一体何が起こるというのだ?」
「兄妹喧嘩ですわ……。でも、ひと騒動に発展して、処刑の後押しに繋がりますのよ。今回はどう転ぶかわかりませんけれど、何とかしないと」
「……君の家も、色々とあるんだな。ギルもついて行くのか?」
「そりゃあそうでしょう」
「仕方ない……。では、王宮に戻って許可を得たら、ライナスと向かうよ。僕たちだけでは心もとないかもしれないが」
アレクサンダーが残念そうにため息をついてから、ハンナに言う。
「そんなことないです! とても、心強いですよ……!」
「綻びは、湖のある村の修道院、です。よく調べてみてください」
「あぁ。わかっている」
「あとは、わたくし……立花メグの死後、ハンナがどれだけ生きたのかも気になりますわね」
「日記がそのものが見つかるといいが……。まずは本当に奪われたのか、であれば誰が奪ったのか、だな。どこまで痕跡が残っているかはわからないが……」
ふと何かを思いついたように、アレクサンダーはニヤリと笑った。
「ハンナ。公式の慰問はやめよう。忍んでいくから、くれぐれも悟られないようにしてくれ。……王家の力を舐めたらどうなるか、わからせてやる」
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