48 / 58
悪女イザベラ
4
しおりを挟む
「わぁ素敵ぃ! ここがメイガス・リバーですのね!」
鼻にかかるような語尾を伸ばす口調で、イザベラははしゃぐ。公爵家が現れたので、一般客は少し遠巻きにされているので、観光地だけれど貸切のような状態である。たまたま来ていた市民には申し訳ない気持ちもあるが、ルークラフトの兄妹が現れたと浮ついている者たちもいる。公爵家は下々からしたら芸能人のような存在なのかもしれない。
「足元に気をつけるんだよ、イザベラ」
おどろおどろしい木々に近づくイザベラに慌ててついていこうとするが、物怖じしている様子のジークフリード。
「確かに、ハロウィーンの木みたいで素敵だわね」
マーガレットが呟く。改めて見ると、黒い木はあの曲がりくねったシルエットでしばしば表現されるものにそっくりだ。コウモリでも飛んでいたら完璧である。
「ハロウィーンてなんでしょうか」
「別の世界のお祭りよ。死者が蘇る日だったかしら? お化けの仮装をするの。子供たちがね、お菓子をくれないとイタズラするぞーって、脅しに来るのよ」
最も、日本ではコスプレして騒ぐ日となっていたようだが。病弱なメグはそちらに縁がなく、病棟の子供にお菓子をあげるのが楽しい日だった。
「あぁ、フェアリー・デイズみたいなやつですかね」
「そうね、似てるわね」
フェアリー・デイズとは、クロノスとカイロス共通で行われるお祭りである。
妖精たちがとりかえっこのイタズラをするので、子供たちは予め違う人間の振りをするのだ。それが友達だったり、魔女だったり、なんでもありなので仮装パーティーの側面がある。お菓子をあげると妖精が気を良くして戻してくれるという話も似ている。
「ギルに、わたくしのドレスを着せたのよね。楽しかったわ」
「あれは俺の尊厳がなくなりましたね」
「今年も着せようかしら」
「さすがにもう入りませんよ、お嬢様の服は」
マーガレットは、ギルバートを見上げた。
確かに背が高くなって、細身ではあるけど肩幅なんかの体つきもしっかりしている。
確かにもう、マーガレットのドレスは着せられそうにない。
「わたくしの許可無く大きくなっちゃって……。相当のお直しが必要ですわ」
「直さないでくださいね。着ませんからね」
与太話の間にも、イザベラのことは警戒している。彼女はジークフリードと共に川辺ではしゃいでいる。
「……今の所、溺れそうにない川ですが」
「足のつくような場所で溺れますのよ。なので、少しだけ深いところね。蛇に驚いてボチャンと落ちるんですけれど、わたくしがけしかけたとのたまうのよ」
「となると、あの辺でしょうか」
ギルバートが目線だけで示した先は、登りやすそうな岩が突き出ていて、少し開けている。川を眺めるには丁度良いような場所だ。
「確かに、うっすら見覚えはありますわね」
「あらぁ、せっかくご一緒していますのにぃ、マーガレット様ったら従者の方とばかりお話になって……」
トタトタと、いかにも苦戦していますとアピールするような足取りで、ジークフリードに捕まりながらイザベラが寄ってくる。
「お2人、とっても仲良しね? ……もしかして、深い仲だったり……する?」
頬に人差し指を当てて、小首を傾げるイザベラ。ギルバートは一歩後ずさり離れてから、軽く息を吐いた。明らかに動揺している。
「ち、違いますわ! イザベラ様ったら、なんでもかんでもそういう話にしたがるのですから……」
「あらぁ、女として生まれたからには、そんなお話が誰でも大好きなはずよ? 変わってらっしゃるのね、マーガレット様」
変わってるのはあんたよこのお花畑、と罵倒したいのをぐっと堪えるマーガレット。
「でも……確かにそんな雰囲気ではないかしらねぇ? だって貴方、ふふ。マーガレット様とお喋りしているのに、わたくしのことをチラチラ見てましたもの、ね?」
ずい、と一歩前に出て、ギルバートを上目遣いに覗き込む。チラチラあんたを見てたのはわたくしもよ、男しか目が入らないわけこの空っぽで狡猾な脳みそは! と、叫びたいが再びぐっと堪える。
「おい。イザベラに目を奪われる気持ちはわかるが、変な気は起こすなよ」
お花畑兄もそんなことを言うので、マーガレットのイライラは最高潮である。
「まぁしかし、どうだ。愛らしく美しい女性だろう、イザベラは。我が妹も見習うべきだ。ギルもそう思うだろう?」
「え? ええっと……」
ジークフリードの投げた爆弾に、ギルバートはたじろぐ。期待を込めたようなイザベラの目線。それから、今回も100点の回答をしなさいとばかりに目線で圧をかけるマーガレット。
「イザベラ様は……ジーク様と、とてもお似合いだと思います」
「はは。そうだろうそうだろう!」
満足気に頷くジークフリード。
逃げたな、とマーガレットは思ったものの、及第点である。ギルバートの立場上イザベラを貶めることなどできないわけだし。
「しかしながら。お嬢様はイザベラ様を見習う必要はないかと」
「そうか? 我儘で高圧的で、可愛げがないじゃないか」
「はい。意思が強く気高く、賢いところが魅力ですので」
100点よ。ギル。と、頭を撫でてやりたいくらい嬉しかったが、同時に気恥ずかしくもなる。そんなこと思っていてくれたのかと。
「あら。よく躾られていますこと」
しかし、こんな素晴らしい返しでも、イザベラには大したダメージにはならない。従者一人落とせなかっただけ、なのだ。そこは悔しいところである。
なんならアレクサンダーでも連れて来たいところだとマーガレットは思ってしまう。
「お嬢様。これは……思った以上に、あれですね」
少し離れてから、ギルバートがこめかみ辺りを押さえながら言う。
いつもは割と平然としているギルバートだが、明らかに様子がおかしい。
「俺は男兄弟ばかりの中で育ってますし、女性には免疫がないので、あの感じの方はあんまり関わったことがなくてですね……」
まさか。クラっと来てしまっていないだろうか。マーガレットは急に不安になる。が。
ゲンナリした表情なのは見て取れる。
「キツイでしょう?」
「キツイです」
食い気味なくらいの即答だった。
「何も害を加えられていないのに、嫌悪感が湧くのは初めてですよ」
そうなのだ。ぶりっ子というのは男に好かれ、女に嫌われるという単純なものでは無い。男心をがっちりと捕むことが出来ると同時に、嫌悪感を抱く男性も一定数いるのだ。ギルバートの好みは知らないが、どうやらそのタイプらしい。
「いっそ俺が先に突き落としましょうか」
「駄目よ! わたくしが命令したことになるじゃない!」
「冗談ですよ」
女の子に辛辣な冗談を言うのもかなり珍しい。それだけ取り乱しているのだ。
「あと、あれですね。なんか」
「なに?」
「お嬢様も、少々面倒臭い感じになりますね。イザベラ様が絡むと」
「うっ……」
図星をつかれて、マーガレットは怯んだ。
従者のギルバートじゃなくて、アレクサンダーが来ていればなんて、浅ましくも失礼な対抗心まで燃やしていたのだから、マーガレットも大概なのだ。
「お嬢様も普通に女の子なんだなって言う感じもありますけど」
「どういう意味よ。女の子として見てなかったってこと?」
「そうですね」
グサリ、と勝手に反撃を受けた気分である。やはりノアに言っていたことは、ただの牽制だったのだ。ギルバートはマーガレットに、女としての興味は無い。
マーガレットだってあの怪盗が好きだというのに、心が痛むのは身勝手だ。分かっているけれどどうしても、心が沈んだ。
鼻にかかるような語尾を伸ばす口調で、イザベラははしゃぐ。公爵家が現れたので、一般客は少し遠巻きにされているので、観光地だけれど貸切のような状態である。たまたま来ていた市民には申し訳ない気持ちもあるが、ルークラフトの兄妹が現れたと浮ついている者たちもいる。公爵家は下々からしたら芸能人のような存在なのかもしれない。
「足元に気をつけるんだよ、イザベラ」
おどろおどろしい木々に近づくイザベラに慌ててついていこうとするが、物怖じしている様子のジークフリード。
「確かに、ハロウィーンの木みたいで素敵だわね」
マーガレットが呟く。改めて見ると、黒い木はあの曲がりくねったシルエットでしばしば表現されるものにそっくりだ。コウモリでも飛んでいたら完璧である。
「ハロウィーンてなんでしょうか」
「別の世界のお祭りよ。死者が蘇る日だったかしら? お化けの仮装をするの。子供たちがね、お菓子をくれないとイタズラするぞーって、脅しに来るのよ」
最も、日本ではコスプレして騒ぐ日となっていたようだが。病弱なメグはそちらに縁がなく、病棟の子供にお菓子をあげるのが楽しい日だった。
「あぁ、フェアリー・デイズみたいなやつですかね」
「そうね、似てるわね」
フェアリー・デイズとは、クロノスとカイロス共通で行われるお祭りである。
妖精たちがとりかえっこのイタズラをするので、子供たちは予め違う人間の振りをするのだ。それが友達だったり、魔女だったり、なんでもありなので仮装パーティーの側面がある。お菓子をあげると妖精が気を良くして戻してくれるという話も似ている。
「ギルに、わたくしのドレスを着せたのよね。楽しかったわ」
「あれは俺の尊厳がなくなりましたね」
「今年も着せようかしら」
「さすがにもう入りませんよ、お嬢様の服は」
マーガレットは、ギルバートを見上げた。
確かに背が高くなって、細身ではあるけど肩幅なんかの体つきもしっかりしている。
確かにもう、マーガレットのドレスは着せられそうにない。
「わたくしの許可無く大きくなっちゃって……。相当のお直しが必要ですわ」
「直さないでくださいね。着ませんからね」
与太話の間にも、イザベラのことは警戒している。彼女はジークフリードと共に川辺ではしゃいでいる。
「……今の所、溺れそうにない川ですが」
「足のつくような場所で溺れますのよ。なので、少しだけ深いところね。蛇に驚いてボチャンと落ちるんですけれど、わたくしがけしかけたとのたまうのよ」
「となると、あの辺でしょうか」
ギルバートが目線だけで示した先は、登りやすそうな岩が突き出ていて、少し開けている。川を眺めるには丁度良いような場所だ。
「確かに、うっすら見覚えはありますわね」
「あらぁ、せっかくご一緒していますのにぃ、マーガレット様ったら従者の方とばかりお話になって……」
トタトタと、いかにも苦戦していますとアピールするような足取りで、ジークフリードに捕まりながらイザベラが寄ってくる。
「お2人、とっても仲良しね? ……もしかして、深い仲だったり……する?」
頬に人差し指を当てて、小首を傾げるイザベラ。ギルバートは一歩後ずさり離れてから、軽く息を吐いた。明らかに動揺している。
「ち、違いますわ! イザベラ様ったら、なんでもかんでもそういう話にしたがるのですから……」
「あらぁ、女として生まれたからには、そんなお話が誰でも大好きなはずよ? 変わってらっしゃるのね、マーガレット様」
変わってるのはあんたよこのお花畑、と罵倒したいのをぐっと堪えるマーガレット。
「でも……確かにそんな雰囲気ではないかしらねぇ? だって貴方、ふふ。マーガレット様とお喋りしているのに、わたくしのことをチラチラ見てましたもの、ね?」
ずい、と一歩前に出て、ギルバートを上目遣いに覗き込む。チラチラあんたを見てたのはわたくしもよ、男しか目が入らないわけこの空っぽで狡猾な脳みそは! と、叫びたいが再びぐっと堪える。
「おい。イザベラに目を奪われる気持ちはわかるが、変な気は起こすなよ」
お花畑兄もそんなことを言うので、マーガレットのイライラは最高潮である。
「まぁしかし、どうだ。愛らしく美しい女性だろう、イザベラは。我が妹も見習うべきだ。ギルもそう思うだろう?」
「え? ええっと……」
ジークフリードの投げた爆弾に、ギルバートはたじろぐ。期待を込めたようなイザベラの目線。それから、今回も100点の回答をしなさいとばかりに目線で圧をかけるマーガレット。
「イザベラ様は……ジーク様と、とてもお似合いだと思います」
「はは。そうだろうそうだろう!」
満足気に頷くジークフリード。
逃げたな、とマーガレットは思ったものの、及第点である。ギルバートの立場上イザベラを貶めることなどできないわけだし。
「しかしながら。お嬢様はイザベラ様を見習う必要はないかと」
「そうか? 我儘で高圧的で、可愛げがないじゃないか」
「はい。意思が強く気高く、賢いところが魅力ですので」
100点よ。ギル。と、頭を撫でてやりたいくらい嬉しかったが、同時に気恥ずかしくもなる。そんなこと思っていてくれたのかと。
「あら。よく躾られていますこと」
しかし、こんな素晴らしい返しでも、イザベラには大したダメージにはならない。従者一人落とせなかっただけ、なのだ。そこは悔しいところである。
なんならアレクサンダーでも連れて来たいところだとマーガレットは思ってしまう。
「お嬢様。これは……思った以上に、あれですね」
少し離れてから、ギルバートがこめかみ辺りを押さえながら言う。
いつもは割と平然としているギルバートだが、明らかに様子がおかしい。
「俺は男兄弟ばかりの中で育ってますし、女性には免疫がないので、あの感じの方はあんまり関わったことがなくてですね……」
まさか。クラっと来てしまっていないだろうか。マーガレットは急に不安になる。が。
ゲンナリした表情なのは見て取れる。
「キツイでしょう?」
「キツイです」
食い気味なくらいの即答だった。
「何も害を加えられていないのに、嫌悪感が湧くのは初めてですよ」
そうなのだ。ぶりっ子というのは男に好かれ、女に嫌われるという単純なものでは無い。男心をがっちりと捕むことが出来ると同時に、嫌悪感を抱く男性も一定数いるのだ。ギルバートの好みは知らないが、どうやらそのタイプらしい。
「いっそ俺が先に突き落としましょうか」
「駄目よ! わたくしが命令したことになるじゃない!」
「冗談ですよ」
女の子に辛辣な冗談を言うのもかなり珍しい。それだけ取り乱しているのだ。
「あと、あれですね。なんか」
「なに?」
「お嬢様も、少々面倒臭い感じになりますね。イザベラ様が絡むと」
「うっ……」
図星をつかれて、マーガレットは怯んだ。
従者のギルバートじゃなくて、アレクサンダーが来ていればなんて、浅ましくも失礼な対抗心まで燃やしていたのだから、マーガレットも大概なのだ。
「お嬢様も普通に女の子なんだなって言う感じもありますけど」
「どういう意味よ。女の子として見てなかったってこと?」
「そうですね」
グサリ、と勝手に反撃を受けた気分である。やはりノアに言っていたことは、ただの牽制だったのだ。ギルバートはマーガレットに、女としての興味は無い。
マーガレットだってあの怪盗が好きだというのに、心が痛むのは身勝手だ。分かっているけれどどうしても、心が沈んだ。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
悪役令嬢を断罪したくせに、今さら溺愛とか都合が良すぎますわ!
nacat
恋愛
侯爵令嬢リディアは、無実の罪で婚約者の王太子に断罪された。
冷笑を浮かべ、すべてを捨てて国外へ去った彼女が、数年後、驚くべき姿で帰ってくる。
誰もが羨む天才魔導師として──。
今さら後悔する王太子、ざまぁを噛みしめる貴族令嬢たち。
そして、リディアをひそかに守ってきた公爵の青年が、ようやく想いを告げる時が来た。
これは、不当な断罪を受けた少女が、自分の誇りと愛を取り戻す溺愛系ロマンス。
すべての「裏切られた少女」たちに捧ぐ、痛快で甘く切ない逆転劇。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる