瞳の奥に潜む野獣 

果汁さん

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 地に落ちた鬼餓鬼綱は野獣を食そうとしていた。ルロカ村の人々を捕食し世界が混乱している野獣騒動。
 乗じて野獣を食べてやろう。
「復活の時は野獣を食ってからだ」
 野獣を食べるその咀嚼音を想像するだけで涎が。
「おっといけねえ、これはついでだ」
 やっとだ。再び逢える野獣とカイオン。
「俺様の時代は終わってねぇ」
 あらゆる怨念を蝕み野獣を倒す。それが八岐大蛇であることも知らず。

「八岐大蛇は知らないが構うものか」
 八岐大蛇『忘却の狼』が手を尽くしても蘇らない生き物。八岐大蛇は顕現なさっているが野獣は八岐大蛇を好かんらしい。
 ならば此方から仕掛けて嬲り殺してやろう。
「嬲り殺し」
 嘆く鬼餓鬼綱は世界でも知られてはいない《抜殻》の居場所を把握している。
 数千人の兵が押し寄せていた。
「魁龍の前世もない。野獣、複雑な迷路は困るだろう」
「そんなことはさせねえよ」
 ナギア第一部隊長が後衛から出てきた。特注で造らさせたこの装備は復讐と名付けられ邪素が含まれている。
「呪いで退治か。怨念は許さないぞ」
「スペル騎士団長、危険です」
 スペル騎士団その兵の一部は幽霊。鬼餓鬼綱が怨念ならその霊は対処可能。
 鬼餓鬼綱は滝のように流れてくる。
「呪いを活かせ、ナギア」
 呼び捨てにするなと喘ぐ。
「second」
 呪文のように唱えると呪いが取り巻く。
 渦を巻くような螺旋が八岐大蛇が使っていた幣を呼んだ。
 あれがナギア第一隊長の姿。
「八岐ノ御璽」
 悪き物には力を貸してくれるという不思議な物だ。
「この我様に向かおうとは後悔させてやる」
「ナギア第一隊長!」
「声援がうるさいぞ」
「・・」
 スペル騎士団長は実力を図ろうとしている。
「怨念」
 鬼餓鬼綱は抜殻を食べた。
「魁龍になる。仕置きをしなくてはな」
「なんだと」
 ナギア第一隊長は八岐ノ御璽を食べようとしたがマキノに止められた。
 怨念と呼称する事で抜殻を得られる。
 ナギア第一部隊長は『豪華』を使う。
 唐突に呪いの加護を放った。
「キャハハァァァ」
「残念だったな」
「囮だと」
 掴まれた手から泥の沼が発生している。
「呪いの秘術があったとしても」
 振り回す鬼餓鬼綱。
 野獣の死骸に飛ばされるナギア第一部隊長。
「怨念」
 スペル騎士団マキノの指示で護りを固める騎士達。
「あと」
「数え始めたな」
「いまだ」
 抜殻を使われる前に豪華の印を。
炎魔炎帝カタストロフ!」
 人魔竜が駆け付けてきた。
「またせたな」
 人魔竜は騎士団が一斉に唱えた豪華の奥義を吸収させ炎魔炎帝を倍にして人魔竜の腕は燃えた。新たなる武器を椿として活性化させ鬼餓鬼綱を撃退。
 その後、死骸は灰となる。
「ナギア第一部隊長は」
 目が覚めたナギア第一部隊長は八岐ノ御璽を不死鳥の祀りに還し八岐大蛇が今、持っているという状況。
 記憶屋、時間軸すらも歪める。はっきりとした空間なら第三の眼で見るしかない。

 庭にいるナギア、マキノは対策を練っている。

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