瞳の奥に潜む野獣 

果汁さん

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 フレグラの元へ。
「再び逢うには早くない、人魔の件は、どうしたの」
 まだそこまでの話は言っていない。
「先に行った俺が居たはずだ、薔薇を回収しに行く」
「へぇ、薔薇が好きなの。この仕組み覚えるのは難しそうね」
 複雑なのは時間軸の支配が追いつかないからだ。
「グラッシェ エヴォルブには人魔とバモスは見当たらないわ、パラレルワールドってやつは」
「パラレルなんとかはどうでもいい、役目を果たせフレグラよ」
 麒麟の悲鳴欲しさに抗う俺は話の決着をつけたい。静かに待機しているのも問題である。
「なら、私が複数の媒体から外れを導き出してあげる、それで辿れれば問題ないでしょ」
「あぁ、頼んだ」
「しょうがないわね、秘技『時間屈折』!」
 なんだその技名は、秘技か。薔薇の在処を教えてくれるのか、幸い分からないな。
「薔薇の死場所」
「薔薇の死場所、分かった」過去の姿を見た俺なら。

 絨毯の域に薔薇の咲いた畑がある。
 薔薇の畑は奥界、普段は見えないが彼処へ行けば判断を鈍る事はない。記憶屋で真理を償ってもらおう。
「記憶屋はどこにある」
「は、記憶屋の案内は私ではなく連れのバモスは詳しい、償いはあるなら行けるわ」
「世界の諜報機関でも無ければルロカにもないか」
「そんな記憶屋でしたい事はないでしょう」
「記憶屋は悪魔の宿、金払えば」
 性格が悪くなったな。金の話に着いていけないのか。記憶屋別名『悪魔の宿』『白虎の都』へ行けば辿り着けると言われているが、、、。秘術解放、複数の能力者の内、領域を展開できる呪法がある。
「秘術解放は死を体験した物からしか味わえない苦痛の技よ。記憶屋で占ってもらう気」

 そうだとはいわない。俺には俺の人生がある。
「秘術解放は薔薇の花畑に行けばくれてやるわ」
「どういう、理屈でそうなった。秘術解放はバモスで十分だ。瞬間解放は瞬時に移動できるが上、野獣のコストも軽減される。こんな上手い話は」
 炎の向日葵『フレグラ』でもバモスの秘術は使えない。
「そ、そう~? ふーん、まだ足りないみたいね。なら薔薇の秘術なんてどう~、物は試しに、さ」
「なんか嫌な雰囲気なんで遠慮します」
「もう、勿体振らず、ほめろよ」
「情緒がおかしいぞ、フレグラ」
 複雑な眼差しで野獣を軽減しようとしている。
「は、くー、秘術は後回し。絨毯の聖地やら白虎の都やら薔薇の畑はやら行ってきなさい。私はここで見てるから。抜殻集めには協力する。バモスは魔物の国で探してるわ、見つかったら私がsecondと称して調べてあげる。感謝しなさい。下僕」
 下僕、、、俺がか?!
「お前だろ。フレグラ下僕、生意気になったな。ハハハッ!」
 野獣が笑った。フレグラは少々忘れていたが笑う野獣を見るのは慣れていない。引いている。
「薔薇の畑に行く事を推奨します。死場所でも畑といっても変わらないでしょ」
「インディア王国の謎に迫ろうか」
「白虎の都なら端っこの方へ」
 フレグラが指を指す方へ野獣は向かった。
 
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