瞳の奥に潜む野獣 

果汁さん

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 白い島が着目する。最高峰インディア王国から更に北の大陸を渡ったある島は白い虎と異名を解き放つ。伐虎種は白い熊と恐れられ野獣と対決したら伐虎種が有利になる。不死鳥風呂は屋城にある。極寒の寒さが故、不死鳥風呂は人気が急上昇。白熊とはよく言ったものだ。受付嬢マリア クリエンテ ダリル。城の上層部に指示を出しているはずだ。
「人間の子供がこの街にいるって本当?」
「ええ、本当よ。死場所へ現れたんだって、物騒ねぇ~」
「その話は国会記述に乗っ取り調べが終わるまでは」
「衛兵さん、これは失礼しました」
「いえいえ、我が白虎の都直属指揮官長の元、しっかりと努めて参ります」
 『白虎の都』は白虎の名を秩序として守るべく人間の子供は入れない約束をしている。その子供は心に闇を抱いているという。
 不死鳥の仕来りはこのようなアクシデントを招くのを防ごうと必死になっていた。俺は心臓部の死場所を作れと言われたんだが必ずしも良い方へ豊かになる訳ではない。俺の心臓部は道具ではない。果物か何かだと思っているのか。
 白虎の都、北大陸の冷気を吸い込んで凍りついた、美しくも残酷な石の檻だ。
聳え立つ軍館の影が、雪原を黒く切り裂いている。人々は白き虎の加護を信じ、足元の暗淵で『鬼餓鬼綱』が舌なめずりをしていることなど、気づかぬふりで暮らしていた。
 その鉄の規律が及ばぬ都の外れに赤黒い傷口のように開いた場所がある。
 野獣の俺がその時、鋭い爪で雪を掘り返し守り抜いてきた『薔薇の死場所』。
凍土に咲くその花びらはまるで誰かの未練を吸い上げたかのように白銀の世界でただ一点、毒々しく燃えていた。『鬼餓鬼綱』は死体でも蘇るから仕留めきれない。しつこいとはこの事だ。白き英雄フシデン イゾルデはこの『白虎の都』の戦争で活躍した人物だ。マリアの前世と同じなのではないかと言われている。
 フシデン、仕組みが分かれば心臓部も戦神を戦に出させるのも容易い。
 城の主塔は霧の海を睥睨する白虎の頭部を模した意匠となっている。
その眼窩には特殊な椿の術式を組み込んだレンズが、嵌め込まれており街に潜む野獣のわずかな気配さえも逃さない。俺が街を歩くその都度、常に背中に感じる冷たい視線の正体はこの城そのものの殺意であった。
 城壁の表面には、複雑な幾何学模様の溝が刻まれている。それは装飾ではなく、野獣を消滅させる兵装椿へとエネルギーを供給するための回路だ。
 その溝を青白い光が脈動するように走る。俺にとってはそれが城そのものが呼吸している音のように聞こえ、肌を刺すような微弱な振動となって存在の危機を警告し続けていた。
「不死鳥の風呂だ」
「やっと着いた」
 東から観光客が屋城へ。薔薇の死場所は先がない、死際にしか辿り着かないという。
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