23 / 45
23 母と父
「ど、どじで? のえるだって、わがっだの?」
嬉しいけど、混乱する。
攫われたとき、僕はまだ生後八か月の赤ちゃんだった。
五歳になって、大きくなったし顔も変わった。服も猫の着ぐるみを着ている。
母様が僕だと気づくわけがないと思う。
「そりゃあ、わかるわよ。ずっとずっと、ノエルがいなくなってから毎日毎日、今ノエルはどのくらい大きくなったかなって思い続けていたんだもの」
「ぞっがー」
とてもとても嬉しかった。僕も母様のことは毎日思っていた。
「ノエルも、よくわかったわね。八か月の赤ちゃんだったのに」
「かあさまのこと、わすれるわけない。ぜんぜんかわらないし」
「ふふ、もうお世辞をいえるようになったのね」
そういって、母様は笑った。
ふと気がつくと、弟妹を乗せたガルガルが近づいて来た。
僕と母様の様子を見て安全だと判断したのだろう。
「えっとな……」
ガルガルと弟妹たちのことを母様に紹介しようとしたのだが、
「カトリーヌ、下がって」
もう一人の人族が母様をかばうように、ガルガルの前に立ち塞がる。その声は男のものだった。
「だいじょうぶ。あれはガルガルで、僕の弟だからな」
「弟?」
「そう。一緒に育った。ってか、お主だれ?」
僕が尋ねると、その男は仮面を取った。
「俺はティルだ。ノエルの父上のお友達だよ」
優しげな表情で、黒髪黒目、二十代半ばから後半に見えた。
「ノエルの探索を手伝ってもらったの」
「そうだったか。ありがとな?」
お礼を言うと、ティルはにこりと微笑む。
「気にするな。そして、この牛はモラクス。俺の家族だ」
「もっも~『もらくす、よろしく』」
「モラクスの嗅覚でノエルを探してもらったんだよ」
「おおー、すごい。モラクス、赤ちゃんに見えるのにな?」
「実際赤ちゃんだよ」
「もうも『あかちゃん』」
モラクスもどや顔している。
「赤ちゃんなのに、人族の言葉をはなせるのかーすごいなー」
ガルガルやアオたちはまだ聖獣語しか話せないのに凄い。
「よろしくな? いいこいいこ」
僕が撫でると、モラクスは尻尾をぶんぶんと振って大喜びした。
「この子は弟のガルガルでー、背中に乗ってるのが、弟のアオとクロと妹のシロ」
「ノエルの弟と妹なら、私の子も同然ね」
そういって、母様はガルガルとアオたちを撫でる。
「ぁぅ~」
「「「ごろろごろごろ」」」
ガルガルとアオたちは母様を全く警戒せずに、嬉しそうに撫でられている。
「む!」
そのとき、誰かが近づいてくる気配を感じた。
「ガルガル警戒!)」
「ガルル!」
僕が聖樹の枝を構えて、ガルガルが身構えるが、その誰かはめちゃくちゃ速い。
聖獣と人族だ。
ものすごい勢いで向かってくるので、母様をかばうように前に出る。
「あ、とうさま?」
魔樹の間から姿が見えた瞬間にわかった。
「ノエル!」
父様は、母様と違って仮面を着けていなかったからだ。
「ノエル! よくぞ生きていてくれた!」
父様に抱きあげられる。
「……えへへ。ノエル生きてた」
「よかった、よかった。五年も待たせてしまった。本当にすまない」
「いいよぉ」
嬉しすぎて涙が出たので手で拭う。
「ノエルの誘拐も防げなくて……本当に情けなく……」
「とうさまのせいじゃないよ?」
僕は父様の頭を撫でた。
「ノエルね。とうさまのこともずっと覚えてたよ」
「父もだよ。ノエルのことを忘れたことは一刻もなかった」
僕が父様と話していると、ガルガルが父様と一緒に走ってきた聖獣に向かって唸り始めた。
「ガルルルルルッガウ」
「きゅーん」
父様と一緒に走ってきた聖獣は犬だ。
その犬はガルガルに吠えられても、気にせずに、鼻をくっつけようと試みている。
「ガルガル。とうさまと一緒にはしってきたんだから、味方だよ?」
「がる~?」
ガルガルとしては、弟妹たちを守らなければいけないので気を張っているのだろう。
そんなガルガルをみてティルが言う。
「警戒させてすまない。ノエル、ガルガルそれにアオたちも。この子はペロ。俺の家族だ」
どうやらティルは聖獣たちが家族らしい。僕と同じである。
「ペロも鼻でノエルを探してくれたんだよ」
父様が教えてくれる。
きっとモラクスとペロで二手に分かれて探してくれたのだろう。
「ペロ、ありがとうな? よろしくね?」
「きゅーんきゅーん」
ペロは人懐こいようで、父様に抱っこされた僕の顔を舐めてくる。
「よーしよしよし。ガルガルぐらいでかい犬だな? ガルガルと一緒でまだ赤ちゃん?」
「がう!」
「む、大人の狼なのか。犬そっくりなのにな?」
ペロは全身が銀色で立派な犬に見えるが、狼らしい。
体高は一メートルぐらいある。
「ノエル。ペロは子狼だよ」
ティルがこっそり教えてくれた。
モラクスと違って、ペロは大人ぶりたいようだ。
「そっかー、……あ、ママ」
そのとき突然、父様に抱っこされている僕の横にママが来た。
本当にママは気配がない。
父様も母様も、ママが直ぐ近くに来て、やっと反応したぐらいだ。
ママは大きいので、父様と母様が警戒しないようにすぐに紹介することにする。
「あのね、ママだよ。ノエルはママのお乳を飲んで大きくなったの」
「我が名はシルヴァ。影歩のシルヴァ。この辺りの聖獣の守護者である。そなたたちのことは、天星のジルカから聞いておる」
「ジルカ? だれ? 聖獣の守護者ってなに?」
「聖獣の守護者は、聖獣のまとめ役だ。ジルカは別の地域の聖獣の守護者であるぞ」
「ほえー。そんなものがあるのかー。それにママは聖獣の守護者だったのかー」
知らない事が多い。
「影歩ってかっこいいな? 天星も格好いい」
「がうがう!」
ガルガルも格好いいと言っている。
僕も格好いいあだ名が欲しい。光歩とか地星とか、なんでもいいけど格好いいのがいい。
そんなことを考えていると、父様と母様は静かに頭を下げた。
「影歩のシルヴァ様。ノエルの父、フィリップ・オーレル・エルファレスと申します。我が子ノエルを保護してくださったこと感謝の言葉もございませぬ」
「ノエルの母カトリーヌと申します。ノエルを育ててくださったこと誠に感謝いたします」
「よろしく頼む。聖獣たる我に敬語は不要だ。敬語などとというものは人族同士にしか意味がないゆえな」
父様と母様とママが挨拶した後、ティルもママに自己紹介する。
「ティル・リッシュだ。人族の国でジルカの領域の領主をしている。ティルと呼んでくれ」
どうやら、ティルは領主らしかった。
それぞれ自己紹介したあと、ママの案内で巣に向かうことになった。
「人族の身ではこの瘴気は辛かろう。我が巣ならば、多少ましゆえな」
「お心遣い、ありがとうございます」
「む? フィリップにカトリーヌ。……瘴気除けの手段があるのか?」
「お気づきになりましたか。これは瘴気除けの護符で――」
父様がママに説明しているのを、僕は父様に抱っこされながら聞いた。
どうやら、神官が作る護符があって、それを身に付けていると多少瘴気を防げるらしい。
父様は不要だと言われたのに、敬語を使い続けている。敬語が素なのかもしれない。
父様は男爵。下級貴族だから、普段から敬語を使い馴れているのだろう。
「護符ってべんりなんだなー? でも完全にはふせげないのかー」
僕がぼそっと呟くと、ティルが笑顔で教えてくれる。
「護符と魔導具を組み合わせて結界を作れば完全に防げるんだが、場所を固定しないといけないんだよ」
「ほえー。ティルはくわしいな?」
「魔導具作りは得意なんだ。ノエルの母様ほどじゃないけどね」
そういって、ティルは僕の頭を撫でてくれた。
嬉しいけど、混乱する。
攫われたとき、僕はまだ生後八か月の赤ちゃんだった。
五歳になって、大きくなったし顔も変わった。服も猫の着ぐるみを着ている。
母様が僕だと気づくわけがないと思う。
「そりゃあ、わかるわよ。ずっとずっと、ノエルがいなくなってから毎日毎日、今ノエルはどのくらい大きくなったかなって思い続けていたんだもの」
「ぞっがー」
とてもとても嬉しかった。僕も母様のことは毎日思っていた。
「ノエルも、よくわかったわね。八か月の赤ちゃんだったのに」
「かあさまのこと、わすれるわけない。ぜんぜんかわらないし」
「ふふ、もうお世辞をいえるようになったのね」
そういって、母様は笑った。
ふと気がつくと、弟妹を乗せたガルガルが近づいて来た。
僕と母様の様子を見て安全だと判断したのだろう。
「えっとな……」
ガルガルと弟妹たちのことを母様に紹介しようとしたのだが、
「カトリーヌ、下がって」
もう一人の人族が母様をかばうように、ガルガルの前に立ち塞がる。その声は男のものだった。
「だいじょうぶ。あれはガルガルで、僕の弟だからな」
「弟?」
「そう。一緒に育った。ってか、お主だれ?」
僕が尋ねると、その男は仮面を取った。
「俺はティルだ。ノエルの父上のお友達だよ」
優しげな表情で、黒髪黒目、二十代半ばから後半に見えた。
「ノエルの探索を手伝ってもらったの」
「そうだったか。ありがとな?」
お礼を言うと、ティルはにこりと微笑む。
「気にするな。そして、この牛はモラクス。俺の家族だ」
「もっも~『もらくす、よろしく』」
「モラクスの嗅覚でノエルを探してもらったんだよ」
「おおー、すごい。モラクス、赤ちゃんに見えるのにな?」
「実際赤ちゃんだよ」
「もうも『あかちゃん』」
モラクスもどや顔している。
「赤ちゃんなのに、人族の言葉をはなせるのかーすごいなー」
ガルガルやアオたちはまだ聖獣語しか話せないのに凄い。
「よろしくな? いいこいいこ」
僕が撫でると、モラクスは尻尾をぶんぶんと振って大喜びした。
「この子は弟のガルガルでー、背中に乗ってるのが、弟のアオとクロと妹のシロ」
「ノエルの弟と妹なら、私の子も同然ね」
そういって、母様はガルガルとアオたちを撫でる。
「ぁぅ~」
「「「ごろろごろごろ」」」
ガルガルとアオたちは母様を全く警戒せずに、嬉しそうに撫でられている。
「む!」
そのとき、誰かが近づいてくる気配を感じた。
「ガルガル警戒!)」
「ガルル!」
僕が聖樹の枝を構えて、ガルガルが身構えるが、その誰かはめちゃくちゃ速い。
聖獣と人族だ。
ものすごい勢いで向かってくるので、母様をかばうように前に出る。
「あ、とうさま?」
魔樹の間から姿が見えた瞬間にわかった。
「ノエル!」
父様は、母様と違って仮面を着けていなかったからだ。
「ノエル! よくぞ生きていてくれた!」
父様に抱きあげられる。
「……えへへ。ノエル生きてた」
「よかった、よかった。五年も待たせてしまった。本当にすまない」
「いいよぉ」
嬉しすぎて涙が出たので手で拭う。
「ノエルの誘拐も防げなくて……本当に情けなく……」
「とうさまのせいじゃないよ?」
僕は父様の頭を撫でた。
「ノエルね。とうさまのこともずっと覚えてたよ」
「父もだよ。ノエルのことを忘れたことは一刻もなかった」
僕が父様と話していると、ガルガルが父様と一緒に走ってきた聖獣に向かって唸り始めた。
「ガルルルルルッガウ」
「きゅーん」
父様と一緒に走ってきた聖獣は犬だ。
その犬はガルガルに吠えられても、気にせずに、鼻をくっつけようと試みている。
「ガルガル。とうさまと一緒にはしってきたんだから、味方だよ?」
「がる~?」
ガルガルとしては、弟妹たちを守らなければいけないので気を張っているのだろう。
そんなガルガルをみてティルが言う。
「警戒させてすまない。ノエル、ガルガルそれにアオたちも。この子はペロ。俺の家族だ」
どうやらティルは聖獣たちが家族らしい。僕と同じである。
「ペロも鼻でノエルを探してくれたんだよ」
父様が教えてくれる。
きっとモラクスとペロで二手に分かれて探してくれたのだろう。
「ペロ、ありがとうな? よろしくね?」
「きゅーんきゅーん」
ペロは人懐こいようで、父様に抱っこされた僕の顔を舐めてくる。
「よーしよしよし。ガルガルぐらいでかい犬だな? ガルガルと一緒でまだ赤ちゃん?」
「がう!」
「む、大人の狼なのか。犬そっくりなのにな?」
ペロは全身が銀色で立派な犬に見えるが、狼らしい。
体高は一メートルぐらいある。
「ノエル。ペロは子狼だよ」
ティルがこっそり教えてくれた。
モラクスと違って、ペロは大人ぶりたいようだ。
「そっかー、……あ、ママ」
そのとき突然、父様に抱っこされている僕の横にママが来た。
本当にママは気配がない。
父様も母様も、ママが直ぐ近くに来て、やっと反応したぐらいだ。
ママは大きいので、父様と母様が警戒しないようにすぐに紹介することにする。
「あのね、ママだよ。ノエルはママのお乳を飲んで大きくなったの」
「我が名はシルヴァ。影歩のシルヴァ。この辺りの聖獣の守護者である。そなたたちのことは、天星のジルカから聞いておる」
「ジルカ? だれ? 聖獣の守護者ってなに?」
「聖獣の守護者は、聖獣のまとめ役だ。ジルカは別の地域の聖獣の守護者であるぞ」
「ほえー。そんなものがあるのかー。それにママは聖獣の守護者だったのかー」
知らない事が多い。
「影歩ってかっこいいな? 天星も格好いい」
「がうがう!」
ガルガルも格好いいと言っている。
僕も格好いいあだ名が欲しい。光歩とか地星とか、なんでもいいけど格好いいのがいい。
そんなことを考えていると、父様と母様は静かに頭を下げた。
「影歩のシルヴァ様。ノエルの父、フィリップ・オーレル・エルファレスと申します。我が子ノエルを保護してくださったこと感謝の言葉もございませぬ」
「ノエルの母カトリーヌと申します。ノエルを育ててくださったこと誠に感謝いたします」
「よろしく頼む。聖獣たる我に敬語は不要だ。敬語などとというものは人族同士にしか意味がないゆえな」
父様と母様とママが挨拶した後、ティルもママに自己紹介する。
「ティル・リッシュだ。人族の国でジルカの領域の領主をしている。ティルと呼んでくれ」
どうやら、ティルは領主らしかった。
それぞれ自己紹介したあと、ママの案内で巣に向かうことになった。
「人族の身ではこの瘴気は辛かろう。我が巣ならば、多少ましゆえな」
「お心遣い、ありがとうございます」
「む? フィリップにカトリーヌ。……瘴気除けの手段があるのか?」
「お気づきになりましたか。これは瘴気除けの護符で――」
父様がママに説明しているのを、僕は父様に抱っこされながら聞いた。
どうやら、神官が作る護符があって、それを身に付けていると多少瘴気を防げるらしい。
父様は不要だと言われたのに、敬語を使い続けている。敬語が素なのかもしれない。
父様は男爵。下級貴族だから、普段から敬語を使い馴れているのだろう。
「護符ってべんりなんだなー? でも完全にはふせげないのかー」
僕がぼそっと呟くと、ティルが笑顔で教えてくれる。
「護符と魔導具を組み合わせて結界を作れば完全に防げるんだが、場所を固定しないといけないんだよ」
「ほえー。ティルはくわしいな?」
「魔導具作りは得意なんだ。ノエルの母様ほどじゃないけどね」
そういって、ティルは僕の頭を撫でてくれた。
あなたにおすすめの小説
最強魔導師は不毛の大地でスローライフを送る ~凶悪な魔物が跋扈し瘴気漂う腐界でも、魔法があれば快適です~
えぞぎんぎつね
ファンタジー
平民出身の最強の宮廷魔導師ティル・リッシュは貴族主義の宮廷魔導師長に疎まれ、凶悪な魔物がはびこり、瘴気漂う腐界の地の領主として左遷されることになった。
元々腐界の研究がしたかったティルはこれ幸いと辞令を受けて任地に向かう。
途中で仲間になった聖獣の子牛のモラクスと共に腐界で快適なスローライフを始めたのだった。
瘴気は自作の結界で完全に防ぎ、人族の脅威たる魔物はあっさり倒す。
「魔物の肉がうますぎる! 腐界で採れる野菜もうまい!」
「もっも~」
「建築も魔法を使えば簡単だし、水も魔法で出し放題だ」
病気になった聖獣の子狼がやってきたり、腐界で人知れず過ごしてきたエルフ族が仲間になったり。
これは後に至高神の使徒の弟子にして、聖獣の友、エルフの守護者、人族の救世主と呼ばれることになる偉大なるティル・リッシュの腐界開拓の物語である。
※ネオページ、小説家になろう、カクヨムでも公開しています
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
もふもふ村へようこそ〜パーティを追放されたペットショップ店長、最強のもふもふ村を作る。獣も傷ついた冒険者も暖かいご飯を食べて安心できる居場所
積野 読
ファンタジー
勇者パーティを「足手まとい」として追放された、前世ペットショップ店長のショウ。
彼の持つスキル【ペット飼育】は、Eランク以下の小動物しかテイムできない外れスキルだった。
しかし、危険な「嘆きの森」で保護した犬のポチ、猫のタマ、スライムのプルン、ヒヨコのヒナたちは、鑑定不能なステータスや不思議な力を持つ規格外の存在だった。
ショウは前世の知識を活かした手作りご飯を振る舞い、ペットたちと穏やかな生活を築いていく。
やがてその温かな居場所には、モフモフ中毒のエルフの森番、教会から逃げてきた元聖女見習い、食いしん坊な魔族の少女、剣が握れなくなった元Sランク冒険者など、ワケありな人々が次々と集まってくる。
これは、ただ動物を愛するだけの男が、美味しいご飯とモフモフの力で傷ついた人々を癒やし、時には森の脅威すらも退けてしまう、優しくて賑やかなスローライフの物語。