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第2章
サルでも反省する~スキル獲得と国生みの島へ~
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戦闘の後、四人はログハウスのリビングで反省会の真っ最中だった。リカコが入れてくれたお茶は冷めてしまった。
ログハウスの外では猿の群れが切り株を取り囲み、切り株の上に二匹の若猿が反省のポーズをとっていた。
「ヒカル、タブレットを持ってないとLVは上がっていても行動がズレるね」
「マリオさん、攻撃を見て動くから遅くなるのです」
「ヒカル、ラノベの知識なのか?」
「はい、ラノベの世界だと、『見切り』と言うスキルで、当たる寸前で交わす技です」
マリオは腕を組み、真剣な表情でリカコとミチルを見た。
「俺たちがゴブリンメイジにやられたのは、純粋な速度と経験不足だ。強力な魔法を具現化できるチートに甘えすぎていた。相手の攻撃を回避する『見切り』や『未来予測』のようなスキルがなかったから、風魔法の初撃で体が刻まれた」
リカコは冷めたお茶を一口飲み、頷いた。
「そうね。私たち、還暦を過ぎた普通の人間だったってことを忘れていたわ。体が若返っても、戦闘の感覚までは備わらないわね」
その言葉を聞いたヒカルとミチルも顔を曇らせた。
「僕たちも、つい雷魔法の威力に頼っちゃって…。次はもっと冷静に動かないと、マリオさんたちを助けられなかったかもしれない」ヒカルが反省の弁を述べる。
「でも、ミチルさんの聖魔法は本当に凄かったわ。あれであなたのアギオスとしての自信はついたはずよ」リカコがミチルの手を握る。
「はい…」ミチルは顔を上げ、決意を新たにした。
その瞬間、マリオとヒカルの脳内に、突然、電子的なアナウンスが響き渡った。
『イベント条件クリア。スキル【見切り】を習得しました』
『イベント条件クリア。スキル【先読み】を習得しました。』
ヒカルが目を見開いた。
「マリオさん!今、僕の頭の中に声が響いています」
「ああ、俺たちも聞こえたよ。どうやら、この反省会と危機を乗り越えた経験が、チート発動のトリガーになったらしいな」マリオは苦笑した。
「これで、俺たちも『見てから動く』ではなく、『予測して動く』に進化したってわけだ。だが、ヒカル。これでまたチートに甘えては本末転倒だぞ」
「はい!肝に銘じます!」
「パパーン、お待たせしました。ようやく更新が終りました」
「では、キャンピングカーの改造は出来ておりますので、今から魔導ジェット2を作りましょう」
「リカコ、お願い」
「マリオさん、手をつなぐね」
二人の前にジェットエンジンが具現化され浮かんでいた。
「マリオさん、チェンジです」
「チェンジ」
マリオとリカコが具現化魔法を発動させ、ジェットエンジンを改良型キャンピングカーに取り付けた。外装はそのまま、内側では魔石板からの魔力供給経路を組み込んだ。
「これで、あとは飛行テストだけね」リカコが満足そうに頷いた。
「よし、まずステータスを確認しよう」マリオが唱える。
「ステータス・オープン」
四人の目の前にウィンドウが表示され、彼らのレベルが表示された。全員のレベルが大幅に上がっていることを確認する。
「レベルが上がっているのはいいけど、とりあえずダンジョンは暫く封印だな」
「そうですね、安全第一でいきましょう」
「リカコ、次の依頼はギルドで受けるとして、行きたい場所はあるか?」
リカコはタブレットを操作し、地図アプリを開いた。
「ナニサカ市から西の方にある、大きな島に行ってみないかしら。『アワシマス』って書いてあるわ。漁業が盛んな場所みたいよ」
「アワシマス…」ヒカルが呟き、ピンときた。
「マリオさん、リカコさん!それって、もしかして『淡路島』の事ですか?」
「日本神話でイザナギとイザナミが国生みの際に最初にできた島です!」
「へぇ、国生みか。面白そうだな」マリオがニヤリと笑った。
4人はログハウスの前にキャンピングカーを具現化し、乗り込んだ。
「じゃあ、転移するぞ。場所は、ナニサカ市の冒険者ギルド」
一瞬の光と共に、ログハウス前の4人の姿は消えた。
◇ ◇ ◇ ◇
ナニサカ市。冒険者ギルドの裏路地に転移した彼らは、すぐにギルド内へ向かった。
依頼掲示板を見ていると、マリオがふと、足元に目をやった。
「おい、リカコ。これ、どうしたんだ」
マリオの足元には、見慣れた遮光器土偶がちょこんと立っていた。
「あら、土偶さん?ログハウスでお留守番のはずなのに」リカコが首を傾げる。
その土偶が、淡く光ったかと思うと、誰も聞いていないはずの言葉を、空気を通じて4人の脳内に響かせた。
『クニウミ・イザナミ・イザナギ……』
「今の声は…!」ミチルが驚きで目を見開いた。
「神話の話よ」リカコが土偶を抱き上げ、ヒカルとミチルに静かに説明を始めた。
「私たちの元の世界、日本の古い神話に出てくる神々の名前。世界の始まり、国生みの物語を伝える神様よ」
「国生み…アワシマス…」ヒカルは全てが繋がった気がした。
「どうやら、次の目的地は決まりみたいだな」マリオはそう言うと、遮光器土偶専用のランドセルを具現化で作り、大切にしまった。
「よし、アワシマスに行こうか。その前に、冒険者ギルドでアワシマスの依頼を探しておこうよ」
4人はギルドの依頼板が穴があくほど眺めていたが、アワシマスの依頼は一つもなかった。4人が全く知らなかっただけで、元々アワシマスにはダンジョンも魔物もいない平和な島だったのだ。
「仕方ない、依頼無しでキャンピングカーでそのまま飛ぼう」
「ウリエル、アワシマスまで飛んで」
「絶対防御3重展開」
「魔導ジェットエンジン異常なし」
「与圧システム異常なし」
「計器類オールグリーン」
「フライト前チェック、完了」
「テイクオフ」
「目的地をアワシマスに設定、オートパイロット作動」
「ウリエル、フライト前チェックは毎回行うの?」
「はい、神界の規則なので、安全チェックは手を抜くわけにはいかないのです」
「急ぐ訳でもないので、1時間ほど遊覧飛行をお願いできるかな」
「了解しました。では、反時計回りで、ナニサカ市→テオポルタ市→キビピーチ市→カンノニア市→ストロモス市→ダマスキノ市→サカイオス市→アワシマスです。総飛行距離は481キロ、およそ1時間のフライトです」
「了解、お願いするよ」
マリオがそう答えると、キャンピングカーは静かに浮上した。高度3000mを維持し、遊覧飛行が始まる。眼下には異世界の都市が流れていく。4人はウリエルの淡々とした解説を聞きながら、それぞれの都市と元の日本の市を重ね合わせた。
そして、ウリエルがストロモス市の上空、海峡を通過した、ちょうどその時だった。
『ハライドノオオカミ・オドノアワギガハラ・ウズシオ……』
三つの言葉が、再び四人の脳内に響く。今回は特に「ウズシオ」という言葉が強調されているように感じられた。
眼下には、ストロモス海峡の激しい潮流が、見事な巨大な渦を巻いているのが確認できた。
「マリオさん、渦潮ですね」ヒカルが思わず前のめりになった。
リカコも頷いた。「国生みの神話で、イザナギとイザナミが最初に生んだ不完全な子、ヒルコを海に流した場所がこの辺りだったという説があるわ」
ヒカルの目が輝いた。ラノベ研究部出身の彼は、すぐに神話と現在の状況を結びつけようとする。
「待ってください。元の世界の言い伝えでは、ヒルコは流された後、『西宮』に漂着して戎様になったという話もあります。戎様といえば、商売繁盛の神様……」
ヒカルはマリオを振り返り、興奮気味に推理を口にした。
「ひょっとして、ヒルコが姿を変えて、ナニサカで出会ったあの関西弁の『もうかりまっかさん』になったんじゃないでしょうか?」
その場にいたマリオ、リカコ、ミチルは一瞬言葉を失った。神話の神が、あのやたら景気のいい「もうかりまっか」が口癖の商売人になっているという、あまりに飛躍した推理だったからだ。
「ヒカル、お前の発想は面白いが…」マリオが苦笑しようとした、その時。
マリオの遮光器土偶専用のランドセルの中から、誰もが予想しない声が響いた。それは先ほど念話で神話の言葉を伝えてきた土偶の声だ。
「ソウデス……」
土偶は、ヒカルの突飛な推理を肯定したのだ。
その一言に、キャンピングカーの中は再び静寂に包まれた。
「……え、ホントに?」マリオは思わず元のおじいさん口調に戻っていた。
「やっぱり、この異世界は、俺たちが知っている神話とはかなりズレて繋がりがあるらしいな。ヒルコがもうかりまっかさんか?とんでもない設定だよ」
リカコは土偶を抱き上げ、静かに微笑んだ。
「土偶さんがそう言うなら、間違いなさそうね。ヒカル、あなたの推理は大当たりよ」
「僕って、すごいよね…」ヒカルは顔を赤くし、思わずミチルとハイタッチをした。
こうして、次の目的地である「アワシマス」に到着する前に、彼らはこの異世界の根幹に関わる、極めてユニークな神話の秘密の一端を知ることとなった。
ログハウスの外では猿の群れが切り株を取り囲み、切り株の上に二匹の若猿が反省のポーズをとっていた。
「ヒカル、タブレットを持ってないとLVは上がっていても行動がズレるね」
「マリオさん、攻撃を見て動くから遅くなるのです」
「ヒカル、ラノベの知識なのか?」
「はい、ラノベの世界だと、『見切り』と言うスキルで、当たる寸前で交わす技です」
マリオは腕を組み、真剣な表情でリカコとミチルを見た。
「俺たちがゴブリンメイジにやられたのは、純粋な速度と経験不足だ。強力な魔法を具現化できるチートに甘えすぎていた。相手の攻撃を回避する『見切り』や『未来予測』のようなスキルがなかったから、風魔法の初撃で体が刻まれた」
リカコは冷めたお茶を一口飲み、頷いた。
「そうね。私たち、還暦を過ぎた普通の人間だったってことを忘れていたわ。体が若返っても、戦闘の感覚までは備わらないわね」
その言葉を聞いたヒカルとミチルも顔を曇らせた。
「僕たちも、つい雷魔法の威力に頼っちゃって…。次はもっと冷静に動かないと、マリオさんたちを助けられなかったかもしれない」ヒカルが反省の弁を述べる。
「でも、ミチルさんの聖魔法は本当に凄かったわ。あれであなたのアギオスとしての自信はついたはずよ」リカコがミチルの手を握る。
「はい…」ミチルは顔を上げ、決意を新たにした。
その瞬間、マリオとヒカルの脳内に、突然、電子的なアナウンスが響き渡った。
『イベント条件クリア。スキル【見切り】を習得しました』
『イベント条件クリア。スキル【先読み】を習得しました。』
ヒカルが目を見開いた。
「マリオさん!今、僕の頭の中に声が響いています」
「ああ、俺たちも聞こえたよ。どうやら、この反省会と危機を乗り越えた経験が、チート発動のトリガーになったらしいな」マリオは苦笑した。
「これで、俺たちも『見てから動く』ではなく、『予測して動く』に進化したってわけだ。だが、ヒカル。これでまたチートに甘えては本末転倒だぞ」
「はい!肝に銘じます!」
「パパーン、お待たせしました。ようやく更新が終りました」
「では、キャンピングカーの改造は出来ておりますので、今から魔導ジェット2を作りましょう」
「リカコ、お願い」
「マリオさん、手をつなぐね」
二人の前にジェットエンジンが具現化され浮かんでいた。
「マリオさん、チェンジです」
「チェンジ」
マリオとリカコが具現化魔法を発動させ、ジェットエンジンを改良型キャンピングカーに取り付けた。外装はそのまま、内側では魔石板からの魔力供給経路を組み込んだ。
「これで、あとは飛行テストだけね」リカコが満足そうに頷いた。
「よし、まずステータスを確認しよう」マリオが唱える。
「ステータス・オープン」
四人の目の前にウィンドウが表示され、彼らのレベルが表示された。全員のレベルが大幅に上がっていることを確認する。
「レベルが上がっているのはいいけど、とりあえずダンジョンは暫く封印だな」
「そうですね、安全第一でいきましょう」
「リカコ、次の依頼はギルドで受けるとして、行きたい場所はあるか?」
リカコはタブレットを操作し、地図アプリを開いた。
「ナニサカ市から西の方にある、大きな島に行ってみないかしら。『アワシマス』って書いてあるわ。漁業が盛んな場所みたいよ」
「アワシマス…」ヒカルが呟き、ピンときた。
「マリオさん、リカコさん!それって、もしかして『淡路島』の事ですか?」
「日本神話でイザナギとイザナミが国生みの際に最初にできた島です!」
「へぇ、国生みか。面白そうだな」マリオがニヤリと笑った。
4人はログハウスの前にキャンピングカーを具現化し、乗り込んだ。
「じゃあ、転移するぞ。場所は、ナニサカ市の冒険者ギルド」
一瞬の光と共に、ログハウス前の4人の姿は消えた。
◇ ◇ ◇ ◇
ナニサカ市。冒険者ギルドの裏路地に転移した彼らは、すぐにギルド内へ向かった。
依頼掲示板を見ていると、マリオがふと、足元に目をやった。
「おい、リカコ。これ、どうしたんだ」
マリオの足元には、見慣れた遮光器土偶がちょこんと立っていた。
「あら、土偶さん?ログハウスでお留守番のはずなのに」リカコが首を傾げる。
その土偶が、淡く光ったかと思うと、誰も聞いていないはずの言葉を、空気を通じて4人の脳内に響かせた。
『クニウミ・イザナミ・イザナギ……』
「今の声は…!」ミチルが驚きで目を見開いた。
「神話の話よ」リカコが土偶を抱き上げ、ヒカルとミチルに静かに説明を始めた。
「私たちの元の世界、日本の古い神話に出てくる神々の名前。世界の始まり、国生みの物語を伝える神様よ」
「国生み…アワシマス…」ヒカルは全てが繋がった気がした。
「どうやら、次の目的地は決まりみたいだな」マリオはそう言うと、遮光器土偶専用のランドセルを具現化で作り、大切にしまった。
「よし、アワシマスに行こうか。その前に、冒険者ギルドでアワシマスの依頼を探しておこうよ」
4人はギルドの依頼板が穴があくほど眺めていたが、アワシマスの依頼は一つもなかった。4人が全く知らなかっただけで、元々アワシマスにはダンジョンも魔物もいない平和な島だったのだ。
「仕方ない、依頼無しでキャンピングカーでそのまま飛ぼう」
「ウリエル、アワシマスまで飛んで」
「絶対防御3重展開」
「魔導ジェットエンジン異常なし」
「与圧システム異常なし」
「計器類オールグリーン」
「フライト前チェック、完了」
「テイクオフ」
「目的地をアワシマスに設定、オートパイロット作動」
「ウリエル、フライト前チェックは毎回行うの?」
「はい、神界の規則なので、安全チェックは手を抜くわけにはいかないのです」
「急ぐ訳でもないので、1時間ほど遊覧飛行をお願いできるかな」
「了解しました。では、反時計回りで、ナニサカ市→テオポルタ市→キビピーチ市→カンノニア市→ストロモス市→ダマスキノ市→サカイオス市→アワシマスです。総飛行距離は481キロ、およそ1時間のフライトです」
「了解、お願いするよ」
マリオがそう答えると、キャンピングカーは静かに浮上した。高度3000mを維持し、遊覧飛行が始まる。眼下には異世界の都市が流れていく。4人はウリエルの淡々とした解説を聞きながら、それぞれの都市と元の日本の市を重ね合わせた。
そして、ウリエルがストロモス市の上空、海峡を通過した、ちょうどその時だった。
『ハライドノオオカミ・オドノアワギガハラ・ウズシオ……』
三つの言葉が、再び四人の脳内に響く。今回は特に「ウズシオ」という言葉が強調されているように感じられた。
眼下には、ストロモス海峡の激しい潮流が、見事な巨大な渦を巻いているのが確認できた。
「マリオさん、渦潮ですね」ヒカルが思わず前のめりになった。
リカコも頷いた。「国生みの神話で、イザナギとイザナミが最初に生んだ不完全な子、ヒルコを海に流した場所がこの辺りだったという説があるわ」
ヒカルの目が輝いた。ラノベ研究部出身の彼は、すぐに神話と現在の状況を結びつけようとする。
「待ってください。元の世界の言い伝えでは、ヒルコは流された後、『西宮』に漂着して戎様になったという話もあります。戎様といえば、商売繁盛の神様……」
ヒカルはマリオを振り返り、興奮気味に推理を口にした。
「ひょっとして、ヒルコが姿を変えて、ナニサカで出会ったあの関西弁の『もうかりまっかさん』になったんじゃないでしょうか?」
その場にいたマリオ、リカコ、ミチルは一瞬言葉を失った。神話の神が、あのやたら景気のいい「もうかりまっか」が口癖の商売人になっているという、あまりに飛躍した推理だったからだ。
「ヒカル、お前の発想は面白いが…」マリオが苦笑しようとした、その時。
マリオの遮光器土偶専用のランドセルの中から、誰もが予想しない声が響いた。それは先ほど念話で神話の言葉を伝えてきた土偶の声だ。
「ソウデス……」
土偶は、ヒカルの突飛な推理を肯定したのだ。
その一言に、キャンピングカーの中は再び静寂に包まれた。
「……え、ホントに?」マリオは思わず元のおじいさん口調に戻っていた。
「やっぱり、この異世界は、俺たちが知っている神話とはかなりズレて繋がりがあるらしいな。ヒルコがもうかりまっかさんか?とんでもない設定だよ」
リカコは土偶を抱き上げ、静かに微笑んだ。
「土偶さんがそう言うなら、間違いなさそうね。ヒカル、あなたの推理は大当たりよ」
「僕って、すごいよね…」ヒカルは顔を赤くし、思わずミチルとハイタッチをした。
こうして、次の目的地である「アワシマス」に到着する前に、彼らはこの異世界の根幹に関わる、極めてユニークな神話の秘密の一端を知ることとなった。
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