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第2章
やっぱり何かあったじゃん~新しい武器を下賜された~
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「アワシマスに到着しました」
キャンピングカーはアワシマス中央部の花畑に着陸した。時間は昼前だったが、観光客は一人もいなかった。
心地よい風が吹き抜けていく。
「えっ、特に何も変わったとこはないけど……」
マリオがそう言いながら、ドアを開けて外に出る。リカコ、ヒカル、ミチルも後に続いた。
彼らが立っていたのは、アワシマスの中央にある、美しい花畑の中だった。元の世界でいう菜の花に似た黄色い絨毯が広がり、辺りには穏やかな魔力が満ちていた。魔物はおろか、動物の気配すらない。まして、人は全く見かけなかった。平和すぎる光景だ。
「マリオさん、本当にここが国生みの島なんでしょうか?あまりにも静かすぎます」
ヒカルは戸惑いを隠せない。
その時、マリオのランドセルにしまわれていた遮光器土偶が、突然、強い光を放ち始めた。
「カシコミ・カシコミ・マウス……」
微かな、古めかしい声が四人の脳内に響く。
「カシコミ……ねぇ、マリオさん」リカコがマリオに声をかけた。
「ああ。たぶん『恐み恐み(かしこみかしこみ)』だろ。神主さんが神様への畏敬を表す言葉だよ」
マリオはすぐに意味を理解し、説明を続けた。
「うん、その後の『マウス』ってのは何だったけ?マウスはパソコンで使うネズミだよね。土偶もネット中毒か?」
「マリオさん、殴るわよ」
リカコは呆れと苛立ちを込めて、マリオの頭をげんこつでポカ、ポカと二発殴った。
その瞬間、土偶が強烈に光りだす。リカコがマリオを殴った際の、高レベルの魔力が、土偶の殻を破ったかのように、鮮烈な輝きを放ったのだ。
「皆さん、やっと、喋れるようになりました」
光が収まると、土偶はマリオのランドセルから自力でふわっと浮き上がり、初めて肉声で挨拶をした。その声は、驚くほど澄んでいて、どこか懐かしさを覚える響きだった。
「マリオさん、リカコさん、そして、ヒカルさん、ミチルさん、はじめまして」
マリオは思わず頭を抑えながら、口を開いた。
「な、なんだ?お前、ちゃんと喋れるのか?」
「はい。私は、このイポニアに存在する、日本の神話の全ての記録と記憶を司る存在です」
土偶は静かに、しかし威厳を持って語り始めた。
「そして、あなた方をこの国生みの島へ導く役目を担っています」
リカコは自分の拳を見つめ、驚きを隠せない。
「え?土偶さんは、私がマリオさんを殴った時の魔力で、喋れるようになったの?」
「愛のパンチのおかげで、私の封印が解けました」
土偶はゆっくりと四人の周りを一周し、この異世界に隠された真実を話し始めた。
かつてこの星でイザナミとイザナギの夫婦が国生みをした記録は日本神話の基礎となったこと。
そして、モイズ市に住んでいた。勇者タケルと聖女ユカは仲の良い夫婦で、
勇者タケルが、全国を行脚され、魔物を次々と退治をされていくのですが、フブビキ山の討伐でビッグボアの毒息吹を浴びて病気になられ、逃げ帰ろうとされたのですが、遠い地で白鳥として旅立たれてしまったのです。
神殿に降り立った白鳥を見て、夫の死を悟った聖女ユカは、大変悲しまれ、勇者が死んで魔物が荒れ狂う海に入水されて、自ら海の魔物を鎮められたのです。
「リカコ、この話は俺たちが知っているヤマトタケルの活躍はこの星で活躍した話を元にしていたんだね」
「ええ、そのようね」
「そうです。全ては、御神体の有る山がワームホールとなって、地球と結ばれいます」
「じゃぁ、俺のお爺さんは転生者だったのか?」
「はい、日記には残っていませんが、私がここに再び転生できたのが証拠です」
「マリオさん、俺たち再び帰れるのですか?」
「ヒカルさん、残念ながらそれは不可能です。ヒカルさんたちはこれから使徒様として世界中で活躍していただくこととなります」
その時、突然、空気が震え、花畑の上空にワームホールが開いた。
「な、なんだあれは!」マリオが上空を指をさした。
渦巻く光の中から、まるで何かの神殿から運び出されたかのように、古めかしい木箱がゆっくりと降下してきた。木箱は、着地の直前にふわりと浮き、マリオの足元に静かに置かれた。
土偶は静かに、木箱の蓋に光を当てた。
「マリオさん。あなた方の力が解放された証として、かつて国生みの際に使われた小太刀の力を、あなたたちに託します。具現化で更に使いやすくして下さい」
マリオは緊張しながら木箱の蓋を開けた。中には、古墳時代を思わせる古風な鞘に収められた小太刀が二振り、納められていた。その小太刀は、古墳時代の直刀で、マリオたちが知っている武士が持つ脇差しとは形が違っていた。
「これが、新しい俺たちの武器か」
マリオは小太刀を手に取り、すぐに具現化の力を込めた。小太刀の刃は瞬時に彼の魔導銃と一体化し、一見すると初心者や金のない冒険者が使うような、安物のマチェット(山刀)に見えた。
「マリオさん、すごいです。日本の古い太刀が、小太刀型魔導銃になるなんて……この武器に名前をつけましょう」
ヒカルは興奮していた。
「そうだな。日本の神話にも縁がありそうな名前で……よし、今日から小太刀型魔導銃は、『ヤエン丸』だ」
マリオは力強く宣言した。
土偶は再び強烈な光を放ち、花畑全体をまばゆい金色に染めた。
「ここは、あなた方のMPと、その具現化の力を解放する場所です。あなた方のレベルと基礎ステータスは、この世界のバランスを保つため、Bランク(LV35)として意図的に留め置かれます」
「しかし、あなた方の魔力は解かれました。そして、ジェネオスには『神界の知識をこの世界の技術に適合させる力』、アギオスには『世界の歪みを癒す聖魔法』を覚醒させます」
光が四人に注ぎ込まれた。マリオたちは、全身に尽きることのない魔力が満ちるのを感じたが、ステータスを開いても、LVや筋力といった基礎値に劇的な変化はない。
「LVは隠蔽されたままですが、あなた方はMPが尽きることのない使徒となりました」
土偶はヒカルが作った指輪に光を注いだ。
「ヒカルさん。あなたには、邪魔となる悪意LV5以下の輩を強制的に眠らせ、記憶を改ざんする機能も与えます。不必要な戦闘は避け、真の使命に集中してください」
「指輪の名は『セオハヤ丸』です。セオリツヒメ、ハヤアキツヒメ、ハヤサスラヒメといった祓戸大神の神々から名前をいただいています」
「ヒカル、凄いな」
土偶は光を収め、静かに宙に浮いていた。
「これで、全ての準備が整いました。あなた方の使命は、イポニアの根幹にある歪みを修正することです。次の目的地は『ツクシノヒムカ』です」
「ヒカルが言っていた、天孫降臨の地ね」リカコが改めて確認をした。
「その通りです。ツクシノヒムカは、こちらの地名でイメラノトス市とサーツミ市を中心とする神話の地。そこに、あなた方を次に導く、案内人が待っていると思われます。そこから、本格的な世界修正の旅が始まります」
「よし、行くぞ、リカコ、ヒカル、ミチル!次はツクシノヒムカだ!」
四人は、新たな力を得たことに喜びを分かち合い、キャンピングカー「ウリエル」に乗り込んだ。
「ウリエル、目的地をツクシノヒムカのイメラノトス市に設定だ!」
「了解しました。目的地をツクシノヒムカのイメラノトス市に設定します」
『私のサポートはここまでです』……ウリエルは一人でこっそり言ってオリンポス神界との通信が切れた。 この異変にマリオたちは気付いていなかった。
続く──
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キャンピングカーはアワシマス中央部の花畑に着陸した。時間は昼前だったが、観光客は一人もいなかった。
心地よい風が吹き抜けていく。
「えっ、特に何も変わったとこはないけど……」
マリオがそう言いながら、ドアを開けて外に出る。リカコ、ヒカル、ミチルも後に続いた。
彼らが立っていたのは、アワシマスの中央にある、美しい花畑の中だった。元の世界でいう菜の花に似た黄色い絨毯が広がり、辺りには穏やかな魔力が満ちていた。魔物はおろか、動物の気配すらない。まして、人は全く見かけなかった。平和すぎる光景だ。
「マリオさん、本当にここが国生みの島なんでしょうか?あまりにも静かすぎます」
ヒカルは戸惑いを隠せない。
その時、マリオのランドセルにしまわれていた遮光器土偶が、突然、強い光を放ち始めた。
「カシコミ・カシコミ・マウス……」
微かな、古めかしい声が四人の脳内に響く。
「カシコミ……ねぇ、マリオさん」リカコがマリオに声をかけた。
「ああ。たぶん『恐み恐み(かしこみかしこみ)』だろ。神主さんが神様への畏敬を表す言葉だよ」
マリオはすぐに意味を理解し、説明を続けた。
「うん、その後の『マウス』ってのは何だったけ?マウスはパソコンで使うネズミだよね。土偶もネット中毒か?」
「マリオさん、殴るわよ」
リカコは呆れと苛立ちを込めて、マリオの頭をげんこつでポカ、ポカと二発殴った。
その瞬間、土偶が強烈に光りだす。リカコがマリオを殴った際の、高レベルの魔力が、土偶の殻を破ったかのように、鮮烈な輝きを放ったのだ。
「皆さん、やっと、喋れるようになりました」
光が収まると、土偶はマリオのランドセルから自力でふわっと浮き上がり、初めて肉声で挨拶をした。その声は、驚くほど澄んでいて、どこか懐かしさを覚える響きだった。
「マリオさん、リカコさん、そして、ヒカルさん、ミチルさん、はじめまして」
マリオは思わず頭を抑えながら、口を開いた。
「な、なんだ?お前、ちゃんと喋れるのか?」
「はい。私は、このイポニアに存在する、日本の神話の全ての記録と記憶を司る存在です」
土偶は静かに、しかし威厳を持って語り始めた。
「そして、あなた方をこの国生みの島へ導く役目を担っています」
リカコは自分の拳を見つめ、驚きを隠せない。
「え?土偶さんは、私がマリオさんを殴った時の魔力で、喋れるようになったの?」
「愛のパンチのおかげで、私の封印が解けました」
土偶はゆっくりと四人の周りを一周し、この異世界に隠された真実を話し始めた。
かつてこの星でイザナミとイザナギの夫婦が国生みをした記録は日本神話の基礎となったこと。
そして、モイズ市に住んでいた。勇者タケルと聖女ユカは仲の良い夫婦で、
勇者タケルが、全国を行脚され、魔物を次々と退治をされていくのですが、フブビキ山の討伐でビッグボアの毒息吹を浴びて病気になられ、逃げ帰ろうとされたのですが、遠い地で白鳥として旅立たれてしまったのです。
神殿に降り立った白鳥を見て、夫の死を悟った聖女ユカは、大変悲しまれ、勇者が死んで魔物が荒れ狂う海に入水されて、自ら海の魔物を鎮められたのです。
「リカコ、この話は俺たちが知っているヤマトタケルの活躍はこの星で活躍した話を元にしていたんだね」
「ええ、そのようね」
「そうです。全ては、御神体の有る山がワームホールとなって、地球と結ばれいます」
「じゃぁ、俺のお爺さんは転生者だったのか?」
「はい、日記には残っていませんが、私がここに再び転生できたのが証拠です」
「マリオさん、俺たち再び帰れるのですか?」
「ヒカルさん、残念ながらそれは不可能です。ヒカルさんたちはこれから使徒様として世界中で活躍していただくこととなります」
その時、突然、空気が震え、花畑の上空にワームホールが開いた。
「な、なんだあれは!」マリオが上空を指をさした。
渦巻く光の中から、まるで何かの神殿から運び出されたかのように、古めかしい木箱がゆっくりと降下してきた。木箱は、着地の直前にふわりと浮き、マリオの足元に静かに置かれた。
土偶は静かに、木箱の蓋に光を当てた。
「マリオさん。あなた方の力が解放された証として、かつて国生みの際に使われた小太刀の力を、あなたたちに託します。具現化で更に使いやすくして下さい」
マリオは緊張しながら木箱の蓋を開けた。中には、古墳時代を思わせる古風な鞘に収められた小太刀が二振り、納められていた。その小太刀は、古墳時代の直刀で、マリオたちが知っている武士が持つ脇差しとは形が違っていた。
「これが、新しい俺たちの武器か」
マリオは小太刀を手に取り、すぐに具現化の力を込めた。小太刀の刃は瞬時に彼の魔導銃と一体化し、一見すると初心者や金のない冒険者が使うような、安物のマチェット(山刀)に見えた。
「マリオさん、すごいです。日本の古い太刀が、小太刀型魔導銃になるなんて……この武器に名前をつけましょう」
ヒカルは興奮していた。
「そうだな。日本の神話にも縁がありそうな名前で……よし、今日から小太刀型魔導銃は、『ヤエン丸』だ」
マリオは力強く宣言した。
土偶は再び強烈な光を放ち、花畑全体をまばゆい金色に染めた。
「ここは、あなた方のMPと、その具現化の力を解放する場所です。あなた方のレベルと基礎ステータスは、この世界のバランスを保つため、Bランク(LV35)として意図的に留め置かれます」
「しかし、あなた方の魔力は解かれました。そして、ジェネオスには『神界の知識をこの世界の技術に適合させる力』、アギオスには『世界の歪みを癒す聖魔法』を覚醒させます」
光が四人に注ぎ込まれた。マリオたちは、全身に尽きることのない魔力が満ちるのを感じたが、ステータスを開いても、LVや筋力といった基礎値に劇的な変化はない。
「LVは隠蔽されたままですが、あなた方はMPが尽きることのない使徒となりました」
土偶はヒカルが作った指輪に光を注いだ。
「ヒカルさん。あなたには、邪魔となる悪意LV5以下の輩を強制的に眠らせ、記憶を改ざんする機能も与えます。不必要な戦闘は避け、真の使命に集中してください」
「指輪の名は『セオハヤ丸』です。セオリツヒメ、ハヤアキツヒメ、ハヤサスラヒメといった祓戸大神の神々から名前をいただいています」
「ヒカル、凄いな」
土偶は光を収め、静かに宙に浮いていた。
「これで、全ての準備が整いました。あなた方の使命は、イポニアの根幹にある歪みを修正することです。次の目的地は『ツクシノヒムカ』です」
「ヒカルが言っていた、天孫降臨の地ね」リカコが改めて確認をした。
「その通りです。ツクシノヒムカは、こちらの地名でイメラノトス市とサーツミ市を中心とする神話の地。そこに、あなた方を次に導く、案内人が待っていると思われます。そこから、本格的な世界修正の旅が始まります」
「よし、行くぞ、リカコ、ヒカル、ミチル!次はツクシノヒムカだ!」
四人は、新たな力を得たことに喜びを分かち合い、キャンピングカー「ウリエル」に乗り込んだ。
「ウリエル、目的地をツクシノヒムカのイメラノトス市に設定だ!」
「了解しました。目的地をツクシノヒムカのイメラノトス市に設定します」
『私のサポートはここまでです』……ウリエルは一人でこっそり言ってオリンポス神界との通信が切れた。 この異変にマリオたちは気付いていなかった。
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