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第3章
アストラ・ブラスター発射 快楽の星消失
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「申し上げます。快楽の星へ大型転移門を通して映像が繋がりました」
大型スクリーンには快楽の星の様子が360度映っていた。快楽を求めて男女がペアになっているが、そこに愛があるようには見えなかった。中央に祭壇が置かれ、快楽と悪意のエネルギーが充満してのが分かった。
「皆のものも、快楽の星の様子をよく見るのじゃ」
「ゼウス様、あれを御覧ください」
快楽の星のひときわ大きな建物に男女が立って、召喚の儀式の準備を始めていた。男女の周りには憎しみを高め愛の無い快楽だけで異常なくらいにエネルギが高まっていた。
快楽の星の由縁とは堕天使・ルシファーがワームホールで地球からの魂を引き寄せ、ルシファーの波動で洗脳し、感応した男女はなりふりを構わずに貪るように快楽を追い求めた。悪の行為はここでは誰にも咎められずに無法地帯にになっているのが、老若男女を問わず、悪が独り歩きし、悪意が悪意を呼んで星のエネルギーに変化されていったのだった。
「あやつら懲りずに禁呪を発動しようとしておる」
「ヒロシ、急いで出発じゃ」
「「「「はい」」」」
「転移」
オリンポス神殿前から一瞬でオサプマ鉱山に移動したヒロシ一行は快楽の星でユーエンとジーミーの禁術が発動されようとしているので慌ただしかった。
「快楽の星の悪意レベルが上がりました」
「召喚発動まであと10分と思われます」
ラファエルは神界の通信を傍受し、艦内放送に繋いでした。
「ラファエル、旋回と同時にアストラ・ブラスター発射準備、待ち時間は1分を考慮してくれ」
「了解です、フルスピード旋回後、推力カット、アストラ・ブラスターに回路つなぎます」
「了解」
「じゃあ、みんな、行くよ」
「テイクオフ」
「マジック・リアクター圧力上昇100%」
「ターンオフ」
「コース、快楽の星」
「コース、快楽の星、ヨーソロー」
「アストラ・ブラスター回路オープン」
「マジック・リアクター圧力上昇120%」
「ターゲットスコープ・オープン」
「目標、快楽の星、教会施設」
「目標、軸線に乗りました」
「対ショック、対閃光防御」
「3,2,1、撃てー」
チュドーン 「アストラ・ブラスター回路閉鎖」
「アストラ・ブラスター回路閉鎖」
「推力回復50%」
「座標ボール、排出」
「座標ボール、映像確認」
「目標、快楽の星消失確認」
「了解」
「反転180度、ゴースタン」
「反転180度、ゴースタン」
「転移」
「ふう~、終わっみるとあっけなかったね」
「ヒロシさん、さっきはノリノリでメガロドラコニアの艦長になりきっていましたね」
「サブロー、そうだったか~」
ヒロシは照れて頭をかいた。
「ヒロシさん、アニメの艦長さんみたいでカッコよかったですよ」
「ミサエさん、ダリナ、ありがとう」
その頃、神界では堕天使ルシファーの消滅が確認されたので祝勝会の真っ最中だった。
「ゼウス様、あのチュドーンは一撃必殺で我々の胸を熱くしますな。あれぞ漢の戦い方なのでござる」
アレスはヒロシの度胸の良さを褒め称えた。
「しかし、ジェネオスが星を破壊とは大胆な戦法じゃ」
ヘラクレスもグラスを片手にヒロシの度胸の良さを褒め称えた。
「そうじゃ、漢は小手先で戦わずに一撃でド~ンと行くのじゃ」
バッカスとポセイドンもグラスを片手に漢談義に花を咲かせていた。
神々はレモンカクテルをまたもやがぶ飲みしていた。今回は正規のラム酒なので神々が酔いつぶれる事は無いと思われていたが……レモンカクテルの口当たりの良さに中級神と下級神の女神と天使長たちは裏方でカクテル作りとコシーニャを揚げるのでヒーヒー言っていたのは内緒である。女神たちはミサエさんとダリナが作ったブリガデイロで盛り上がっていた。
「ヘーラ様、ミサエ様に仕えているバトルメイドは物知りですね」
「そのようじゃな、甘いものは妾たちの至福の楽しみじゃ」
「それにしては、他のアギオスたちはお茶請けの工夫が今ひとつ足りないですね」
「もうしばらくすれば落ち着くので茶菓子のレパートリも増えるかも知れぬな」
「そうですね」
アフロディーテはヘーラがご機嫌なので安心していた。
こうして、神界での神々の祝勝会は夜が明けるまで続くのだったが……神界と地上では時間の流れが違っているので地上ではかなり日にちが進んでいた。神々は酔いつぶれて朝を迎えるのだが……次の神託は飲み過ぎで遅れていたのだった。
一方、冥府の神ハデスは快楽の星が消滅する前に冥府管理システムをシャットダウンし、余分な魂の再登録をストップしていた。堕天使・ルシファーのワームホールも消えてしまったので、行き先を失った魂はハデスの部下のミノス、アイアコス、ラダマンティスの3柱の女神たちによって、魂は地球へと送り返され、地獄に行くことが決定したのだった。
ハデスは魂の送還を確認すると、冥府管理システムケルベロスを再起動したのだった。余談になるが、この星で力を封じられLV5になった貴族たちは死期が早まり、全員の魂が地球へ送り返されたのだった。
この事はジェネオスとアギオスたちが知らなくてもよいことで、ハデスだけが苦労したのだった。
続く──
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大型スクリーンには快楽の星の様子が360度映っていた。快楽を求めて男女がペアになっているが、そこに愛があるようには見えなかった。中央に祭壇が置かれ、快楽と悪意のエネルギーが充満してのが分かった。
「皆のものも、快楽の星の様子をよく見るのじゃ」
「ゼウス様、あれを御覧ください」
快楽の星のひときわ大きな建物に男女が立って、召喚の儀式の準備を始めていた。男女の周りには憎しみを高め愛の無い快楽だけで異常なくらいにエネルギが高まっていた。
快楽の星の由縁とは堕天使・ルシファーがワームホールで地球からの魂を引き寄せ、ルシファーの波動で洗脳し、感応した男女はなりふりを構わずに貪るように快楽を追い求めた。悪の行為はここでは誰にも咎められずに無法地帯にになっているのが、老若男女を問わず、悪が独り歩きし、悪意が悪意を呼んで星のエネルギーに変化されていったのだった。
「あやつら懲りずに禁呪を発動しようとしておる」
「ヒロシ、急いで出発じゃ」
「「「「はい」」」」
「転移」
オリンポス神殿前から一瞬でオサプマ鉱山に移動したヒロシ一行は快楽の星でユーエンとジーミーの禁術が発動されようとしているので慌ただしかった。
「快楽の星の悪意レベルが上がりました」
「召喚発動まであと10分と思われます」
ラファエルは神界の通信を傍受し、艦内放送に繋いでした。
「ラファエル、旋回と同時にアストラ・ブラスター発射準備、待ち時間は1分を考慮してくれ」
「了解です、フルスピード旋回後、推力カット、アストラ・ブラスターに回路つなぎます」
「了解」
「じゃあ、みんな、行くよ」
「テイクオフ」
「マジック・リアクター圧力上昇100%」
「ターンオフ」
「コース、快楽の星」
「コース、快楽の星、ヨーソロー」
「アストラ・ブラスター回路オープン」
「マジック・リアクター圧力上昇120%」
「ターゲットスコープ・オープン」
「目標、快楽の星、教会施設」
「目標、軸線に乗りました」
「対ショック、対閃光防御」
「3,2,1、撃てー」
チュドーン 「アストラ・ブラスター回路閉鎖」
「アストラ・ブラスター回路閉鎖」
「推力回復50%」
「座標ボール、排出」
「座標ボール、映像確認」
「目標、快楽の星消失確認」
「了解」
「反転180度、ゴースタン」
「反転180度、ゴースタン」
「転移」
「ふう~、終わっみるとあっけなかったね」
「ヒロシさん、さっきはノリノリでメガロドラコニアの艦長になりきっていましたね」
「サブロー、そうだったか~」
ヒロシは照れて頭をかいた。
「ヒロシさん、アニメの艦長さんみたいでカッコよかったですよ」
「ミサエさん、ダリナ、ありがとう」
その頃、神界では堕天使ルシファーの消滅が確認されたので祝勝会の真っ最中だった。
「ゼウス様、あのチュドーンは一撃必殺で我々の胸を熱くしますな。あれぞ漢の戦い方なのでござる」
アレスはヒロシの度胸の良さを褒め称えた。
「しかし、ジェネオスが星を破壊とは大胆な戦法じゃ」
ヘラクレスもグラスを片手にヒロシの度胸の良さを褒め称えた。
「そうじゃ、漢は小手先で戦わずに一撃でド~ンと行くのじゃ」
バッカスとポセイドンもグラスを片手に漢談義に花を咲かせていた。
神々はレモンカクテルをまたもやがぶ飲みしていた。今回は正規のラム酒なので神々が酔いつぶれる事は無いと思われていたが……レモンカクテルの口当たりの良さに中級神と下級神の女神と天使長たちは裏方でカクテル作りとコシーニャを揚げるのでヒーヒー言っていたのは内緒である。女神たちはミサエさんとダリナが作ったブリガデイロで盛り上がっていた。
「ヘーラ様、ミサエ様に仕えているバトルメイドは物知りですね」
「そのようじゃな、甘いものは妾たちの至福の楽しみじゃ」
「それにしては、他のアギオスたちはお茶請けの工夫が今ひとつ足りないですね」
「もうしばらくすれば落ち着くので茶菓子のレパートリも増えるかも知れぬな」
「そうですね」
アフロディーテはヘーラがご機嫌なので安心していた。
こうして、神界での神々の祝勝会は夜が明けるまで続くのだったが……神界と地上では時間の流れが違っているので地上ではかなり日にちが進んでいた。神々は酔いつぶれて朝を迎えるのだが……次の神託は飲み過ぎで遅れていたのだった。
一方、冥府の神ハデスは快楽の星が消滅する前に冥府管理システムをシャットダウンし、余分な魂の再登録をストップしていた。堕天使・ルシファーのワームホールも消えてしまったので、行き先を失った魂はハデスの部下のミノス、アイアコス、ラダマンティスの3柱の女神たちによって、魂は地球へと送り返され、地獄に行くことが決定したのだった。
ハデスは魂の送還を確認すると、冥府管理システムケルベロスを再起動したのだった。余談になるが、この星で力を封じられLV5になった貴族たちは死期が早まり、全員の魂が地球へ送り返されたのだった。
この事はジェネオスとアギオスたちが知らなくてもよいことで、ハデスだけが苦労したのだった。
続く──
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