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第3章
焼きパイナップルと次の計画
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快楽の星が消滅した後……ヒロシたちはオサプマ鉱山を元通り修復した。ログハウスはヒロシが収納している。
「ヒロシさん、次はどうします?」
「そうだね、先に、これから皆が何をしたいか決めようよ」
「ミサエさんとダリナは何かある?」
「私は新しい食べ物を発見したいわ。サンパウロ国でコシーニャとブリガデイロを見つけたのは収穫だったと思うわ」
「ダリナは何かある」
「私もミサエさんと同じ意見です」
「サブローは何かある?」
「僕は新しい串肉の発見ですね。サンパウロ国でシュラスコもまだ堪能できていません」
「ヒロシさんはどうなの?」
「うん、俺は改良だけど……大型転移門は使い勝手が悪すぎるので空中に浮かぶように改良してほしいんだ。それとメガロドラコニアの船内の充実かな。現状、居住区以外は後部ハッチだけで何も無いからね」
「皆んな、忘れていた。ログハウスで生活するのか、メガロドラコニアで生活するのとどっちがいい?」
「エレナとベッキはどう思う?」
「私たちはメガロドラコニアの生活を提案します。キッチンをもう少し広く拡張して欲しいですね」
「アランとイワンはどう思う?」
俺たちもメガロドラコニアの生活を提案します。それと居住区の改善を提案します」
「バトルメイドとバトル執事は基本的に眠りませんので、夜間に鉱物採取に出かけられる4人乗りの飛行艇を提案します」
「俺からも提案させていただきますが、バトルメイドとバトル執事を2体づつ増やしてほしいです。理由は居残りと採取の2班に分けたいからです」
ヒロシは暫くの間、思考加速と並列思考をフル回転させた。優先順位はメガロドラコニアで生活するのは決定事項だ。次に居住区の充実を図ることにした。3番目に飛行艇の開発。これはキャンピングカーを溶かして新たに設計をしよう。4番目に仲間の充実だ。
「ヒロシさん、少し早いけどお昼にしましょう」
「そうだったね、戦闘でお茶も飲んでなかったね」
「サブロー、お昼はシュラスコと焼きパイナップルよ」
「ダリナさん、うほっ、美味しそうです」
「エレナとベッキは先にキッチンを拡張する案をまとめて出して」
「了解です」
「アランとイワンは大型転移門の改良と12人乗りの飛行艇の開発と新しい仲間のスペックを細かく決めてくれ」
「了解です」
「ヒロシさんは何かするのですか?」
「これからの飛行ルートを大まかに決めようと思っているんだ」
ヒロシは思い浮かべた内容を大型スクリーンに投影した。サンパウロ国を起点に南下してアルゲンテア、ペリリオンを周り、北上し、メヒコ国、アメリキ国の各都市を周り、アンギリア、ガリア国を最後にタイバン国の島に帰るルートだった。
「ヒロシさん、お菓子ですが、アルゲンテアのアルファホーレスとペリリオンのピカロネスはレシピを共有することを提案します。
「エレナ、お菓子のイメージを投影してみて」
「はい、こちらです」
「ミサエさん、大きなチョコパイとドーナッツですか?」
「そうみたいね」
「ヒロシさん、俺たちもアルゲンティアとペリリオンは鉱山がありそうなので賛成です」
「うん、賛成」
「それと時間があるときにリューコに意思を持たせてみようよ」
「アラン、最優先で取り掛かろうよ」
「イワン、ヒロシさんの希望を聞いてからだ」
「リューコの司令部分は、普段はメガロドラコニア副長席に座って航行と管制を指揮して欲しいんだ」
「偵察の時はリューコの機体に乗り込んで飛び回る案でどうかな~」
ヒロシは直径50センチ程の丸い頭とリューコの機体をドッキングさせたイラストを表示した。
「アラン、座標ボールのAIクリスタル脳に意思を持たせれば可能だな」
「簡単だな。一応、何かの時に対人用のスタンガンは装備しておくか」
「アラン、イワン、並行してマイクロバスサイズ(全長12メートル)の飛行艇を考えて、可変翼は収納出来る。最高速度は時速500キロを構想してみて」
「サブロー、飛行艇の開発サポートをお願いするよ」
「了解です」
「ミサエさん、私たちも自走型のランチワゴン・アンドロイドを考えました」
エレナとベッキはランチワゴンに座標ボールが乗っかったアンドロイドを見せた。
「エレナ、ベッキ、好きなようにやっていいわよ~」
「ダリナも手伝ってあげて」
「は~い」
こうして、午後からも自重しないバトルメイドとバトル執事たちは自分たちの好みに合わせた意思を持った座標ボール『汎用くん』を開発した。
「イワン、エレナ、ベッキ、『汎用くん』のプログラムは完成したのか?」
「アラン、ランチワゴンに採掘機能を強化しておいたわ。筐体は総ミスリルでドリルはオリハルコンよ」
「ベッキー、魔改造が見つかるとミサエさんとダリナさんが腰を抜かすぞ」
「多分、気付かないから大丈夫だと思うわ」
「そういう俺たちも、リューコのエンジンをこっそりとマイクロ魔導原子炉にしたんだっけ」
「そう、更に小さいピコ・魔導原子炉は意思を持った座標ボール『汎用くん』に組み込んであるけど」
「ピコ・魔導原子炉でどれくらいの稼働時間だ?」「1000年くらい稼働できるな」
「じゃぁ、マイクロだと1万年?」「そうだよ、稼働が長ければ俺たちが困らないだろう」
「そうとも言うな」
「アラン、また過剰にスペックをにしたの?」
「エレナ、当然だよ」
「魔鉱石の在庫は大丈夫なの?」
「たぶん、10万樽以上は余裕だった思うよ」
「ねぇ、アラン、座標ボールの名前は「汎用くん」に決まったの?」
「そうだよ、呼びやすいだろ」
「ミサエさん、バトルメイドとバトル執事がさっきから揉めてるみたいだけど、見ないふりをしておこうか」
「そうね、私たちが便利になるなら文句は言えないね」
「ダリナさん、ヒロシさんとミサエさんは何でいつもラブラブなのですか?」
「それは、美味しいスイーツを食べながら二人で考えてているからかも?」
「あれ~」「あれ~」
「サブロー、私たちも美味しいスイーツを食べて考えるとラブラブになってたね」
「そうですね」
バトル執事とバトルメイドが知恵を出し合って可変翼の飛行艇は出来上がった。乗車定員は8名とし、トイレとシャワールームを付けて居住性を高めたのだった。
「アラン、イワン、エレナ、ベッキ、素敵な飛行艇を作ってくれてありがとう」
「素敵な飛行艇だね」
(話終わり)
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「ヒロシさん、次はどうします?」
「そうだね、先に、これから皆が何をしたいか決めようよ」
「ミサエさんとダリナは何かある?」
「私は新しい食べ物を発見したいわ。サンパウロ国でコシーニャとブリガデイロを見つけたのは収穫だったと思うわ」
「ダリナは何かある」
「私もミサエさんと同じ意見です」
「サブローは何かある?」
「僕は新しい串肉の発見ですね。サンパウロ国でシュラスコもまだ堪能できていません」
「ヒロシさんはどうなの?」
「うん、俺は改良だけど……大型転移門は使い勝手が悪すぎるので空中に浮かぶように改良してほしいんだ。それとメガロドラコニアの船内の充実かな。現状、居住区以外は後部ハッチだけで何も無いからね」
「皆んな、忘れていた。ログハウスで生活するのか、メガロドラコニアで生活するのとどっちがいい?」
「エレナとベッキはどう思う?」
「私たちはメガロドラコニアの生活を提案します。キッチンをもう少し広く拡張して欲しいですね」
「アランとイワンはどう思う?」
俺たちもメガロドラコニアの生活を提案します。それと居住区の改善を提案します」
「バトルメイドとバトル執事は基本的に眠りませんので、夜間に鉱物採取に出かけられる4人乗りの飛行艇を提案します」
「俺からも提案させていただきますが、バトルメイドとバトル執事を2体づつ増やしてほしいです。理由は居残りと採取の2班に分けたいからです」
ヒロシは暫くの間、思考加速と並列思考をフル回転させた。優先順位はメガロドラコニアで生活するのは決定事項だ。次に居住区の充実を図ることにした。3番目に飛行艇の開発。これはキャンピングカーを溶かして新たに設計をしよう。4番目に仲間の充実だ。
「ヒロシさん、少し早いけどお昼にしましょう」
「そうだったね、戦闘でお茶も飲んでなかったね」
「サブロー、お昼はシュラスコと焼きパイナップルよ」
「ダリナさん、うほっ、美味しそうです」
「エレナとベッキは先にキッチンを拡張する案をまとめて出して」
「了解です」
「アランとイワンは大型転移門の改良と12人乗りの飛行艇の開発と新しい仲間のスペックを細かく決めてくれ」
「了解です」
「ヒロシさんは何かするのですか?」
「これからの飛行ルートを大まかに決めようと思っているんだ」
ヒロシは思い浮かべた内容を大型スクリーンに投影した。サンパウロ国を起点に南下してアルゲンテア、ペリリオンを周り、北上し、メヒコ国、アメリキ国の各都市を周り、アンギリア、ガリア国を最後にタイバン国の島に帰るルートだった。
「ヒロシさん、お菓子ですが、アルゲンテアのアルファホーレスとペリリオンのピカロネスはレシピを共有することを提案します。
「エレナ、お菓子のイメージを投影してみて」
「はい、こちらです」
「ミサエさん、大きなチョコパイとドーナッツですか?」
「そうみたいね」
「ヒロシさん、俺たちもアルゲンティアとペリリオンは鉱山がありそうなので賛成です」
「うん、賛成」
「それと時間があるときにリューコに意思を持たせてみようよ」
「アラン、最優先で取り掛かろうよ」
「イワン、ヒロシさんの希望を聞いてからだ」
「リューコの司令部分は、普段はメガロドラコニア副長席に座って航行と管制を指揮して欲しいんだ」
「偵察の時はリューコの機体に乗り込んで飛び回る案でどうかな~」
ヒロシは直径50センチ程の丸い頭とリューコの機体をドッキングさせたイラストを表示した。
「アラン、座標ボールのAIクリスタル脳に意思を持たせれば可能だな」
「簡単だな。一応、何かの時に対人用のスタンガンは装備しておくか」
「アラン、イワン、並行してマイクロバスサイズ(全長12メートル)の飛行艇を考えて、可変翼は収納出来る。最高速度は時速500キロを構想してみて」
「サブロー、飛行艇の開発サポートをお願いするよ」
「了解です」
「ミサエさん、私たちも自走型のランチワゴン・アンドロイドを考えました」
エレナとベッキはランチワゴンに座標ボールが乗っかったアンドロイドを見せた。
「エレナ、ベッキ、好きなようにやっていいわよ~」
「ダリナも手伝ってあげて」
「は~い」
こうして、午後からも自重しないバトルメイドとバトル執事たちは自分たちの好みに合わせた意思を持った座標ボール『汎用くん』を開発した。
「イワン、エレナ、ベッキ、『汎用くん』のプログラムは完成したのか?」
「アラン、ランチワゴンに採掘機能を強化しておいたわ。筐体は総ミスリルでドリルはオリハルコンよ」
「ベッキー、魔改造が見つかるとミサエさんとダリナさんが腰を抜かすぞ」
「多分、気付かないから大丈夫だと思うわ」
「そういう俺たちも、リューコのエンジンをこっそりとマイクロ魔導原子炉にしたんだっけ」
「そう、更に小さいピコ・魔導原子炉は意思を持った座標ボール『汎用くん』に組み込んであるけど」
「ピコ・魔導原子炉でどれくらいの稼働時間だ?」「1000年くらい稼働できるな」
「じゃぁ、マイクロだと1万年?」「そうだよ、稼働が長ければ俺たちが困らないだろう」
「そうとも言うな」
「アラン、また過剰にスペックをにしたの?」
「エレナ、当然だよ」
「魔鉱石の在庫は大丈夫なの?」
「たぶん、10万樽以上は余裕だった思うよ」
「ねぇ、アラン、座標ボールの名前は「汎用くん」に決まったの?」
「そうだよ、呼びやすいだろ」
「ミサエさん、バトルメイドとバトル執事がさっきから揉めてるみたいだけど、見ないふりをしておこうか」
「そうね、私たちが便利になるなら文句は言えないね」
「ダリナさん、ヒロシさんとミサエさんは何でいつもラブラブなのですか?」
「それは、美味しいスイーツを食べながら二人で考えてているからかも?」
「あれ~」「あれ~」
「サブロー、私たちも美味しいスイーツを食べて考えるとラブラブになってたね」
「そうですね」
バトル執事とバトルメイドが知恵を出し合って可変翼の飛行艇は出来上がった。乗車定員は8名とし、トイレとシャワールームを付けて居住性を高めたのだった。
「アラン、イワン、エレナ、ベッキ、素敵な飛行艇を作ってくれてありがとう」
「素敵な飛行艇だね」
(話終わり)
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