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第3章
おやつを買いに行こう~爆買いツアーだった件~ 後編
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「メガドラコニア発進」
「メガドラコニア発進」
「補助回路より主回路切り替え」
「主回路・コンタクト」
「目的地、アメリキ国西海岸」
「目的地、アメリキ国西海岸に設定」
「発進」
「速度500キロで航行」
「500キロ航行」
「大型転移ボール発射用意」
「発射」
「マジックゲート展開」
「トランスファー・サンフランシスキ」
「トランスファー・サンフランシスキ」
「アブソーブマジックボール」
「機関停止」
「機関停止」
「動力、補助エンジンに切り替え」
「サブリアクター起動」
「アラン、イワン、どうだった?」
「はい、慣性で目的地のズレはでますが、概ね1キロ以内に収まっています」
「あとは、転移後に敵と遭遇した場合を考え、宇宙では射撃統制システムを作動させておいたほうがいいでしょう」
「じゃあ、これで宇宙に行けるわけだ」
「そうです」
「ラファエル、邪悪な波動の確認を頼む」
「了解です。現在、アメリキ国内にレベル5以上の邪悪な波動は皆無です。全て無力化されています」
「爆買いツアー、アメリキ国出発だ~」
「「「「「「「「お~~~~」」」」」」」」
今回は組み方を変更して「ヒロシ、ミサエさんとイワン、ベッキ、サブロー、ダリナ、アラン、エレナのカップルにした。出で立ちは、ナトホカと同じで錬金術師と魔女とその護衛の格好に見えるように認識阻害が働いていた
◇ ◇ ◇ ◇
「ヒロシさん、ナパ・バレーのワイン、5箱確保しました」
「ありがとう、サブロー。それから、テキーラとジンは買った?」
「はい、それぞれ1箱ずつ、共有収納に転送済みです」
「よし、ヒコさんに怒られずに済むな」
「サブロー、コーラは買ったの?」
「はい、10箱ゲットできました。宇宙では飲みません」
「それならOK。艦内で爆発されたら困るからな」
「ミサエさん、チーズケーキはどうします?」
「ダリナ、最低5ホールは買って。魔導冷蔵庫で保存しておいて」
「了解です」
「ベッキ、リングポップ見つけたよ」
「エレナ、そっちは?」
「トッツィー・ロール見つけた。銀貨8枚分、ちょうど予算内」
「じゃあ、遠足のお菓子はこれで完了だね」
「うん、ミッション達成」
「ヒロシさん、ビーフジャーキー買って帰りましょう」
「いいね。おつまみは大事だ」
(イワン、ミルクセーキマシンの解析終わった)
(アラン、帰ったら試作しよう)
「サブローさん、牛乳は多めに買っておきますね」
「ありがとう。毎日飲めるの楽しみだな」
「ダリナさん、サブローの笑顔が増えそうですね」
「うん、うれしい」
「ミサエさん、次はどこに向かいますか?」
「スイーツ店、あと10分で開店よ。準備して」
「了解です」
「ダリナ、スイーツ店の前に転移して」
「ミサエさん、了解です」
「ミサエさん、スイーツ店、開店しました」
「よし、突入するわよ。ダリナ、エレナ、ベッキ、準備はいい?」
「「「はい!」」」
「ヒロシさん、俺たちは外で待機ですね」
「サブロー、アラン、イワン、その方が安全だ」
「ミサエさん、チーズケーキ、ブラウニー、ピーカンパイ、全部揃ってる。あと、マシュマロが山積みです」
「ダリナ、全部買いましょう」
「すみません、全部ください」
「はい、只今お包みいたします」
「ベッキ、マシュマロの種類が多すぎて選べない」
「エレナ、銀貨でまとめ買いしよう。ひとり10袋ずつで」
「了解。銀貨8枚でマシュマロ80袋、転送します」
「共有」
ポワン——
「ダリナ、ピーカンパイはどうする?」
「ミサエさん、10ホールでいいですか?」
「冷蔵魔法で保存できるから、20ホールいきましょう」
「了解です」
「ミサエさん、ブラウニーは?」
「30個確保したわ。あと、レモンバーも追加で30個ね」
「じゃあ、レモンバーは私が買います。銀貨3枚分で」
「共有」
ポワン——
「イワン、スイーツの在庫は?」
「共有収納、スイーツだけで100キロ超えてるかもしれませんね」
「他の食料品は既に1トンを超えています」
「ナツコさん、収納は大丈夫ですか?」
「大丈夫だす。お残しは許しまへんで」
「エレナ、チョコチップクッキーの棚、空っぽになったよ」
「ベッキ、私たちが買い占めたからよ」
「じゃあ、ミッション完了ね」
「ミサエさん、次はどうします?」
「お茶の時間に備えて、紅茶とハーブティーを買って帰りましょう」
「了解です」
こうして、主にミサエさんとダリナのスイーツ爆買いツアーは終了した。
そして、艦内では宴会の真っ最中だった。
「ヒロシさん、ビーフジャーキー開けますね」
「ヒコさん、梅酒と合わせてみようか」
「共有収納から取り出します」
ポワン——
「アラン、これ硬いけど旨いな」
「イワン、噛むほどに味が出る。ブラックバッファローで作れるな」
「そうだな、狩りに行きたいな」
「エレナ、ジンとテキーラは区別して出してね」
「……二日酔い確定ですね」
「ヒロシさん、只今、神界の業務がストップしているそうです」
「ヨダシステムも先程からサーバーダウンしていますが、補助システムを使っての緊急連絡です」
「ラファエル、神界の業務ストップってどうしたの?」
「はい。ゼウス様が“頭が割れる”と叫んでいたそうです」
「ポセイドン様とバッカス様は“光が眩しすぎる”と言って部屋から出てこなかったとか」
「それって、ただの飲みすぎじゃないか」
「皆んな~、次回からはお酒は程々にしておこうよ」
「そうですね、飲んでも飲まれるなですね」
「そうだな」
「スイーツの爆買いは今まで通りね」
「はい、スイーツでは二日酔いにならないので……」
「締めの卵雑炊だす。お残しは許しまへんで」
◇ ◇ ◇ ◇
ヒロシたちが宴会をしていた頃、神界ではヘーラが超ご機嫌だったので女神たちはホッとした。
「チーズケーキ、ブラウニー、ピーカンパイ。どれも美味なのじゃ」
「はっ、アギオス二人とバトルメイド二人の働きにございます」
「この、上品な茶葉も妾の好みじゃ」
アフロディテはほっと胸をなでおろした。
「リングポップとトッツィー・ロールは女神たち全員に下賜するのじゃ。妾も食べたが、普段のお茶請けに良いのじゃ」
「はっ、仰せの通り」
ヘーラから、女神たち全員にアメリキ国の菓子が配られ、オリンポスの女神たちは甘~い至福の余韻を楽しんだ。
ヘーラはアメリキ国のスイーツが全世界で流行るのを期待したが、流通が追いついていなかった。
一方、男神たちはヒロシとサブローが買ったジンとテキーラをがぶ飲みして、ビーフジャーキで男神全員が、酷い二日酔いになったのは言うまでもなかった。丸一日神界の業務がストップしたが、ゼウスの神力で時間が巻き戻されたので地上世界には混乱は起きなかった。
続く──
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「メガドラコニア発進」
「補助回路より主回路切り替え」
「主回路・コンタクト」
「目的地、アメリキ国西海岸」
「目的地、アメリキ国西海岸に設定」
「発進」
「速度500キロで航行」
「500キロ航行」
「大型転移ボール発射用意」
「発射」
「マジックゲート展開」
「トランスファー・サンフランシスキ」
「トランスファー・サンフランシスキ」
「アブソーブマジックボール」
「機関停止」
「機関停止」
「動力、補助エンジンに切り替え」
「サブリアクター起動」
「アラン、イワン、どうだった?」
「はい、慣性で目的地のズレはでますが、概ね1キロ以内に収まっています」
「あとは、転移後に敵と遭遇した場合を考え、宇宙では射撃統制システムを作動させておいたほうがいいでしょう」
「じゃあ、これで宇宙に行けるわけだ」
「そうです」
「ラファエル、邪悪な波動の確認を頼む」
「了解です。現在、アメリキ国内にレベル5以上の邪悪な波動は皆無です。全て無力化されています」
「爆買いツアー、アメリキ国出発だ~」
「「「「「「「「お~~~~」」」」」」」」
今回は組み方を変更して「ヒロシ、ミサエさんとイワン、ベッキ、サブロー、ダリナ、アラン、エレナのカップルにした。出で立ちは、ナトホカと同じで錬金術師と魔女とその護衛の格好に見えるように認識阻害が働いていた
◇ ◇ ◇ ◇
「ヒロシさん、ナパ・バレーのワイン、5箱確保しました」
「ありがとう、サブロー。それから、テキーラとジンは買った?」
「はい、それぞれ1箱ずつ、共有収納に転送済みです」
「よし、ヒコさんに怒られずに済むな」
「サブロー、コーラは買ったの?」
「はい、10箱ゲットできました。宇宙では飲みません」
「それならOK。艦内で爆発されたら困るからな」
「ミサエさん、チーズケーキはどうします?」
「ダリナ、最低5ホールは買って。魔導冷蔵庫で保存しておいて」
「了解です」
「ベッキ、リングポップ見つけたよ」
「エレナ、そっちは?」
「トッツィー・ロール見つけた。銀貨8枚分、ちょうど予算内」
「じゃあ、遠足のお菓子はこれで完了だね」
「うん、ミッション達成」
「ヒロシさん、ビーフジャーキー買って帰りましょう」
「いいね。おつまみは大事だ」
(イワン、ミルクセーキマシンの解析終わった)
(アラン、帰ったら試作しよう)
「サブローさん、牛乳は多めに買っておきますね」
「ありがとう。毎日飲めるの楽しみだな」
「ダリナさん、サブローの笑顔が増えそうですね」
「うん、うれしい」
「ミサエさん、次はどこに向かいますか?」
「スイーツ店、あと10分で開店よ。準備して」
「了解です」
「ダリナ、スイーツ店の前に転移して」
「ミサエさん、了解です」
「ミサエさん、スイーツ店、開店しました」
「よし、突入するわよ。ダリナ、エレナ、ベッキ、準備はいい?」
「「「はい!」」」
「ヒロシさん、俺たちは外で待機ですね」
「サブロー、アラン、イワン、その方が安全だ」
「ミサエさん、チーズケーキ、ブラウニー、ピーカンパイ、全部揃ってる。あと、マシュマロが山積みです」
「ダリナ、全部買いましょう」
「すみません、全部ください」
「はい、只今お包みいたします」
「ベッキ、マシュマロの種類が多すぎて選べない」
「エレナ、銀貨でまとめ買いしよう。ひとり10袋ずつで」
「了解。銀貨8枚でマシュマロ80袋、転送します」
「共有」
ポワン——
「ダリナ、ピーカンパイはどうする?」
「ミサエさん、10ホールでいいですか?」
「冷蔵魔法で保存できるから、20ホールいきましょう」
「了解です」
「ミサエさん、ブラウニーは?」
「30個確保したわ。あと、レモンバーも追加で30個ね」
「じゃあ、レモンバーは私が買います。銀貨3枚分で」
「共有」
ポワン——
「イワン、スイーツの在庫は?」
「共有収納、スイーツだけで100キロ超えてるかもしれませんね」
「他の食料品は既に1トンを超えています」
「ナツコさん、収納は大丈夫ですか?」
「大丈夫だす。お残しは許しまへんで」
「エレナ、チョコチップクッキーの棚、空っぽになったよ」
「ベッキ、私たちが買い占めたからよ」
「じゃあ、ミッション完了ね」
「ミサエさん、次はどうします?」
「お茶の時間に備えて、紅茶とハーブティーを買って帰りましょう」
「了解です」
こうして、主にミサエさんとダリナのスイーツ爆買いツアーは終了した。
そして、艦内では宴会の真っ最中だった。
「ヒロシさん、ビーフジャーキー開けますね」
「ヒコさん、梅酒と合わせてみようか」
「共有収納から取り出します」
ポワン——
「アラン、これ硬いけど旨いな」
「イワン、噛むほどに味が出る。ブラックバッファローで作れるな」
「そうだな、狩りに行きたいな」
「エレナ、ジンとテキーラは区別して出してね」
「……二日酔い確定ですね」
「ヒロシさん、只今、神界の業務がストップしているそうです」
「ヨダシステムも先程からサーバーダウンしていますが、補助システムを使っての緊急連絡です」
「ラファエル、神界の業務ストップってどうしたの?」
「はい。ゼウス様が“頭が割れる”と叫んでいたそうです」
「ポセイドン様とバッカス様は“光が眩しすぎる”と言って部屋から出てこなかったとか」
「それって、ただの飲みすぎじゃないか」
「皆んな~、次回からはお酒は程々にしておこうよ」
「そうですね、飲んでも飲まれるなですね」
「そうだな」
「スイーツの爆買いは今まで通りね」
「はい、スイーツでは二日酔いにならないので……」
「締めの卵雑炊だす。お残しは許しまへんで」
◇ ◇ ◇ ◇
ヒロシたちが宴会をしていた頃、神界ではヘーラが超ご機嫌だったので女神たちはホッとした。
「チーズケーキ、ブラウニー、ピーカンパイ。どれも美味なのじゃ」
「はっ、アギオス二人とバトルメイド二人の働きにございます」
「この、上品な茶葉も妾の好みじゃ」
アフロディテはほっと胸をなでおろした。
「リングポップとトッツィー・ロールは女神たち全員に下賜するのじゃ。妾も食べたが、普段のお茶請けに良いのじゃ」
「はっ、仰せの通り」
ヘーラから、女神たち全員にアメリキ国の菓子が配られ、オリンポスの女神たちは甘~い至福の余韻を楽しんだ。
ヘーラはアメリキ国のスイーツが全世界で流行るのを期待したが、流通が追いついていなかった。
一方、男神たちはヒロシとサブローが買ったジンとテキーラをがぶ飲みして、ビーフジャーキで男神全員が、酷い二日酔いになったのは言うまでもなかった。丸一日神界の業務がストップしたが、ゼウスの神力で時間が巻き戻されたので地上世界には混乱は起きなかった。
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