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七十話 【酒場】
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「みんな~」
酒臭い中足を進めると、カウンターに腰を掛けて何やらワイワイと騒いでいる
ベアデ、デヌ、エデルの三人の姿を確認してウルエは声を掛けた。
酒場へ入る際に未成年が入っても良いのだろうかと抵抗を感じたが、
まぁ、魔王城だし良いやと言う軽い考えで足を踏み入れた。
「ウルエだぁ」
「よう」
「おはようございます、ウルエ」
声に反応し三人は話し合いを一旦中断してウルエの方を向いた。
朝っぱらから酒を飲んでいる三人だったが、酔っては居ない様だ。
悪魔と言う種族はそういったことに耐性があるのだ。
「朝から飲んで大丈夫?」
ウルエはカウンターの空いている席、ベアデの横に座りながら心配そうに尋ねた。
すると、ベアデが笑顔を浮かべて頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
「大丈夫だよぉ、こんなもんじゃ弱いぃ、ウルエは心配性だなぁ」
「そ、そうなら良かった」
乱暴な頭の撫で方に本当に酔ってないのか疑問に思うウルエだったが、
頭を撫でられること自体は嫌いでは無い為止めたりはしない。
よくよくカウンターを見てみれば、ベアデの目の前には既に空になったジョッキが幾つも並んでいる。
エデルは彼女よりも沢山並んでおり、デヌ爺ちゃんはそんな二人とは違いまだ一杯目のお酒の様だ。
「凄い飲んでるね」
「はっははは、こんなもん少ない方だぞ」
「少ないねぇ、あっ、そうだぁ、マスターウルエにアレ出してあげてぇ」
これでも少ないという事に驚愕するウルエを置き去りにして
ベアデは勝手に話を進めていき、ウルエの目の前にはジョッキに入ったオレンジ色の飲み物が置かれた。
一体どんな味がするのか、ウルエは取り敢えず匂いを嗅いでみることにした。
何かの果物を磨り潰した様でとても甘い香りがするが、
一体何の果物なのかは全く分からない。
「ほらぁ、飲んでぇ、飲んでぇ――っ!?」
あからさまに警戒しているウルエに飲むことを促進するベアデだったが、
ウルエの背後から忍び寄る影を見て思わず怯えてしまった。
この魔王城で上級悪魔が怯える程の相手は三人しかおらず、
その中で最も危険視されているのが――フェルである。
「あっ」
フェルはウルエに近付くと即ジョッキを奪い取り、
ごくごくと自分の喉に流し込んでいく。
そして、半分ほど余して勢いよくウルエの前に戻した。
「ウルエ、これ美味しいわ。お姉ちゃんが毒味したから安全よ」
「あ、ありがとう……」
この魔王城にウルエの事を毒殺しようだなんて愚か者は誰一人も居なく、
皆ウルエの事を家族同然に扱っており、勿論ウルエもそのことを知っているため、
何のジュースなのか怪しみはしたが、態々毒味をしてもらわなくても飲むつもりだった。
一応毒味をしてくれたお姉ちゃんにしっかりとお礼をしてから、
残り半分ほどになったジュースを喉に流し込む。
「美味しい!!」
「うん、良かった!!……所で、私がいないところで何を勝手に飲ませようとしているのかしら?」
味はオレンジジュースに近いが少し甘ったるい感じだ。
ウルエは久しぶりに飲むジュースに夢中になっているが、
その一方でフェルがウルエに勝手に飲み物を与えた事でベアデ達にキレかかっている。
「そ、それはぁ……」
「おかわり!!お姉ちゃんの分もね!」
「え、ありがとうねウルエ」
「ほら、座って座って!!」
何と言えば許されるのかと悩んでいるベアデだったが、ウルエの一言によって救われた。
余りにも美味しいジュースを直ぐに飲み干してしまいお代わりを要求する。
当然、ベアデ達がピンチだという事にも気が付いていた為、
フェルを止める為に強引に隣の席に座らせる。
「これ、なんて名前なの?」
「え、えっとねぇ、これはぁ……なんだっけぇ?」
「それはオプイの実を使ったジュースですね。あまり出回る事はありませんが、
オプイジュースと呼ばれていますよ」
「オプイジュース……これ好き!美味しいね、お姉ちゃん!」
「え、ええ、そうね……」
まだ若干ピリピリとしているお姉ちゃんに隙を与えない様に
ウルエは次々と弱点となる言葉を投げかける。
(ウルエが気に入っているようだし、今回は許してあげるわ……)
ベアデにそう目で伝えると一安心したようで胸をなでおろしていた。
その一方で彼女の隣にいるエデルは此方に興味を示さずにずっと酒を飲んでいた。
「ぷはぁ!あっ、そうだ!デヌ爺ちゃん、昨日の約束覚えてる?」
「はい、覚えていますよ……とは言っても大して話す内容はありませんが」
「それでも良いよ!」
「はい、では――」
デヌ爺ちゃんはゆっくりと昨日の出来事をしっかりと話してくれた。
大魔王が一瞬にして指揮官を貫き、その後使えそうな物を選別したり……
ウルエが人間の子供だからという理由で内容を控えめに伝えたりすることは無く、
本当に昨日の出来事を包み隠さず話してくれた。
「あっ、それとですね、大魔王様が最後にお二人が長く魔王城に居られるようにと、
戦場に転がっている死体を蘇らせて再び戦わせ、戦争が長引いているように見せかけてますよ」
「そうなんだ」
「それにしても、あのゾンビ誰が処理するんだ?
あんな生前よりも何倍にも強くなってる化け物倒せる奴いるのか?」
「まぁ、間違いなく頃合いを見て私達が処理しにいくことになるでしょうね」
「うわぁ、面倒」
「……」
ウルエはそんな二人のやり取りを聞き、今すぐにでも飛び出ていきそうになったが、
必死にその衝動を抑えて、冷静さを装って口を開く。
「……ち、ちょっと、用事思い出したから、またね!」
デヌ爺ちゃんが言った事が真実だとすれば、
今戦場には強化されたゾンビ達が終わらない戦いを続けているという事だ。
それも、そのゾンビを処理するには再び魔王軍が動かなければならないという。
そんな戦場に冒険者が向かったら――確実に死ぬ。
手も足も出せずに無駄死にするだけだ。
そう考えると居ても立っても居られなくなったウルエは酒場を後にした。
酒場を出ていくウルエの後を急いで追うフェル。
何かとんでもなく嫌な予感がし、思わず背後からウルエの腕を乱暴に掴み歩みを止めさせた。
「ウルエ、まって、どうしたのよ」
「……お姉ちゃんに言ったら怒るかも知れないけど、冒険者に借りがあるんだよね……
借りを返せないまま一生暮らすのはちょっと辛い」
冒険者バロンと出会った日の事は話していなかった為、
此処で打ち明けたら怒られるのではないかと恐る恐るフェルに告げる。
「そう、怒らないわ。正直に話してくれてありがとう。
で、ウルエはどうしたいのかしら?」
「……借りを返したい」
「どうやって?」
フェルはウルエに内緒にされていた事があると知って、
怒りはしなかったが、すこし意地悪をする。
「助けて……返す」
「どうやって?」
「それは……」
フェルの意地悪な返しに言葉を詰まらせる。
ウルエ自身が戦場に行ったとしても何もすることが出来ない。
只、巻き込まれて死ぬだけの未来が見えている。
(無力だ)
「ふふ、ごめんね、ウルエ少し意地悪しすぎたわね。
ウルエ、今目の前にいるのはウルエの為なら何でもする女よ?」
徐々にウルエの顔が曇っていき、今にでも泣き出しそうになり、
流石に意地悪をしすぎたと思ったフェルは優しくウルエにそう呟いた。
「お、お姉ちゃん!」
「ふふふ、ウルエが望むなら協力してあげても良いわよ」
「ありがとう!!お姉ちゃん大好き!!」
冒険者を助ける為に協力などしてくれないと思っていたウルエは、
まさかの救いの手に抱き着いて感謝をするのであった。
酒臭い中足を進めると、カウンターに腰を掛けて何やらワイワイと騒いでいる
ベアデ、デヌ、エデルの三人の姿を確認してウルエは声を掛けた。
酒場へ入る際に未成年が入っても良いのだろうかと抵抗を感じたが、
まぁ、魔王城だし良いやと言う軽い考えで足を踏み入れた。
「ウルエだぁ」
「よう」
「おはようございます、ウルエ」
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悪魔と言う種族はそういったことに耐性があるのだ。
「朝から飲んで大丈夫?」
ウルエはカウンターの空いている席、ベアデの横に座りながら心配そうに尋ねた。
すると、ベアデが笑顔を浮かべて頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
「大丈夫だよぉ、こんなもんじゃ弱いぃ、ウルエは心配性だなぁ」
「そ、そうなら良かった」
乱暴な頭の撫で方に本当に酔ってないのか疑問に思うウルエだったが、
頭を撫でられること自体は嫌いでは無い為止めたりはしない。
よくよくカウンターを見てみれば、ベアデの目の前には既に空になったジョッキが幾つも並んでいる。
エデルは彼女よりも沢山並んでおり、デヌ爺ちゃんはそんな二人とは違いまだ一杯目のお酒の様だ。
「凄い飲んでるね」
「はっははは、こんなもん少ない方だぞ」
「少ないねぇ、あっ、そうだぁ、マスターウルエにアレ出してあげてぇ」
これでも少ないという事に驚愕するウルエを置き去りにして
ベアデは勝手に話を進めていき、ウルエの目の前にはジョッキに入ったオレンジ色の飲み物が置かれた。
一体どんな味がするのか、ウルエは取り敢えず匂いを嗅いでみることにした。
何かの果物を磨り潰した様でとても甘い香りがするが、
一体何の果物なのかは全く分からない。
「ほらぁ、飲んでぇ、飲んでぇ――っ!?」
あからさまに警戒しているウルエに飲むことを促進するベアデだったが、
ウルエの背後から忍び寄る影を見て思わず怯えてしまった。
この魔王城で上級悪魔が怯える程の相手は三人しかおらず、
その中で最も危険視されているのが――フェルである。
「あっ」
フェルはウルエに近付くと即ジョッキを奪い取り、
ごくごくと自分の喉に流し込んでいく。
そして、半分ほど余して勢いよくウルエの前に戻した。
「ウルエ、これ美味しいわ。お姉ちゃんが毒味したから安全よ」
「あ、ありがとう……」
この魔王城にウルエの事を毒殺しようだなんて愚か者は誰一人も居なく、
皆ウルエの事を家族同然に扱っており、勿論ウルエもそのことを知っているため、
何のジュースなのか怪しみはしたが、態々毒味をしてもらわなくても飲むつもりだった。
一応毒味をしてくれたお姉ちゃんにしっかりとお礼をしてから、
残り半分ほどになったジュースを喉に流し込む。
「美味しい!!」
「うん、良かった!!……所で、私がいないところで何を勝手に飲ませようとしているのかしら?」
味はオレンジジュースに近いが少し甘ったるい感じだ。
ウルエは久しぶりに飲むジュースに夢中になっているが、
その一方でフェルがウルエに勝手に飲み物を与えた事でベアデ達にキレかかっている。
「そ、それはぁ……」
「おかわり!!お姉ちゃんの分もね!」
「え、ありがとうねウルエ」
「ほら、座って座って!!」
何と言えば許されるのかと悩んでいるベアデだったが、ウルエの一言によって救われた。
余りにも美味しいジュースを直ぐに飲み干してしまいお代わりを要求する。
当然、ベアデ達がピンチだという事にも気が付いていた為、
フェルを止める為に強引に隣の席に座らせる。
「これ、なんて名前なの?」
「え、えっとねぇ、これはぁ……なんだっけぇ?」
「それはオプイの実を使ったジュースですね。あまり出回る事はありませんが、
オプイジュースと呼ばれていますよ」
「オプイジュース……これ好き!美味しいね、お姉ちゃん!」
「え、ええ、そうね……」
まだ若干ピリピリとしているお姉ちゃんに隙を与えない様に
ウルエは次々と弱点となる言葉を投げかける。
(ウルエが気に入っているようだし、今回は許してあげるわ……)
ベアデにそう目で伝えると一安心したようで胸をなでおろしていた。
その一方で彼女の隣にいるエデルは此方に興味を示さずにずっと酒を飲んでいた。
「ぷはぁ!あっ、そうだ!デヌ爺ちゃん、昨日の約束覚えてる?」
「はい、覚えていますよ……とは言っても大して話す内容はありませんが」
「それでも良いよ!」
「はい、では――」
デヌ爺ちゃんはゆっくりと昨日の出来事をしっかりと話してくれた。
大魔王が一瞬にして指揮官を貫き、その後使えそうな物を選別したり……
ウルエが人間の子供だからという理由で内容を控えめに伝えたりすることは無く、
本当に昨日の出来事を包み隠さず話してくれた。
「あっ、それとですね、大魔王様が最後にお二人が長く魔王城に居られるようにと、
戦場に転がっている死体を蘇らせて再び戦わせ、戦争が長引いているように見せかけてますよ」
「そうなんだ」
「それにしても、あのゾンビ誰が処理するんだ?
あんな生前よりも何倍にも強くなってる化け物倒せる奴いるのか?」
「まぁ、間違いなく頃合いを見て私達が処理しにいくことになるでしょうね」
「うわぁ、面倒」
「……」
ウルエはそんな二人のやり取りを聞き、今すぐにでも飛び出ていきそうになったが、
必死にその衝動を抑えて、冷静さを装って口を開く。
「……ち、ちょっと、用事思い出したから、またね!」
デヌ爺ちゃんが言った事が真実だとすれば、
今戦場には強化されたゾンビ達が終わらない戦いを続けているという事だ。
それも、そのゾンビを処理するには再び魔王軍が動かなければならないという。
そんな戦場に冒険者が向かったら――確実に死ぬ。
手も足も出せずに無駄死にするだけだ。
そう考えると居ても立っても居られなくなったウルエは酒場を後にした。
酒場を出ていくウルエの後を急いで追うフェル。
何かとんでもなく嫌な予感がし、思わず背後からウルエの腕を乱暴に掴み歩みを止めさせた。
「ウルエ、まって、どうしたのよ」
「……お姉ちゃんに言ったら怒るかも知れないけど、冒険者に借りがあるんだよね……
借りを返せないまま一生暮らすのはちょっと辛い」
冒険者バロンと出会った日の事は話していなかった為、
此処で打ち明けたら怒られるのではないかと恐る恐るフェルに告げる。
「そう、怒らないわ。正直に話してくれてありがとう。
で、ウルエはどうしたいのかしら?」
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「どうやって?」
フェルはウルエに内緒にされていた事があると知って、
怒りはしなかったが、すこし意地悪をする。
「助けて……返す」
「どうやって?」
「それは……」
フェルの意地悪な返しに言葉を詰まらせる。
ウルエ自身が戦場に行ったとしても何もすることが出来ない。
只、巻き込まれて死ぬだけの未来が見えている。
(無力だ)
「ふふ、ごめんね、ウルエ少し意地悪しすぎたわね。
ウルエ、今目の前にいるのはウルエの為なら何でもする女よ?」
徐々にウルエの顔が曇っていき、今にでも泣き出しそうになり、
流石に意地悪をしすぎたと思ったフェルは優しくウルエにそう呟いた。
「お、お姉ちゃん!」
「ふふふ、ウルエが望むなら協力してあげても良いわよ」
「ありがとう!!お姉ちゃん大好き!!」
冒険者を助ける為に協力などしてくれないと思っていたウルエは、
まさかの救いの手に抱き着いて感謝をするのであった。
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