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八十五話
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「さてさて、どうしたものか」
現在ウルエは気を失っているバロンをどうやって入口までもっていこうか悩んでいた。
普通におんぶ出来れば良いのだが、残念ながら体格も体重も差があり過ぎて不可能だ。
す~に運んでもらおうかと考えたが、もしバロンが目を覚ました時に
目の前に魔物がいたらそれはもう大変な事になってしまう為これも却下。
「仕方ない……ケイン聞こえる?」
こんなことでケインを使いたくは無かったのだが、仕方がない。
久しぶりに話すため少し緊張しつつもケインを読んでみる。
『む、むむむ、聞こえているぞ!!』
「ん、良かった!久しぶりだね~」
『ああ、久しぶりだな!元気そうで何よりだ!人間!!』
ケインも元気そうで良かったと取り敢えずは安心。
暫くの間話していなかった為、話したい事が沢山わきでてくるのだが、
今はそれよりも優先すべきことがあるので我慢する。
『どうだ!この迷宮は!!』
「うん、すっごく面白いよ!!……と、その話は今度!!
この人を入口に連れて行きたいんだけど出来る?」
『貧弱な人間だな、良いぞ!俺様に任せるのだ!!ヴェッヘッヘッヘ!!』
バロンと一緒に入口まで転移させられた。流石は創造主様だ。
此処まで来れば後は引きずりでもしながら外に出ることが出来る。
「ケインと遊びたいけど、今日はもう帰らないと行けないんだ。
また明日絶対に来るからその時会話もしようね!」
『むぅ、帰ってしまうのか……まぁ仕方がないな!!また明日だ!
待っているぞ!親友!!ヴェッヘッヘッヘッヘ』
生憎、もうそろそろ戻らないとフェルが心配しだす頃なので
ウルエはケインと遊ぶ暇はないのだ。
しっかりと理由を言い別れを告げてズルズルとバロンを引きずりながら迷宮を後にする。
当然、出てきた瞬間門兵たちが顔色を変えて駆け寄ってきたが
ただ気を失っているだけど教えると少し落ち着いた様で何があったのかを聞いてきた。
ウルエは迷宮内部で起こった出来事を詳しく話す。
勿論、す~の事は隠してあの魔物を倒したのは迷宮内に現れた別の魔物と言う事にしている。
これもこれでまた問題を起こしそうな予感だがウルエは気にしない。
本当に問題になって大騒ぎになれば本当にケインに
魔物を殺す魔物を作り出してもらえば良いだけなのだから。
気を失っているバロンの事は門兵たちに任せてウルエはフェルが待つ寮へと向かった。
「ただいま~」
部屋は前回と同じ為、何も迷う事なく辿り着くことの出来たウルエは
一応ノックをしてから元気よく部屋に入っていく。
扉を開けるとそこには三人部屋とは思えない程の広々とした空間が広がっていた。
家具などは前回と全く変わっておらず見た感じは広さのみ変化があった。
「おかえり!」
わざわざ違う部屋に居たのにもかかわらずウルエの声をきいて急いで玄関まで駆けつけてくれた。
「もう魔法は終わったの?」
「ん~取り敢えず前回と同じ感じにしてみてから色々変えようと思ったのだけれど、
ごめんなさい、まだ何も思いついて無くて前回と変わってないのよ……」
(別に前回と同じでも何一つ不自由してなかったからなぁ、
フェルお姉ちゃんがどんな部屋を目指そうとしているのかわからない)
「このままでも十分良い部屋だよ?」
「そう?なら良いのだけど……もっとウルエの疲れを癒すことの
出来る部屋とかつくろうと思ってたんだけど……」
若干欲しいなと思ってしまったウルエだが、一人だけそんな贅沢する訳には行かないので
そんな甘い誘惑を断ち切って、中に上がり今日の出来事をフェルに話してみる。
「ウルエが無事でよかった……もし傷一つ付けでもしたら破壊しようと思うのだけど……
それにしてもそんなに変わってるの、明日私と行ってみない?少し興味あるわ!」
「うん!!」
まさかのフェルから一緒にダンジョンに行こうと言われる日が来るとは思ってなかったので
ウルエは驚きつつ一緒に行くことにした。
フェルと行くのならば確実に身の安全は保障される……ケインが少し可哀想だが、
ここはがんばってもらうとしよう。
(あとでケインに謝っておこう。明日の事)
現在ウルエは気を失っているバロンをどうやって入口までもっていこうか悩んでいた。
普通におんぶ出来れば良いのだが、残念ながら体格も体重も差があり過ぎて不可能だ。
す~に運んでもらおうかと考えたが、もしバロンが目を覚ました時に
目の前に魔物がいたらそれはもう大変な事になってしまう為これも却下。
「仕方ない……ケイン聞こえる?」
こんなことでケインを使いたくは無かったのだが、仕方がない。
久しぶりに話すため少し緊張しつつもケインを読んでみる。
『む、むむむ、聞こえているぞ!!』
「ん、良かった!久しぶりだね~」
『ああ、久しぶりだな!元気そうで何よりだ!人間!!』
ケインも元気そうで良かったと取り敢えずは安心。
暫くの間話していなかった為、話したい事が沢山わきでてくるのだが、
今はそれよりも優先すべきことがあるので我慢する。
『どうだ!この迷宮は!!』
「うん、すっごく面白いよ!!……と、その話は今度!!
この人を入口に連れて行きたいんだけど出来る?」
『貧弱な人間だな、良いぞ!俺様に任せるのだ!!ヴェッヘッヘッヘ!!』
バロンと一緒に入口まで転移させられた。流石は創造主様だ。
此処まで来れば後は引きずりでもしながら外に出ることが出来る。
「ケインと遊びたいけど、今日はもう帰らないと行けないんだ。
また明日絶対に来るからその時会話もしようね!」
『むぅ、帰ってしまうのか……まぁ仕方がないな!!また明日だ!
待っているぞ!親友!!ヴェッヘッヘッヘッヘ』
生憎、もうそろそろ戻らないとフェルが心配しだす頃なので
ウルエはケインと遊ぶ暇はないのだ。
しっかりと理由を言い別れを告げてズルズルとバロンを引きずりながら迷宮を後にする。
当然、出てきた瞬間門兵たちが顔色を変えて駆け寄ってきたが
ただ気を失っているだけど教えると少し落ち着いた様で何があったのかを聞いてきた。
ウルエは迷宮内部で起こった出来事を詳しく話す。
勿論、す~の事は隠してあの魔物を倒したのは迷宮内に現れた別の魔物と言う事にしている。
これもこれでまた問題を起こしそうな予感だがウルエは気にしない。
本当に問題になって大騒ぎになれば本当にケインに
魔物を殺す魔物を作り出してもらえば良いだけなのだから。
気を失っているバロンの事は門兵たちに任せてウルエはフェルが待つ寮へと向かった。
「ただいま~」
部屋は前回と同じ為、何も迷う事なく辿り着くことの出来たウルエは
一応ノックをしてから元気よく部屋に入っていく。
扉を開けるとそこには三人部屋とは思えない程の広々とした空間が広がっていた。
家具などは前回と全く変わっておらず見た感じは広さのみ変化があった。
「おかえり!」
わざわざ違う部屋に居たのにもかかわらずウルエの声をきいて急いで玄関まで駆けつけてくれた。
「もう魔法は終わったの?」
「ん~取り敢えず前回と同じ感じにしてみてから色々変えようと思ったのだけれど、
ごめんなさい、まだ何も思いついて無くて前回と変わってないのよ……」
(別に前回と同じでも何一つ不自由してなかったからなぁ、
フェルお姉ちゃんがどんな部屋を目指そうとしているのかわからない)
「このままでも十分良い部屋だよ?」
「そう?なら良いのだけど……もっとウルエの疲れを癒すことの
出来る部屋とかつくろうと思ってたんだけど……」
若干欲しいなと思ってしまったウルエだが、一人だけそんな贅沢する訳には行かないので
そんな甘い誘惑を断ち切って、中に上がり今日の出来事をフェルに話してみる。
「ウルエが無事でよかった……もし傷一つ付けでもしたら破壊しようと思うのだけど……
それにしてもそんなに変わってるの、明日私と行ってみない?少し興味あるわ!」
「うん!!」
まさかのフェルから一緒にダンジョンに行こうと言われる日が来るとは思ってなかったので
ウルエは驚きつつ一緒に行くことにした。
フェルと行くのならば確実に身の安全は保障される……ケインが少し可哀想だが、
ここはがんばってもらうとしよう。
(あとでケインに謝っておこう。明日の事)
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