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創造神の息子新たな能力を得る

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「おっちゃん。串焼き一本頂戴」

「あいよ! 坊主。銅貨三枚だ」

僕の名前はルイ。創造神と恋の女神の息子だ。今は天界での事前教育が終わり下界で遊ぶため、ルイス王国のセルス領に来ていた。

天界とは神々が住んでる所で下界は神以外が住む所だ。

僕は父さんからもらった、お金で代金を支払った。お金は銅貨、銀貨、金貨、白金貨、黒金貨とあり、銅貨十枚で銀貨一枚だ。

この世界では、金貨一枚あれば四人家族が1ヶ月普通に生活できるらしい。

今は串焼きを食べながら孤児院を目指している。八歳では仕事もないため、孤児院に入るようにとの父さんの指示によるものだ。しばらく歩いていると、門番に教えてもらった孤児院らしき洋館の建物が見えてきた。

孤児院に入ろうとしている女性を見つけ声をかける

「すいません!」

「なにかしら? 僕」

「孤児院に入りたいんですけど」

「枠は空いてるしいいわよ。院長先生に紹介するからついてきて」

「はぁい」

こうして僕は孤児院に入った。

あれから2年後、今日は孤児院の職員に連れられて、教会の祈りの間で行われる十歳の儀に参加するため、徒歩十分程度の距離にある教会を訪れていた。本来なら院長が引率するのだが、一年前から寝込んでいるため、職員が引率している。教会の広場には孤児院以外の子ども達も集まっていた。

しばらくすると、ペンダントを身に付けた女性が出てきた。

「では、ただ今から十歳の儀を始めます。保護者の方はこのまま教会の広場でお待ちください。子どもたちはこちらの司祭に付いて行って下さい」

僕達は女性の隣りにいた司祭の後に続いてあるき出した。

少し歩くと神々の像がまつられている部屋に付き、司祭が話し始めた。

「十歳の儀とは、これから生きて行くためのギフトと呼ばれる、能力や道具を神々からいただくチャンスがもらえるわけですが、もらえない子どもの方が多いです。なのでけして自分の人生を悲観しないように。わかりましたか?」

「「はい」」

皆が返事をすると司祭が頷く。

「では始めます」

司祭が呪文を唱えると、目の前が真っ白になった

あたり一面真っ白になり戸惑っていると、父さんと母さんが現れて声をかけてきた。

「ルイ久しぶりね」

「ルイ久しぶり」

「久しぶり。父さん。母さん。元気そうだね」

そう返すと母さんが抱きついてきた。

「ルイちゃん。元気? 病気してない?」

「もう。大丈夫だよ。母さん。心配しすぎ」

「だって」

「まぁまぁ この空間維持できる時間は限られてるから、渡すもの渡しちゃおうよ」

「それもそうね。ルイ私からは、全属性魔法と武術、魔力のギフトが使い放題になるサブスクよ」

母さんが、そう言うと体が内側から暖かくなってきた。どうやらギフトが付与されたらしい

「僕からはアイテムのサブスクだ。これは欲しいアイテムを、イメージすれば天界の倉庫から袋を通じて、イメージに近い物を取り寄せられる。」

「サブスクて、一ヶ月、定額料金で商品が使い放題になるあれ?」

「そうよ。あなたの場合、全てのギフトとアイテムが使い放題になるは。でも、ただの使い放題じゃ面白くないでしょ?あ、後無料期間もつけといたわ」

「確かに。ありがとう。母さん」

「ちなみにアイテムの製作者は?」

「生産神だ」

「え? それって大丈夫なの?! 神器だよね?」

「ああ、やばいやつは、事前に取り除いてあるから大丈夫だ。お金は、合計で毎月金貨五枚だ。月末に枕元に置いておけば、回収する」

「わかった」

「これがアイテムを取り出す袋だ。お前しか使えないようにロックしてあるからな」

父さんから袋をもらうも、なんて事わないただの袋だった。

「じゃあそろそろ時間だ。またな。ルイ」

「またね。ルイ。体には気をつけて楽しんでらっしゃい」

「またね。父さん。 うん! 気をつけるよ。母さん」

別れを告げると周りの景色が元に戻った。

「それでは儀式を終わります。保護者の方のところへ戻って下さい」

職員の所に戻ると、結果を聞かれたのでギフトと道具をもらえたことを伝えると、とても驚いていた。両方もらう人は滅多にいないそうだ。

帰る時に職員の人が教会の人に何かを貰っていたので、尋ねると孤児院に対する寄付だと教えてくれた。この領地では孤児院は領主から委託された人物が経営を行っているらしい

孤児院の門をくぐると玄関に口から血を流した子どもが倒れていた





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