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第二部:らいおんはうさぎにこがれる
時は過去から未来へ流れるもの:戦うならば
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「八年前に宇佐美さんを拉致した犯人、出所したでしょ? だからほら、あの事件のこと、風化させちゃいけないなって思ってさ」
久住と名乗った自称ジャーナリストは、へつらう笑いを浮かべてそう言った。
「あんた――ッ」
思わず司の手が久住の胸倉に伸びかけ、それを目にした彼がヒッと身を縮める。が、実際に久住を宙吊りにする前に、司の腕は引き留められた。
花だ。
彼女が、小さな手で司の袖の肘の辺りを掴んでいる。
「獅子王くん、いいの、大丈夫だから」
険しい形相のまま見下ろした司に、花がフルフルとかぶりを振る。
司は下ろした両手を硬く握り込み、奥歯を食いしばった。こんな男、さっさと追い払ってしまえばいいというのに、どうやら彼女は話を聞く気らしい。
納得いかない。
いかないが、花がそうするというのなら、彼にはどうすることもできない。
気持ちは荒立ったままだったが、まだ花の手がある腕を、司はそっと下ろした。
司の腕が下がりきってからも、花は窺うように頭をかしげて彼を見つめてくる。
「放しても大丈夫だ」
ぼそりと告げると花は微かに微笑み、彼から手を放した。そうして久住に眼を移し、その品のない笑みを浮かべた目を真っ直ぐに見据えながら告げる。
「あの事件についてわたしが話すことは何もありません。お帰りください」
それは、司が聞いたことのない、芯のある――けれど張り詰めた、声だった。
もしかしたら、今までもこんなふうに寄ってくる輩がいたのかもしれない。無遠慮に過去をほじくり返そうとした輩が。
迷いもためらいもない口調がそんなふうに思わせて、彼は握った拳に力を込めた。もしもその場にいたならば、二度と花に近付く気になれないほど、殴り倒していただろう。
不穏な司の心の声をよそに、久住がヘラヘラと笑いながら言う。
「そんなこと言わないでさぁ。エライ目に遭ったんでしょ? 鎖でつながれてただけじゃなくって、彼が出掛ける時なんか、キャリーバッグに入れられたって、ホント?」
刹那、それまで辺りに満ちていた風の音や鳥の声、通りの喧騒、そんなものが一瞬にして消え失せて、しんと静まり返ったような気がした。
(鎖……キャリーバッグ……?)
久住の言葉の羅列は残らず司の耳に入ってきていたが、彼の頭が意味を理解するまでに、優に一呼吸分の間を要したと思う。
司が目にしたいくつかの新聞記事には、そんな記載は一つもなかった。四百字詰めの原稿用紙すら埋めきらないほどの長さしかない記事には、ただ、十歳の少女が近所に住む青年に拉致され、ひと月の間監禁されていた、それだけしか書かれていなかったのだ。
遅れて見下ろした花の表情そのものに、変化はない。だが、微かに、血の気が引いていた。
そのわずかな反応で、司は悟る。
(事実、か)
そう悟った。
そう、理解した。
だが、司には信じられなかった。いや違う。花がそんな扱いを受けていたとは、信じたくなかったのだ。
愕然としている司の耳に、また、久住の声が押し込められる。
「ヒドイよねぇ。うん、ヒドイと思うよ。だからさ、そういうの全部ぶちまけてやらない? 被害者の声としてさ」
『ひどい』という言葉を二度も出しつつも、久住の声にも表情にも、筆舌に尽くしがたい辛酸を舐めた花への気遣いは感じられない。『ひどい』と言いつつ、花の身に起きたことは、久住にとっては単なる飯のタネに過ぎないのだ。
それが、イヤというほど伝わってくる。
さっさと男の口を閉じさせるべきだった。
そんな考えが頭の中をよぎると同時に、司の拳が上がる。
これほどヒトを殴りたいと思ったことはない。
今まで、司は何度も人を殴ってきた。だが、どれも売られた喧嘩を買ったに過ぎず、また、こんなにも感情に支配されていたこともなかった。
司の顔と固く握られた拳に、久住が目を丸くする。引きつった彼の頬に向けて今まさに振り下ろされようとしたそれを止めたのは、また、花の声だった。
「ダメだよ、獅子王くん」
鋭い制止に打たれたように、司の拳が寸前で留まる。
奥歯を食いしばり、目を光らせながら、彼は強張った首を巡らせ声の主に眼を向ける。
「宇佐美」
多分、凄まじい形相のはずだ。鏡など見なくても、判る。
だが、そんな司を、花は静かな眼差しで見上げてきた。そうして、彼を労わるように小さく首を振る。まだ、蒼い顔をしているというのに。
「いいの。これは、わたしのことだから、獅子王くんがそんなことしなくていいんだよ」
「だが……」
「大丈夫」
花はそう言い、司の答えを待たずに再び久住に向き直った。
「先ほどもお答えしましたけど、わたしは一切取材には応じません。お引き取り下さい」
淡々と告げた花に、久住はチラチラと司を気にしながら食い下がる。
「でもさ、おたくがそういうのぶちまけてやったら、あいつ、社会的に抹殺されるよ? そうなるところ、見てみたくない? 第一、そうするのが正義ってもんじゃないの?」
ナメクジが這うような彼の口調は不快だったが、その台詞の内容には、わずかとはいえ頷きたくなる部分もある。司も、確かに、巳之口久治という男がこの日本から消え去ってくれればいいと思っていたのだから。
司は花に目を走らせる。
もしかしたら、久住の『提案』に、少しばかり気持ちが揺れているのではなかろうかと思って。
だが、彼女から久住に返されたのは、ほんのわずかな迷いも感じられない、拒絶の言葉だった。
「それはあなたにとっては正義かもしれないけれど、わたしにとっての正義ではありません」
花の声は穏やかなものであったにもかかわらず、束の間、久住は気を呑まれたように声を失った。が、すぐに我に返り、また畳みかけてくる。
「じゃあほら、それで恨みを晴らすとか。恨んでるでしょ? ネットニュースにしたら、どこかの誰かが勝手に今いるところとか晒してくれてさ、皆で宇佐美さんの仇を取ってくれるよ?」
久住はその誘いが花の気を引くと信じてやまない風情だった。しかし、やはり彼女は静かに首を横に振る。
「それならなおさら、です。『社会』とか『皆』とかは、関係ないです。戦うならわたし自身であの人と戦います」
取り付く島もないとはこのことか。
花の語調は静かなものだったが、どれだけ押そうがけっして揺らがないだろうと確信させる強さをみなぎらせていた。
「でも――」
なおもしつこく食い下がろうとする久住に、ついに司の堪忍袋の緒が音を立てて千切れる。
「いい加減にしろ。宇佐美は要らねぇと言ってるだろうが」
「え、あ、ちょっと待った」
グイと司が大きく一歩踏み出すと、久住はワタワタと五歩ほど跳び退った。
「じゃ、じゃあ、名刺だけでも……気が変わったらいつでも連絡ちょうだいよ」
久住が腕を目いっぱい伸ばして花にそれを差し出したが、彼女が手を伸ばすより先に取った司がぐしゃりと握り潰す。
「二度と彼女に近寄るな」
さもなくば――と言外の意を含ませて低い声で脅しつけると、久住の顔からサッと血の気が引いた。一歩二歩後ずさった彼はクルリと踵を返し、あとは振り向きもせず走り去っていく。
その背が充分に遠ざかるのを確かめてから、司は花に向き直った。
久住と名乗った自称ジャーナリストは、へつらう笑いを浮かべてそう言った。
「あんた――ッ」
思わず司の手が久住の胸倉に伸びかけ、それを目にした彼がヒッと身を縮める。が、実際に久住を宙吊りにする前に、司の腕は引き留められた。
花だ。
彼女が、小さな手で司の袖の肘の辺りを掴んでいる。
「獅子王くん、いいの、大丈夫だから」
険しい形相のまま見下ろした司に、花がフルフルとかぶりを振る。
司は下ろした両手を硬く握り込み、奥歯を食いしばった。こんな男、さっさと追い払ってしまえばいいというのに、どうやら彼女は話を聞く気らしい。
納得いかない。
いかないが、花がそうするというのなら、彼にはどうすることもできない。
気持ちは荒立ったままだったが、まだ花の手がある腕を、司はそっと下ろした。
司の腕が下がりきってからも、花は窺うように頭をかしげて彼を見つめてくる。
「放しても大丈夫だ」
ぼそりと告げると花は微かに微笑み、彼から手を放した。そうして久住に眼を移し、その品のない笑みを浮かべた目を真っ直ぐに見据えながら告げる。
「あの事件についてわたしが話すことは何もありません。お帰りください」
それは、司が聞いたことのない、芯のある――けれど張り詰めた、声だった。
もしかしたら、今までもこんなふうに寄ってくる輩がいたのかもしれない。無遠慮に過去をほじくり返そうとした輩が。
迷いもためらいもない口調がそんなふうに思わせて、彼は握った拳に力を込めた。もしもその場にいたならば、二度と花に近付く気になれないほど、殴り倒していただろう。
不穏な司の心の声をよそに、久住がヘラヘラと笑いながら言う。
「そんなこと言わないでさぁ。エライ目に遭ったんでしょ? 鎖でつながれてただけじゃなくって、彼が出掛ける時なんか、キャリーバッグに入れられたって、ホント?」
刹那、それまで辺りに満ちていた風の音や鳥の声、通りの喧騒、そんなものが一瞬にして消え失せて、しんと静まり返ったような気がした。
(鎖……キャリーバッグ……?)
久住の言葉の羅列は残らず司の耳に入ってきていたが、彼の頭が意味を理解するまでに、優に一呼吸分の間を要したと思う。
司が目にしたいくつかの新聞記事には、そんな記載は一つもなかった。四百字詰めの原稿用紙すら埋めきらないほどの長さしかない記事には、ただ、十歳の少女が近所に住む青年に拉致され、ひと月の間監禁されていた、それだけしか書かれていなかったのだ。
遅れて見下ろした花の表情そのものに、変化はない。だが、微かに、血の気が引いていた。
そのわずかな反応で、司は悟る。
(事実、か)
そう悟った。
そう、理解した。
だが、司には信じられなかった。いや違う。花がそんな扱いを受けていたとは、信じたくなかったのだ。
愕然としている司の耳に、また、久住の声が押し込められる。
「ヒドイよねぇ。うん、ヒドイと思うよ。だからさ、そういうの全部ぶちまけてやらない? 被害者の声としてさ」
『ひどい』という言葉を二度も出しつつも、久住の声にも表情にも、筆舌に尽くしがたい辛酸を舐めた花への気遣いは感じられない。『ひどい』と言いつつ、花の身に起きたことは、久住にとっては単なる飯のタネに過ぎないのだ。
それが、イヤというほど伝わってくる。
さっさと男の口を閉じさせるべきだった。
そんな考えが頭の中をよぎると同時に、司の拳が上がる。
これほどヒトを殴りたいと思ったことはない。
今まで、司は何度も人を殴ってきた。だが、どれも売られた喧嘩を買ったに過ぎず、また、こんなにも感情に支配されていたこともなかった。
司の顔と固く握られた拳に、久住が目を丸くする。引きつった彼の頬に向けて今まさに振り下ろされようとしたそれを止めたのは、また、花の声だった。
「ダメだよ、獅子王くん」
鋭い制止に打たれたように、司の拳が寸前で留まる。
奥歯を食いしばり、目を光らせながら、彼は強張った首を巡らせ声の主に眼を向ける。
「宇佐美」
多分、凄まじい形相のはずだ。鏡など見なくても、判る。
だが、そんな司を、花は静かな眼差しで見上げてきた。そうして、彼を労わるように小さく首を振る。まだ、蒼い顔をしているというのに。
「いいの。これは、わたしのことだから、獅子王くんがそんなことしなくていいんだよ」
「だが……」
「大丈夫」
花はそう言い、司の答えを待たずに再び久住に向き直った。
「先ほどもお答えしましたけど、わたしは一切取材には応じません。お引き取り下さい」
淡々と告げた花に、久住はチラチラと司を気にしながら食い下がる。
「でもさ、おたくがそういうのぶちまけてやったら、あいつ、社会的に抹殺されるよ? そうなるところ、見てみたくない? 第一、そうするのが正義ってもんじゃないの?」
ナメクジが這うような彼の口調は不快だったが、その台詞の内容には、わずかとはいえ頷きたくなる部分もある。司も、確かに、巳之口久治という男がこの日本から消え去ってくれればいいと思っていたのだから。
司は花に目を走らせる。
もしかしたら、久住の『提案』に、少しばかり気持ちが揺れているのではなかろうかと思って。
だが、彼女から久住に返されたのは、ほんのわずかな迷いも感じられない、拒絶の言葉だった。
「それはあなたにとっては正義かもしれないけれど、わたしにとっての正義ではありません」
花の声は穏やかなものであったにもかかわらず、束の間、久住は気を呑まれたように声を失った。が、すぐに我に返り、また畳みかけてくる。
「じゃあほら、それで恨みを晴らすとか。恨んでるでしょ? ネットニュースにしたら、どこかの誰かが勝手に今いるところとか晒してくれてさ、皆で宇佐美さんの仇を取ってくれるよ?」
久住はその誘いが花の気を引くと信じてやまない風情だった。しかし、やはり彼女は静かに首を横に振る。
「それならなおさら、です。『社会』とか『皆』とかは、関係ないです。戦うならわたし自身であの人と戦います」
取り付く島もないとはこのことか。
花の語調は静かなものだったが、どれだけ押そうがけっして揺らがないだろうと確信させる強さをみなぎらせていた。
「でも――」
なおもしつこく食い下がろうとする久住に、ついに司の堪忍袋の緒が音を立てて千切れる。
「いい加減にしろ。宇佐美は要らねぇと言ってるだろうが」
「え、あ、ちょっと待った」
グイと司が大きく一歩踏み出すと、久住はワタワタと五歩ほど跳び退った。
「じゃ、じゃあ、名刺だけでも……気が変わったらいつでも連絡ちょうだいよ」
久住が腕を目いっぱい伸ばして花にそれを差し出したが、彼女が手を伸ばすより先に取った司がぐしゃりと握り潰す。
「二度と彼女に近寄るな」
さもなくば――と言外の意を含ませて低い声で脅しつけると、久住の顔からサッと血の気が引いた。一歩二歩後ずさった彼はクルリと踵を返し、あとは振り向きもせず走り去っていく。
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