68 / 113
第六章:集う者たち
理由①
しおりを挟む
ひんやりした風が吹き抜け、白銀の髪が柔らかくなびいた。空は真っ青に晴れ渡っていて、澄んだ空気を吸い込みながら、ルゥナは目を閉じ心持ち顔を仰向ける。
また目蓋を上げると、広い世界が目の前に広がった。
目覚めてから、もうずいぶん時間が経った気がするけれど、未だどこか馴染めずにいる、世界が。
ふ、と、小さな吐息が無意識のうちに口から漏れる。
と。
「あれ、先客だ」
不意に響いたのんびりしたその声に、ルゥナはパッと振り返った。
立っていたのはトールで、いつもと変わらぬ優しげな微笑みを浮かべている。
「ここ、ルゥナも良く来るの?」
そう言いながら、彼がルゥナの隣に並んだ。
今二人がいるのは、王城の中にはいくつもある露台のうちの一つだ。見張り台となっている最上階ではない、けれどそれなりに上階にあって気まぐれで足を伸ばす場所でもない、そんな所だ。
中途半端な位置にあるから他に人が来ることは滅多にない。ルゥナがここを見つけたのは、シュタに着いてから三日ほどしてからのことだった。ぼんやりと考え事をしたい時には、ルゥナはここからシュタの街並みと塀の向こうに広がる平原を眺めるようになっていた。
ルゥナがここを選んだのは、誰も来ないからであって。
(わたし、いない方がいいのかな……)
ルゥナが一人で考え事をしたいように、トールもそうしたいのかもしれない。
もじもじと半歩後ずさった彼女に、トールがにっこりと笑いかける。
「その必要はないよ」
「え?」
思わず、ルゥナはキョトンとトールを見返した。彼はルゥナの背に手を当て手すりの方へと促しながら、言う。
「君の方が先にいたんだから、ここにいたらいいよ。あ、もしかして独りになりたかった? そう言えば、ピシカもいないね。それなら、僕の方が遠慮するよ」
「え、あ、違うの、ピシカがいないのはあの子がどこかに行っちゃったからで……」
本当は、彼が言ったように独りになろうと思ってこの場所を選んだわけだけれど、ルゥナは思わずかぶりを振ってしまう。
「あれ、そうなんだ? いっつも、まるで僕らを君に近付けまいとしてるみたいにぴったり君にくっついてるのに」
「ピシカは……最近、何だか機嫌が悪くて……すぐにどこかに行ってしまうの」
「ふうん……まあ、彼女にも色々あるんじゃないかな?」
首をかしげながらのトールの言葉に、ルゥナは微笑む。
「前は、こんなじゃなかったんだけど。わたしはピシカを怒らせてばかりだったけど、ずっと傍にいてくれてたの。ソワレがちょっとやきもち妬くくらいに」
「ソワレ?」
無意識のうちに口にしてしまったその名に、トールが反応する。
「誰だい? 『印』持ちの英雄じゃないね」
ルゥナは、一瞬答えようかどうしようか迷った。ソワレについての確かなことを、今の彼女は何一つ持っていなかったから。
躊躇って、そして決める。
「ソワレは……ソワレは、わたしの双子の弟なの」
「弟? ああ、そうか……それは、寂しいね」
そう言いながら、トールは温かな眼差しでルゥナに向けて微笑んだ。
ルゥナが百五十年以上昔の人間だということを受け入れているトールは、当然、彼女の弟だという者がもうこの世にはいない存在だと認識したのだろう。
(百五十年……だけど、ソワレは……)
目を伏せたルゥナの脳裏に、黒衣をまとった姿がちらちらと浮かぶ。
「ルゥナ」
キリ、と欄干に爪を立てたルゥナの手に、そっとトールが彼の手を重ねてきた。
「爪が欠けちゃうよ」
彼はルゥナの手を取り、包み込む。
「君は、百五十年という時間だけでなく、もっと色々なことでも僕たちと距離を置いているような気がするよ。きっと、かつての英雄たちとのつながりは、何にも代えられないものだったんだろうね」
どこか寂しそうな微笑みにチクリと胸が痛んで、ルゥナは思わず顔を伏せてしまう。
トールの言うことは、半分正しくて、半分間違っていた。
確かに、かつての英雄たちは皆『世界を救うために邪神を倒す』という志を一つにしていて、それまでソワレ以外の人と心を通わせることのなかったルゥナには、その感覚がとても新鮮で、そしてとてもうれしかったのだ。
自分が、ソワレ以外の人に受け入れられているというその感じが、とても心地良かった。
叶うことなら、またあんなふうになりたいとルゥナは願ってしまう。
エディとかフロアールとかトールとか、今一緒にいるみんなのことも、もちろん、信じている。それに、かつての仲間たちには感じたことのない温もりのようなものを、彼らには感じている。
けれど時折、どうしても戸惑って、そして寂しくなってしまうのだ。
エデストルはマギクを憎んでいて、シュリータとヤンダルムは反目しあっていて、マギクはエデストルを傷付けた。
こんなふうにバラバラで、本当に目的を果たすことができるのだろうかと、不安になってしまう。もっと、一つになって欲しいと思ってしまう。
(そう言えば、トールはいったいどんなふうに考えているんだろう?)
ルゥナは急に気になった。
トルベスタの末裔の少年は流れる雲のようで、どこかとらえどころがない。トルタが魔物に襲われて皆が国を追われてしまったということも飄々と流していて、エディのように恨みに目を光らせるようなこともなかった。
トールと言葉を交わすことはあるけれど、二人きりで話し込んだことはない。だから、彼のことはあまりよく知らないままだった。
「トールは、なんでこの旅についてきたの? エディとフロアールが友達だから? エディがマギクと魔物を倒したいというから、それを助ける為に一緒に来たの?」
以前に、そんなようなことを言っていたような気がする。
首をかしげて問い掛けたルゥナを見下ろすと、トールは微笑みを浮かべた。優しげだけれど、今一つ心の内を読み取らせない微笑みを。
「確かに始まりはエディたちのことを放っておけなかったっていうのだけど、今はもちろん邪神を倒すという君の為でもあるよ。もしもエディが国を取り戻したところで満足して旅を止めたとしても、君が邪神を倒す為に旅を続けると言うなら、僕は君と一緒に行く」
「なぜ? トルベスタの――国の、みんなの為? この世界が大事だから?」
かつての仲間は、みんなそうだった。個人的なことは抜きにして、みんな、世界の為に戦おうとしてくれていたのだ。彼女がそう訴えかけたから――彼女の心に呼応して。
ルゥナはトールの口から、同じ言葉を聞きたかった。誰か一人でもいいから、同じ志を口にして欲しかった。
けれどトールは、すがるような眼差しのルゥナをジッと見つめ返して小さく笑う。
「僕はそんな大それたことは考えていないよ」
「え?」
ルゥナは目を瞬かせる。
「僕が君と行くのは、僕に『印』があるからだよ」
ごく当然の事のようにそう言われたけれど、やっぱりよく解からない。
ルゥナの目にその疑問がありありと浮かんだと見えて、エディが苦笑する。
「『印』があるから渋々っていうわけじゃないんだよ。ただ、僕の中に『行かない』という選択肢がないだけなんだ。僕にとって『印』は特別なものではなくて、生まれた時から存在する、僕の一部なんだよね。まあ、今まではあんまり実感したこともなかったんだけど、ほら、ヤンダルムで、ピシカと君に導かれて力を使っただろう?」
問われて、ルゥナは頷く。
また目蓋を上げると、広い世界が目の前に広がった。
目覚めてから、もうずいぶん時間が経った気がするけれど、未だどこか馴染めずにいる、世界が。
ふ、と、小さな吐息が無意識のうちに口から漏れる。
と。
「あれ、先客だ」
不意に響いたのんびりしたその声に、ルゥナはパッと振り返った。
立っていたのはトールで、いつもと変わらぬ優しげな微笑みを浮かべている。
「ここ、ルゥナも良く来るの?」
そう言いながら、彼がルゥナの隣に並んだ。
今二人がいるのは、王城の中にはいくつもある露台のうちの一つだ。見張り台となっている最上階ではない、けれどそれなりに上階にあって気まぐれで足を伸ばす場所でもない、そんな所だ。
中途半端な位置にあるから他に人が来ることは滅多にない。ルゥナがここを見つけたのは、シュタに着いてから三日ほどしてからのことだった。ぼんやりと考え事をしたい時には、ルゥナはここからシュタの街並みと塀の向こうに広がる平原を眺めるようになっていた。
ルゥナがここを選んだのは、誰も来ないからであって。
(わたし、いない方がいいのかな……)
ルゥナが一人で考え事をしたいように、トールもそうしたいのかもしれない。
もじもじと半歩後ずさった彼女に、トールがにっこりと笑いかける。
「その必要はないよ」
「え?」
思わず、ルゥナはキョトンとトールを見返した。彼はルゥナの背に手を当て手すりの方へと促しながら、言う。
「君の方が先にいたんだから、ここにいたらいいよ。あ、もしかして独りになりたかった? そう言えば、ピシカもいないね。それなら、僕の方が遠慮するよ」
「え、あ、違うの、ピシカがいないのはあの子がどこかに行っちゃったからで……」
本当は、彼が言ったように独りになろうと思ってこの場所を選んだわけだけれど、ルゥナは思わずかぶりを振ってしまう。
「あれ、そうなんだ? いっつも、まるで僕らを君に近付けまいとしてるみたいにぴったり君にくっついてるのに」
「ピシカは……最近、何だか機嫌が悪くて……すぐにどこかに行ってしまうの」
「ふうん……まあ、彼女にも色々あるんじゃないかな?」
首をかしげながらのトールの言葉に、ルゥナは微笑む。
「前は、こんなじゃなかったんだけど。わたしはピシカを怒らせてばかりだったけど、ずっと傍にいてくれてたの。ソワレがちょっとやきもち妬くくらいに」
「ソワレ?」
無意識のうちに口にしてしまったその名に、トールが反応する。
「誰だい? 『印』持ちの英雄じゃないね」
ルゥナは、一瞬答えようかどうしようか迷った。ソワレについての確かなことを、今の彼女は何一つ持っていなかったから。
躊躇って、そして決める。
「ソワレは……ソワレは、わたしの双子の弟なの」
「弟? ああ、そうか……それは、寂しいね」
そう言いながら、トールは温かな眼差しでルゥナに向けて微笑んだ。
ルゥナが百五十年以上昔の人間だということを受け入れているトールは、当然、彼女の弟だという者がもうこの世にはいない存在だと認識したのだろう。
(百五十年……だけど、ソワレは……)
目を伏せたルゥナの脳裏に、黒衣をまとった姿がちらちらと浮かぶ。
「ルゥナ」
キリ、と欄干に爪を立てたルゥナの手に、そっとトールが彼の手を重ねてきた。
「爪が欠けちゃうよ」
彼はルゥナの手を取り、包み込む。
「君は、百五十年という時間だけでなく、もっと色々なことでも僕たちと距離を置いているような気がするよ。きっと、かつての英雄たちとのつながりは、何にも代えられないものだったんだろうね」
どこか寂しそうな微笑みにチクリと胸が痛んで、ルゥナは思わず顔を伏せてしまう。
トールの言うことは、半分正しくて、半分間違っていた。
確かに、かつての英雄たちは皆『世界を救うために邪神を倒す』という志を一つにしていて、それまでソワレ以外の人と心を通わせることのなかったルゥナには、その感覚がとても新鮮で、そしてとてもうれしかったのだ。
自分が、ソワレ以外の人に受け入れられているというその感じが、とても心地良かった。
叶うことなら、またあんなふうになりたいとルゥナは願ってしまう。
エディとかフロアールとかトールとか、今一緒にいるみんなのことも、もちろん、信じている。それに、かつての仲間たちには感じたことのない温もりのようなものを、彼らには感じている。
けれど時折、どうしても戸惑って、そして寂しくなってしまうのだ。
エデストルはマギクを憎んでいて、シュリータとヤンダルムは反目しあっていて、マギクはエデストルを傷付けた。
こんなふうにバラバラで、本当に目的を果たすことができるのだろうかと、不安になってしまう。もっと、一つになって欲しいと思ってしまう。
(そう言えば、トールはいったいどんなふうに考えているんだろう?)
ルゥナは急に気になった。
トルベスタの末裔の少年は流れる雲のようで、どこかとらえどころがない。トルタが魔物に襲われて皆が国を追われてしまったということも飄々と流していて、エディのように恨みに目を光らせるようなこともなかった。
トールと言葉を交わすことはあるけれど、二人きりで話し込んだことはない。だから、彼のことはあまりよく知らないままだった。
「トールは、なんでこの旅についてきたの? エディとフロアールが友達だから? エディがマギクと魔物を倒したいというから、それを助ける為に一緒に来たの?」
以前に、そんなようなことを言っていたような気がする。
首をかしげて問い掛けたルゥナを見下ろすと、トールは微笑みを浮かべた。優しげだけれど、今一つ心の内を読み取らせない微笑みを。
「確かに始まりはエディたちのことを放っておけなかったっていうのだけど、今はもちろん邪神を倒すという君の為でもあるよ。もしもエディが国を取り戻したところで満足して旅を止めたとしても、君が邪神を倒す為に旅を続けると言うなら、僕は君と一緒に行く」
「なぜ? トルベスタの――国の、みんなの為? この世界が大事だから?」
かつての仲間は、みんなそうだった。個人的なことは抜きにして、みんな、世界の為に戦おうとしてくれていたのだ。彼女がそう訴えかけたから――彼女の心に呼応して。
ルゥナはトールの口から、同じ言葉を聞きたかった。誰か一人でもいいから、同じ志を口にして欲しかった。
けれどトールは、すがるような眼差しのルゥナをジッと見つめ返して小さく笑う。
「僕はそんな大それたことは考えていないよ」
「え?」
ルゥナは目を瞬かせる。
「僕が君と行くのは、僕に『印』があるからだよ」
ごく当然の事のようにそう言われたけれど、やっぱりよく解からない。
ルゥナの目にその疑問がありありと浮かんだと見えて、エディが苦笑する。
「『印』があるから渋々っていうわけじゃないんだよ。ただ、僕の中に『行かない』という選択肢がないだけなんだ。僕にとって『印』は特別なものではなくて、生まれた時から存在する、僕の一部なんだよね。まあ、今まではあんまり実感したこともなかったんだけど、ほら、ヤンダルムで、ピシカと君に導かれて力を使っただろう?」
問われて、ルゥナは頷く。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる