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第九章:剣士の帰還
他愛②
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「確かに、僕にとって、ルゥナは家族や民より大事な人じゃないよ? いざとなったら、より親しい人を守る方法を優先する。だけど、だからと言って、『僕たちの為に君が犠牲になってくれます』と言われて単純に『わぁ、ありがとう、恩に着るよ』で済ませられるほどどうでもいい存在じゃないから」
「トール!」
柔らかな口調でキツイことを言うトールをエディは睨み付けたが、彼は全く意に介していない。
「随分身も蓋もない言い方だな」
そう言ったのはヤンだが、彼の眼差しにトールを責める含みは皆無で、むしろ笑顔だ。多分、トールの言葉に賛同するところが大きいのだろう。
「まあ、君に対する思い入れがその程度の僕でさえそうなんだから、君の弟君とか、君のことをすごく大事に想ってる人は、とてもじゃないけど『助けてもらって嬉しい』とか、思えないんじゃないのかなぁ」
トールはそこで初めてチラリとエディに目を走らせた。
「ルゥナは、大事な人の為に何かしてあげたい、大事な人に幸せになって欲しいって気持ちは強そうだけど、逆のことは考えたことがある? 君のことを大事に想ってる人が、君に『どうして欲しいか』じゃなくて、君に『どうしてあげたい』、『どうなって欲しい』と思っているか」
「わたし……」
ルゥナが、どうしていいか判らないという眼差しでソワレを振り返り、そしてエディたちを見た。
エディには、何故ルゥナがそんなに戸惑っているのか、理解できなかった。
彼女が助けの手を差し伸べれば誰もが皆何も言わずに受け入れる――たとえそれが、ルゥナ自身のことを顧みない行為であっても。
それを当然のことと考えていることが、エディには理解できない。
(なんで、そんなに自分のことをないがしろにできるんだ?)
誰かにとって、自分がかけがえのない存在だと思ったことは、ないのだろうか。
エディは、自分のことを、父に、母に、フロアールに、スクートに、サビエに――彼を取り巻く全ての者にとって大事な人間であると思ってきた。エディは彼らのことを大事に思い、彼も彼らにも大事に思われている。
だから、彼は自分自身のことを大事に思う。
そんなふうに、ルゥナは思い思われていないのだろうか。
ふと、彼女の背後のソワレと目が合った。
深紅の瞳孔を持つ漆黒の瞳は、その闇の色よりも深い陰りを帯びている。
多分、悲しみとか寂しさとか、そんなものに一番近いものだと、エディは思った。
ルゥナのことをどれだけ大事に思っているのか解かってもらえていない寂しさ、そして、一抹の諦め。
彼に見られていることに気付くと同時にそれは拭い去られてしまったけれど、ルゥナの双子の弟が抱いているものは、エディの中に深く刻み込まれた。
(俺は、そんなのはイヤだ)
ルゥナに、自分がどれだけ彼女のことを大事に想っているのか、ちゃんと解からせたい。
そう思った瞬間、ろくに考えもせず口を開いていた。
「俺は、絶対反対だからな」
「エディ」
パッとルゥナが彼を見る。その目を見据えて、言う。
「俺はベリートのこと、今でも悔しい」
離れていても、ルゥナがハッと息を呑んだのが聞こえた。
「ベリートがああしてくれなかったらもしかしたら今俺は生きていないのかもしれないけど、それでも、ベリートが俺達を守る為に死んだことは嬉しくない。今でも、俺の気持ちも考えろよ、とか思ってる。ベリートにあんな方法を取らせた自分の弱さが腹立たしいし、俺に選択肢を与えてくれなかったベリートにも腹を立ててる」
ベリートのことを持ち出したエディに、ルゥナは俯いた。彼を失ったことを――彼にその選択をさせたことをエディがどれほど悔いているか、彼女は知っている。
「だけど……だけど、ベリートさんは、エディの傍にずっといてくれた人で……そんな人とわたしじゃ、全然比べものにならないよ。それに、わたしは死んじゃう訳じゃないし」
「ベリートよりも一緒に過ごした時間が短いから、君を酷い目に遭わせても平気な筈、か? そんなわけないだろ。それに、生きてるからそれだけでいいってわけでもない」
「ひどい目、なんて……」
「酷いだろ」
しどろもどろのルゥナに、エディはピシャリと返した。
人は人と繋がりながら生きていくものだ。
その繋がりを築くこともできずに永遠にも近い時を生きていくことのどこが、『酷くない』というのか。
――今、エディたちと結ばれている絆を、ルゥナは無かったことにできるのか。それで、なんとも思わないのか。
エディは、そうは思わない。
「まあ、でも、『永遠に美しく』ってのは、女性の夢じゃないですか?」
重くなった空気を和ませようとしたのか、サビエが茶々を入れた。エディはそれをひと睨みで黙らせる。そうして、最後にもう一度、繰り返す。
「とにかく、君が『是非ともやりたい』って言うんじゃなければ、俺は絶対反対だからな」
本当は、ルゥナが是非にと願っていても、嫌だった。だが、彼女が心の奥底ではそんなことを望んでいないことは判っている。
これまでだって他の者に手ひどく扱われてきたというのに、寂しがりやで人が好きで好きで仕方がないルゥナ。
彼女は、けっして独りでは生きていけない。
言葉も交わしたことのないような相手の、ほんの小さな傷すら見過ごせず、つい手を伸ばしてしまう少女なのだから。
何くれとなく世話を焼くフロアールに、サビエの能天気なからかいに、おずおずと、けれど嬉しそうに笑顔を返す彼女を見てきたのだから。
名前を呼ばれるだけで顔をほころばせ、瞳の中の星を煌めかせる。
そんな彼女が、孤独の中で生きていきたいと思うわけがない。
「ちょっとでも迷ってるなら、断固阻止する」
断言したエディに、ルゥナが困ったように他の者を見回した。
スクートは生真面目な顔で見つめ返し、サビエはへらへらと笑って肩をすくめ、トールは苦笑している。そして彼女が最後に目を向けたヤンは、穏やかに言った。
「己自身を軽んじるということは、周りにいる者のことも軽んじているということだからな。自分のことを取るに足らないモノだと思えばこそ、扱いも軽くなる。お前は、『ルゥナ』という存在よりも『邪神の器』の方が重要なものだと思っているのだろう?」
静謐だが鋭いヤンの眼差しに捕らえられたルゥナは、ソワレの腕の中で肩を強張らせていた。
そんな彼女を見つめたまま、蛮王はその容貌らしからぬ染み入る声で続ける。
「少なくとも、私が今ここにいるのは、『邪神の器』の為ではない」
はるばる飛竜を駆ってきたのは、ルゥナ自身の為。
そうやって彼女のことを気にかけている者たちのことがどうでもよいならば、好きにしろ。
ヤンの台詞は、そんなふうに言っているようにも聞こえる。
淡々とした、しかし脅迫めいた彼の言葉に、ルゥナはうつむく他に視線のやり場がなくなった。
シンと静まり返った中に、ポンと一つ、手を叩く音が響く。
「まあ、ルゥナがどうするかっていうのは結局ルゥナ自身にしか決められないしね。これ以上、僕たちがどうこう言っても仕方がないんじゃないかな」
一番痛烈な言葉でルゥナを攻めていたのはトールのような気がするが、彼はそれを棚に上げて皆に笑いかけた。
「結論出すにはもうちょっと時間もあるし。今はもっと簡単なことに目を向けて……取り敢えず、エディの剣を手に入れようよ。ある意味凄いんだろうけど、エディは『印』の力を制御できてないみたいだからねぇ。ぼちぼちピシカもなんかしてくる頃合いだろうし、うっかり力使う度に剣が壊れちゃうんじゃ、困るでしょ? 神器なら耐えられるらしいし」
褒め言葉が入っていても、さっぱり褒められた感じがしない。
エディは眉をしかめてトールに返す。
「だけど、シュウ女王は? シュリータに戻らなくていいのか?」
魔物の襲撃は、やんでいる筈だった。洞穴を発つ前に、ソワレがそう言ったのだ。もう魔物は操っていない、と。
「残ってるとしたらマギク兵だけでしょ? シュウ女王ならとっくの昔にけりをつけてるよ。実は、もう報せを飛ばせちゃったんだよね。このままエデストルに向かいますよって」
「はあ?」
「だってどうせ、ピシカはルゥナを狙ってくるんでしょ? 戦力的にシュウ女王は欲しいけど、だからと言ってこれからシュリータに戻ってまたエデストルに出向くとか、効率悪いじゃないか。エデストルで落ち合うようにした方が、話が早い」
「トール王子の言う通りではあるな。エディ王子の力を無駄にしない為には神器があった方が良いし、どうせ手に入れるなら一刻でも早い方が良い」
トールの提案にヤンが賛同する。二人が結託しているのに、エディの入り込む余地があるだろうか。
それに、実際、理に適っている。
納得はするが、勝手に決められて、エディは何となく楽しくない。
(結局、ルゥナは俺の言うことなんてたいして気に留めてくれないんだろうし)
下を向いたままのルゥナが何を考えているのか、どうしようと思っているのか、さっぱり判らなかった。
焚火をまたいで彼女の前に行き、顔を上げさせたい。
そうして、その目を覗き込んで自分自身のことも考えろと言ってやりたい。
そんな衝動に駆られて、エディは尻の辺りがムズムズする。
こちらを見ようともしないルゥナを見続けていたら、その背後のソワレに睨み返された。まるで見るなと言わんばかりに、彼女をより深く懐に抱え込み直すのが腹立たしい。
(お前だって、ルゥナを止められないくせに)
胸の中でそう言ってやると、その声が聞こえたかのように、ソワレの目が光った。
そんな声なき剣呑なやり取りに気付いているのかいないのか。
「じゃあ、これから先は西ですね」
主の不満顔にはお構いなしに、スクートはそう言った。
「トール!」
柔らかな口調でキツイことを言うトールをエディは睨み付けたが、彼は全く意に介していない。
「随分身も蓋もない言い方だな」
そう言ったのはヤンだが、彼の眼差しにトールを責める含みは皆無で、むしろ笑顔だ。多分、トールの言葉に賛同するところが大きいのだろう。
「まあ、君に対する思い入れがその程度の僕でさえそうなんだから、君の弟君とか、君のことをすごく大事に想ってる人は、とてもじゃないけど『助けてもらって嬉しい』とか、思えないんじゃないのかなぁ」
トールはそこで初めてチラリとエディに目を走らせた。
「ルゥナは、大事な人の為に何かしてあげたい、大事な人に幸せになって欲しいって気持ちは強そうだけど、逆のことは考えたことがある? 君のことを大事に想ってる人が、君に『どうして欲しいか』じゃなくて、君に『どうしてあげたい』、『どうなって欲しい』と思っているか」
「わたし……」
ルゥナが、どうしていいか判らないという眼差しでソワレを振り返り、そしてエディたちを見た。
エディには、何故ルゥナがそんなに戸惑っているのか、理解できなかった。
彼女が助けの手を差し伸べれば誰もが皆何も言わずに受け入れる――たとえそれが、ルゥナ自身のことを顧みない行為であっても。
それを当然のことと考えていることが、エディには理解できない。
(なんで、そんなに自分のことをないがしろにできるんだ?)
誰かにとって、自分がかけがえのない存在だと思ったことは、ないのだろうか。
エディは、自分のことを、父に、母に、フロアールに、スクートに、サビエに――彼を取り巻く全ての者にとって大事な人間であると思ってきた。エディは彼らのことを大事に思い、彼も彼らにも大事に思われている。
だから、彼は自分自身のことを大事に思う。
そんなふうに、ルゥナは思い思われていないのだろうか。
ふと、彼女の背後のソワレと目が合った。
深紅の瞳孔を持つ漆黒の瞳は、その闇の色よりも深い陰りを帯びている。
多分、悲しみとか寂しさとか、そんなものに一番近いものだと、エディは思った。
ルゥナのことをどれだけ大事に思っているのか解かってもらえていない寂しさ、そして、一抹の諦め。
彼に見られていることに気付くと同時にそれは拭い去られてしまったけれど、ルゥナの双子の弟が抱いているものは、エディの中に深く刻み込まれた。
(俺は、そんなのはイヤだ)
ルゥナに、自分がどれだけ彼女のことを大事に想っているのか、ちゃんと解からせたい。
そう思った瞬間、ろくに考えもせず口を開いていた。
「俺は、絶対反対だからな」
「エディ」
パッとルゥナが彼を見る。その目を見据えて、言う。
「俺はベリートのこと、今でも悔しい」
離れていても、ルゥナがハッと息を呑んだのが聞こえた。
「ベリートがああしてくれなかったらもしかしたら今俺は生きていないのかもしれないけど、それでも、ベリートが俺達を守る為に死んだことは嬉しくない。今でも、俺の気持ちも考えろよ、とか思ってる。ベリートにあんな方法を取らせた自分の弱さが腹立たしいし、俺に選択肢を与えてくれなかったベリートにも腹を立ててる」
ベリートのことを持ち出したエディに、ルゥナは俯いた。彼を失ったことを――彼にその選択をさせたことをエディがどれほど悔いているか、彼女は知っている。
「だけど……だけど、ベリートさんは、エディの傍にずっといてくれた人で……そんな人とわたしじゃ、全然比べものにならないよ。それに、わたしは死んじゃう訳じゃないし」
「ベリートよりも一緒に過ごした時間が短いから、君を酷い目に遭わせても平気な筈、か? そんなわけないだろ。それに、生きてるからそれだけでいいってわけでもない」
「ひどい目、なんて……」
「酷いだろ」
しどろもどろのルゥナに、エディはピシャリと返した。
人は人と繋がりながら生きていくものだ。
その繋がりを築くこともできずに永遠にも近い時を生きていくことのどこが、『酷くない』というのか。
――今、エディたちと結ばれている絆を、ルゥナは無かったことにできるのか。それで、なんとも思わないのか。
エディは、そうは思わない。
「まあ、でも、『永遠に美しく』ってのは、女性の夢じゃないですか?」
重くなった空気を和ませようとしたのか、サビエが茶々を入れた。エディはそれをひと睨みで黙らせる。そうして、最後にもう一度、繰り返す。
「とにかく、君が『是非ともやりたい』って言うんじゃなければ、俺は絶対反対だからな」
本当は、ルゥナが是非にと願っていても、嫌だった。だが、彼女が心の奥底ではそんなことを望んでいないことは判っている。
これまでだって他の者に手ひどく扱われてきたというのに、寂しがりやで人が好きで好きで仕方がないルゥナ。
彼女は、けっして独りでは生きていけない。
言葉も交わしたことのないような相手の、ほんの小さな傷すら見過ごせず、つい手を伸ばしてしまう少女なのだから。
何くれとなく世話を焼くフロアールに、サビエの能天気なからかいに、おずおずと、けれど嬉しそうに笑顔を返す彼女を見てきたのだから。
名前を呼ばれるだけで顔をほころばせ、瞳の中の星を煌めかせる。
そんな彼女が、孤独の中で生きていきたいと思うわけがない。
「ちょっとでも迷ってるなら、断固阻止する」
断言したエディに、ルゥナが困ったように他の者を見回した。
スクートは生真面目な顔で見つめ返し、サビエはへらへらと笑って肩をすくめ、トールは苦笑している。そして彼女が最後に目を向けたヤンは、穏やかに言った。
「己自身を軽んじるということは、周りにいる者のことも軽んじているということだからな。自分のことを取るに足らないモノだと思えばこそ、扱いも軽くなる。お前は、『ルゥナ』という存在よりも『邪神の器』の方が重要なものだと思っているのだろう?」
静謐だが鋭いヤンの眼差しに捕らえられたルゥナは、ソワレの腕の中で肩を強張らせていた。
そんな彼女を見つめたまま、蛮王はその容貌らしからぬ染み入る声で続ける。
「少なくとも、私が今ここにいるのは、『邪神の器』の為ではない」
はるばる飛竜を駆ってきたのは、ルゥナ自身の為。
そうやって彼女のことを気にかけている者たちのことがどうでもよいならば、好きにしろ。
ヤンの台詞は、そんなふうに言っているようにも聞こえる。
淡々とした、しかし脅迫めいた彼の言葉に、ルゥナはうつむく他に視線のやり場がなくなった。
シンと静まり返った中に、ポンと一つ、手を叩く音が響く。
「まあ、ルゥナがどうするかっていうのは結局ルゥナ自身にしか決められないしね。これ以上、僕たちがどうこう言っても仕方がないんじゃないかな」
一番痛烈な言葉でルゥナを攻めていたのはトールのような気がするが、彼はそれを棚に上げて皆に笑いかけた。
「結論出すにはもうちょっと時間もあるし。今はもっと簡単なことに目を向けて……取り敢えず、エディの剣を手に入れようよ。ある意味凄いんだろうけど、エディは『印』の力を制御できてないみたいだからねぇ。ぼちぼちピシカもなんかしてくる頃合いだろうし、うっかり力使う度に剣が壊れちゃうんじゃ、困るでしょ? 神器なら耐えられるらしいし」
褒め言葉が入っていても、さっぱり褒められた感じがしない。
エディは眉をしかめてトールに返す。
「だけど、シュウ女王は? シュリータに戻らなくていいのか?」
魔物の襲撃は、やんでいる筈だった。洞穴を発つ前に、ソワレがそう言ったのだ。もう魔物は操っていない、と。
「残ってるとしたらマギク兵だけでしょ? シュウ女王ならとっくの昔にけりをつけてるよ。実は、もう報せを飛ばせちゃったんだよね。このままエデストルに向かいますよって」
「はあ?」
「だってどうせ、ピシカはルゥナを狙ってくるんでしょ? 戦力的にシュウ女王は欲しいけど、だからと言ってこれからシュリータに戻ってまたエデストルに出向くとか、効率悪いじゃないか。エデストルで落ち合うようにした方が、話が早い」
「トール王子の言う通りではあるな。エディ王子の力を無駄にしない為には神器があった方が良いし、どうせ手に入れるなら一刻でも早い方が良い」
トールの提案にヤンが賛同する。二人が結託しているのに、エディの入り込む余地があるだろうか。
それに、実際、理に適っている。
納得はするが、勝手に決められて、エディは何となく楽しくない。
(結局、ルゥナは俺の言うことなんてたいして気に留めてくれないんだろうし)
下を向いたままのルゥナが何を考えているのか、どうしようと思っているのか、さっぱり判らなかった。
焚火をまたいで彼女の前に行き、顔を上げさせたい。
そうして、その目を覗き込んで自分自身のことも考えろと言ってやりたい。
そんな衝動に駆られて、エディは尻の辺りがムズムズする。
こちらを見ようともしないルゥナを見続けていたら、その背後のソワレに睨み返された。まるで見るなと言わんばかりに、彼女をより深く懐に抱え込み直すのが腹立たしい。
(お前だって、ルゥナを止められないくせに)
胸の中でそう言ってやると、その声が聞こえたかのように、ソワレの目が光った。
そんな声なき剣呑なやり取りに気付いているのかいないのか。
「じゃあ、これから先は西ですね」
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