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第二章:大いなる冬の訪れ
フリージアの決意②
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「オルがあたしのことを心配してくれてるのは、よく解かってるんだ。頼りなくて、ごめん。でも、あたしはもう決めてるんだ」
「戦うことを、か?」
「それもなんだけど、その先の事も」
「その先の事?」
オルディンは彼女の台詞に眉をひそめる。
「そう、戦をして、戦って、勝ってからの事」
「どういうことだ?」
「あたし達、ビグヴィルが迎えに来てからこっち、色んな人に会ったよね。ほら、グエンのところではシグドだし、ニダベリルじゃソリンと話して、マナヘルムでエルフィア達とも話した。よく知らないうちは、横暴だ! って思ったり、臆病者! って思ったりしてたんだ。でも、知っちゃうと、あたしの物差しに当て嵌めて考えられなくなってさ。一概には責められなくなっちゃった。でも……みんな、一見違う考えなんだけど、根っこのところは、何か同じものがあるような気がするんだよね」
「同じもの?」
オルディンが繰り返すと、フリージアは考え込んでいるようにゆっくりと続けた。
「うん。それをズバリこうだ! って言うのはできないんだけど、みんな同じところを目指しているのに、バラバラで行こうとするからうまくいかないのかなって。あたしも、最初はグランゲルドのことしか考えてなかった。でも、色々知って、考えれば考えるほど、それじゃホントの解決にならないんじゃないかなって。みんな、自分達のことで手一杯なのは解かるんだけど、だからって、ずっと同じことをしていたら、ずっと何も変わらないんだよね。……せっかく言葉を持ってるんだからさぁ、武器じゃなくってそっちを使ったらいいのにって思うよ」
「そうは言っても、ニダベリルは聞く耳を持たないだろう」
「……ニダベリルがよその国に攻め込むのは、結局のところ、自分の国の土地が貧しいからなんだよね?」
「まあ、そうだな」
「だったら、そこを何とかしたら、もうグランゲルドにも……他の国にも、戦争吹っかけなくて良くなるじゃないか」
フリージアの夢物語に、オルディンは眉間の皺を深くする。彼女もあの荒れた土地を目にしたのだから、よく解かっているだろうに。水も緑もないあの土地に多少手を加えたところで、どうにかなる筈もない。そもそも、ニダベリルは自国の技術でできるだけのことをしてきている。それでも、駄目だったのだ。
「理屈はな。だが、そこが何ともならんから、あの国はああなんだろ」
「それをね、試してみたいことがあるんだ」
「いったい、何を?」
「本当にできるかどうか判らないから、まだ内緒……でも、実現したら、どちらにとっても、いいことだと思うんだ」
「どちらって、グランゲルドとニダベリルか?」
「内緒。まあ、ニダベリルは弱いやつの話なんか聴くか! って感じみたいだから、まずは戦って勝たなきゃなんだけどね」
オルディンの問いを、フリージアは微笑みでごまかした。そして、コロリと話を切り替える。
「ところでさ、オルはあたしを狙ってるのが誰か、見当付いた?」
「ああ? いや、理由は何となく判った気がするが、誰の仕業かってのは、ちょっとな。お前は?」
突然の話題転換に戸惑いながらもフリージアに問いで返すと、彼女は少し目を伏せて呟くように言った。
「あたしは、もしかしてあの人かなっていうのは考えてる。まず違うだろうなっていう人達を消していった結果なんだけどさ――しかも、国内の人限定で」
「それがどういう意味か、解かって口にしてるんだろうな?」
彼の確認の言葉に、見返してきたフリージアの眼差しは揺らぎがないものだった。
「解かってる。グランディアに戻ったら、それも確認しなくちゃなんだ。王様がニダベリルと戦う方に決めたら、戦が始まる前に、こっちの方は片を着けておかなくちゃでしょ?」
新緑の眼差しに揺らぎはないが、敵の正体をばらしてやるぞという意気込みは伝わってはこない。むしろ、気が進まなそうだ。
フリージアはオルディンから空へと視線を移すと、ポツリと呟いた。
「多分、その人もこの国が大事で大事で仕方がないんだよ。きっと、国を護ろうとしただけなんだ。それ以外に、理由が思い浮かばない。まあ、何で子どものあたしを狙ったのかっていうのは、やっぱり解からないんだけどさ」
フリージアが、再びオルディンを見る――真っ直ぐに。
「みんな、自分の中に何か大事なものがあるから戦うんだよね。それは人だったり、モノだったり、心だったり色々で、戦う手段もみんな違ってるけどさ。……あたしもそうなんだ。あたしにも大事なものがあって、それは誰にも譲れないから――放り出すわけにもいかないから、今逃げるわけにはいかないんだ」
そこで初めて、フリージアは心許なげな顔つきになる。
「あのさ、オルは……逃げたい? こんなことに巻き込まれたくなかった?」
「ああ?」
「オルは、好きなようにしていいよ? 自由に生きたかったら、そうしたらいいと思うんだ」
「本当に、そうしていいのか?」
答えは、唇をきつく噛み締めて目を逸らしているフリージアのその顔を見ていれば、一目瞭然だ。だが、オルディンは敢えて彼女にそう訊ねた。
「俺がお前を置いて出て行くと言ったら、それでもいいのか?」
その瞬間、パッとフリージアが顔を上げる。
「そんなの、イヤに決まってるじゃないか! でも、でも……オルの人生はオルのものだもん」
言葉と共に、フリージアの視線はまた段々と地面に向けられていく。丸見えになったつむじを見つめながら、オルディンは深くため息をついた。その音に彼女が顔を上げるよりも早く、両腕を伸ばしてその身体を抱き寄せる。
これは、『フリージア・ロウグ』ではない――今、ここにいるのは、ただの『フリージア』だった。
「……オル?」
「俺はお前の傍にいると言っただろう? それに、お前も、俺の傍にいると言った。傍にいて、俺の償いを手伝うと」
そう言って、腕に力を込める。
たとえフリージアに離れろと言われても、彼は彼女を放す気などなかった。
オルディンの台詞に、胸の辺りで赤毛の頭が小さく上下する。
「うん……そうだね、そうだった」
彼のその胸元がジンワリと湿ってきたのは、きっと気の所為ではないのだろう。
「けどな、さっきも見ただろう? 俺は、お前が無事でなければ償いもクソもなくなる。お前が傷付いたり――万が一にも死んだりした日にゃ、相手を皆殺しにしてやるからな」
それは誇張ではなかった。少なくとも、指一本動かせなくなるその瞬間まで、オルディンは相手を屠り続けるだろう。フリージアを失うようなことになった時、彼に、自分を抑えられるという自信は全くなかった。
だが、フリージアはそれを冗談だと思ったのか、彼の腕の中で顔を上げると微かな笑みを浮かべる。
「それは、イヤだな。オルにそんなことして欲しくないよ。……うん、そうだね。ちゃんと、自分の身は自分で守る。ちゃんと、戦うよ。オルがこれ以上誰かを傷付けなくて済むように、ちゃんと、自分で戦う」
それはオルディンが望む答えとは違っていたが、彼は敢えて黙っておいた。本当は、フリージアが進んで剣を振るう必要はないのだ。今こうしているように、オルディンの腕の中でおとなしく護られていてくれるのならば。彼の腕をかいくぐって火の粉が飛んでしまった時に、それを振り払うことに躊躇いを覚えさえしなければ充分だった。
だが、それができるフリージアではない。
「取り敢えず、三日は足止めだ。解毒が終わるまで、エイルの治療は受けておけ」
「でも……ん……わかった……」
一度は唇を尖らせたフリージアだが、注がれているオルディンの眼差しに抵抗しても無駄だと悟ったのだろう。不満そうながらも頷いた。
一瞬の、沈黙。そして、フリージアはグッと腕を伸ばしてオルディンの胸に突っ張った。彼の腕は解かれ、ピタリと重なっていた二人の間にひんやりとした空気が流れ込む。
「弱音は終わり! みんなのところに戻ろう」
ヒラリと身を翻して肩越しにパッと笑った。
そこにいるのは、もう、『フリージア・ロウグ』で。
オルディンは、ようやく手の中に捕らえた小鳥が再び飛び立ってしまったような心持ちになって、両手をだらりと身体の両脇に下ろした。
「戦うことを、か?」
「それもなんだけど、その先の事も」
「その先の事?」
オルディンは彼女の台詞に眉をひそめる。
「そう、戦をして、戦って、勝ってからの事」
「どういうことだ?」
「あたし達、ビグヴィルが迎えに来てからこっち、色んな人に会ったよね。ほら、グエンのところではシグドだし、ニダベリルじゃソリンと話して、マナヘルムでエルフィア達とも話した。よく知らないうちは、横暴だ! って思ったり、臆病者! って思ったりしてたんだ。でも、知っちゃうと、あたしの物差しに当て嵌めて考えられなくなってさ。一概には責められなくなっちゃった。でも……みんな、一見違う考えなんだけど、根っこのところは、何か同じものがあるような気がするんだよね」
「同じもの?」
オルディンが繰り返すと、フリージアは考え込んでいるようにゆっくりと続けた。
「うん。それをズバリこうだ! って言うのはできないんだけど、みんな同じところを目指しているのに、バラバラで行こうとするからうまくいかないのかなって。あたしも、最初はグランゲルドのことしか考えてなかった。でも、色々知って、考えれば考えるほど、それじゃホントの解決にならないんじゃないかなって。みんな、自分達のことで手一杯なのは解かるんだけど、だからって、ずっと同じことをしていたら、ずっと何も変わらないんだよね。……せっかく言葉を持ってるんだからさぁ、武器じゃなくってそっちを使ったらいいのにって思うよ」
「そうは言っても、ニダベリルは聞く耳を持たないだろう」
「……ニダベリルがよその国に攻め込むのは、結局のところ、自分の国の土地が貧しいからなんだよね?」
「まあ、そうだな」
「だったら、そこを何とかしたら、もうグランゲルドにも……他の国にも、戦争吹っかけなくて良くなるじゃないか」
フリージアの夢物語に、オルディンは眉間の皺を深くする。彼女もあの荒れた土地を目にしたのだから、よく解かっているだろうに。水も緑もないあの土地に多少手を加えたところで、どうにかなる筈もない。そもそも、ニダベリルは自国の技術でできるだけのことをしてきている。それでも、駄目だったのだ。
「理屈はな。だが、そこが何ともならんから、あの国はああなんだろ」
「それをね、試してみたいことがあるんだ」
「いったい、何を?」
「本当にできるかどうか判らないから、まだ内緒……でも、実現したら、どちらにとっても、いいことだと思うんだ」
「どちらって、グランゲルドとニダベリルか?」
「内緒。まあ、ニダベリルは弱いやつの話なんか聴くか! って感じみたいだから、まずは戦って勝たなきゃなんだけどね」
オルディンの問いを、フリージアは微笑みでごまかした。そして、コロリと話を切り替える。
「ところでさ、オルはあたしを狙ってるのが誰か、見当付いた?」
「ああ? いや、理由は何となく判った気がするが、誰の仕業かってのは、ちょっとな。お前は?」
突然の話題転換に戸惑いながらもフリージアに問いで返すと、彼女は少し目を伏せて呟くように言った。
「あたしは、もしかしてあの人かなっていうのは考えてる。まず違うだろうなっていう人達を消していった結果なんだけどさ――しかも、国内の人限定で」
「それがどういう意味か、解かって口にしてるんだろうな?」
彼の確認の言葉に、見返してきたフリージアの眼差しは揺らぎがないものだった。
「解かってる。グランディアに戻ったら、それも確認しなくちゃなんだ。王様がニダベリルと戦う方に決めたら、戦が始まる前に、こっちの方は片を着けておかなくちゃでしょ?」
新緑の眼差しに揺らぎはないが、敵の正体をばらしてやるぞという意気込みは伝わってはこない。むしろ、気が進まなそうだ。
フリージアはオルディンから空へと視線を移すと、ポツリと呟いた。
「多分、その人もこの国が大事で大事で仕方がないんだよ。きっと、国を護ろうとしただけなんだ。それ以外に、理由が思い浮かばない。まあ、何で子どものあたしを狙ったのかっていうのは、やっぱり解からないんだけどさ」
フリージアが、再びオルディンを見る――真っ直ぐに。
「みんな、自分の中に何か大事なものがあるから戦うんだよね。それは人だったり、モノだったり、心だったり色々で、戦う手段もみんな違ってるけどさ。……あたしもそうなんだ。あたしにも大事なものがあって、それは誰にも譲れないから――放り出すわけにもいかないから、今逃げるわけにはいかないんだ」
そこで初めて、フリージアは心許なげな顔つきになる。
「あのさ、オルは……逃げたい? こんなことに巻き込まれたくなかった?」
「ああ?」
「オルは、好きなようにしていいよ? 自由に生きたかったら、そうしたらいいと思うんだ」
「本当に、そうしていいのか?」
答えは、唇をきつく噛み締めて目を逸らしているフリージアのその顔を見ていれば、一目瞭然だ。だが、オルディンは敢えて彼女にそう訊ねた。
「俺がお前を置いて出て行くと言ったら、それでもいいのか?」
その瞬間、パッとフリージアが顔を上げる。
「そんなの、イヤに決まってるじゃないか! でも、でも……オルの人生はオルのものだもん」
言葉と共に、フリージアの視線はまた段々と地面に向けられていく。丸見えになったつむじを見つめながら、オルディンは深くため息をついた。その音に彼女が顔を上げるよりも早く、両腕を伸ばしてその身体を抱き寄せる。
これは、『フリージア・ロウグ』ではない――今、ここにいるのは、ただの『フリージア』だった。
「……オル?」
「俺はお前の傍にいると言っただろう? それに、お前も、俺の傍にいると言った。傍にいて、俺の償いを手伝うと」
そう言って、腕に力を込める。
たとえフリージアに離れろと言われても、彼は彼女を放す気などなかった。
オルディンの台詞に、胸の辺りで赤毛の頭が小さく上下する。
「うん……そうだね、そうだった」
彼のその胸元がジンワリと湿ってきたのは、きっと気の所為ではないのだろう。
「けどな、さっきも見ただろう? 俺は、お前が無事でなければ償いもクソもなくなる。お前が傷付いたり――万が一にも死んだりした日にゃ、相手を皆殺しにしてやるからな」
それは誇張ではなかった。少なくとも、指一本動かせなくなるその瞬間まで、オルディンは相手を屠り続けるだろう。フリージアを失うようなことになった時、彼に、自分を抑えられるという自信は全くなかった。
だが、フリージアはそれを冗談だと思ったのか、彼の腕の中で顔を上げると微かな笑みを浮かべる。
「それは、イヤだな。オルにそんなことして欲しくないよ。……うん、そうだね。ちゃんと、自分の身は自分で守る。ちゃんと、戦うよ。オルがこれ以上誰かを傷付けなくて済むように、ちゃんと、自分で戦う」
それはオルディンが望む答えとは違っていたが、彼は敢えて黙っておいた。本当は、フリージアが進んで剣を振るう必要はないのだ。今こうしているように、オルディンの腕の中でおとなしく護られていてくれるのならば。彼の腕をかいくぐって火の粉が飛んでしまった時に、それを振り払うことに躊躇いを覚えさえしなければ充分だった。
だが、それができるフリージアではない。
「取り敢えず、三日は足止めだ。解毒が終わるまで、エイルの治療は受けておけ」
「でも……ん……わかった……」
一度は唇を尖らせたフリージアだが、注がれているオルディンの眼差しに抵抗しても無駄だと悟ったのだろう。不満そうながらも頷いた。
一瞬の、沈黙。そして、フリージアはグッと腕を伸ばしてオルディンの胸に突っ張った。彼の腕は解かれ、ピタリと重なっていた二人の間にひんやりとした空気が流れ込む。
「弱音は終わり! みんなのところに戻ろう」
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