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第二章 初陣
力みすぎは初体験にありがち
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集合時間になり俺たちは中に入り、卓球台等を準備することになった。てっきり俺は最初から準備されていると思っていたがそうではなかったようだ。
準備が終わり、開会式も滞りなく終え、早速第一試合が始まろうとしていた。
「……まさか本当に一番最初だとは」
俺はA~Dブロックの中のBブロックの第一試合の出番になっていた。宮崎と木村のアドバイスが無かったらと思うと感謝しかない。ありがとう。今度何か奢ろう。
とまあ、それはさておき。俺は早速台に入って準備をすることに。
軽く準備運動をしているうちに対戦相手の選手がやってきた。段々自分が緊張してきているのが分かる。実際に人がいるってだけでやっぱりそうなるのか。というか人見知りだし余計そうか。
そして試合時間になり、本部からアナウンスが入った。
「時間になりました。第一試合から試合を始めてください」
各選手が挨拶をする。もちろん俺もだ。
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
やはり俺は緊張しながらラケット交換を始めた。卓球は始める前にラケットを交換して相手がどのような戦法を用いてくるか、どのような特徴があるかをここである程度確認できる時間がある。といっても数秒ってところだけど。
確認し終わり、互いにラケットを返す。そしてジャンケン。
「よし!」
結果、俺が先手を取った。……いよいよ校外初の試合が始まる。
「「よろしくお願いします」」
改めて挨拶を交わし、そして―――俺は初手のサーブを出し、戦いの火ぶたが切られた。
・
・
・
・
・
・
あの後、俺は何とか第一試合を突破することができ、第二試合も勝つことができた。そして今は試合での疲労を抱えながら会場のベンチで一休みしていた。
「ふぅ……」
ここまで近藤のレクチャーを受けながら進めることができたがなかなかに疲れる。緊張や高揚感による、いつもの練習の時とは違う新鮮な疲れ。次の試合までそんなに空いているわけじゃないが今は少しでも休みたい気分だ。
と、そこに近藤が現れた。
「順調そうで安心したぞ原」
さっきまで試合だったのだろう、すごい汗をかいている。
「お疲れ近藤。そっちも順調そうでよかったよ」
「当たり前に決まってるだろ。楽勝だ!」
そう意気揚々と言い、俺の隣に腰かけた。
「……ところで次の原の対戦相手、決まったぞ」
「?どうした。さっきまでの試合の時は相手のことなんて言ってなかったのに」
注意すべき選手が来たのか。近藤は真剣な眼差しで俺のほうを見た。
「次の相手、……夏の大会で毎年優勝してる強豪校。その歴代最高と謳われているエースだ」
「はあ!?」
無理じゃねぇか!絶対に無理!エースってだけならわかるが歴代最高ってなんだよ!?
「いやいや、歴代最高は盛りすぎだろ……?きっと実際はそんなことは無いタイプで―――」
「嘘じゃない。実際去年すべての個人戦大会であいつは優勝してる」
「………まじか」
でたらめじゃねぇか。ムリゲー、クソゲーだよ
「だがな。たとえすごく点数差が開いたとしても、あきらめるなよ。心が折れてなければ、必ず勝機は見える」
「わ、分かった」
気が付けば俺は両手をぐっと握りしめていて、そして今までにないほどの手汗が出ていた。
準備が終わり、開会式も滞りなく終え、早速第一試合が始まろうとしていた。
「……まさか本当に一番最初だとは」
俺はA~Dブロックの中のBブロックの第一試合の出番になっていた。宮崎と木村のアドバイスが無かったらと思うと感謝しかない。ありがとう。今度何か奢ろう。
とまあ、それはさておき。俺は早速台に入って準備をすることに。
軽く準備運動をしているうちに対戦相手の選手がやってきた。段々自分が緊張してきているのが分かる。実際に人がいるってだけでやっぱりそうなるのか。というか人見知りだし余計そうか。
そして試合時間になり、本部からアナウンスが入った。
「時間になりました。第一試合から試合を始めてください」
各選手が挨拶をする。もちろん俺もだ。
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
やはり俺は緊張しながらラケット交換を始めた。卓球は始める前にラケットを交換して相手がどのような戦法を用いてくるか、どのような特徴があるかをここである程度確認できる時間がある。といっても数秒ってところだけど。
確認し終わり、互いにラケットを返す。そしてジャンケン。
「よし!」
結果、俺が先手を取った。……いよいよ校外初の試合が始まる。
「「よろしくお願いします」」
改めて挨拶を交わし、そして―――俺は初手のサーブを出し、戦いの火ぶたが切られた。
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あの後、俺は何とか第一試合を突破することができ、第二試合も勝つことができた。そして今は試合での疲労を抱えながら会場のベンチで一休みしていた。
「ふぅ……」
ここまで近藤のレクチャーを受けながら進めることができたがなかなかに疲れる。緊張や高揚感による、いつもの練習の時とは違う新鮮な疲れ。次の試合までそんなに空いているわけじゃないが今は少しでも休みたい気分だ。
と、そこに近藤が現れた。
「順調そうで安心したぞ原」
さっきまで試合だったのだろう、すごい汗をかいている。
「お疲れ近藤。そっちも順調そうでよかったよ」
「当たり前に決まってるだろ。楽勝だ!」
そう意気揚々と言い、俺の隣に腰かけた。
「……ところで次の原の対戦相手、決まったぞ」
「?どうした。さっきまでの試合の時は相手のことなんて言ってなかったのに」
注意すべき選手が来たのか。近藤は真剣な眼差しで俺のほうを見た。
「次の相手、……夏の大会で毎年優勝してる強豪校。その歴代最高と謳われているエースだ」
「はあ!?」
無理じゃねぇか!絶対に無理!エースってだけならわかるが歴代最高ってなんだよ!?
「いやいや、歴代最高は盛りすぎだろ……?きっと実際はそんなことは無いタイプで―――」
「嘘じゃない。実際去年すべての個人戦大会であいつは優勝してる」
「………まじか」
でたらめじゃねぇか。ムリゲー、クソゲーだよ
「だがな。たとえすごく点数差が開いたとしても、あきらめるなよ。心が折れてなければ、必ず勝機は見える」
「わ、分かった」
気が付けば俺は両手をぐっと握りしめていて、そして今までにないほどの手汗が出ていた。
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