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第1章
21話
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「ごめんなさーーーーいっ!」
はて? 条件反射で謝っちゃったけど、私何か悪いことしたか?
むむむ、と首を捻っていると、ガシッと腕を掴まれてギュッと抱きしめられた。
ぎゅむぎゅむしてくるので、終いには息が苦しくなってくる。バタバタと抵抗してるうちにやっと拘束が外れ、大きく深呼吸した。
私を殺す気かいなっ!
「どれだけ探したと思ってるんだ、しかもあの手紙は何だ。意味わからんぞ」
手紙……ああ、ニコラスに渡してっていったやつかぁ。何か悲劇のヒロインっぽくしちゃったんだよねぇ。
私が引き起こした騒動の責任を取って一人で身を隠すつもりです、探さないで下さい。私は団長に出会うべきではなかったのです。さようなら……とか何とか書いちゃてたなぁ。
若干遠い目をしながら、そのまま視線を団長に移すと、何とも切ない顔をしている。
ホントごめんなさい、迷惑かけるつもりもなかったから、スリに遭って帰れなくなったのも不可効力だし。
「お前が消えてから、泣き顔が俺の頭から離れないんだ。全く仕事が手に付かないし、どうしてくれるんだ。サーラ殿に尋ねても行方不明でテイラード家はそれどころではない、と追い返されるし、責任とれだのと食ってかかられるしで」
テイラード家のことやら、私を取り巻く環境やらをひと通り説明をした後に、団長は後ろに控えている二人に指示だしを始める。この制服は第六のじゃなく近衛の制服だよね、ということは……今は王子としてここに来てるのか。
一人は王宮関係者とテイラード家に、一人は各地方騎士団長とスレイ君宛に、それぞれ私が見つかったとの連絡を入れるように、と。
私ひとり捜し出すのにそこまで手を回したの? ほぼ国のトップ連中じゃないか。小娘ひとりにあり得ないし。もしかして私ってちょっとした全国指名手配犯みたい……
「ああ、それからもう一つ」と言って、私の唇に無茶苦茶濃ーーいキスを落としといて、次には爆弾発言を皆さんの前で披露した。
「俺、ニコル・テイラード嬢と結婚することにしようと思うから、父上と母上に併せて報告入れてくれ」
ほお、団長が結婚ねぇ……って? ニコル? 私か?
「ぎょえーーーーーーっ!」
「何だ、その悲鳴は。俺が相手だと不満か? たかが貴族や諸外国相手のパーティーが増える程度でさほど今と変わらないと思うぞ?」
話しの展開ゴーイン過ぎだろがっ!
私の結婚相手は、というよりまず初めにお付き合いする人は、お母様のゴーサインがないと無理だったはずだからっ!
慌てて伝えたら、ニヤリと黒い笑いを浮かべて「ミレーユ様にはお前を見つけるのが条件で既に許可いただいている」だと。
ヒュルルル~。心の中を風が通り抜けていく。
……お母様、私を団長に売ったわね。
このオレ様男と私が結婚? 無理無理ムリムリ。
あの一週間でそんなにイジメられっ子体質になってないし……でも、ちょっとはカッコいいとか素敵だとか思ってドキドキしたけど。
正直言うとかなりラブポイント上がってたけど……
嬉しいやら困ったやら恥ずかしいやらで、自分の感情がせめぎ合い、顔のパーツがいろんな形に変化していたようだ。
「おい、お前のその顔、少し落ち着かせろ、吹き出しそうになる。で、返事は?」
厳しい口調で問われたので、思わず直立不動体勢のまま「よろしくお願いします」と言ってしまった。
途端に向こうは笑顔になって、もう一度私を抱きしめ、優しいキスをひとつくれた。団長の笑顔は反則です、拒否できるワケないでしょうが。
「あのー……お取り込みの最中、申し訳ないんだけど……」
ハッと気がついた。ここって診療所の真ん前だった……
周りを見ると、老若男女、いろんな人たちが生暖かい目で見守ってくれている。
ヤバい、二人だけの世界に居過ぎたみたい。
顔を隠しながら公開キスシーンになったことをブツブツと団長に愚痴ったら「そのまま妊娠するってワケでもないだろが」と呆れられてしまった。
それを聞いたロレーヌさんとミラーさん、果ては、診療所前の皆さんまで腹を抱えて悶えまくる。実は、ロレーヌさんが面白がって、私の例の失敗談を来る人来る人にバラしまくってたらしいのだ。
「そうですよね、たかがキスくらいで妊娠なんかしませんよねっ!」
と捨て台詞を吐いて、診療所に引っ込んだわよ。もうっ、私の気も知らないでーーっ!
はて? 条件反射で謝っちゃったけど、私何か悪いことしたか?
むむむ、と首を捻っていると、ガシッと腕を掴まれてギュッと抱きしめられた。
ぎゅむぎゅむしてくるので、終いには息が苦しくなってくる。バタバタと抵抗してるうちにやっと拘束が外れ、大きく深呼吸した。
私を殺す気かいなっ!
「どれだけ探したと思ってるんだ、しかもあの手紙は何だ。意味わからんぞ」
手紙……ああ、ニコラスに渡してっていったやつかぁ。何か悲劇のヒロインっぽくしちゃったんだよねぇ。
私が引き起こした騒動の責任を取って一人で身を隠すつもりです、探さないで下さい。私は団長に出会うべきではなかったのです。さようなら……とか何とか書いちゃてたなぁ。
若干遠い目をしながら、そのまま視線を団長に移すと、何とも切ない顔をしている。
ホントごめんなさい、迷惑かけるつもりもなかったから、スリに遭って帰れなくなったのも不可効力だし。
「お前が消えてから、泣き顔が俺の頭から離れないんだ。全く仕事が手に付かないし、どうしてくれるんだ。サーラ殿に尋ねても行方不明でテイラード家はそれどころではない、と追い返されるし、責任とれだのと食ってかかられるしで」
テイラード家のことやら、私を取り巻く環境やらをひと通り説明をした後に、団長は後ろに控えている二人に指示だしを始める。この制服は第六のじゃなく近衛の制服だよね、ということは……今は王子としてここに来てるのか。
一人は王宮関係者とテイラード家に、一人は各地方騎士団長とスレイ君宛に、それぞれ私が見つかったとの連絡を入れるように、と。
私ひとり捜し出すのにそこまで手を回したの? ほぼ国のトップ連中じゃないか。小娘ひとりにあり得ないし。もしかして私ってちょっとした全国指名手配犯みたい……
「ああ、それからもう一つ」と言って、私の唇に無茶苦茶濃ーーいキスを落としといて、次には爆弾発言を皆さんの前で披露した。
「俺、ニコル・テイラード嬢と結婚することにしようと思うから、父上と母上に併せて報告入れてくれ」
ほお、団長が結婚ねぇ……って? ニコル? 私か?
「ぎょえーーーーーーっ!」
「何だ、その悲鳴は。俺が相手だと不満か? たかが貴族や諸外国相手のパーティーが増える程度でさほど今と変わらないと思うぞ?」
話しの展開ゴーイン過ぎだろがっ!
私の結婚相手は、というよりまず初めにお付き合いする人は、お母様のゴーサインがないと無理だったはずだからっ!
慌てて伝えたら、ニヤリと黒い笑いを浮かべて「ミレーユ様にはお前を見つけるのが条件で既に許可いただいている」だと。
ヒュルルル~。心の中を風が通り抜けていく。
……お母様、私を団長に売ったわね。
このオレ様男と私が結婚? 無理無理ムリムリ。
あの一週間でそんなにイジメられっ子体質になってないし……でも、ちょっとはカッコいいとか素敵だとか思ってドキドキしたけど。
正直言うとかなりラブポイント上がってたけど……
嬉しいやら困ったやら恥ずかしいやらで、自分の感情がせめぎ合い、顔のパーツがいろんな形に変化していたようだ。
「おい、お前のその顔、少し落ち着かせろ、吹き出しそうになる。で、返事は?」
厳しい口調で問われたので、思わず直立不動体勢のまま「よろしくお願いします」と言ってしまった。
途端に向こうは笑顔になって、もう一度私を抱きしめ、優しいキスをひとつくれた。団長の笑顔は反則です、拒否できるワケないでしょうが。
「あのー……お取り込みの最中、申し訳ないんだけど……」
ハッと気がついた。ここって診療所の真ん前だった……
周りを見ると、老若男女、いろんな人たちが生暖かい目で見守ってくれている。
ヤバい、二人だけの世界に居過ぎたみたい。
顔を隠しながら公開キスシーンになったことをブツブツと団長に愚痴ったら「そのまま妊娠するってワケでもないだろが」と呆れられてしまった。
それを聞いたロレーヌさんとミラーさん、果ては、診療所前の皆さんまで腹を抱えて悶えまくる。実は、ロレーヌさんが面白がって、私の例の失敗談を来る人来る人にバラしまくってたらしいのだ。
「そうですよね、たかがキスくらいで妊娠なんかしませんよねっ!」
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