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第2章
33話
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必死の抵抗を試みたが、敢え無く却下。
現在私はジェイクの私室にお邪魔しております。
耳元で囁かれた言葉、今の私にはレベルが高すぎて……
『明日帰るまで俺と一緒にいろ』
どうなの、世の中の女性なら嬉しい言葉だろうけどさぁ。恋愛偏差値が驚くほど低空飛行な私にとっては、ほぼ拷問。
ドキドキがすごすぎて、なんだか感覚がマヒしてきてる。
さっきからドキドキピークを過ぎたみたくって、頭まで心臓が上がってきたみたいにグワングワンとこめかみが脈うってるようだ。ボーッとして、絶対顔が赤くなってるよ。何か体まで火照ってる感じだわ。
「……お前、何潤んだ目でこっち見るんだよ。俺まで照れるじゃ……ってニコル?」
「ジェイク~、なんだか体がポッポッポッてしてて~。辛いの~」
ジェイクは左手で自分の目を覆い、なるべく私の顔を見ないように見ないように、としてる。軽く深呼吸して「ふん」とひとつ頷くと、目隠ししたのと反対側の手で私のおデコと頬を順番に触っていく。冷たい手のひらが気持ち良くて、ついスリスリと縋り付いてしまう。
「こらっお前、俺を見るな……ダメだっ、にじり寄ってくるんじゃないっ。熱あるのはわかるが、誘ってるとしか思えん……ああ、もうっ」
「きゃあっ」
お姫様抱っこされて強引にベッドへ運ばれる。やーん、ニコルちゃん、こんな状態なんですがぁ、貞操の危機~。
と思ってたら「ちょっと待ってろ」と部屋を出て行ってしまった。
えーん、一人は嫌だぁ。感情まで揺れが激しくなっているのか、涙が出始めたらもう止まらない。
「うっぐ……ひっ……っく」
すぐに戻ってきてくれたのだが、その少しの時間が私にはとても長く感じ、体を丸めて震えていた。心配して足早に近づき、小声で話しかけてくれる。
「何泣いてんだ。安心しろ、ずっと付いてるから」
冷たいタオルを手に、側にきてくれたが、寂しさは消えない。ベッドの端に腰をかけた彼に抱きついて、その胸に顔を埋めた。
ゆっくりと優しく頭を撫でてくれるその手のひらを、目を瞑って感じ、ようやく震えと涙が止まった。
「落ち着いたか?」
たったそれだけのセリフだったが、耳元で囁かれるその声のトーンはリラックスするには充分だった。私はニッコリして小さく頷くと、今度こそ横になって寝かされた。
「今日はいろいろあったからな、熱も少ししたら下がるよ。元気のないニコルは、ニコルじゃないからな。早く元気になって笑ってくれ」
私はもう一度小さくコクンと頷いて「手は握ったままでいてくれる?」と聞いてみた。
言われた当人は、ガクンと項垂れてベッドに突っ伏しながらブツブツと文句を言う。
「……ああ、わかった。全く……お前への罰だったはずなのに……何で俺が罰受けてるんだよ。生殺しもいいとこじゃねぇか」
んーと。生殺しって意味がよくわからないんだけど……私がジェイクを困らせてるのかしら?
「何かごめんね、ジェイク。よくわからないけど、元気になったら埋め合わせするから」
軽く目を見開いたジェイクは、私のおデコに手を当て「よろしく頼むよ」とクスクスと笑って言った。
その優しい笑顔に安心して、ゆっくりと深い眠りに落ちていった。
******
「うーーん、すっごくいい目覚めね~。サーラ、今日は何か予定あったかしら?」
大きく伸びをして……ん? ベッドの左側が沈んでるのは……
「だっ……ジェっ? ジェイク? 何で?」
「……何で、じゃねえだろ。俺は寝てねぇんだよっ、ってかこの状態じゃ眠れるかってんだ……」
おっそろしく不機嫌な顔で、やつれた感アリアリなジェイクさん、せっかくの朝なんですから、笑顔出しましょうよ。
しかーし、目が座ってる……どうなの? マジで目が座ってるんですけどーーーーっ。
「なあニコル、元気になったら相手してくれるって話しだったよなぁ」
完全に頭のネジが飛んじゃってる風な感じだし。これはマズい。
現在私はジェイクの私室にお邪魔しております。
耳元で囁かれた言葉、今の私にはレベルが高すぎて……
『明日帰るまで俺と一緒にいろ』
どうなの、世の中の女性なら嬉しい言葉だろうけどさぁ。恋愛偏差値が驚くほど低空飛行な私にとっては、ほぼ拷問。
ドキドキがすごすぎて、なんだか感覚がマヒしてきてる。
さっきからドキドキピークを過ぎたみたくって、頭まで心臓が上がってきたみたいにグワングワンとこめかみが脈うってるようだ。ボーッとして、絶対顔が赤くなってるよ。何か体まで火照ってる感じだわ。
「……お前、何潤んだ目でこっち見るんだよ。俺まで照れるじゃ……ってニコル?」
「ジェイク~、なんだか体がポッポッポッてしてて~。辛いの~」
ジェイクは左手で自分の目を覆い、なるべく私の顔を見ないように見ないように、としてる。軽く深呼吸して「ふん」とひとつ頷くと、目隠ししたのと反対側の手で私のおデコと頬を順番に触っていく。冷たい手のひらが気持ち良くて、ついスリスリと縋り付いてしまう。
「こらっお前、俺を見るな……ダメだっ、にじり寄ってくるんじゃないっ。熱あるのはわかるが、誘ってるとしか思えん……ああ、もうっ」
「きゃあっ」
お姫様抱っこされて強引にベッドへ運ばれる。やーん、ニコルちゃん、こんな状態なんですがぁ、貞操の危機~。
と思ってたら「ちょっと待ってろ」と部屋を出て行ってしまった。
えーん、一人は嫌だぁ。感情まで揺れが激しくなっているのか、涙が出始めたらもう止まらない。
「うっぐ……ひっ……っく」
すぐに戻ってきてくれたのだが、その少しの時間が私にはとても長く感じ、体を丸めて震えていた。心配して足早に近づき、小声で話しかけてくれる。
「何泣いてんだ。安心しろ、ずっと付いてるから」
冷たいタオルを手に、側にきてくれたが、寂しさは消えない。ベッドの端に腰をかけた彼に抱きついて、その胸に顔を埋めた。
ゆっくりと優しく頭を撫でてくれるその手のひらを、目を瞑って感じ、ようやく震えと涙が止まった。
「落ち着いたか?」
たったそれだけのセリフだったが、耳元で囁かれるその声のトーンはリラックスするには充分だった。私はニッコリして小さく頷くと、今度こそ横になって寝かされた。
「今日はいろいろあったからな、熱も少ししたら下がるよ。元気のないニコルは、ニコルじゃないからな。早く元気になって笑ってくれ」
私はもう一度小さくコクンと頷いて「手は握ったままでいてくれる?」と聞いてみた。
言われた当人は、ガクンと項垂れてベッドに突っ伏しながらブツブツと文句を言う。
「……ああ、わかった。全く……お前への罰だったはずなのに……何で俺が罰受けてるんだよ。生殺しもいいとこじゃねぇか」
んーと。生殺しって意味がよくわからないんだけど……私がジェイクを困らせてるのかしら?
「何かごめんね、ジェイク。よくわからないけど、元気になったら埋め合わせするから」
軽く目を見開いたジェイクは、私のおデコに手を当て「よろしく頼むよ」とクスクスと笑って言った。
その優しい笑顔に安心して、ゆっくりと深い眠りに落ちていった。
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「うーーん、すっごくいい目覚めね~。サーラ、今日は何か予定あったかしら?」
大きく伸びをして……ん? ベッドの左側が沈んでるのは……
「だっ……ジェっ? ジェイク? 何で?」
「……何で、じゃねえだろ。俺は寝てねぇんだよっ、ってかこの状態じゃ眠れるかってんだ……」
おっそろしく不機嫌な顔で、やつれた感アリアリなジェイクさん、せっかくの朝なんですから、笑顔出しましょうよ。
しかーし、目が座ってる……どうなの? マジで目が座ってるんですけどーーーーっ。
「なあニコル、元気になったら相手してくれるって話しだったよなぁ」
完全に頭のネジが飛んじゃってる風な感じだし。これはマズい。
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