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case 1. ペットを探せ(解決編)
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「博士、依頼が来てますよ!」
研究室の奥で作業を続ける白衣の背中に向かって声をかけるが、その背中が振り返る様子はない。まあここまでいつも通りだ。博士は一度研究に集中すると声をかけたぐらいでは何の反応も示さない。その恐ろしいほどの集中力は研究者としては超が付くほどに優秀なことの裏付けになるのだろうが、果たして社会の中で生きるのに支障をきたすことはないのか謎だ。
僕と博士との距離はだいたい大股四歩分。この距離で声が届かぬというのならガラクタたちを押しのけて物理的距離を縮めるまでだ。一体博士はどうやってここまで来たのだと心の中で文句を言いつつガサガサと物を押しのけて博士の真後ろまでたどり着くと僕は大きく息を吸い込む。
「博士! 依頼です!!」
「どわあっ!!」
僕の全力の呼びかけにさすがの博士も気づいたようで、座っていた椅子から木箱一つ分は飛び上がってようやくこちらに振り向いた。
「おお、助手くんか。そんなに大声で呼ばなくてもいいんだよ? 危うく持っていた試験管を投げ飛ばすところだったからね」
「呼んでも気づかなかったから大声で呼んだんです!」
ここ魔法科学研究所(出張所)の所長にして魔法科学の権威、そして僕の唯一の仕事仲間であるところの博士こそが、今僕の目の前で試験管を握るこの人物だ。背中が驚くほど丸まった猫背のせいでそこまで身長の高くない僕よりもさらに身長が低く、かつ松葉色の髪の毛もくせ毛の伸び放題、さらには纏った白衣も所々ほつれやら当て布やらがあるので、見るからに怪しい風貌の人物だが、その実力は確かで魔法科学を牽引してきた偉人なのだ。そんな人物がなぜ王都の研究所ではなくこんな辺鄙なところにいるのかは永遠の謎だが、まあ細かいことは気にしない方向で行こう。
「あ、そうだったの? あはは、ごめんごめん」
「……まあいいです。そんなことより博士、依頼が来てます」
呑気そうに試験管の中の青い液体を揺らしながら笑う博士の目前に先ほど書き留めたペット捜索のノートを突き出す。ふむふむと空いた手でノートをつまんで内容を読み込む博士に僕は続ける。
「書いてある通り、依頼者さんのペットの犬が逃げちゃったらしいんです。……博士、僕正直思うんですけど、こういうお困りごとって研究者である僕たちが解決することなんですかね?」
僕たち国営機関魔法院に所属する研究者はみな血のにじむような勉強をして狭き門を潜り抜けその座を勝ち取った者ばかりだ。そして王都にある研究所では日夜最先端の魔法の研究が行われている。僕もてっきりそのつもりでこの研究所に赴任したのに、待っていた結果はこのあり様だったわけだ。研究者というよりは何でも屋が近い。実際、表の看板にも「あなたのお悩み、魔法科学で解決します」と書いてある。
そんな不満を垂れる僕の肩をノートでポンポンと叩きながら、しかし博士は諭すように口を開いた。
「おいおい助手くん、そんな拗ねるなよ。私たちがこうして魔法科学を研究しているのは人々を助けるためだろ?」
「それはそうですけど……」
「だったら何も間違っちゃいないじゃないか。……それに、この依頼も解決に導くことができるのは魔法科学だよ」
そう言ってノートを僕の手に返すと博士は含みのある笑みを僕に投げた。
「さあ助手くん、ご依頼の解決に向かうよ」
試験管をスタンドに戻して立ち上がると、白衣を翻して博士は研究室を出ていく……寸前で床の木箱で躓いてずっこけた。この人本当に偉大な研究者か……?
博士がまっすぐに向かったのはポチの居場所ではなく依頼者であるクレアさんの家だった。僕の制止を聞かずにおじゃましますね~と声を上げてずかずかと庭に入っていき、件のポチが暮らしていたのであろう犬小屋の前までやって来ると突然地面に跪いた。
「ちょっとちょっと! 何やってんですか博士! クレアさんにお断りを入れずに勝手に庭に入っちゃだめですよ!」
「どれどれ……。うーん、もっと奥かなあ」
時すでに遅し、集中モードに入った博士は僕の声など届かない様子で犬小屋に頭を突っ込み何かを探している。そうこうしている間に僕たちの騒ぎを聞きつけたクレアさんが玄関から慌てた様子で出てきた。クレアさんの目がまず僕の顔を見て、次にスライドして犬小屋に突っ込んだ博士の背中を見て一気にその顔が訝しげなものに変わる。
「あのう、ポチの小屋がどうかしたんですか……?」
「ああクレアさん、すみません突然博士がこんな感じになっちゃって……。すぐに引き剥がすのでちょっと待ってくださいね! ほら博士、一旦僕たちに何をしているか教えてくださいよ!」
そう言って小屋からはみ出た博士の白衣を引っ張るがなかなか抜けない。もしや体が詰まっているのではと一抹の不安が脳裏をよぎりつつ全力で博士を引っ張り続けるとようやくすぽん! と勢いよく引っこ抜け、僕と博士は一緒になってごろごろと後方に転がっていった。地面に寝転がる博士の手には数本の毛が握られている。不思議そうな顔をする僕とクレアさんに、博士は満足げに笑いながらつぶやいた。
「手がかり発見だ」
意味不明な博士の言動から数分後。僕と博士、クレアさんの三人はクレアさん宅からする近くの地面に座り込んで頭を突き合わせていた。僕たちが取り囲んでいるのは地面に白いチョークで描かれた魔法陣と、その上に鎮座する博士が犬小屋から採集したポチの毛だ。
「本当にポチの毛から動向を追跡できるんですかね?」
見たところ魔法陣を構成する魔法は風、光、無の三属性。内側から大まかに溶解、拡散風、集約風、空間発光の順に並ぶそれが、果たしてどのように機能するのか僕にはよく分からない。
「まあうまくいかなかったらまた別の手法を講じるまでさ。……さあ行くよ」
僕の疑念をさらりと受け流し博士は魔法陣の中心に小ぶりな魔石を置いた。その直後、白い線で構成されていた魔法陣が黄緑色に光り出しまずポチの毛が魔法陣の中に溶け込む。続いて魔法陣から立ち上がった光の膜のようなものが魔法陣を中心にして急速に膨らんでいき、しばらくして再び魔法陣の中に収納されていった。そして数秒後、魔法陣と同じ黄緑に光る肉球マークが道に並んで浮かび上がったのだ。
「ふむ、どうやら成功のようだね」
「なるほど……、ポチの毛を微粒子にして拡散、町中にサーチをかけてポチに類似する情報の座標を割り出したわけですね」
わずか数分の内にここまで複雑かつ多属性の魔法を構築するとは、さすが魔法科学の権威というべき手腕だ。魔法の完成度に思わずため息が漏れる。
「えっと……? これを辿ればポチが見つかるんですか?」
一人理解が追い付いていない様子のクレアさんを置いて僕と博士は今回の魔法の結果にうんうんと頷いている。非常に申し訳ないがこれが悲しき研究者の性なのだ。何卒ご理解を賜りたい。
その後、光る足跡を辿っていった僕たちはぐるぐると町中を回った末に町はずれにある裏路地に到着し、そこで元気に野良犬と遊ぶポチの姿をあっけなく発見したのだった。ポチを抱えたまましきりに頭を下げて礼を言うクレアさんから報酬を受け取って僕と博士は研究所に帰った。
いつの間にか窓からオレンジ色夕日が差しこんでいることに気づいて、僕は日報から目を上げて大きく伸びをした。今日も平和に一日を終えられたことに安堵しつつ、僕は退勤することを伝えに研究室のドアを開いた。
「博士、お先に失礼しま──」
「おお、助手くん。ちょうどいいところに来たね。実はさっきまで使っていたはずのペンがどこかへ行ってしまってね。いやあ困った困った」
依頼解決の手際の良さと現在の鈍臭さとの間に大海レベルの乖離を感じて渋い顔になりつつも、ため息を一つこぼして僕はペンの捜索のために研究室の奥へと入っていった。
研究室の奥で作業を続ける白衣の背中に向かって声をかけるが、その背中が振り返る様子はない。まあここまでいつも通りだ。博士は一度研究に集中すると声をかけたぐらいでは何の反応も示さない。その恐ろしいほどの集中力は研究者としては超が付くほどに優秀なことの裏付けになるのだろうが、果たして社会の中で生きるのに支障をきたすことはないのか謎だ。
僕と博士との距離はだいたい大股四歩分。この距離で声が届かぬというのならガラクタたちを押しのけて物理的距離を縮めるまでだ。一体博士はどうやってここまで来たのだと心の中で文句を言いつつガサガサと物を押しのけて博士の真後ろまでたどり着くと僕は大きく息を吸い込む。
「博士! 依頼です!!」
「どわあっ!!」
僕の全力の呼びかけにさすがの博士も気づいたようで、座っていた椅子から木箱一つ分は飛び上がってようやくこちらに振り向いた。
「おお、助手くんか。そんなに大声で呼ばなくてもいいんだよ? 危うく持っていた試験管を投げ飛ばすところだったからね」
「呼んでも気づかなかったから大声で呼んだんです!」
ここ魔法科学研究所(出張所)の所長にして魔法科学の権威、そして僕の唯一の仕事仲間であるところの博士こそが、今僕の目の前で試験管を握るこの人物だ。背中が驚くほど丸まった猫背のせいでそこまで身長の高くない僕よりもさらに身長が低く、かつ松葉色の髪の毛もくせ毛の伸び放題、さらには纏った白衣も所々ほつれやら当て布やらがあるので、見るからに怪しい風貌の人物だが、その実力は確かで魔法科学を牽引してきた偉人なのだ。そんな人物がなぜ王都の研究所ではなくこんな辺鄙なところにいるのかは永遠の謎だが、まあ細かいことは気にしない方向で行こう。
「あ、そうだったの? あはは、ごめんごめん」
「……まあいいです。そんなことより博士、依頼が来てます」
呑気そうに試験管の中の青い液体を揺らしながら笑う博士の目前に先ほど書き留めたペット捜索のノートを突き出す。ふむふむと空いた手でノートをつまんで内容を読み込む博士に僕は続ける。
「書いてある通り、依頼者さんのペットの犬が逃げちゃったらしいんです。……博士、僕正直思うんですけど、こういうお困りごとって研究者である僕たちが解決することなんですかね?」
僕たち国営機関魔法院に所属する研究者はみな血のにじむような勉強をして狭き門を潜り抜けその座を勝ち取った者ばかりだ。そして王都にある研究所では日夜最先端の魔法の研究が行われている。僕もてっきりそのつもりでこの研究所に赴任したのに、待っていた結果はこのあり様だったわけだ。研究者というよりは何でも屋が近い。実際、表の看板にも「あなたのお悩み、魔法科学で解決します」と書いてある。
そんな不満を垂れる僕の肩をノートでポンポンと叩きながら、しかし博士は諭すように口を開いた。
「おいおい助手くん、そんな拗ねるなよ。私たちがこうして魔法科学を研究しているのは人々を助けるためだろ?」
「それはそうですけど……」
「だったら何も間違っちゃいないじゃないか。……それに、この依頼も解決に導くことができるのは魔法科学だよ」
そう言ってノートを僕の手に返すと博士は含みのある笑みを僕に投げた。
「さあ助手くん、ご依頼の解決に向かうよ」
試験管をスタンドに戻して立ち上がると、白衣を翻して博士は研究室を出ていく……寸前で床の木箱で躓いてずっこけた。この人本当に偉大な研究者か……?
博士がまっすぐに向かったのはポチの居場所ではなく依頼者であるクレアさんの家だった。僕の制止を聞かずにおじゃましますね~と声を上げてずかずかと庭に入っていき、件のポチが暮らしていたのであろう犬小屋の前までやって来ると突然地面に跪いた。
「ちょっとちょっと! 何やってんですか博士! クレアさんにお断りを入れずに勝手に庭に入っちゃだめですよ!」
「どれどれ……。うーん、もっと奥かなあ」
時すでに遅し、集中モードに入った博士は僕の声など届かない様子で犬小屋に頭を突っ込み何かを探している。そうこうしている間に僕たちの騒ぎを聞きつけたクレアさんが玄関から慌てた様子で出てきた。クレアさんの目がまず僕の顔を見て、次にスライドして犬小屋に突っ込んだ博士の背中を見て一気にその顔が訝しげなものに変わる。
「あのう、ポチの小屋がどうかしたんですか……?」
「ああクレアさん、すみません突然博士がこんな感じになっちゃって……。すぐに引き剥がすのでちょっと待ってくださいね! ほら博士、一旦僕たちに何をしているか教えてくださいよ!」
そう言って小屋からはみ出た博士の白衣を引っ張るがなかなか抜けない。もしや体が詰まっているのではと一抹の不安が脳裏をよぎりつつ全力で博士を引っ張り続けるとようやくすぽん! と勢いよく引っこ抜け、僕と博士は一緒になってごろごろと後方に転がっていった。地面に寝転がる博士の手には数本の毛が握られている。不思議そうな顔をする僕とクレアさんに、博士は満足げに笑いながらつぶやいた。
「手がかり発見だ」
意味不明な博士の言動から数分後。僕と博士、クレアさんの三人はクレアさん宅からする近くの地面に座り込んで頭を突き合わせていた。僕たちが取り囲んでいるのは地面に白いチョークで描かれた魔法陣と、その上に鎮座する博士が犬小屋から採集したポチの毛だ。
「本当にポチの毛から動向を追跡できるんですかね?」
見たところ魔法陣を構成する魔法は風、光、無の三属性。内側から大まかに溶解、拡散風、集約風、空間発光の順に並ぶそれが、果たしてどのように機能するのか僕にはよく分からない。
「まあうまくいかなかったらまた別の手法を講じるまでさ。……さあ行くよ」
僕の疑念をさらりと受け流し博士は魔法陣の中心に小ぶりな魔石を置いた。その直後、白い線で構成されていた魔法陣が黄緑色に光り出しまずポチの毛が魔法陣の中に溶け込む。続いて魔法陣から立ち上がった光の膜のようなものが魔法陣を中心にして急速に膨らんでいき、しばらくして再び魔法陣の中に収納されていった。そして数秒後、魔法陣と同じ黄緑に光る肉球マークが道に並んで浮かび上がったのだ。
「ふむ、どうやら成功のようだね」
「なるほど……、ポチの毛を微粒子にして拡散、町中にサーチをかけてポチに類似する情報の座標を割り出したわけですね」
わずか数分の内にここまで複雑かつ多属性の魔法を構築するとは、さすが魔法科学の権威というべき手腕だ。魔法の完成度に思わずため息が漏れる。
「えっと……? これを辿ればポチが見つかるんですか?」
一人理解が追い付いていない様子のクレアさんを置いて僕と博士は今回の魔法の結果にうんうんと頷いている。非常に申し訳ないがこれが悲しき研究者の性なのだ。何卒ご理解を賜りたい。
その後、光る足跡を辿っていった僕たちはぐるぐると町中を回った末に町はずれにある裏路地に到着し、そこで元気に野良犬と遊ぶポチの姿をあっけなく発見したのだった。ポチを抱えたまましきりに頭を下げて礼を言うクレアさんから報酬を受け取って僕と博士は研究所に帰った。
いつの間にか窓からオレンジ色夕日が差しこんでいることに気づいて、僕は日報から目を上げて大きく伸びをした。今日も平和に一日を終えられたことに安堵しつつ、僕は退勤することを伝えに研究室のドアを開いた。
「博士、お先に失礼しま──」
「おお、助手くん。ちょうどいいところに来たね。実はさっきまで使っていたはずのペンがどこかへ行ってしまってね。いやあ困った困った」
依頼解決の手際の良さと現在の鈍臭さとの間に大海レベルの乖離を感じて渋い顔になりつつも、ため息を一つこぼして僕はペンの捜索のために研究室の奥へと入っていった。
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