52 / 54
052 邪魔したな
しおりを挟む
原初の聖女であった頃の記憶が戻ったのは、この場に来て、アークィードと対面した時だ。その声を聞いて、ゆっくりと神に聞いていたその人の話と混ざっていく。それは不思議な感覚だった。
伝承や神から聞いた客観的な情景と、自身の中の記憶が混ざり合うのだ。外からどう見えていたか。実際その時に抱えていた想いはどんなものだったか。平面だったものが立体になるような、そんな感覚だった。
元々が孤児で、教会の外の生き方を知らなかったあの頃。全てを受け入れるのが当たり前で、求められたら与えるのが当たり前だった。
結果、使い潰されて死んだことは、仕方がなかったと思う。自身も納得していた。
けれど外を知り、実の妹のように大事に思っていてくれたシエルには納得できないものだったらしい。
今ならばその想いも分かる。
きっとシエルは思ったはずだ。なぜ、後悔もなく死ねたのかと。なぜ、恨まずにいられたのかと。
シルフィスカは一度目を閉じてから笑みを見せた。
「今ならば、シエル兄さんの気持ちも分かるよ。外の世界を知らず、ただ使い潰されて死んだなんて、今の私ならば許せない。けど、あの頃の私は戦闘機よりも、ただの人形だった。それでも幸せだった」
「っ、うそだっ……っ」
シエルは首を横に振り叫ぶ。けれど、それにシルフィスカは穏やかな笑みのまま否定するように緩やかにかぶりを振る。
「うそじゃない。あの時はそれで良かった」
「うそだ……っ」
涙を流しながら、納得できないと見つめるシエル。
「私は教会を……この世界を恨んではいなかった。ただ一つだけ……あの時に思ったのは一つだ」
「……っ」
あの時のたった一つの小さな後悔。
「兄さんを置いて逝くのだけは、後悔した」
「っ……」
「だから、終わりにしよう。私の後悔も、兄さんの恨みも全部終わらせる。多分……私はそのためにここにいる」
「っ、そんな……そんなこと……っ」
シエルの姿は、次第に光に呑まれていく。溢れ出す涙はキラキラと浮かんで消えていた。
「全てを送り終えたら、また会える」
「っ、ダメだっ、傍にっ」
「少しの間、眠って待っててくれればいい。百年もかからないんだから、すぐだよ」
「っ、それでも……っ」
子どものように、嫌だと手を伸ばすシエルに、シルフィスカは苦笑した。
「これでは、妹ではなくて母か姉になった気分だ」
「っ……いやだ……っ、離れるのは、また……っ」
また、知らない内に死ぬ気かと。責めるように見えた。
シエルは、自分から最愛の妹を奪った教会や世界を恨んでいる。壊したいと思っている。けれど神子であることを捨てられないでいた。だから、中途半端なのだ。弱って、分かれてしまったのだ。
神子であることすら、恨みたいのに、それが出来ない理由。それがシエルを狂わせた。
「兄さん。気付かない?」
「……なに……を……」
「世界を見てきた兄さんなら、分かるはずだ。私達の血縁は存在しない」
「っ……」
「どこにも、居なかっただろう?」
「……居なかった……」
狂いながらも、無意識に求めていた。世界の中に失くした妹と同じ血を探していた。わずかでも、その血を感じられれば、シエルはここまで意固地にはならなかっただろう。全てを神のためにと、生きる意味を見出そうとしはしなかったはずだ。
「当たり前なんだ。私達は本当に兄妹のようなもので、神子なのだから」
「神子……っ、まさか……っ」
その答えに辿り着いたシエルは一際光を放った。
「神に一発かましてくるといいよ。それで伝言。『次に行った時に一発覚悟しとけ』と」
「っ……!」
「また会おう。兄さん」
「っ!!」
パッと光が部屋に散った。シエルが居た所には、もう何の痕跡もなかった。
「さてと……これでまだカケラ一つか……呪解石を手に入れるよりも面倒臭そうだ……」
数をこなせば良いわけではないのだ。骨が折れる。
それから、注目されているのに気付いて、目を丸くしている王へ告げた。
「邪魔したな」
これにいち早く反応したのスラハ司教だった。
「っ、お、お待ちくださいっ……っ、お、お許しをっ……原初の聖女様っ……我々はっ……教会はなんてことをっ……っ」
スラハ司教は、膝を突いて懇願する。あの会話で知ったというよりも、真実を確信したという様子だ。
恐らく、記録にあったのだろう。使い潰したという、その事実が。
「謝る必要はないさ。言っただろ? 私は恨んでいなかった。だが、まあそれなりに辛いとは思っていたようだ。だから、教会に嫌悪を抱いた。腐っていたこの国の教会だけでなく、他の国でも、自分から教会に行ったことはないんだ。直感的に避けていたようでな」
自覚はないのに、嫌な過去を思い出す手前のような。そんな感覚があって避けていたのだ。まともに入ったのは、結婚の儀の時ぐらいだ。
「今後もきっと、自分から教会には行かないだろう。だから、神官達の精査は頼む。教会は神の望む、清廉なものであってくれ。人々の心に寄り添える神官であって欲しい。これ以上、神にも失望させないでくれ」
「っ、神にっ……わ、我々は……神の神子を殺した……っ」
スラハ司教はもう、真っ白な顔をして立ち上がることすら出来そうになかった。本当の神の子を害したのだから。
「そっちはもういい。人としての体が朽ちただけだ。魂はこうして無事なのだから、そこはもういいさ。言っただろう。清廉であれと。私が言った失望とは、腐らせることだよ。人々を助けるべき者たちが搾取する側に回るなど、あってはならない」
「っ、もちろんです! 二度とっ、いいえ、他の国も確認させていただきます!」
「そうしてくれ」
シルフィスカは話は終わったと背を向ける。
「あ、師匠。待ってくれよ」
「早く帰りましょう」
ビスラとフランが歩き出したシルフィスカを追う。それよりも先に、ケルストはシルフィスカの後に続いていた。
「師匠……食事……作る」
「ケルストのメシか。久しぶりだなあ。屋敷の厨房使ってくれていいぞ」
「……調理の魔導具……ある?」
「あるぞ。サクラに管理を頼んだから、いつでも使えるはずだ」
「楽しみ」
ケルストが珍しく興奮している。そんな様を、シルフィスカは楽しげに見るが、他は違う。ヒリアリアとクルチスなど、先輩であるケルストの姿に驚いていた。
「ケルスト先輩が……はしゃいでる?」
「やだっ、キュンキュンきた……可愛い……っ」
「……?」
ヒリアリアは混乱。クルチスは顔を赤らめている。
「ほっほっほっ。ケルストは昔から可愛いですぞっ」
「料理が出来るとはすごいではないか! む、忘れておった」
マーティウィンが王達を振り返った。
「我はヘスライル国、前王弟のマーティウィン・エルターナ・ヘスライル」
まさか他国の王族が居合わせているなど、当然だが思いもよらず、この場の多くの者が、ヒッと喉を詰まらせた。
*********
読んでくださりありがとうございます◎
次回、一週空けて7日の予定です。
よろしくお願いします◎
伝承や神から聞いた客観的な情景と、自身の中の記憶が混ざり合うのだ。外からどう見えていたか。実際その時に抱えていた想いはどんなものだったか。平面だったものが立体になるような、そんな感覚だった。
元々が孤児で、教会の外の生き方を知らなかったあの頃。全てを受け入れるのが当たり前で、求められたら与えるのが当たり前だった。
結果、使い潰されて死んだことは、仕方がなかったと思う。自身も納得していた。
けれど外を知り、実の妹のように大事に思っていてくれたシエルには納得できないものだったらしい。
今ならばその想いも分かる。
きっとシエルは思ったはずだ。なぜ、後悔もなく死ねたのかと。なぜ、恨まずにいられたのかと。
シルフィスカは一度目を閉じてから笑みを見せた。
「今ならば、シエル兄さんの気持ちも分かるよ。外の世界を知らず、ただ使い潰されて死んだなんて、今の私ならば許せない。けど、あの頃の私は戦闘機よりも、ただの人形だった。それでも幸せだった」
「っ、うそだっ……っ」
シエルは首を横に振り叫ぶ。けれど、それにシルフィスカは穏やかな笑みのまま否定するように緩やかにかぶりを振る。
「うそじゃない。あの時はそれで良かった」
「うそだ……っ」
涙を流しながら、納得できないと見つめるシエル。
「私は教会を……この世界を恨んではいなかった。ただ一つだけ……あの時に思ったのは一つだ」
「……っ」
あの時のたった一つの小さな後悔。
「兄さんを置いて逝くのだけは、後悔した」
「っ……」
「だから、終わりにしよう。私の後悔も、兄さんの恨みも全部終わらせる。多分……私はそのためにここにいる」
「っ、そんな……そんなこと……っ」
シエルの姿は、次第に光に呑まれていく。溢れ出す涙はキラキラと浮かんで消えていた。
「全てを送り終えたら、また会える」
「っ、ダメだっ、傍にっ」
「少しの間、眠って待っててくれればいい。百年もかからないんだから、すぐだよ」
「っ、それでも……っ」
子どものように、嫌だと手を伸ばすシエルに、シルフィスカは苦笑した。
「これでは、妹ではなくて母か姉になった気分だ」
「っ……いやだ……っ、離れるのは、また……っ」
また、知らない内に死ぬ気かと。責めるように見えた。
シエルは、自分から最愛の妹を奪った教会や世界を恨んでいる。壊したいと思っている。けれど神子であることを捨てられないでいた。だから、中途半端なのだ。弱って、分かれてしまったのだ。
神子であることすら、恨みたいのに、それが出来ない理由。それがシエルを狂わせた。
「兄さん。気付かない?」
「……なに……を……」
「世界を見てきた兄さんなら、分かるはずだ。私達の血縁は存在しない」
「っ……」
「どこにも、居なかっただろう?」
「……居なかった……」
狂いながらも、無意識に求めていた。世界の中に失くした妹と同じ血を探していた。わずかでも、その血を感じられれば、シエルはここまで意固地にはならなかっただろう。全てを神のためにと、生きる意味を見出そうとしはしなかったはずだ。
「当たり前なんだ。私達は本当に兄妹のようなもので、神子なのだから」
「神子……っ、まさか……っ」
その答えに辿り着いたシエルは一際光を放った。
「神に一発かましてくるといいよ。それで伝言。『次に行った時に一発覚悟しとけ』と」
「っ……!」
「また会おう。兄さん」
「っ!!」
パッと光が部屋に散った。シエルが居た所には、もう何の痕跡もなかった。
「さてと……これでまだカケラ一つか……呪解石を手に入れるよりも面倒臭そうだ……」
数をこなせば良いわけではないのだ。骨が折れる。
それから、注目されているのに気付いて、目を丸くしている王へ告げた。
「邪魔したな」
これにいち早く反応したのスラハ司教だった。
「っ、お、お待ちくださいっ……っ、お、お許しをっ……原初の聖女様っ……我々はっ……教会はなんてことをっ……っ」
スラハ司教は、膝を突いて懇願する。あの会話で知ったというよりも、真実を確信したという様子だ。
恐らく、記録にあったのだろう。使い潰したという、その事実が。
「謝る必要はないさ。言っただろ? 私は恨んでいなかった。だが、まあそれなりに辛いとは思っていたようだ。だから、教会に嫌悪を抱いた。腐っていたこの国の教会だけでなく、他の国でも、自分から教会に行ったことはないんだ。直感的に避けていたようでな」
自覚はないのに、嫌な過去を思い出す手前のような。そんな感覚があって避けていたのだ。まともに入ったのは、結婚の儀の時ぐらいだ。
「今後もきっと、自分から教会には行かないだろう。だから、神官達の精査は頼む。教会は神の望む、清廉なものであってくれ。人々の心に寄り添える神官であって欲しい。これ以上、神にも失望させないでくれ」
「っ、神にっ……わ、我々は……神の神子を殺した……っ」
スラハ司教はもう、真っ白な顔をして立ち上がることすら出来そうになかった。本当の神の子を害したのだから。
「そっちはもういい。人としての体が朽ちただけだ。魂はこうして無事なのだから、そこはもういいさ。言っただろう。清廉であれと。私が言った失望とは、腐らせることだよ。人々を助けるべき者たちが搾取する側に回るなど、あってはならない」
「っ、もちろんです! 二度とっ、いいえ、他の国も確認させていただきます!」
「そうしてくれ」
シルフィスカは話は終わったと背を向ける。
「あ、師匠。待ってくれよ」
「早く帰りましょう」
ビスラとフランが歩き出したシルフィスカを追う。それよりも先に、ケルストはシルフィスカの後に続いていた。
「師匠……食事……作る」
「ケルストのメシか。久しぶりだなあ。屋敷の厨房使ってくれていいぞ」
「……調理の魔導具……ある?」
「あるぞ。サクラに管理を頼んだから、いつでも使えるはずだ」
「楽しみ」
ケルストが珍しく興奮している。そんな様を、シルフィスカは楽しげに見るが、他は違う。ヒリアリアとクルチスなど、先輩であるケルストの姿に驚いていた。
「ケルスト先輩が……はしゃいでる?」
「やだっ、キュンキュンきた……可愛い……っ」
「……?」
ヒリアリアは混乱。クルチスは顔を赤らめている。
「ほっほっほっ。ケルストは昔から可愛いですぞっ」
「料理が出来るとはすごいではないか! む、忘れておった」
マーティウィンが王達を振り返った。
「我はヘスライル国、前王弟のマーティウィン・エルターナ・ヘスライル」
まさか他国の王族が居合わせているなど、当然だが思いもよらず、この場の多くの者が、ヒッと喉を詰まらせた。
*********
読んでくださりありがとうございます◎
次回、一週空けて7日の予定です。
よろしくお願いします◎
181
あなたにおすすめの小説
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる