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18th ステージ
204 その後どないするん?
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まだまだ攻略ができず、更には地上も落ち着かないという国はあるが、逆に掃討力があり過ぎて、普段よりもちょっと外が危ないねというくらいの状況に落ち着いた国もある。
それがリンディエールのいるウィストラだ。
「鍛え過ぎたか? 感覚が麻痺してもうてる?」
「住民達も普通に生活しだしたな……信頼の証とは言えるが……」
まだ依然として、氾濫が起きる頻度は高い。だが、それが感覚的にも通常化してしまっているのだ。
「なんや。天気みたいに話しとったで?」
「どういうことだ?」
ヒストリアはリンディエールと国内の状況を使い魔の目を借りて確認しながら問いかける。
「あれや。今日は午後から氾濫警報が出そうとか、夜は少し騒がしいだろうなとか……」
「なんだそれは……午後から雨が降るかもとか、夜は冷え込みそうだなとかそういう……?」
「それや。ちゃんと領主達が防衛できるて、確認して安心したんやろうな……」
「安心し過ぎだろ……」
安心できるくらいに、確実に守れる戦力を備えさせたのだが、これはさすがに予想もしていなかった。
「まあ、領主達に頼り甲斐を見出せたのは良かったんちゃうか? 後ろでふんぞり返ってるようなのには、やっぱついて行かれへんて」
「……良かったと見ていいのか迷うな……」
「せやかて、辺境の領主は本来こうやで? じいちゃん見てみ?」
「氾濫が頻発する危険な領地……の領主な……確かに、今の状況は辺境の状況とどこも同じだ…‥言いたいことは分かる……」
「お陰で、軟弱やった親父殿も辺境伯らしゅうなったわ」
「母親もな……」
リンディエールの父母であるディースリムとセリンが、戦えるようになった良い機会だったと、リンディエールは結論を出していた。
「まだ終わってないからな?」
「……」
もう今の状態が、リンディエールにとっても通常の感覚になりつつあるのだ。
「……この国はもう貴族らに任せてええな」
「ああ……若干、戦闘に目覚めたのもいるようだからな……冒険者領主仲間ができたと、ファルビーラとベンディが嬉しそうにしていたぞ」
「じいちゃんがはしゃいどるのは知っとる。ばあちゃんもなんや……新しい戦術とか言うて、軍議に毎日のように出張っとるし」
「元気なのは良いことだ」
「ヒーちゃん。それ子どもに言うやつやん? 微笑ましい思おとるやろ? あれが常習化したら困るで?」
氾濫という非常事態だからこそ許されるものというものがある。
「終息はしていくとはいえ、二年近く続く予想なんよ? その後どないするん? 他国に戯れに行かん?」
「……演習とかならいいんじゃないか……」
「刺激が足らんって、貴族らも好戦的にならんやろか……」
「対策を考えよう。大丈夫だ。二年ある」
「その二年で新しいおもちゃを見つけるん?」
「やらないと危ないだろ」
「……ウチら、何やっとんのやろ……」
「……」
やんちゃな子ども達の面倒をどう見るかと話し合うように感じてしまう。
間違いなくこの数年で、貴族達の考え方や生き方が変わることになるだろう。そうなれば、国の在り方も変わる。
「二年後……どんな世界になるんやろか……」
「そうだな……」
期待よりも不安を感じるのは、リンディエールがやり過ぎたせいだと反省もしていた。
「けどまあ、先ずは、攻略が追いついてない国のフォローを万全にせななあ」
「ああ。戦力の偏りを見て、そちらから人員を持ってくるか」
「せやな。実戦で成長しとる者もある。その辺の調整に入ろか」
「そうしよう」
そうして、一年足らずで三分の一の国がウィストラと同じくらいの状況に落ち着いた。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
それがリンディエールのいるウィストラだ。
「鍛え過ぎたか? 感覚が麻痺してもうてる?」
「住民達も普通に生活しだしたな……信頼の証とは言えるが……」
まだ依然として、氾濫が起きる頻度は高い。だが、それが感覚的にも通常化してしまっているのだ。
「なんや。天気みたいに話しとったで?」
「どういうことだ?」
ヒストリアはリンディエールと国内の状況を使い魔の目を借りて確認しながら問いかける。
「あれや。今日は午後から氾濫警報が出そうとか、夜は少し騒がしいだろうなとか……」
「なんだそれは……午後から雨が降るかもとか、夜は冷え込みそうだなとかそういう……?」
「それや。ちゃんと領主達が防衛できるて、確認して安心したんやろうな……」
「安心し過ぎだろ……」
安心できるくらいに、確実に守れる戦力を備えさせたのだが、これはさすがに予想もしていなかった。
「まあ、領主達に頼り甲斐を見出せたのは良かったんちゃうか? 後ろでふんぞり返ってるようなのには、やっぱついて行かれへんて」
「……良かったと見ていいのか迷うな……」
「せやかて、辺境の領主は本来こうやで? じいちゃん見てみ?」
「氾濫が頻発する危険な領地……の領主な……確かに、今の状況は辺境の状況とどこも同じだ…‥言いたいことは分かる……」
「お陰で、軟弱やった親父殿も辺境伯らしゅうなったわ」
「母親もな……」
リンディエールの父母であるディースリムとセリンが、戦えるようになった良い機会だったと、リンディエールは結論を出していた。
「まだ終わってないからな?」
「……」
もう今の状態が、リンディエールにとっても通常の感覚になりつつあるのだ。
「……この国はもう貴族らに任せてええな」
「ああ……若干、戦闘に目覚めたのもいるようだからな……冒険者領主仲間ができたと、ファルビーラとベンディが嬉しそうにしていたぞ」
「じいちゃんがはしゃいどるのは知っとる。ばあちゃんもなんや……新しい戦術とか言うて、軍議に毎日のように出張っとるし」
「元気なのは良いことだ」
「ヒーちゃん。それ子どもに言うやつやん? 微笑ましい思おとるやろ? あれが常習化したら困るで?」
氾濫という非常事態だからこそ許されるものというものがある。
「終息はしていくとはいえ、二年近く続く予想なんよ? その後どないするん? 他国に戯れに行かん?」
「……演習とかならいいんじゃないか……」
「刺激が足らんって、貴族らも好戦的にならんやろか……」
「対策を考えよう。大丈夫だ。二年ある」
「その二年で新しいおもちゃを見つけるん?」
「やらないと危ないだろ」
「……ウチら、何やっとんのやろ……」
「……」
やんちゃな子ども達の面倒をどう見るかと話し合うように感じてしまう。
間違いなくこの数年で、貴族達の考え方や生き方が変わることになるだろう。そうなれば、国の在り方も変わる。
「二年後……どんな世界になるんやろか……」
「そうだな……」
期待よりも不安を感じるのは、リンディエールがやり過ぎたせいだと反省もしていた。
「けどまあ、先ずは、攻略が追いついてない国のフォローを万全にせななあ」
「ああ。戦力の偏りを見て、そちらから人員を持ってくるか」
「せやな。実戦で成長しとる者もある。その辺の調整に入ろか」
「そうしよう」
そうして、一年足らずで三分の一の国がウィストラと同じくらいの状況に落ち着いた。
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読んでくださりありがとうございます◎
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