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19th ステージ
205 血迷ったらあかん!
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この日。二年経つのを前にして、大厄災の終わりを研究者達が宣言した。
これは、想定よりも人側の殲滅のスピードと威力が高かったことが原因だった。
「終わったねえっ!」
悠が晴れやかに笑いながらノビをする。ここは城の外壁の上だった。ウィストラ国は既に半年前には警戒さえしなくなっていた。
よって、魔獣に踏み荒らされた大地も、戦いで吹き飛んだ場所も、既に綺麗になり、冒険者や商人達も普通に行き来している。
「悠ちゃん。毎回、そこ登るねんな」
「目の前に階段があると登っちゃわない?」
「その気持ちは分からんわ……」
「そう?」
「さすがに四階分の階段を、散々動き回った後に好き好んで登らんやろ? 訓練なん? なんの訓練なん? これやから運動部は……」
「リンちゃん。それ、偏見」
「すんまへん」
これは素直に謝っておくリンディエールだ。しかし、言いたいことは言いたい。
「せやけど、悠ちゃん。レベル上げた影響なんやない? 元気過ぎなんよ」
「っ、若返ったってこと!?」
「悠ちゃん……歳気にする年齢にはまだ早ない?」
ヘルナなどは、明らかに肌艶が良くなっており、しばらく会わなかった人たちからは目を丸くされている。
「リンちゃん、甘いよ! 確かに私はどうでもいいけど、周りが放っておいてくれないから! ヘルナ様達のビフォーアフターなんて、本気で時間を巻き戻したみたいだからっ!」
平気で十五才くらいは、若返ったように見えるとのこと。それは、年配の者達に顕著に現れている。
「まあ、先代の騎士団長とかが元気になり過ぎて、現役復帰しそうな勢いみたいやけどなあ」
「うんうんっ! イケオジがいっぱいだよ!」
「……悠ちゃん……まさか……」
「年上が良き!」
「さよか……」
実はオジサンもイケるんだと、ユウは戦場でもとても楽しそうにしていたと言う。
『私! ハーレムだったんだけどっ!!』
意味が分からなかったが、どうやら先代のおじ様達に囲まれて、頼りにされて、最高ということだったらしい。
「ほんまに、元気になり過ぎてどないしよか……」
外壁の縁に腕を置いて、寄りかかり、風に吹かれながら遠くを見る。果てしない問題だというように、リンディエールは黄昏ていた。
「リア様と話し合っているんじゃないの?」
「それな……今回のことで案外、知られてなかった迷宮がかなりあったでな。その管理で割り振ることにはなっとる」
「なら良いじゃん」
「冒険者と絡みの問題もあるやん? それに、何より! 領主が事務仕事を放り出しかねんのや!」
「あ……」
この国では約一年半、国が主導して領地管理を行なっていた。通常業務よりも、魔獣対策を優先したのだから仕方がない。税なんてほぼ取れないし、領と領の境の曖昧。多くの住民達が王城地下の迷宮に避難しながら、そこで全員で作物を育てて食事も配給。全員で取る。そういう生活をしてきた。
「あれよね……楽しかったよ? 貴族だ平民だって境目も曖昧になって、一緒に食事したし? 常にお祭りみたいで楽しかったよね。家の外で皆んなで食べるの」
迷宮の中ということで、雨は降らないし、風はそよ風程度は感じるが、強風になることはなく、温度は一定。仮に家屋の外で寝ても問題ない。
だから、食事は各家でではなく、外で配給を受けて好きな所で、好きな人と食べる。いつでもお祭り気分な食事会ができていた。
各領地の領城に避難した者達も、大広間で生活、食事が配られるという具合で、領地管理の業務はほぼ必要なかった。
だからこそ、前線にも問題なく貴族達は出向けたし、事務仕事やらなきゃと追われることもなかった。まとめて国から派遣された者達が管理してくれたと言うこともある。
必要なのは、報告書だけ。日がな一日、ずっと執務室にこもっているという必要がない。領主達は煩わしい執務から解放されていたのだ。
「一度緩んだり、楽を覚えるとな……元に戻すのは至難の業や」
「うわ~、何かあったら、速攻で自分が出て行っちゃたりするようになるとか?」
「脳筋入った奴らは、椅子に座らんようになるやろうな……迷宮管理は大事な仕事やって、今回のことで嫌でも実感したやろし」
「ヤバいじゃん。サボるじゃん」
「サボるやろ。ウチのじいちゃんみたいに」
「なるね。ソル様みたいに」
教皇ソルマルトは、精鋭部隊を連れて誰よりも動き回った。座っているなんて時間がもったいないと言って、メイス片手に最前線に突っ込んで行く姿は、もはや教皇とはなんぞやと人々の心を疑問で満たしていた。
「ソルじいな……ほんま、劇的ビフォーアフターなんやけど……武道派教皇って、筋肉で語るようにならん?」
「その内、教会がフィットネスジムみたいになったら笑うわ。寧ろ入会するわ」
「入信やなく? 入会? お揃いのトレーナーとか着るようになるとか」
「教皇様モデル! って売れそうじゃない?」
「悠ちゃんの聖女様モデル出すか?」
「あ、そっか、私、あのままなら聖女なのか……今の教会ならいいかもしれない……」
「血迷ったらあかん! まだ教会や! 神様信じる所や! 筋肉信じるところやない!」
「はっ! もうフィットネスジムになってた。ソル様と手拍子してた!」
これは行き過ぎだが、教会のイメージがガラリと変わろうとしていた。
「はあ……教会批判がほぼなくなったんはええけど……宗教ってなんやろ……」
「信じる力に頼る所でしょ? 自分を見つめ直す所? そうなると……やっぱりフィットネスジムで良くない? 自分を信じて鍛えるの!」
「強くなりそうやな……」
「理想的じゃん! 体を鍛えて、自分がやれば出来るって自信を付けて、心も強くなる! 下手な宗教よりも健全!! ソル様に提案しよ~」
「マジになるやんかっ!」
「リンちゃん。今からまた前の暮らしに戻らなきゃって、不安になってる人たちは多いと思うの。そう言う人たちの支えになる場所は必要だよ!」
「……悠ちゃん……っ」
真面目な顔で力説する悠に、リンディエールは感動する。確かにその通りだと。見事に流されようとしていた。
「きっと、多くの人を救えるよ。ソル様がおかしなことするわけないもの。人々のために動いてくれるわ」
「せやな……ソルじいちゃんなら……」
あの真面目なソルマルトならば、きっと良い教会運営が出来るだろう。
「任せて! 教義には『自分で作った筋肉は裏切らない!』って入れるね!」
「……ん?」
「心配しないで! 私はメイド! メイドも出来る聖女になってみせる!! そうとなれば! 筋肉の凄さを分からせる聖女にならなくちゃ!」
「待て待て、悠ちゃん!?」
「とうっ!」
突然、悠が外壁の縁に飛び乗り、そこから飛び降りて行った。
「悠ちゃ~んっ!?」
「はっはっはっ! 私は! 筋肉聖女だぁぁぁっ!」
「……」
走り込みでもするつもりなのか、そのまま、町の中を爆走していく悠を呆然とリンディエールは見送る。
そこに、見回りの騎士達がどうしたのかとやってくるが、どう答えていいのかリンディエールには分からなかった。
この半月後。教会は生まれ変わった。祈りの時間はあるが、その後に間違いなくフィットネスジムの様相を見せるようになる。理想の自分を見つけるためのものなのだという教えの下、一気に多くの入信者が殺到し、急激にちょっと熱苦しい団体が出来上がっていった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
これは、想定よりも人側の殲滅のスピードと威力が高かったことが原因だった。
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悠が晴れやかに笑いながらノビをする。ここは城の外壁の上だった。ウィストラ国は既に半年前には警戒さえしなくなっていた。
よって、魔獣に踏み荒らされた大地も、戦いで吹き飛んだ場所も、既に綺麗になり、冒険者や商人達も普通に行き来している。
「悠ちゃん。毎回、そこ登るねんな」
「目の前に階段があると登っちゃわない?」
「その気持ちは分からんわ……」
「そう?」
「さすがに四階分の階段を、散々動き回った後に好き好んで登らんやろ? 訓練なん? なんの訓練なん? これやから運動部は……」
「リンちゃん。それ、偏見」
「すんまへん」
これは素直に謝っておくリンディエールだ。しかし、言いたいことは言いたい。
「せやけど、悠ちゃん。レベル上げた影響なんやない? 元気過ぎなんよ」
「っ、若返ったってこと!?」
「悠ちゃん……歳気にする年齢にはまだ早ない?」
ヘルナなどは、明らかに肌艶が良くなっており、しばらく会わなかった人たちからは目を丸くされている。
「リンちゃん、甘いよ! 確かに私はどうでもいいけど、周りが放っておいてくれないから! ヘルナ様達のビフォーアフターなんて、本気で時間を巻き戻したみたいだからっ!」
平気で十五才くらいは、若返ったように見えるとのこと。それは、年配の者達に顕著に現れている。
「まあ、先代の騎士団長とかが元気になり過ぎて、現役復帰しそうな勢いみたいやけどなあ」
「うんうんっ! イケオジがいっぱいだよ!」
「……悠ちゃん……まさか……」
「年上が良き!」
「さよか……」
実はオジサンもイケるんだと、ユウは戦場でもとても楽しそうにしていたと言う。
『私! ハーレムだったんだけどっ!!』
意味が分からなかったが、どうやら先代のおじ様達に囲まれて、頼りにされて、最高ということだったらしい。
「ほんまに、元気になり過ぎてどないしよか……」
外壁の縁に腕を置いて、寄りかかり、風に吹かれながら遠くを見る。果てしない問題だというように、リンディエールは黄昏ていた。
「リア様と話し合っているんじゃないの?」
「それな……今回のことで案外、知られてなかった迷宮がかなりあったでな。その管理で割り振ることにはなっとる」
「なら良いじゃん」
「冒険者と絡みの問題もあるやん? それに、何より! 領主が事務仕事を放り出しかねんのや!」
「あ……」
この国では約一年半、国が主導して領地管理を行なっていた。通常業務よりも、魔獣対策を優先したのだから仕方がない。税なんてほぼ取れないし、領と領の境の曖昧。多くの住民達が王城地下の迷宮に避難しながら、そこで全員で作物を育てて食事も配給。全員で取る。そういう生活をしてきた。
「あれよね……楽しかったよ? 貴族だ平民だって境目も曖昧になって、一緒に食事したし? 常にお祭りみたいで楽しかったよね。家の外で皆んなで食べるの」
迷宮の中ということで、雨は降らないし、風はそよ風程度は感じるが、強風になることはなく、温度は一定。仮に家屋の外で寝ても問題ない。
だから、食事は各家でではなく、外で配給を受けて好きな所で、好きな人と食べる。いつでもお祭り気分な食事会ができていた。
各領地の領城に避難した者達も、大広間で生活、食事が配られるという具合で、領地管理の業務はほぼ必要なかった。
だからこそ、前線にも問題なく貴族達は出向けたし、事務仕事やらなきゃと追われることもなかった。まとめて国から派遣された者達が管理してくれたと言うこともある。
必要なのは、報告書だけ。日がな一日、ずっと執務室にこもっているという必要がない。領主達は煩わしい執務から解放されていたのだ。
「一度緩んだり、楽を覚えるとな……元に戻すのは至難の業や」
「うわ~、何かあったら、速攻で自分が出て行っちゃたりするようになるとか?」
「脳筋入った奴らは、椅子に座らんようになるやろうな……迷宮管理は大事な仕事やって、今回のことで嫌でも実感したやろし」
「ヤバいじゃん。サボるじゃん」
「サボるやろ。ウチのじいちゃんみたいに」
「なるね。ソル様みたいに」
教皇ソルマルトは、精鋭部隊を連れて誰よりも動き回った。座っているなんて時間がもったいないと言って、メイス片手に最前線に突っ込んで行く姿は、もはや教皇とはなんぞやと人々の心を疑問で満たしていた。
「ソルじいな……ほんま、劇的ビフォーアフターなんやけど……武道派教皇って、筋肉で語るようにならん?」
「その内、教会がフィットネスジムみたいになったら笑うわ。寧ろ入会するわ」
「入信やなく? 入会? お揃いのトレーナーとか着るようになるとか」
「教皇様モデル! って売れそうじゃない?」
「悠ちゃんの聖女様モデル出すか?」
「あ、そっか、私、あのままなら聖女なのか……今の教会ならいいかもしれない……」
「血迷ったらあかん! まだ教会や! 神様信じる所や! 筋肉信じるところやない!」
「はっ! もうフィットネスジムになってた。ソル様と手拍子してた!」
これは行き過ぎだが、教会のイメージがガラリと変わろうとしていた。
「はあ……教会批判がほぼなくなったんはええけど……宗教ってなんやろ……」
「信じる力に頼る所でしょ? 自分を見つめ直す所? そうなると……やっぱりフィットネスジムで良くない? 自分を信じて鍛えるの!」
「強くなりそうやな……」
「理想的じゃん! 体を鍛えて、自分がやれば出来るって自信を付けて、心も強くなる! 下手な宗教よりも健全!! ソル様に提案しよ~」
「マジになるやんかっ!」
「リンちゃん。今からまた前の暮らしに戻らなきゃって、不安になってる人たちは多いと思うの。そう言う人たちの支えになる場所は必要だよ!」
「……悠ちゃん……っ」
真面目な顔で力説する悠に、リンディエールは感動する。確かにその通りだと。見事に流されようとしていた。
「きっと、多くの人を救えるよ。ソル様がおかしなことするわけないもの。人々のために動いてくれるわ」
「せやな……ソルじいちゃんなら……」
あの真面目なソルマルトならば、きっと良い教会運営が出来るだろう。
「任せて! 教義には『自分で作った筋肉は裏切らない!』って入れるね!」
「……ん?」
「心配しないで! 私はメイド! メイドも出来る聖女になってみせる!! そうとなれば! 筋肉の凄さを分からせる聖女にならなくちゃ!」
「待て待て、悠ちゃん!?」
「とうっ!」
突然、悠が外壁の縁に飛び乗り、そこから飛び降りて行った。
「悠ちゃ~んっ!?」
「はっはっはっ! 私は! 筋肉聖女だぁぁぁっ!」
「……」
走り込みでもするつもりなのか、そのまま、町の中を爆走していく悠を呆然とリンディエールは見送る。
そこに、見回りの騎士達がどうしたのかとやってくるが、どう答えていいのかリンディエールには分からなかった。
この半月後。教会は生まれ変わった。祈りの時間はあるが、その後に間違いなくフィットネスジムの様相を見せるようになる。理想の自分を見つけるためのものなのだという教えの下、一気に多くの入信者が殺到し、急激にちょっと熱苦しい団体が出来上がっていった。
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