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気付き
しおりを挟む俺はまず、現状を理解する為、遺跡の中心から立ち上がり辺りを見回した。
「ほんとにゲームの中なのかなぁ…?」
心の中だけで留めるのが不安だったのか、太ってから聞こえるだけで不快だと言われてきた、俺の呪いのヴァイスが漏れ出た…出たのだが…
声が若いっ!そして可愛い!
まるでコ○ンみたいだ!誰だの声だよコレ!
元々俺の声は、某プロレスラーのようだったのに……
…まぁ、良く考えれば、肉体年齢相応の声が出るのは、人体力学的に当たり前な話か。
…いちいち、動揺する自分ワロスだぜ
まっ、いっか!別に…
別に、あんな声に愛着があった訳ぢゃ無いんだからねっ!?
…取り敢えずデレておこう。
さてと、これからドゥ~しようかなぁ、まずは街とかに行って美少女達に囲まれながら異世界の食事でも堪能し…
はっ!!
これからの事を考え始めた、愚かな俺の脳髄にイナズマが落ちた。
そうだ!そ、そうなんだ…
俺はバカだ…何が○ナンだ、美少女を囲った所で俺の身体は子供じゃないか。
つまり…
つまり、ナニもコ○ンだし、それじゃあハーレムなんて…できへんやん?
…それはアカンやん。
た、例えばだ、「きゃーこの子可愛いし強い!一緒にお風呂に入りましょう!きゃはは、うふふ」
てな、事があったとしても…俺は美女達のパイ乙に顔を埋める程度の事しか出来ないと言う訳だ!
…いやまぁ、それも素晴らしいけどな!
でも、でもでも…
そ、
そう…
俺に僧侶期間を置けと言う事なのかぁぁ!?
○リリンの事かぁぁー!
…はぁ、はぁはぁ、何考えてんだろ
そう言えば、俺は真面目に人生やり直しするんだった、それすら簡単に忘れちまってたよ…
…身体の事は考えても仕方ないか。
俺は冷静に頭の中の雑念・未練を打ち切り、頬を叩いてこれからを考え直す(キリッ
…まずはショタ好きのお姉さんを囲みながら~、
次は、将来有望そうな幼女達を集めて行くだろ~、
俺もショタなので~、ロリも当然合法ぺろ!
そして、ある程度まで成長したら、どごぞの国へ行って~まぁ、この場合は王国とか、帝国だな。
そして、国の一大事を救って~爵位とかもろて~屋敷建てて~高級取りのウッフキャハハを実行する…
ま、まて…まてまて、
完璧過ぎじゃね?!
俺ってば天才じゃね?
…自分の想像力に恐怖する。
…さて、まじめに考えるか。
本気で、そろそろマジで街に行く方法を考えんといかんな。
妄想逃避はやめて、ガチで考えるぞ!
万が一、転生初日で死んで即終了とかになったら、話にもならない…死んでも死に切れん。
まずは、自分の力?レベルか…?を確認して、この遺跡が適正レベ帯なら自力で街へ行こう。
もし、無理そうなら他の方法が必要だしな。
街に向かうとなれば、ここから一番近い街…アスペルか終焉の都だけど、終焉は無しだな、あの街は辛気臭いし。
まぁ、漆黒の双剣時代の俺なら、余裕で帰れるだ…
…あっ!
あぁ、そうか【アイテムボックス~】があるじゃないか!?帰還アイテムなんて山程死蔵されてるし、街に行く程度、楽勝じゃんっ!
俺はさっそく、アイテムボックスを出してみる事にした。
「んっ!」
「…んん!」
…い、いかん、可愛い声が漏れるだけだ…
こ、これ…ど、 ど、どぅやって出すの?
そう言えば、ゲーム時代にあった、カーソルとかショートカットボタンも見え無いし、アイテム無しとかになってしまったというのか?
もしそうなら、レベルMAX程度は当然のサービスだと思うがんだが…皆さんはどう思われるだろうか?
ぃゃ、そもそも見方が分からないんだった…
「……はぁ……」
盛大に溜息をつく。
違うよ、違う!分かって無いよ運営さん。
転生するなら、最低限のルール説明をしてくれるカワイイ妖精ガイド付けるもんでしょ?
…ちっこいのに親切でエロい奴がさぁ!
頭の悪い俺では、ゲスい事は考えれても物語の主人公が簡単に思い付くような最善の行動は、まったく分からないし思いつかない。
右手を出して「アイテムボックス!」とか叫べば出るとかなっ…で、出た!
出たよ、こんなんで出るのかよっ!?
てゆうか、アクションか声に出さんといかんのだろうな。
なんの特撮だよと思いながらも、俺はワクワクする気持ちを抑えながら、イギリス映画とかに出てくるような、少し古めかしいトランクケースを開ける。
中はド○エもんのディメンションポケットのようになっているのか、暗闇にモザイクを足したよう感じに見える…
…まぁ、容量的な演出だろうと、深く考えるのはやめて、気にせず中に手を突っ込むと…あった!
これだ、帰還の巻物だ!
俺は、ゲーム時代に良く利用していた、巻物の型アイテムを取り出し、そしてすぐさま使ってみる。
やはり、掛け声はいるのだろうか…
「リロードオン」(小声
そして、巻物を開く!
…使えない。
なんだ、使えないのかよっ!?
あっ、いや待て、まって…視界の端に赤字が見える。
ーーー帰還対象の街が登録されていませんーーー
「えっ?嘘だろ…」
普通なら自力で行った事のある街が登録されていて、そのリストにあれば何処にでも跳べる優れ物なのに、登録が全部リセットされてるのか?
…厳し過ぎるぜ運営さん。
と言うか、意識するとメニュー画面が見えるぜ
しまったな…
あんなに現実世界でラノベ見ていっぱい勉強したはずなのに、実際に体験すると、全然わからんもんだな。
意識を集中したらら興味は無いかもしれないが、俺のスペックが分かったので晒しておこう。
ネトには晒さないでねっ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 エルス・フェンタイン・キーチク
称号 【漆黒の双剣】 幼生体
年齢 9才 ABH型
LV 1
スキル 無し
職業 幼児
特技 変態
使用可能魔法 無し
HP50 MP10
状態 【グランドラゴンの呪い】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……詰んだな。
「いやいや、ちょ、ちょっと待って!おかしいだろ…」
俺は、今し方確認した自分のステータスを見て狼狽える。
なぜなら、ゲーム時代と余りに掛け離れてる…
こ、こっ…これじゃあ、モンスターとエンカウトした時点で即終了じゃないか!
しかも、帰還のアイテムは使えない訳だし…
何故か、名前も以前使っていた登録名じゃ無くなってるし、なんか勝手に付けられた名前で、若干ディスられてない?
変態とか…
鬼畜とか…
ぁあ、泣きそう……
俺の、夢の異世界ライフは、早くも"詰み"のようだ。
…皆さん、今までありがとう。
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