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第1章『ベサーイの最後』
第13節『特別な移動点』
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ソウエが、ラム王に別の移動点に向かう事を伝える。
ラム王がソウエに聞いた。
『別の移動点という事は、他にもまだあるのですか?』
ソウエが答える。
『宇宙には沢山の移動点があり、そして入り口と出口は異なっているのです。今回は特別な移動点です』と言った。
ファモ族とラム王を乗せた太鼓は、移動点に入る。
星空が見えていた窓が、突如真っ白になった。
周囲が白いので進んでるのか?止まっているのか?わからない。
窓から外を見えていると、下の方から青い螺旋状の紐(ヒモ)が見えて来た。
螺旋の紐は、周囲の紐と複雑に絡み合っていた。
徐々に近づいて来て分かった。
それは紐では無く、小さな小さな四角柱が1つ1つ繋がり紐に見えていた。
『この1本(紐)が1つの宇宙なのですよ』
と側に居たファモ族が教えてくれた。
伝記の花を想像していたが違った。
小さな四角柱から不思議な箱(正12面体)が、別の四角柱に飛んだり、得たいの知れない生物(頭に2枚羽が生えたヤギ)の群れが、小さな四角柱に入って行く。
螺旋の形を作る小さな四角柱は、1つ1つ景色が違う。
花畑や沢山の机がある部屋、真っ赤に燃えてる高い大地(噴火口)、そして真っ暗だったり、見た事の無い生物が家族らしき者といる所や水中など多種多様だった。
てっきり宇宙空間から宇宙空間に、移動すると思っていたが違っていた事に、驚きと同時に疑問が沸いた。
この大きさの太鼓が花畑に入ったら、花畑を壊してしまうのではないか?
そう思ったラム王は、側に居たファモ族に尋ねた。
するとファモ族は
『移動点は様々な場所に移動出来ますが、移動する物体の大きさに合う場所にしか入れないので、安心して下さい。』
と答える。
何処の宇宙に入るのか?楽しみなラム王だったが、ラム王達を乗せた太鼓は、沢山ある紐の移動点を通り過ぎて行く。
あれ?通り過ぎる?と思っていると窓の外が真っ白から真っ暗になる。
やはり移動点を通り過ぎてしまった。と少し不安になるラム王。
『少し揺れますが安心して下さい』
とソウエが言うと、太鼓が小刻みに揺れた。
今まで1度も揺れなかった太鼓が揺れたので、少し驚くラム王。
直ぐに揺れは収まり、暫く、そのままの状態が続く。
窓の外は真っ暗で何も見えない。
『見つけたようですね。』とソウエが言う。
すると、窓の外の景色が急に変わり、茶色の大地が突然目の前に迫った。
『着きましたよ。』
とソウエが言う。
ラム王は、何が起こった?と、あまりに急な出来事に付いていけない様子。
沢山のファモ族と共に、太鼓から直接、外に出ると、見渡す限り全て茶色の大地。
上を見上げると、色々な星と星が沢山あり、どれも、ぶつかりそうに近い距離だ。
緑色の閃光(雷)に覆われている星。
怒り狂ったように真っ赤な炎を吹き出して、隣の星まで燃やしてる星。
青く水で出来てるような星。
周囲の星と磁石の様に付いたり離れたりしている星。
その場で大きくなったり、小さくなったりサイズの変わる星など、
非現実的な光景で思わず
『とんでもない場所に来てしまった。』
とラム王が言うと、ソウエが
『何度来ても素晴らしい場所ですよね。』と言う。
ラム王が
『ここは何の星なのですか?』
と聞くとソウエが
『ここは、あらゆる素材が手に入る星です。星はもちろん、恒星の元も手に入ります。』
それならば、誰でも星や恒星を思うがままに、造れてしまうのではないか?とラム王が、ソウエに聞くと
『この場所を見つけられれば。の話ですけどね。』
どういう事なのか?と聞くと
ここの宇宙は、この星と周辺の星を合わせて1つの星なのだそう。
そして星1つが1つ宇宙でもあると言う。
何がなんだか、さっぱりだ。と思うラム王。
そしてファモ族の一人が太鼓からネット(網)を持って来た。
そのネットを茶色の大地に向かって、広げるように投げた。(広げても3m程)
地面に綺麗な円の形に広がり、そして地面の中に自ら、めり込んで行く
少し待つとネットの先端が、地面から出てきた。
ファモ族が、その先端を地面から引き上げると、丸いボールのようにネットに包まれた茶色の地面(土のような物)が入っており、ネットの中で暴れていた。
そして、先端にキャップ?(蓋)を付けると、暴れていた地面はおとなしくなった。
ファモ族が、ネットを取った後の地面には穴が開いていたが、一瞬で隙間を埋めるように元通りになった。
ここの地面は生き物なのか?と思わず、片足を地面から上げて下を見るラム王。
何故だかわからないが、ファモ族は暴れる地面よりも、それに驚くラム王の方に興味があった。
ソウエが
『恒星の素材を一緒に取りに行きますか?』とラム王に言う。
もちろん!と答えると、ソウエの手から白く輝くチェーン(トライアングルに付いてるのと同じ形)が出てきて
『掴んで下さい。』
と言われ、それを掴む。
ソウエが浮かぶと同時にラム王も浮かび、茶色の大地を一緒に飛んで移動する。
自分が飛んでる事に驚くより、足が地面に着かない怖さの方が勝った。
星の反対側に来ると、これもまた、驚きの光景だった。
ラム王がソウエに聞いた。
『別の移動点という事は、他にもまだあるのですか?』
ソウエが答える。
『宇宙には沢山の移動点があり、そして入り口と出口は異なっているのです。今回は特別な移動点です』と言った。
ファモ族とラム王を乗せた太鼓は、移動点に入る。
星空が見えていた窓が、突如真っ白になった。
周囲が白いので進んでるのか?止まっているのか?わからない。
窓から外を見えていると、下の方から青い螺旋状の紐(ヒモ)が見えて来た。
螺旋の紐は、周囲の紐と複雑に絡み合っていた。
徐々に近づいて来て分かった。
それは紐では無く、小さな小さな四角柱が1つ1つ繋がり紐に見えていた。
『この1本(紐)が1つの宇宙なのですよ』
と側に居たファモ族が教えてくれた。
伝記の花を想像していたが違った。
小さな四角柱から不思議な箱(正12面体)が、別の四角柱に飛んだり、得たいの知れない生物(頭に2枚羽が生えたヤギ)の群れが、小さな四角柱に入って行く。
螺旋の形を作る小さな四角柱は、1つ1つ景色が違う。
花畑や沢山の机がある部屋、真っ赤に燃えてる高い大地(噴火口)、そして真っ暗だったり、見た事の無い生物が家族らしき者といる所や水中など多種多様だった。
てっきり宇宙空間から宇宙空間に、移動すると思っていたが違っていた事に、驚きと同時に疑問が沸いた。
この大きさの太鼓が花畑に入ったら、花畑を壊してしまうのではないか?
そう思ったラム王は、側に居たファモ族に尋ねた。
するとファモ族は
『移動点は様々な場所に移動出来ますが、移動する物体の大きさに合う場所にしか入れないので、安心して下さい。』
と答える。
何処の宇宙に入るのか?楽しみなラム王だったが、ラム王達を乗せた太鼓は、沢山ある紐の移動点を通り過ぎて行く。
あれ?通り過ぎる?と思っていると窓の外が真っ白から真っ暗になる。
やはり移動点を通り過ぎてしまった。と少し不安になるラム王。
『少し揺れますが安心して下さい』
とソウエが言うと、太鼓が小刻みに揺れた。
今まで1度も揺れなかった太鼓が揺れたので、少し驚くラム王。
直ぐに揺れは収まり、暫く、そのままの状態が続く。
窓の外は真っ暗で何も見えない。
『見つけたようですね。』とソウエが言う。
すると、窓の外の景色が急に変わり、茶色の大地が突然目の前に迫った。
『着きましたよ。』
とソウエが言う。
ラム王は、何が起こった?と、あまりに急な出来事に付いていけない様子。
沢山のファモ族と共に、太鼓から直接、外に出ると、見渡す限り全て茶色の大地。
上を見上げると、色々な星と星が沢山あり、どれも、ぶつかりそうに近い距離だ。
緑色の閃光(雷)に覆われている星。
怒り狂ったように真っ赤な炎を吹き出して、隣の星まで燃やしてる星。
青く水で出来てるような星。
周囲の星と磁石の様に付いたり離れたりしている星。
その場で大きくなったり、小さくなったりサイズの変わる星など、
非現実的な光景で思わず
『とんでもない場所に来てしまった。』
とラム王が言うと、ソウエが
『何度来ても素晴らしい場所ですよね。』と言う。
ラム王が
『ここは何の星なのですか?』
と聞くとソウエが
『ここは、あらゆる素材が手に入る星です。星はもちろん、恒星の元も手に入ります。』
それならば、誰でも星や恒星を思うがままに、造れてしまうのではないか?とラム王が、ソウエに聞くと
『この場所を見つけられれば。の話ですけどね。』
どういう事なのか?と聞くと
ここの宇宙は、この星と周辺の星を合わせて1つの星なのだそう。
そして星1つが1つ宇宙でもあると言う。
何がなんだか、さっぱりだ。と思うラム王。
そしてファモ族の一人が太鼓からネット(網)を持って来た。
そのネットを茶色の大地に向かって、広げるように投げた。(広げても3m程)
地面に綺麗な円の形に広がり、そして地面の中に自ら、めり込んで行く
少し待つとネットの先端が、地面から出てきた。
ファモ族が、その先端を地面から引き上げると、丸いボールのようにネットに包まれた茶色の地面(土のような物)が入っており、ネットの中で暴れていた。
そして、先端にキャップ?(蓋)を付けると、暴れていた地面はおとなしくなった。
ファモ族が、ネットを取った後の地面には穴が開いていたが、一瞬で隙間を埋めるように元通りになった。
ここの地面は生き物なのか?と思わず、片足を地面から上げて下を見るラム王。
何故だかわからないが、ファモ族は暴れる地面よりも、それに驚くラム王の方に興味があった。
ソウエが
『恒星の素材を一緒に取りに行きますか?』とラム王に言う。
もちろん!と答えると、ソウエの手から白く輝くチェーン(トライアングルに付いてるのと同じ形)が出てきて
『掴んで下さい。』
と言われ、それを掴む。
ソウエが浮かぶと同時にラム王も浮かび、茶色の大地を一緒に飛んで移動する。
自分が飛んでる事に驚くより、足が地面に着かない怖さの方が勝った。
星の反対側に来ると、これもまた、驚きの光景だった。
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