14 / 24
第1章『ベサーイの最後』
第14節『星の素材』
しおりを挟む
ソウエとラム王は、茶色の大地を飛び星の反対側に来た。
先程までの景色とは、また違う光景だった。
茶色の大地だったのが、線を引いたように、そこから真っ黒な大地になっていた。
そして上を見ると、近くの星も不思議な星ばかり。
カラフルな雲に覆われている大きな星
(見た目は、カラフルわたあめ)
緑色の結晶で出来たようなギザギザした星。
真っ黒過ぎて何も反射しない星。
イボイボした地面が常に大爆発をしている星。(全て活火山)
何て表現したら良いのか?わからなくなり、ただ、その光景を眺めているラム王。
すると、後ろから他のファモ族達も飛んで来た。
数人のファモ族が、何やら厳重そうな箱を持っている。
箱を開けると
10本の筒(水筒の形)
水色の棒(ステッキ)
片方の先が広がった物(メガホン)
小さな黒い箱
可愛らしい袋(竹かご)
棒の先端が丸い物(お玉)が入っていた。
その中から筒を一人一人に渡す。
『一緒にやってみますか?』
ファモ族の一人がラム王に言う。
何がなんだか、わからないまま筒を持たされるラム王。
するとソウエが
『あのカラフルな星に向かって筒を捻って下さい。』
捻る?これを?と他のファモ族の様子を見ると、カラフルな星に向かって筒を捻る。
すると筒の蓋が開き、カラフルな星の雲を勢いよく吸い込んでいく。
それも、かなり吸っていて明らかに外見の容量と吸い込んだ量が合わない筒。
ラム王も見よう見まねで筒を捻る。
すると蓋が開いた瞬間、筒から強風が吹き出して、その勢いで後ろに仰け反った姿勢で耐えるラム王。
ファモ族達が皆
『逆です!逆に捻るのです!』
と言い、ラム王は筒を逆に捻ると、今度は吸い込み始めた。
その吸引力に負けて下を向いてしまい、地面を吸い始める。
このままでは、まずい!と思ったラム王は咄嗟に、筒を再び逆に捻る。
再び強風が吹き出し、思わず手を放すと、凄まじい速度で筒が飛んで行ってしまった。
その様子を見ていたソウエがラム王に
『これは難しかったみたいですね。』
ラム王は筒が何処かに飛んで行ってしまった事を謝った。
カラフルな雲を吸い込んだ筒は、蓋をして厳重な箱に入れた。
ソウエが、次は少し危険なので離れて下さい。と言い、急いでその場から離れる。
ソウエが、メガホンを何も反射しない真っ黒の星に向け、軽く2回メガホンを時計回りに回すと、中から巨大な物体(巨大なタコ)が星に抱きついた。
あれは生物なのか?何処から出てきた?と、ラム王は怖さから少し後退りすると、ファモ族が
『あれは生物ではありませんよ。あの星だけを引っ張る専用の物です。』
どう見ても生きてるとしか見えない、と思いつつ見ているラム王。
星に抱きついている巨大タコは、ソウエがメガホンを引っ張る動作をすると、タコも星をソウエの方に星を引き寄せる。
何度か同じ動作を繰り返して星が近付いた所で、ソウエが水色の棒(ステッキ)を使う。
ステッキの先端から赤い光(赤い放電の光)が出て黒い星の一部を取り出した。
その一部を包み込むように、赤い光は更に強く発光しステッキの先端まで持って来た。
ソウエが、その一部を慎重に小さな黒い箱に仕舞った。
そして今度は、メガホンを押し出す動作を繰り返し、黒い星を元の位置に戻すと、1回大きくメガホンを反時計回りに回してタコ格納。
ソウエが
『終わりましたよ。もう大丈夫です。』
今の、とんでもない光景をサルンにも見せたかったな。と思うラム王だった。
最後に、みんなで黒い大地の地面を、棒の先端が丸い物(お玉)ですくい、
可愛らしい袋(竹かご)に入れて、ファモ族の持って来た厳重そうな箱に入れた。
そして再びソウエと共に飛び、太鼓に戻って来た。
ソウエが
『素材取りは、いかがでしたか?』
とラム王に聞く。
ラム王は
『地下では見ない光景の連続で、とても楽しかった』
満足そうな顔で言う。
その上を凄まじいスピードで、ラム王が手を離した筒がまだ飛んでいた。
そして再び太鼓に乗り、青い螺旋状の紐の移動点に向かう。
1つ1つ異なる景色の四角柱が繋がっている。
その中の1つの四角柱に太鼓ごと入る。
すると目の前にムカーク星があった。
行く時よりも、かなり早い帰りだった。
(移動点は入り口と出口が異なる一方通行)
ラム王を乗せた太鼓は再び、他の残っていた太鼓と連結した。
無事にムカーク星に帰って来てホッとするラム王。
するとソウエが
『宜しければ、家を案内しますよ。』
先程までの景色とは、また違う光景だった。
茶色の大地だったのが、線を引いたように、そこから真っ黒な大地になっていた。
そして上を見ると、近くの星も不思議な星ばかり。
カラフルな雲に覆われている大きな星
(見た目は、カラフルわたあめ)
緑色の結晶で出来たようなギザギザした星。
真っ黒過ぎて何も反射しない星。
イボイボした地面が常に大爆発をしている星。(全て活火山)
何て表現したら良いのか?わからなくなり、ただ、その光景を眺めているラム王。
すると、後ろから他のファモ族達も飛んで来た。
数人のファモ族が、何やら厳重そうな箱を持っている。
箱を開けると
10本の筒(水筒の形)
水色の棒(ステッキ)
片方の先が広がった物(メガホン)
小さな黒い箱
可愛らしい袋(竹かご)
棒の先端が丸い物(お玉)が入っていた。
その中から筒を一人一人に渡す。
『一緒にやってみますか?』
ファモ族の一人がラム王に言う。
何がなんだか、わからないまま筒を持たされるラム王。
するとソウエが
『あのカラフルな星に向かって筒を捻って下さい。』
捻る?これを?と他のファモ族の様子を見ると、カラフルな星に向かって筒を捻る。
すると筒の蓋が開き、カラフルな星の雲を勢いよく吸い込んでいく。
それも、かなり吸っていて明らかに外見の容量と吸い込んだ量が合わない筒。
ラム王も見よう見まねで筒を捻る。
すると蓋が開いた瞬間、筒から強風が吹き出して、その勢いで後ろに仰け反った姿勢で耐えるラム王。
ファモ族達が皆
『逆です!逆に捻るのです!』
と言い、ラム王は筒を逆に捻ると、今度は吸い込み始めた。
その吸引力に負けて下を向いてしまい、地面を吸い始める。
このままでは、まずい!と思ったラム王は咄嗟に、筒を再び逆に捻る。
再び強風が吹き出し、思わず手を放すと、凄まじい速度で筒が飛んで行ってしまった。
その様子を見ていたソウエがラム王に
『これは難しかったみたいですね。』
ラム王は筒が何処かに飛んで行ってしまった事を謝った。
カラフルな雲を吸い込んだ筒は、蓋をして厳重な箱に入れた。
ソウエが、次は少し危険なので離れて下さい。と言い、急いでその場から離れる。
ソウエが、メガホンを何も反射しない真っ黒の星に向け、軽く2回メガホンを時計回りに回すと、中から巨大な物体(巨大なタコ)が星に抱きついた。
あれは生物なのか?何処から出てきた?と、ラム王は怖さから少し後退りすると、ファモ族が
『あれは生物ではありませんよ。あの星だけを引っ張る専用の物です。』
どう見ても生きてるとしか見えない、と思いつつ見ているラム王。
星に抱きついている巨大タコは、ソウエがメガホンを引っ張る動作をすると、タコも星をソウエの方に星を引き寄せる。
何度か同じ動作を繰り返して星が近付いた所で、ソウエが水色の棒(ステッキ)を使う。
ステッキの先端から赤い光(赤い放電の光)が出て黒い星の一部を取り出した。
その一部を包み込むように、赤い光は更に強く発光しステッキの先端まで持って来た。
ソウエが、その一部を慎重に小さな黒い箱に仕舞った。
そして今度は、メガホンを押し出す動作を繰り返し、黒い星を元の位置に戻すと、1回大きくメガホンを反時計回りに回してタコ格納。
ソウエが
『終わりましたよ。もう大丈夫です。』
今の、とんでもない光景をサルンにも見せたかったな。と思うラム王だった。
最後に、みんなで黒い大地の地面を、棒の先端が丸い物(お玉)ですくい、
可愛らしい袋(竹かご)に入れて、ファモ族の持って来た厳重そうな箱に入れた。
そして再びソウエと共に飛び、太鼓に戻って来た。
ソウエが
『素材取りは、いかがでしたか?』
とラム王に聞く。
ラム王は
『地下では見ない光景の連続で、とても楽しかった』
満足そうな顔で言う。
その上を凄まじいスピードで、ラム王が手を離した筒がまだ飛んでいた。
そして再び太鼓に乗り、青い螺旋状の紐の移動点に向かう。
1つ1つ異なる景色の四角柱が繋がっている。
その中の1つの四角柱に太鼓ごと入る。
すると目の前にムカーク星があった。
行く時よりも、かなり早い帰りだった。
(移動点は入り口と出口が異なる一方通行)
ラム王を乗せた太鼓は再び、他の残っていた太鼓と連結した。
無事にムカーク星に帰って来てホッとするラム王。
するとソウエが
『宜しければ、家を案内しますよ。』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる