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第2章『王家分裂』
第2節『ワージリ』
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ラム達が乗る球体は、ワージリに飲み込まれ、家族はパニック状態だった。
『食べられた!!食べられた!!』
『嫌だ!!嫌だ!!食べないで!!』
泣き叫ぶ子供達
『どうして!こんなの嫌!何でこんな事ばかりなの!』
とサルン
『出してくれ!!ワージリ!!我々は食べ物じゃないんだ!!』
ラム王も必死に叫ぶが球体の外は真っ暗。
もう終わりだ…
突然捕食者に襲われて、やっとの思いで星から避難したと思ったら、再び塵が襲って来てヤヤルカが必死に我々を助けてくれたのに、
ワージリに食べられて終わるなんて… こんなの酷すぎる最後だ。
すまない、ソウエ、ヤヤルカ。
ラム王は心の中で悔しさと悲しさがこみ上げてくる。
そして家族に言った。
『すまないサルン、マーヤ、オーロ。守ってあげられず、ごめん。』
ラム王の言葉に皆静かになって、家族のすすり泣く声だけが球体の中に響く。
すると突然、ワージリの吠える声が周囲に響き渡った。
『グルル!グルルルー!!』
『グルルル、グルル』
何かを話してるが全く分からない。
何とかワージリとコミュニケーションを取れれば・・・
ラム王がそう思っていると、4人の外側で回っている濃い青色に輝く輪が一度上に上がり、色と形を変化させ、白色のワージリとなった。
白色のワージリは、球体の中を泳ぎながらラム王達が分かるムカーク語を始めた。
『アンタ!また変な物食べたでしょ?いい加減にしてくださいね!!!』
更に別の声で
『違うよ!!ファモ族を助けたんだよ!!余計な岩まで食べちゃったけど!』
ファモ族を助けた?もしかしたら、この白いワージリは、ワージリが話している言語を翻訳してくれているのか?
それならば、こちらの声も向こうに聞こえるかも知れない!とラム達は必死に叫んだ。
『ワージリ!!聞こえてますか!!我々は食べ物ではありません!!出して下さい!!』
『お願い出して!!子供達もいるの!!』
『食べないで!!』
『出して!出して!出して!!』
球体内で必死に叫ぶと白いワージリが話す。
『何か聞こえる?気のせいだよな?話す岩って、そんなの今まで食べた事あった?』
『アンタ、なに馬鹿な事を言ってるの?声?そんなの私には聞こえ…何?なんか聞こえる!何か叫んでる?』
と2つの声がラム達の叫び声に気付いたようだ。
その声に再び必死に叫び続けると
『ファモ族の声じゃなーい!』
『声からしてファモ族では無さそうね…あなた方はどなた?』
暗闇から聞こえる2つの声に対してラム王が
『我々はムカーク族です!ここから出して頂けませんか!ワージリ!』
と叫ぶと
『ムカーク族?聞いた事無いねえ、ごめんなさいね、ウチのが間違えて飲み込んでしまって、でも…なぜ私達がワージリというのを知っているの?ちょっと中を見せてね。』
そう言うと球体内を泳ぐ白いワージリが周囲を見渡すように目が光る。
『あら!!ベサーイちゃん!久しぶりね!元気にしてた?』
『おおー!ベサーイ!覚えてるかい?でも何だか前より、ちっこくなってないか?それで、、、何だ?あの周囲にいる生物は?やっぱりファモ族じゃなーい!』
球体の中を泳ぐワージリと目が合ったラム王は
『わ、私達はムカーク族と言います!ワージリ星の事はファモ族から教えて貰いました。』
ラム王が話すと返事が返って来た。
『ムカーク族と言うのね、ごめんなさい、驚かせてしまって。
私達はワージリと言うの。
それで…ファモ族の方々はどちらにいるの?』
と聞かれラム王は、今までの事を話した。
ファモ族が星に戻って来た事や、星を修復する為の素材を取りに行く際、ワージリを見た事、修復した星に捕食者が現れて避難した事などを説明した。
『そうだったの‥それは大変だったのね。捕食者から良く無事に逃げられたわね。でも、もう大丈夫!ここは安全だから!』
『アイツら(捕食者)は許せないよな!本当に酷い奴らだ!でも狙われたら、おっかないよな。ここにはアイツらも来ないから安心しな!』
と言われてラム王は
『すみません、私達は食べられてしまうのですか?それで安心という意味なのですか?』
恐る恐る聞くと
『違いますよ!私達は生物は食べないので安心して!勘違いさせてしまってごめんなさいね。』
『ファモ族が助けを呼んだと思って、すっ飛んで来たんだ。
アイツら(捕食者)は、こっちの事なんて相手にもして来ないから大丈夫だって事なんだ。
相手されても困るけどさ!アッハッハ!』
ラム王は、ファモ族が助け呼んだ?何処かで我々の事を見ていて助けてくれたのか?と思い球体内を見渡すと
『どうやら私達を呼んだのは、ファモ族じゃなくてベサーイちゃんね!』と白いワージリはベサーイの方を向いて言った。
そうなのかベサーイ?とラム王が見ると、子供達が
『そうだって』
二人共、ベサーイの声が聞こえたらしく同じ答えを行った。
一体どういう事なのか?と理解できずにいるラム王に、ワージリが言う。
恐らく、ファモ族は、ベサーイやラム家族が危機的状況に陥った時にファモ族の変わりとして、何かしらの能力をベサーイに与え、それにより私達ワージリが呼ばれて来たとの事。
確かに我々が星から避難する直前、ソウエがベサーイと話ながら何度か触れていたな。
でもどうやって、この広い宇宙で我々の事を見つけられたのか?
そもそもワージリとファモ族とは、どんな繋がりがあったのだろうか?
疑問が幾つも浮かび、ラム王とサルンはワージリに質問すると、
球体内を泳いでいる白いワージリが、形を大きなスクリーンのように変化させて、そこに映像が映し出され、ワージリが話し始めた。
ワージリは元々、オゴゴ族という種族で、今とは別の宇宙に群れでいた。
オゴゴ族は皆、優しい性格で、広い宇宙をのんびりと穏やかに暮らしていた。
そしてある時、
侵略的なワインド族(見た目は大きなクラゲで非常にずる賢く、占領した星の栄養素を食べ、その星に住む他の種を絶滅に追いやる)と
闘争的なアソソキ種族(ソリの形をしている時は大人しいが、何かの拍子に槍のような形に変化すると、見境なく攻撃を始める)が突如争いを始めた。
最初は、2種族の争いだったが徐々に、他の種族も巻き込んで行き、宇宙は大規模な争乱となってしまった。
この争乱にオゴゴ族も巻き込まれる。
その巨体と恐ろしい顔つきのオゴゴ族を戦力と見なし、引き入れようと双方が接触して来たが、優しい性格のオゴゴ族は拒否。
すると双方から攻撃をされ始め、生き残る為には、どちらかに付くしか無く、オゴゴ族は同じ種族でありながら敵味方に分かれ、この争いに引きずり込まれて行った。
オゴゴ族は、その巨体と優しい性格が相手にとって格好な標的となってしまい、敵味方から真っ先に狙われ多くは絶えてしまい、
オゴゴ族のワージリは生きる為に、この争いから逃げ出して、必死に宇宙を飛び回っていたが、双方から追われ、安全な場所など、もう何処にも無かった。
そんなある日の事。
ワージリは執拗に追ってくるアソソキ族から逃げていると、前方から、うねるように何かが、向かって来た。
見た事の無い種だったが、争闘に加わった新たな種族だと思い、ワージリが急旋回をして逃げようとすると、ワージリを追っていたアソソキ族は、その、うねる何かを見た途端、何故か追うのを止めて散り散りに逃げて行く。
ワージリの直ぐ側を、うねりながら塵のような物体が通過し、散り散りに逃げるアソソキ族を追って行った。
塵に追い付かれたアソソキ族は次々と消えて行く。
ワージリは何がなんだか分からず、逃げる事に徹した。
すると今度は、アソソキ族を追っていたワインド族がワージリを見つけ、両側から挟み撃ちにしようと襲って来た。
ワージリは必死に逃げようとするが、ワインド族の速さと数の多さに行く手を阻まれ、もはやここまでか、と諦めたその時、
先ほども見た塵の大群が、突然何処からともなく再び現れ、ワージリを取り囲んでいたワインド族を襲い始めた。
ワインド族は、その塵に何も抵抗が出来ず、どんどん数が少なくなって行き、やがて周囲にいたワインド族は跡形もなく消え去り、残っているのはワージリのみだった。
ワージリは怖くなり、その場で動けずにいると塵はワージリには何もせずに、その場から去って行った。
ワージリが初めて捕食者を見た瞬間だった。
塵の出現後、追って来る者は、何故かいなくなり、ワージリは仲間を探す為に、宇宙のあちこちを飛んでいると、以前と何か様子がおかしい事に気付く。
あったはずの星が無い事、銀河が丸ごと消えてる事、原始的な種族以外、居なくなっている事など、まるで別の宇宙のような光景に、何か起きたのか分からず戸惑いながら、仲間を探し続けたが、いくら探しても、仲間が見つからない。
不安と悲しみで落ち込んでいた時、星がこちらに近づいて来た。
ワージリが動くと、その星は同じ様に動く。
ゆっくり動くと、星もゆっくり動き、変則的な動きをすると、星も真似をした。
ワージリは、こんな星は見た事無い…
と不審に思いながら、その場にいると動く星は、ワージリを観察するように、ゆっくり距離を縮めて、突然、星から仲間に似た形のオゴゴ族が飛び出して来た。
驚いたワージリに仲間の形をした物体が言う。
『驚かして、ごめんなさい。我々はファモ族です。』
ファモ族との出会いだった。
『食べられた!!食べられた!!』
『嫌だ!!嫌だ!!食べないで!!』
泣き叫ぶ子供達
『どうして!こんなの嫌!何でこんな事ばかりなの!』
とサルン
『出してくれ!!ワージリ!!我々は食べ物じゃないんだ!!』
ラム王も必死に叫ぶが球体の外は真っ暗。
もう終わりだ…
突然捕食者に襲われて、やっとの思いで星から避難したと思ったら、再び塵が襲って来てヤヤルカが必死に我々を助けてくれたのに、
ワージリに食べられて終わるなんて… こんなの酷すぎる最後だ。
すまない、ソウエ、ヤヤルカ。
ラム王は心の中で悔しさと悲しさがこみ上げてくる。
そして家族に言った。
『すまないサルン、マーヤ、オーロ。守ってあげられず、ごめん。』
ラム王の言葉に皆静かになって、家族のすすり泣く声だけが球体の中に響く。
すると突然、ワージリの吠える声が周囲に響き渡った。
『グルル!グルルルー!!』
『グルルル、グルル』
何かを話してるが全く分からない。
何とかワージリとコミュニケーションを取れれば・・・
ラム王がそう思っていると、4人の外側で回っている濃い青色に輝く輪が一度上に上がり、色と形を変化させ、白色のワージリとなった。
白色のワージリは、球体の中を泳ぎながらラム王達が分かるムカーク語を始めた。
『アンタ!また変な物食べたでしょ?いい加減にしてくださいね!!!』
更に別の声で
『違うよ!!ファモ族を助けたんだよ!!余計な岩まで食べちゃったけど!』
ファモ族を助けた?もしかしたら、この白いワージリは、ワージリが話している言語を翻訳してくれているのか?
それならば、こちらの声も向こうに聞こえるかも知れない!とラム達は必死に叫んだ。
『ワージリ!!聞こえてますか!!我々は食べ物ではありません!!出して下さい!!』
『お願い出して!!子供達もいるの!!』
『食べないで!!』
『出して!出して!出して!!』
球体内で必死に叫ぶと白いワージリが話す。
『何か聞こえる?気のせいだよな?話す岩って、そんなの今まで食べた事あった?』
『アンタ、なに馬鹿な事を言ってるの?声?そんなの私には聞こえ…何?なんか聞こえる!何か叫んでる?』
と2つの声がラム達の叫び声に気付いたようだ。
その声に再び必死に叫び続けると
『ファモ族の声じゃなーい!』
『声からしてファモ族では無さそうね…あなた方はどなた?』
暗闇から聞こえる2つの声に対してラム王が
『我々はムカーク族です!ここから出して頂けませんか!ワージリ!』
と叫ぶと
『ムカーク族?聞いた事無いねえ、ごめんなさいね、ウチのが間違えて飲み込んでしまって、でも…なぜ私達がワージリというのを知っているの?ちょっと中を見せてね。』
そう言うと球体内を泳ぐ白いワージリが周囲を見渡すように目が光る。
『あら!!ベサーイちゃん!久しぶりね!元気にしてた?』
『おおー!ベサーイ!覚えてるかい?でも何だか前より、ちっこくなってないか?それで、、、何だ?あの周囲にいる生物は?やっぱりファモ族じゃなーい!』
球体の中を泳ぐワージリと目が合ったラム王は
『わ、私達はムカーク族と言います!ワージリ星の事はファモ族から教えて貰いました。』
ラム王が話すと返事が返って来た。
『ムカーク族と言うのね、ごめんなさい、驚かせてしまって。
私達はワージリと言うの。
それで…ファモ族の方々はどちらにいるの?』
と聞かれラム王は、今までの事を話した。
ファモ族が星に戻って来た事や、星を修復する為の素材を取りに行く際、ワージリを見た事、修復した星に捕食者が現れて避難した事などを説明した。
『そうだったの‥それは大変だったのね。捕食者から良く無事に逃げられたわね。でも、もう大丈夫!ここは安全だから!』
『アイツら(捕食者)は許せないよな!本当に酷い奴らだ!でも狙われたら、おっかないよな。ここにはアイツらも来ないから安心しな!』
と言われてラム王は
『すみません、私達は食べられてしまうのですか?それで安心という意味なのですか?』
恐る恐る聞くと
『違いますよ!私達は生物は食べないので安心して!勘違いさせてしまってごめんなさいね。』
『ファモ族が助けを呼んだと思って、すっ飛んで来たんだ。
アイツら(捕食者)は、こっちの事なんて相手にもして来ないから大丈夫だって事なんだ。
相手されても困るけどさ!アッハッハ!』
ラム王は、ファモ族が助け呼んだ?何処かで我々の事を見ていて助けてくれたのか?と思い球体内を見渡すと
『どうやら私達を呼んだのは、ファモ族じゃなくてベサーイちゃんね!』と白いワージリはベサーイの方を向いて言った。
そうなのかベサーイ?とラム王が見ると、子供達が
『そうだって』
二人共、ベサーイの声が聞こえたらしく同じ答えを行った。
一体どういう事なのか?と理解できずにいるラム王に、ワージリが言う。
恐らく、ファモ族は、ベサーイやラム家族が危機的状況に陥った時にファモ族の変わりとして、何かしらの能力をベサーイに与え、それにより私達ワージリが呼ばれて来たとの事。
確かに我々が星から避難する直前、ソウエがベサーイと話ながら何度か触れていたな。
でもどうやって、この広い宇宙で我々の事を見つけられたのか?
そもそもワージリとファモ族とは、どんな繋がりがあったのだろうか?
疑問が幾つも浮かび、ラム王とサルンはワージリに質問すると、
球体内を泳いでいる白いワージリが、形を大きなスクリーンのように変化させて、そこに映像が映し出され、ワージリが話し始めた。
ワージリは元々、オゴゴ族という種族で、今とは別の宇宙に群れでいた。
オゴゴ族は皆、優しい性格で、広い宇宙をのんびりと穏やかに暮らしていた。
そしてある時、
侵略的なワインド族(見た目は大きなクラゲで非常にずる賢く、占領した星の栄養素を食べ、その星に住む他の種を絶滅に追いやる)と
闘争的なアソソキ種族(ソリの形をしている時は大人しいが、何かの拍子に槍のような形に変化すると、見境なく攻撃を始める)が突如争いを始めた。
最初は、2種族の争いだったが徐々に、他の種族も巻き込んで行き、宇宙は大規模な争乱となってしまった。
この争乱にオゴゴ族も巻き込まれる。
その巨体と恐ろしい顔つきのオゴゴ族を戦力と見なし、引き入れようと双方が接触して来たが、優しい性格のオゴゴ族は拒否。
すると双方から攻撃をされ始め、生き残る為には、どちらかに付くしか無く、オゴゴ族は同じ種族でありながら敵味方に分かれ、この争いに引きずり込まれて行った。
オゴゴ族は、その巨体と優しい性格が相手にとって格好な標的となってしまい、敵味方から真っ先に狙われ多くは絶えてしまい、
オゴゴ族のワージリは生きる為に、この争いから逃げ出して、必死に宇宙を飛び回っていたが、双方から追われ、安全な場所など、もう何処にも無かった。
そんなある日の事。
ワージリは執拗に追ってくるアソソキ族から逃げていると、前方から、うねるように何かが、向かって来た。
見た事の無い種だったが、争闘に加わった新たな種族だと思い、ワージリが急旋回をして逃げようとすると、ワージリを追っていたアソソキ族は、その、うねる何かを見た途端、何故か追うのを止めて散り散りに逃げて行く。
ワージリの直ぐ側を、うねりながら塵のような物体が通過し、散り散りに逃げるアソソキ族を追って行った。
塵に追い付かれたアソソキ族は次々と消えて行く。
ワージリは何がなんだか分からず、逃げる事に徹した。
すると今度は、アソソキ族を追っていたワインド族がワージリを見つけ、両側から挟み撃ちにしようと襲って来た。
ワージリは必死に逃げようとするが、ワインド族の速さと数の多さに行く手を阻まれ、もはやここまでか、と諦めたその時、
先ほども見た塵の大群が、突然何処からともなく再び現れ、ワージリを取り囲んでいたワインド族を襲い始めた。
ワインド族は、その塵に何も抵抗が出来ず、どんどん数が少なくなって行き、やがて周囲にいたワインド族は跡形もなく消え去り、残っているのはワージリのみだった。
ワージリは怖くなり、その場で動けずにいると塵はワージリには何もせずに、その場から去って行った。
ワージリが初めて捕食者を見た瞬間だった。
塵の出現後、追って来る者は、何故かいなくなり、ワージリは仲間を探す為に、宇宙のあちこちを飛んでいると、以前と何か様子がおかしい事に気付く。
あったはずの星が無い事、銀河が丸ごと消えてる事、原始的な種族以外、居なくなっている事など、まるで別の宇宙のような光景に、何か起きたのか分からず戸惑いながら、仲間を探し続けたが、いくら探しても、仲間が見つからない。
不安と悲しみで落ち込んでいた時、星がこちらに近づいて来た。
ワージリが動くと、その星は同じ様に動く。
ゆっくり動くと、星もゆっくり動き、変則的な動きをすると、星も真似をした。
ワージリは、こんな星は見た事無い…
と不審に思いながら、その場にいると動く星は、ワージリを観察するように、ゆっくり距離を縮めて、突然、星から仲間に似た形のオゴゴ族が飛び出して来た。
驚いたワージリに仲間の形をした物体が言う。
『驚かして、ごめんなさい。我々はファモ族です。』
ファモ族との出会いだった。
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