14 / 31
3.
2
しおりを挟む
通信を切った船医長が、ファイを振り返った。その顔は普段の3倍程険しい。
「仕方ありませんね。乗組員に命じ、直ちに方法を探る事にしましょう」
そう言い、ファイはキルトンを残し医務室を出た。すると、待合室の扉を開き、マイケル・ミューズが防護服を着て現れた。
「副艦長……!あれ?」
「ミューズ、直ちに全艦へ通信をしてもらいたい」
ワイズも出て来るのを見たミューズは、既に事態は終息した事を悟り、1人頬を赤く染めた。
「はい、副艦長……」
そっと防護服を脱ぐ戦術士官を見遣りながら、ファイはアングリュード人が他の惑星人の体内に寄生した場合、いかに宿主を危険に曝す事なく救出する事が出来るかを調査するように、と言いつけた。
「俺も医学書やら何やらを調べるよ」
そう言って待合室を出たワイズを見送りながら、ファイも自分が調べなければならない事を頭の中でピックアップする。
まず、何故アングリュード人達がサカリア人に寄生したのか。また、何故寄生された者が凶暴化するのか。
──多分本当の原因はそこにある。
ファイはミューズと共に待合室を出た。
「仕方ありませんね。乗組員に命じ、直ちに方法を探る事にしましょう」
そう言い、ファイはキルトンを残し医務室を出た。すると、待合室の扉を開き、マイケル・ミューズが防護服を着て現れた。
「副艦長……!あれ?」
「ミューズ、直ちに全艦へ通信をしてもらいたい」
ワイズも出て来るのを見たミューズは、既に事態は終息した事を悟り、1人頬を赤く染めた。
「はい、副艦長……」
そっと防護服を脱ぐ戦術士官を見遣りながら、ファイはアングリュード人が他の惑星人の体内に寄生した場合、いかに宿主を危険に曝す事なく救出する事が出来るかを調査するように、と言いつけた。
「俺も医学書やら何やらを調べるよ」
そう言って待合室を出たワイズを見送りながら、ファイも自分が調べなければならない事を頭の中でピックアップする。
まず、何故アングリュード人達がサカリア人に寄生したのか。また、何故寄生された者が凶暴化するのか。
──多分本当の原因はそこにある。
ファイはミューズと共に待合室を出た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる