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第4章.食事
4.
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ホテルの部屋に入るなり、俺は朋樹を抱き締めた。俺より小さい──172センチって言ってた──から、頭に顎を乗せられる。
「ねぇ、激しく抱いて……」
「いいよ。澪さん、頑丈そうだから」
ベッドに押し倒されると、シャツの上から胸元をまさぐられる。朋樹が突起を指で捏ねる度、体が小さく跳ねた。
「激しく抱いてって……澪さん、顔に似合わず大体なんだね」
「そうかな……自分じゃ、分かんないよ」
ベルトを外し、ズボンを膝下まで下ろすと、朋樹が下着越しに股間を愛撫し始めた。焦らされてるって、分かってる。なのに俺は、まだその指を感じていたくて、シーツを握った。
「はッ……はッ……」
「ねぇ澪さん、気持ちいい?」
小さく頷く。
顔が熱い。多分、耳も赤くなってるだろう。
「も……早く、欲し……」
なかなか直に触れてくれなくて──我慢にも限界がある──堪らずそう呟いた。執拗に愛撫されるソコは、下着に染みを作る程に濡れている。
「可愛いな……もう1回、言ってみてよ」
湿った場所に手が差し入れられ、朋樹が──やっと──直に触れる。手がぬるぬると滑るのを見ていると、改めて激しい興奮を覚えた。
「もっかい……?」
「そうだよ?ね、澪さん……」
朋樹の指先が先端を捏ねる度、腰が浮いて──羞恥に鼓動が早まって──しまう。それを知ってか、朋樹の手淫も早まった。
「あァッ……!あッ……と、もき……も、早く、ちょうだい……!」
体が疼く。
朋樹を見上げると満足気に──それも可愛い──笑った。
こんなに可愛いのに、試合になると豹変する。その鋭い目が相手を畏縮させ、まさに狩る、と言う言葉がピッタリ。
──ギャップにやられそう……
翻弄されたい。身も心も。
「いいよ。オレも、今すぐ澪さんが欲しい」
下着も引き下ろされ、俯せに転がされる。腰を持ち上げられた途端、朋樹がナカに入ってきた。熱く硬い感触が、一気に根元まで挿入される。
「あァッ!」
「ッ……澪さんのナカ、キュウキュウなんだけど?」
腰を抱かれ、何度も抜き挿しを繰り返してきた。俺の弱い場所を──初めてセックスするのに──熟知しているかのように、猛然と突いてくる。
「あッ!あッ!あッ!」
激しく突き上げられ、声が抑えられない。内壁を強く早く擦られ、シーツを握りしめた。
「ハッ……ハッ……」
荒い呼吸で、朋樹の綺麗に割れた腹筋が動いている。
圭人より、姫野より激しい。これが現役選手だからなのか、そもそも朋樹がそう言う人なのかは分からないけど。
「は、げし……!あッ!あッ!」
汗が背中を濡らし、朋樹が舌を這わせた。荒い吐息が近付く。
「もっと激しくしようか?」
熱い耳に囁かれ、また、小さく頷く。
「う……ん……」
「じゃあ、イッた時の顔が見えるように、前からしよっか」
グリンと体を捻られ、その衝撃で先にイッてしまう。白濁が朋樹の顔にかかると、挑発的にそれを舐めた。
「はは、澪さん、早いよ」
「だって……いきなり動くから悪いんだろ」
「あ、そんな事言うんだ?苛めちゃうぞ?」
足を持ち上げられ、朋樹を睨んだ。
「なぁに、可愛い顔で見つめちゃって」
「う、るさい……」
「めちゃ好きだよ」
不意討ちみたいに、朋樹の告白が胸を熱くした。
──何を突然……
「冗談……」
「じゃないよ……」
悪戯に笑う朋樹が、何度も突き上げてくる。その度に漏れる矯声が──我ながら──卑猥でならない。
「ひァッ!あッ!き、もち、い……ッ!」
ベッドが今にも壊れそうなぐらい激しく、攻め立てられる。弱い場所ばかり擦られて、つい、本音が口をついて出た。
「オレもだよ……めっちゃ好き……」
本当だよ、と、言わんばかりに手を握られ、唇も重ねられる。朋樹が舌を絡めてきたから、俺もそれに応えた。
「も……だめ、イッ……ちゃ……!」
「ははっ、可愛いなぁ、澪さん……オレも、もぅ……」
甘い痺れを感じながら、俺と朋樹は同時に果てた。ナカに、朋樹の精液が流し込まれる。
「ハァッ……ハァッ……」
汗まみれになった俺は、朋樹の湿った髪にキスをして目を閉じた。
「まだ寝ちゃ駄目だよ」
そう言われて目を開けると、朋樹は──ペニスを引き抜いて──俺の後孔から白濁をすくうと、それを体のあちこちに塗りつけてきた。くすぐったくて身を捩ると、後孔に塗られる。指がクチュクチュとナカを掻き回し、快感がまた俺の背中を駆けて行く。
「あ……んぅ……ハッ……ハッ……」
すぐに指を抜いてくれず、執拗にずっとナカを掻き回し──指を増やされ──抜き挿しもしてきた。
「あァ……あ、朋樹……!」
焦らされ、俺は身悶えた。
また、強く激しくして欲しい。だけど、そんなおねだりばかりしてたら、エッチな男──淫乱とか、メスとか──だって思われるだろう。
「凄く柔らかくなってる……もう3本も入るよ?」
また、指が増える。後孔が酷く蠢いているのを感じながら、いつまでこのままの状態──焦らされて堪らない──が続くのだろうと考えていた。
「次は四つん這いね」
そう言って朋樹は、さぁ、と言わんばかりに笑う。俺はもっと欲しくて、言われるまま四つん這いになった。
「お尻がヒクヒクしてるね。早く欲しいって感じかな?」
ニチュリ、と、また指を──いつになったら朋樹を挿れてくれるんだろう?──挿入され、俺はシーツをギュッと掴んだ。何度も抜き挿しされ、足を広げさせられる。
「ひ、ぃ……あッ!」
「もっと入りそうだね」
何も言えないでいると、朋樹は更に指を増やした。そして俺のペニスを扱きながら、腰に舌を這わせてくる。
「う……あンッ……は、ぅ……!」
「物足りない?」
「あ……」
指を引き抜いた朋樹は、次いでペニスを挿入してきた。ズプリ、と、勢いよく──根本まで──突っ込まれ、それだけでイきそうになる。
「びしょびしょだね……」
そう言うなり、しっかりと腰を抱き、まるで獣のように腰を振り始めた。
「あッ!あァッ!」
今までよりも激しすぎる律動に、俺の体が崩れた。それでも朋樹は抜き挿しを止めず、ズンズンと突いてくる。
「もう、イくから……」
そう宣言した朋樹は、その言葉通りに射精した。俺も遅れて射精すると、朋樹はそっと、うなじにキスをくれた。
「まだ……もっと欲しいよ……」
首筋に唇を滑らせ、甘えるように──甘い香りをさせながら──言うと、朋樹は俺の口に指を入れ、再び腰を突き出してきた。イかされてばかりで、早い収縮が朋樹のペニスを絞めつける。
「はァッ……!ハッ……!ハッ……!」
荒い朋樹の呼吸が、鼓膜をくすぐる。
俺はと言うと、朋樹が指を──口の中に──入れている為、口を閉じられなくて、今にも唾液が溢れそうだ。
「あゥ……!ふッ……ふッ……」
「可愛い……ほんと、苛め甲斐があるね……」
腰を叩きつけられる度、激しく感じてしまう。
俺より小さいのに、どこにそんな力を隠しているんだろう、って。
「ね、舐めてよ」
そう言って、指で舌を撫でてくる。咥内に溜まった唾液を垂らしながら、指を──ペニスみたいに──舐めた。チュクチュクと、ここもいやらしい音をたてる。
「ふゥッ!あッ!あァッ!」
次第に律動が早まると、パンッパンッと音が鳴った。
「あぁ……気持ちいい……」
指が引き抜かれると、指先から唾液が糸を引いて落ちた。
「あッ!あッ!あッ!」
膝がガクガク震え──もう自分の体を支えていられない──ついに崩れた。すると朋樹は──ペニスを引き抜いて──ぐいと俺の体を引き寄せると、自身の膝上に座らせた。ジュププ、と、水音を立てて、俺はまたソレを深くくわえこんだ。
「ねぇ、澪さん……どうして、オレに付き合ってくれるの?」
耳に囁き、耳朶を甘噛みする。だけど大きく足を開かせると、俺のペニスを扱き始めた。
「あァッ!ひ、あッ!」
先走りが多くなってきてる。また、先にイッてしまいそうだ。
「ハッ……!ハッ……!あァッ……と、も……ァッ……イ……く…ッ」
震えが激しくなってくると、更に朋樹は腰を突き上げてきた。
──もう駄目……
「なら、イッたらいいよ……俺も、澪さんナカに、また出したい……」
ズクッズクッと突き上げられ、ペニスを扱き続けられ、俺は朋樹にもたれながら射精した。朋樹も少し遅れて射精すると、俺の首筋に顔を埋めた。
「澪さん……」
不意に抱き締められる。顔を持ち上げると、朋樹の目は悲しそうに細められていた。
「どうか……したの?」
「……正直に答えて欲しいんだけど……」
「答えられるなら……ね」
一体、何を聞きたいんだろう?検討もつかないけど、軽く唇を噛むその姿は、やはり年齢以上に幼く──切なそうに──見えた。
「圭人と付き合ってるの?」
「……い、や?付き合っては、ないよ。どうして?」
そう尋ね返すと、朋樹は安堵したような表情になった。
「この間、自慢されたんだ……」
『俺が沢村先輩に、可愛い人見つけたって。あの、元ラグビー日本代表の剣崎澪君なんだよって、自慢しちゃったからかな……?』
そんな事言ってたな、と、思い出す。でも、だから?って思うんだけど。
「えと……圭人とは、付き合ってないし、セックスだって、この間、初めてしたばっかだし……」
付き合って欲しい、って言われたけど、断ったんだと伝えると、朋樹は思案するように視線をさ迷わせた。
「何で断ったか、聞いても……?」
頷くけど、その誰かさんの事──匂いと感触しか覚えてない──を、何て伝えたらいいんだろう?
「探してる……人がいるんだ……」
また思い出してみる。それだけで胸がドキドキしてきて──アソコもジンとして──辛い。
2年経った今でも、見つけられない──最近は探す事すら諦めている──ままの誰かさん。
覚えてるのは香りと声と、あとは体格だけ。
ぼんやり覚えてる甘い香りは、朋樹のと似てる気がする。けど、体格は違う。それは断言出来る。その誰かさんは、俺より大きかった。
──本当に、誰だったんだろう?
「ねぇ、激しく抱いて……」
「いいよ。澪さん、頑丈そうだから」
ベッドに押し倒されると、シャツの上から胸元をまさぐられる。朋樹が突起を指で捏ねる度、体が小さく跳ねた。
「激しく抱いてって……澪さん、顔に似合わず大体なんだね」
「そうかな……自分じゃ、分かんないよ」
ベルトを外し、ズボンを膝下まで下ろすと、朋樹が下着越しに股間を愛撫し始めた。焦らされてるって、分かってる。なのに俺は、まだその指を感じていたくて、シーツを握った。
「はッ……はッ……」
「ねぇ澪さん、気持ちいい?」
小さく頷く。
顔が熱い。多分、耳も赤くなってるだろう。
「も……早く、欲し……」
なかなか直に触れてくれなくて──我慢にも限界がある──堪らずそう呟いた。執拗に愛撫されるソコは、下着に染みを作る程に濡れている。
「可愛いな……もう1回、言ってみてよ」
湿った場所に手が差し入れられ、朋樹が──やっと──直に触れる。手がぬるぬると滑るのを見ていると、改めて激しい興奮を覚えた。
「もっかい……?」
「そうだよ?ね、澪さん……」
朋樹の指先が先端を捏ねる度、腰が浮いて──羞恥に鼓動が早まって──しまう。それを知ってか、朋樹の手淫も早まった。
「あァッ……!あッ……と、もき……も、早く、ちょうだい……!」
体が疼く。
朋樹を見上げると満足気に──それも可愛い──笑った。
こんなに可愛いのに、試合になると豹変する。その鋭い目が相手を畏縮させ、まさに狩る、と言う言葉がピッタリ。
──ギャップにやられそう……
翻弄されたい。身も心も。
「いいよ。オレも、今すぐ澪さんが欲しい」
下着も引き下ろされ、俯せに転がされる。腰を持ち上げられた途端、朋樹がナカに入ってきた。熱く硬い感触が、一気に根元まで挿入される。
「あァッ!」
「ッ……澪さんのナカ、キュウキュウなんだけど?」
腰を抱かれ、何度も抜き挿しを繰り返してきた。俺の弱い場所を──初めてセックスするのに──熟知しているかのように、猛然と突いてくる。
「あッ!あッ!あッ!」
激しく突き上げられ、声が抑えられない。内壁を強く早く擦られ、シーツを握りしめた。
「ハッ……ハッ……」
荒い呼吸で、朋樹の綺麗に割れた腹筋が動いている。
圭人より、姫野より激しい。これが現役選手だからなのか、そもそも朋樹がそう言う人なのかは分からないけど。
「は、げし……!あッ!あッ!」
汗が背中を濡らし、朋樹が舌を這わせた。荒い吐息が近付く。
「もっと激しくしようか?」
熱い耳に囁かれ、また、小さく頷く。
「う……ん……」
「じゃあ、イッた時の顔が見えるように、前からしよっか」
グリンと体を捻られ、その衝撃で先にイッてしまう。白濁が朋樹の顔にかかると、挑発的にそれを舐めた。
「はは、澪さん、早いよ」
「だって……いきなり動くから悪いんだろ」
「あ、そんな事言うんだ?苛めちゃうぞ?」
足を持ち上げられ、朋樹を睨んだ。
「なぁに、可愛い顔で見つめちゃって」
「う、るさい……」
「めちゃ好きだよ」
不意討ちみたいに、朋樹の告白が胸を熱くした。
──何を突然……
「冗談……」
「じゃないよ……」
悪戯に笑う朋樹が、何度も突き上げてくる。その度に漏れる矯声が──我ながら──卑猥でならない。
「ひァッ!あッ!き、もち、い……ッ!」
ベッドが今にも壊れそうなぐらい激しく、攻め立てられる。弱い場所ばかり擦られて、つい、本音が口をついて出た。
「オレもだよ……めっちゃ好き……」
本当だよ、と、言わんばかりに手を握られ、唇も重ねられる。朋樹が舌を絡めてきたから、俺もそれに応えた。
「も……だめ、イッ……ちゃ……!」
「ははっ、可愛いなぁ、澪さん……オレも、もぅ……」
甘い痺れを感じながら、俺と朋樹は同時に果てた。ナカに、朋樹の精液が流し込まれる。
「ハァッ……ハァッ……」
汗まみれになった俺は、朋樹の湿った髪にキスをして目を閉じた。
「まだ寝ちゃ駄目だよ」
そう言われて目を開けると、朋樹は──ペニスを引き抜いて──俺の後孔から白濁をすくうと、それを体のあちこちに塗りつけてきた。くすぐったくて身を捩ると、後孔に塗られる。指がクチュクチュとナカを掻き回し、快感がまた俺の背中を駆けて行く。
「あ……んぅ……ハッ……ハッ……」
すぐに指を抜いてくれず、執拗にずっとナカを掻き回し──指を増やされ──抜き挿しもしてきた。
「あァ……あ、朋樹……!」
焦らされ、俺は身悶えた。
また、強く激しくして欲しい。だけど、そんなおねだりばかりしてたら、エッチな男──淫乱とか、メスとか──だって思われるだろう。
「凄く柔らかくなってる……もう3本も入るよ?」
また、指が増える。後孔が酷く蠢いているのを感じながら、いつまでこのままの状態──焦らされて堪らない──が続くのだろうと考えていた。
「次は四つん這いね」
そう言って朋樹は、さぁ、と言わんばかりに笑う。俺はもっと欲しくて、言われるまま四つん這いになった。
「お尻がヒクヒクしてるね。早く欲しいって感じかな?」
ニチュリ、と、また指を──いつになったら朋樹を挿れてくれるんだろう?──挿入され、俺はシーツをギュッと掴んだ。何度も抜き挿しされ、足を広げさせられる。
「ひ、ぃ……あッ!」
「もっと入りそうだね」
何も言えないでいると、朋樹は更に指を増やした。そして俺のペニスを扱きながら、腰に舌を這わせてくる。
「う……あンッ……は、ぅ……!」
「物足りない?」
「あ……」
指を引き抜いた朋樹は、次いでペニスを挿入してきた。ズプリ、と、勢いよく──根本まで──突っ込まれ、それだけでイきそうになる。
「びしょびしょだね……」
そう言うなり、しっかりと腰を抱き、まるで獣のように腰を振り始めた。
「あッ!あァッ!」
今までよりも激しすぎる律動に、俺の体が崩れた。それでも朋樹は抜き挿しを止めず、ズンズンと突いてくる。
「もう、イくから……」
そう宣言した朋樹は、その言葉通りに射精した。俺も遅れて射精すると、朋樹はそっと、うなじにキスをくれた。
「まだ……もっと欲しいよ……」
首筋に唇を滑らせ、甘えるように──甘い香りをさせながら──言うと、朋樹は俺の口に指を入れ、再び腰を突き出してきた。イかされてばかりで、早い収縮が朋樹のペニスを絞めつける。
「はァッ……!ハッ……!ハッ……!」
荒い朋樹の呼吸が、鼓膜をくすぐる。
俺はと言うと、朋樹が指を──口の中に──入れている為、口を閉じられなくて、今にも唾液が溢れそうだ。
「あゥ……!ふッ……ふッ……」
「可愛い……ほんと、苛め甲斐があるね……」
腰を叩きつけられる度、激しく感じてしまう。
俺より小さいのに、どこにそんな力を隠しているんだろう、って。
「ね、舐めてよ」
そう言って、指で舌を撫でてくる。咥内に溜まった唾液を垂らしながら、指を──ペニスみたいに──舐めた。チュクチュクと、ここもいやらしい音をたてる。
「ふゥッ!あッ!あァッ!」
次第に律動が早まると、パンッパンッと音が鳴った。
「あぁ……気持ちいい……」
指が引き抜かれると、指先から唾液が糸を引いて落ちた。
「あッ!あッ!あッ!」
膝がガクガク震え──もう自分の体を支えていられない──ついに崩れた。すると朋樹は──ペニスを引き抜いて──ぐいと俺の体を引き寄せると、自身の膝上に座らせた。ジュププ、と、水音を立てて、俺はまたソレを深くくわえこんだ。
「ねぇ、澪さん……どうして、オレに付き合ってくれるの?」
耳に囁き、耳朶を甘噛みする。だけど大きく足を開かせると、俺のペニスを扱き始めた。
「あァッ!ひ、あッ!」
先走りが多くなってきてる。また、先にイッてしまいそうだ。
「ハッ……!ハッ……!あァッ……と、も……ァッ……イ……く…ッ」
震えが激しくなってくると、更に朋樹は腰を突き上げてきた。
──もう駄目……
「なら、イッたらいいよ……俺も、澪さんナカに、また出したい……」
ズクッズクッと突き上げられ、ペニスを扱き続けられ、俺は朋樹にもたれながら射精した。朋樹も少し遅れて射精すると、俺の首筋に顔を埋めた。
「澪さん……」
不意に抱き締められる。顔を持ち上げると、朋樹の目は悲しそうに細められていた。
「どうか……したの?」
「……正直に答えて欲しいんだけど……」
「答えられるなら……ね」
一体、何を聞きたいんだろう?検討もつかないけど、軽く唇を噛むその姿は、やはり年齢以上に幼く──切なそうに──見えた。
「圭人と付き合ってるの?」
「……い、や?付き合っては、ないよ。どうして?」
そう尋ね返すと、朋樹は安堵したような表情になった。
「この間、自慢されたんだ……」
『俺が沢村先輩に、可愛い人見つけたって。あの、元ラグビー日本代表の剣崎澪君なんだよって、自慢しちゃったからかな……?』
そんな事言ってたな、と、思い出す。でも、だから?って思うんだけど。
「えと……圭人とは、付き合ってないし、セックスだって、この間、初めてしたばっかだし……」
付き合って欲しい、って言われたけど、断ったんだと伝えると、朋樹は思案するように視線をさ迷わせた。
「何で断ったか、聞いても……?」
頷くけど、その誰かさんの事──匂いと感触しか覚えてない──を、何て伝えたらいいんだろう?
「探してる……人がいるんだ……」
また思い出してみる。それだけで胸がドキドキしてきて──アソコもジンとして──辛い。
2年経った今でも、見つけられない──最近は探す事すら諦めている──ままの誰かさん。
覚えてるのは香りと声と、あとは体格だけ。
ぼんやり覚えてる甘い香りは、朋樹のと似てる気がする。けど、体格は違う。それは断言出来る。その誰かさんは、俺より大きかった。
──本当に、誰だったんだろう?
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