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目を覚ますと
しおりを挟むやってしまった。
目を覚ましたら異世界に転生していたら、最高だったのに、パンツの中はべどべとだった。みんな寝静待っている。当然、若葉も寝ている。起こさないようにこっそりと部屋を出て、洗面所へ向かう。すると廊下の向こうに人影が、思わず身を隠す。よく見ると若葉と影井先輩だ。二人は仲がよさそうに話をしている。僕が潜んでいる横を通っていったのだった。そして、それぞれの部屋に入っていったのだった。こんな時間に二人で何をと思ったのだが、とりあえず洗面所に行ってタオルを濡らして、ベトベトになった部分を拭いて、部屋に戻った。すると案の定若葉が起きていた。
「あれ?純?どこ行っていたの?」
「トイレ」
「おかしいな。僕もトイレにいったんだけど、すれ違わなかったな」
「あ…ちょっと、食堂で水を飲んでいたから、その間にすれ違ったかもしれない」
「あ…そう…ふぁあ…じゃぁ…寝るね…おやすみ」
「おやすみ」
ベッドの中でパンツを履き替えた僕は、さっきの二人が仲良くしていた光景を思い出していた。トイレで一緒になっていただけなのか、ふと、変な嫉妬が心をかき乱した。何考えているんだ僕は、それも、あのへんな夢のせいだ。しかし、なんて夢だ。若葉は男だぞ、しっかりしろ…とその前の夢も僕が先輩にあんな風にされるなんて…軽く頭を横に振って、布団をかぶったのだった。なかなか、眠れない。すると若葉が再び起きて、部屋の外に行ったのだった。
どこに行ったんだろう?そう思ったのも束の間、僕は早く寝ないとと再び目をつぶっている。羊を数えること100匹目。
どさ!!
僕のベットに人が入ってきた。
驚いて起き上がると横には若葉が
「若葉…起きろ」
「やだ…眠い…」
「君のベッドはあっちだよ」
「もう…寝る」
「若葉…若葉…」
彼の体をゆするが全く反応しない。すると
「だれだ…こんな時間に起きているのは」
部屋の外から声がした。慌てて口を押えた。そして、黙って若葉をゆするが全く起きようとしない。困ったぞと思った瞬間、
がばり!!
若葉に抱き着かれてしまって、身動きが取れなくなった。
「むにゃ…むにゃ…」
良くは聞き取れなかった。若葉に抱き着かれてどうすることもできなくなった僕h、とりあえず、じっとしていた。するといつの間にか眠っていたのだった。
翌朝…
「純…純…」
若葉に起こされたのだった。
「なに?」
「早く起きないと朝食抜きなるよ」
「うぁあああ!!」
慌てて起きて支度をしていると
「昨日はごめんね。寝ぼけてたみたい」
小悪魔のように下をペロリと出して謝ってきたのだった。
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